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○ 古城 (5/24)

5時に目覚め、カーテンを開けて湖を見る。山の中腹に雲がたなびく幻想的な雰囲気だ。明るくなったので 散歩に出る。ホテルから湖畔への道は坂がきつく高級リゾート地(1775m)は高原の坂の街だ。
アテネ・オリンピックの女子マラソンで優勝した野口選手はここサンモリッツで合宿していたそうだ。
坂を下ると小さなミュージアムがあり、サンモリッツ湖畔への道を少し迷いながら進む。湖畔の手前の高台に 公園があり山と湖と別荘地の絵に書いたような光景に見惚れる。日が昇るに連れて、山々が輝き 青空が広がる。さすが高級リゾート地だ。
 
ミュージアム
サンモリッツ湖畔-1
サンモリッツ湖畔-2
 
サンモリッツ湖畔-3
サンモリッツ湖畔-4
サンモリッツ湖畔-5

朝食前にスーツケースを部屋の外に出し、7時から朝食。チーズ・ハムはもとより果物も豊富で満足する食事だ。 どのホテルでもパンが美味しいのは嬉しい。
8時、いよいよスイスともお別れだ。バスはドイツから来ており、帰国までこのバスでドライブするそうだ。 運転手のリードさんは日本語も達者で大阪弁で笑わせてくれる。


バスは一路国境を目指す。直接ドイツに行くのではなく、オーストリア経由でドイツに入るとのことで、オーストリア にも足跡を残すことが出来る。
9時15分、オーストリア国境に到着し、免税申請の方の手続きが終わるまでバスから出て休憩。国境とは云え、 パスポートチェックもなく、免税手続きがなければフリーパスのようだ。EUとなりヨーロッパは一つなのだろうが、 パスポートに痕跡が残らないのは少し寂しい。

9時29分出発してオーストリアに入る。景色も家々も余り変わらない。途中ドライブインでトイレ休憩。
チーズや燻製の製造工程が見えるようになっているが、作業はしていなかった。 オーストリア通過記念として刺繍された花瓶敷きを購入する。ここからはスイス・フランでなく、ユーロになる。
 
オーストリア国境事務所
スイス・オーストリア標識
チーズ工場

10時40分に出発してオーストリア国内をドライブし、11時45分ドイツに入るが、バスは何もせず通過するだけだ。 地続きのヨーロッパの国境とはこの様なのだと感じた。
バスはのどかなドイツの田園地帯を進む。南ドイツは農業が中心のようだ。

●ドイツの概要
・国土  日本より若干小さい。北はバルト海・北海に面し、南にはアルプスが連なり、9ケ国に接する。
・人口  8210万人(内730万人が外国人)。約7割がキリスト教、カトリックとプロテスタントの割合はほぼ同じ
・時差  8時間。サマータイム時、7時間
・歴史  紀元前からゲルマン民族が居住し、ローマ帝国の一部になったり、ナポレオンの侵略に遭うが
      1871年ドイツ帝国誕生。1914年第一次世界大戦、1945年第二次世界大戦で破れ、東西
      ドイツに分裂するが、1990年東西ドイツ統合する。

バスは順調に進み、ホーエンシュバンガウの街に入る。ノイシュバンシュタイン城を見学する前にお城の見える麓のレストランで 昼食をとる。お城を見ながら優雅に。まずはドイツに入ったのでドイツビール、白ビールのメニューがあるので オーダーする。白くはなく少し薄い色をしており、味はマアマア。
ラビオリと云う餃子風の皮にほうれん草等を入れた料理やパサパサの米が出たが余り美味しいとは思えなかった。 昼食後は集合時間までノイシュバンシュタイン城を眺め時間をつぶす。
マリエン橋からノイシュバンシュタイン城を望む

1869年から17年の歳月をかけて建設されたノイシュバンシュタイン城は、バイエルン国王ルートヴッヒ2世が残した 中世騎士の城をイメージして贅を尽くして建てられた神秘的な夢の城だ。
優美な外観の美しさはもちろん、城の内部の柱の彫刻や各部屋ごとの壁や天井には、ワーグナーの オペラの場面が見事に描かれており、調度品にいたるまで、王の理想のままに作られた城だ。
現実から逃避し、他の城も含め城作りに没頭した王は、精神病を理由に拘束され、翌日散歩に出かた まま行方不明となり、湖で遺体となって発見された。 死因は今も謎で、この城への神秘的な香りを高めている。
又、外観の美しさから、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとも云われている。

