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○ ロマンティック街道 (5/25)

5時過ぎに目を覚まし、カーテンを開けると雲一つ無い青空が広がる。晴天だ。ロマンティック街道観光には 絶好の日和だ。
朝もやとNHエアポートホテル

散歩に出るとミュンヘン空港の側の工業地帯とも思える広々とした所にホテルが建っている。昨夜は分から なかったが、空港から飛び立つ飛行機が直ぐ見える。朝もやの周辺を散策する。青空が気持ち良い。

7時に荷物を部屋の外に出し、朝食。何処のホテルも変わらない朝食だが野菜の少ないのも共通だ。
今日も暑くなりそうなので半袖シャツにし、8時出発。
ロマンティク街道図..(ドイツ観光局)

ドイツの高速道路・アウトバーンを走る。バスは100km/hで走っているが、120km/hの制限以上のスピードで 乗用車は飛ばして行く。さすがドイツでベンツ・アウディ等のドイツ車がほとんどで日本車は時々見られる程度だ。 EUには日本車の拡張の余地ありだ。

マキさんからメンバーの中に昨日(5/24)1名、明日(5/26)2名のお誕生日の方が居られる。真ん中の今日 (5/25)、ご紹介して お祝いしたいと話され、プレゼントが贈られ、全員で祝福する。メンバー同士も親しくなり、40名の アットホームな雰囲気も出て来た。残りの行程も楽しくなりそうだ。

マキさんからロマンティック街道の概要説明がある。
ロマンティック街道は、帝国自由都市として栄華を極めたヴュルツブルグからフュッセンの間にある26のロマンティックな中世の 町を結ぶ、全長約350qの古代ローマ時代から続く街道で、ドイツで一番の観光ルートだそうだ。
ドイツの歴史文化、由緒ある古城や宮殿、美しい教会、切妻屋根の家が建ち並ぶ景観を誇る街並みは もちろん、自然、陽気な南ドイツ人に触れられる人気の街道とか。
全てを廻ることは出来ないが、車窓から景色を楽しみ、中世の面影を深く残しているローテンブルグで 自由時間を満喫して欲しいとアナウンスされる。

バスはアウトバーンを降りてロマンティック街道を北上する。昨日行ったノイシュバンシュタイン城はフュッセンの近くにあり、 ここから北へロマンティック街道がスタートする。
小さな川を渡る。マキさんの説明によればドナウ川だそうだ。この辺りからオーストリア・スロバキア等を通り、 黒海に注ぐ、ヴォルガ川に次ぐヨーロッパ第2の川だが、ここではまだ細い川なので驚く。

菜の花の黄色と麦畑の緑と青空の対比を楽しみながら進むとドライバーのリードさん推奨のハールブルグ城で トイレ休憩となる。普通のツアーでは立ち寄らない所だそうで、誰もいない古城の雰囲気を満喫する。 城壁や古井戸に中世の名残りを感じることが出来る。
 
小さいドナウ川
ハールブルグ城址
ハールブルグ城の城壁

のどかな街道を進む。見渡しても山はなく、菜の花・麦畑・青空の美しい風景が続き、所々の集落に 教会が建っている。 鉄道と平行して進むバスとドイツの列車とがすれ違う。
黒い農地に人がたくさん居る。この辺りは白アスパラガスの産地でその採り入れで忙しそうだ。作物の 種類も多い南ドイツの農業地帯だ。
ローデンブルグに到着し、城壁のすぐ外側のレストランで昼食をとる。ジャガイモ・スープ、ロールキャベツを白ビールを 飲みながら食べる。
 