ノイシュバンシュタイン城の山を下りると、ルートヴッヒ2世が幼少時代を過ごした、父のマクシミリアン2世が建てた ホーエンシュバンガウ城が立つ。

ノイシュバンシュタイン城展望
ノイシュバンシュタイン城と深い谷

暑くなって来た。天気予報では30℃を超すと云っていたのでスイスとの違いは身体に堪える。
13時15分集合でノイシュバンシュタイン城に登るバス停に行く。観光客が多くバス待ちの列は長い。
この城はドイツ でも人気スポットなのだ。バスで急な坂を登り、山上の停車場でバスを降りて城を見る最高のビューポイント であるマリエン橋に向かうが、人が一杯で橋の上の人が戻るまで進めない。
やっと順番で橋の真ん中まで進む。目の前に「白鳥城」とも云われる白亜のノイシュバンシュタイン城が山の上に 優雅な姿を堂々と羽根を広げたように建っている。深い谷に囲まれた難攻不落の城だ。悲劇がなければ違った 歴史上の名城となっていたのでは。
橋の上は風も心地良く幻想的な城を眺め、しばし暑さと時間を忘れる。

東京ディズニーランドには行ったことがないが、写真で見るシンデレラ城のモデルと云われれば、なるほどと思う 位の華やかさがある。次から次へと観光客が橋に来るので戻らざるを得ない。

緑の木立の中を進むと展望台があり、ルートヴッヒ2世が幼少時代を過ごしたホーエンシュバンガウ城が緑の森の 中に茶色の城壁を輝かせている。周囲の森の緑と対比して美しい。
 
下から見たホーエンシュバンガウ城
展望台からホーエンシュバンガウ城を望む
ホーエンシュバンガウ城周辺

ノイシュバンシュタイン城の城壁に沿って城門に向かう。白亜の城の城壁はまだ新しく思える。見上げるような 城壁や塔をカメラで写しながら城門へ。城への入場は予約時間制になっているので、14時20分集合まで 城の外周を楽しむ。城壁の端に行くと、対岸の滝の上にかかる先程城を見たマリエン橋が見える。
 
ノイシュバンシュタイン城-1
ノイシュバンシュタイン城-2
ノイシュバンシュタイン城-3
マリエン橋を望む

城門の入口前は入場を待つ人で一杯だ。イタリア系の老婦人が話し掛けて来られた。どうも日本に行った ことがあるらしく、"good morning = おはよう"、"good bye = さよなら”と日本語を思い出して いるようで、"one,two,three = ???" と首を傾げられたので、"いち、にい、さん"と話すと大変 喜んで復唱された。少し国際親善を楽しむ。 

ノイシュバンシュタイン城の入場券
ノイシュバンシュタイン城からの眺め
入場券をゲートに差し込み列を作って入場する。日本人ツアー客は日本語オーディオガイドのレシーバを渡され、 場内の説明は日本語で聞かれるのはgoodだ。場内での撮影は禁止なので説明に集中するが忘れて しまう。
螺旋状の階段を上り、王座の間、歌人の間、執務室、居間、寝室をガイドに耳を傾けながら進む。 壁画は宗教色のものやワーグナーに関連する絵画が飾られ、モザイク床や天井等々豪華に装飾されている。 白鳥城と云われる通り、白鳥の置物、テーブルクロスの刺繍、ソファ、洗面台の飾り等城内にたくさん 飾られている。
写真撮影禁止なので内部は写せないが、窓からは周辺の景色が展望され、緑一杯の初夏の南ドイツの 美しさを眺める。

螺旋階段の昇り降りは結構厳しかったが、城内の豪華さを満喫し外に出る。16時30分元の場所集合で 自由行動となる。新緑の美しい坂道を下り、集合場所を確認し、反対側にそびえるホーエンシュバンガウ城へ の坂道を上って行く。
陽射しが厳しく汗が一杯。時間的に入場は出来ないので、城門まで進み、ホーエンシュバンガウ城から ノイシュバンシュタイン城をパチリ。そよ風が気持ち良く、しばし城に見惚れる。
坂を戻り道に出ると観光馬車が乗客待ちで数台待機している。バスではなく馬車でノイシュバンシュタイン城まで 登ることも出来るのだ。
 
下から見たホーエンシュバンガウ城
ホーエンシュバンガウ城とノイシュバンシュタイン城
観光馬車

歴史的な重みは感じられなかったが、美しく豪華なノイシュバンシュタイン城の余韻に浸りながらミュンヘンに向かう。 田園風景はのどかでオレンジ色の屋根の家が点在する。
今夜の夕食はビヤホールでショーを見ながら楽しむとのことだ。今までは市内のビヤホールだったが、今回から ミュンヘン郊外の狩猟場にある由緒あるビヤホールになったとか。
18時前に到着すると屋外のビヤホールで早くもビールを飲んでいる。我々はクラブハウスの中に案内される。 まだ他の客は居ず一番乗りだ。

マキさんから1リットルのジョッキはツアーに付いているが、飲めない人はジュースがあるとのことで、ジュースを 頼む方も適当にある。ここで驚いた。
ドイツ人気質なのかアップルジュースを頼んだ方に2杯のジュースが運ばれて来た。ウエイトレスの説明が分からないので マキさんに通訳してもらうとビール1リットルと同じ様にアップルジュースも1リットル、即ち2杯になるとのこと。

舞台で演奏が始まり、ドイツの乾杯の歌(アイン・プロジット)が歌われている。アイン・ツヴァイ・ドライ は 憶えていたが乾杯(ゲズッファ)は知らなかった。「楽しいひとときに乾杯!さあ飲むぞ!」「ゲズッファ」 と全員立ってジョッキを高く揚げて乾杯するのだ。

子豚の丸焼きとサラダでビールを傾ける。美味い!!
ビールの本場で地元の料理を食べながらのビールの味は最高だ。
演奏の合間に民族衣装を着た可愛い娘さんがダンスをしたり、カウベルでの演奏をして楽しませてくれる。 全員手拍子で大いに盛り上がる。
 
ビヤホールでのダンス
カウベルでの演奏
長椅子を使ったダンス

専属のカメラマンが席を廻り、夫婦・グループ単位に写真を写す。カップルが隣り同士の場合や向かいに座って いてもペア・グループを間違えず写して行くのはプロだ。写真をキーホルダーに貼って記念品とする仕組みで 8ユーロ or 1000円 or 9US$ と売り込む。隣に新婚旅行のお二人が座っていたので、身振り手振りで 「新婚旅行だからプレゼントしてくれ」と交渉し、皆の応援でお二人は記念品をゲットした。

しばらくすると他のお客も入って来た。若いグループが50人以上。若いからノリもよく、会場は一段と 賑やかになる。追加のビールを頼み、彼らと片言で話すとオーストラリア・カナダの留学生だそうで、休みで 観光に来ているとか。別のテーブルにはアジア系の人も居た。
「聖者の行進」が演奏されると彼ら全員で合唱する盛り上がりだ。こちらのメンバーが向こうに行ったり 向こうからこちらに来たりと国際交流が盛んになる。
 
ビヤホールでの国際交流-1
ビヤホールでの国際交流-2
ビヤホールでの国際交流-3

時間となり、若者達とgood-byeしてバスに乗る。狩猟場のゲストハウスのビヤホールは本場の雰囲気を十分味合わ せてくれた。

狩猟場のビヤホール
ミュンヘンの夕陽
盛り上がった雰囲気でバスはハイテンションのまま、今日の宿泊地に向け走る。
夕陽が沈む美しい光景を見ながらミュンヘン空港の近くに位置するシュワイグのホテルに到着し、部屋割りをする。
空港の近くなので乗務員の指定ホテルのようだ。コンパクトにまとまったきれいな部屋と心地良い酔いで ぐっすりと眠る。







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