緑・黄・青の風景
集落の教会
レストラン

ロマンティック街道の中でも景観で有名なローテンブルグを訪れる。ローテンブルグは塔と城壁に囲まれた中世ロマンを 代表する「中世の宝石」と称されている街だ。
レストランから城門の方に進む。 城門から街を取り囲む全長4.2kmの城壁が続く。第二次世界大戦で破壊されたが、復旧され城壁を 一周出来るそうだ。
城門を入るとおとぎの国の様な街並みが出現する。色とりどりの塔、建物の色合いや装飾が統一 された中にそれぞれの個性を感じさせる。
自由行動の後、集合する雑貨屋を確認してマキさんを先頭に街の主要な所を歩く。市庁舎では結婚式が 行われており、新郎新婦が祝福されている。
映画のセットかと思うような街並みにはお土産屋・お菓子屋・クリスマス用品専門店・肉屋等々、軒先の看板が ユニークだ。街外れのブルク公園は高台となっており、下にはタウバー川が流れ、対岸の家々のレンガ色の屋根が 緑に映えて美しい。
 
4.2kmの城壁
ロマン溢れる街並み
ブルク公園からの眺め

街並みや犯罪者の拷問道具が展示されている中世犯罪博物館の前をのぞいたりして、中心部で 自由行動となる。15時15分に先程の雑貨屋集合だ。
まずガイドブックで有名な市庁舎の塔からの眺めを見ることにする。1250年以降に市庁舎のルネッサンス様式と ゴシック様式が融合した造りの塔を登る。狭い螺旋階段を汗をかきながら。高さ50mの塔の展望台に登る 手前で老人に 入場料(1ユーロ)を支払い、前に登った人が展望台から降りてくるまで待機する。大柄の外国人が 狭い狭い登り口から降りて来られる。荷物があれば小さな穴は潜れそうにない。

順番が来て狭い登り口のハシゴを登る。リックサックが引っかかるので注意して展望台に出る。
展望台に登ると眼下にレンガ色の美しい屋根並み(?)が続く。童話の世界に飛び込んだような眺めだ。 レンガ色の屋根・白い壁・緑の森・黄色い菜の花畑・青空、見事な色の調和だ。
10数人しか居ることが出来ない展望台をゆっくりと一周する。時計台が14時の鐘を鳴らし、仕掛け 人形が動いているのだろうが、ここからは見ることが出来ず鐘の音を聞きながら、ローデンブルグの展望を 満喫する。
 
ローテンブルグの街並み
 
市庁舎と塔
展望台からの眺め
レンガ色の屋根と緑の森

もっと展望台で眺めていたいが、待っている方も多いようなので狭い登り口から降り、メンバーの方と 交替する。下りの螺旋階段を降りながらロマン溢れる美しい景色を反復する。

市庁舎から街並みを眺めながらブラブラと散策する。聖ヤコブ教会の外観を眺めたり、小さなお店をのぞ いたり、アイスクリームを食べたり しながら。市庁舎の横の市参事宴会場にある時計台の仕掛けが15時に見られるので広場に戻る。 観光客がたくさん集まって来ている。先程、塔の上で聞いた鐘の音に続いて、時計台の窓が開き、 人形が動いているのが見える。前に飛び出すのではなく中で動くだけなので見難い。

仕掛け時計の内容は「30年戦争(宗教戦争)」(1618-1648)の頃の史実に基づいて作られており、左の 占領者ティリー将軍が市民を殺害するのを防止するため、右のヌッシュ市長が数リットルのワインを飲み干すことで 助命を願い、ワインを飲み干して数日間眠ったが、約束通り市民の殺害は免れたと云う史実で、剣と グラスを上下に動かす単純な動きだ。

集合時間も近付いたので、雑貨屋に行き仕掛け時計の将軍と市長を描いたビアジョッキを記念として購入 する。
 
城門
時計台
聖ヤコブ教会
街並みと看板

心地良い余韻に浸りながらバスは今日の宿泊地ハイデルベルグへ170kmドライブする。平坦な畑の中を進み、 やがてネッカー川沿いに進みハイデンブルグの市街地に建つベストウェスタン・レガホテルに到着する。前に路面電車が 走る街の中心のようだ。
部屋割りをし、ポーターを待っていては時間がかかるので自分でスーツケースを運ぶ。マキさんが前の道を 5分位歩くと大きなスーパーマーケットがあるとのことで、閉店時間までに行かねばと急ぐ。
大きなショッピングセンターの地下にスーパーマーケットがあり、岩塩やドイツの調味料、ビールを求める。缶ビールは 売っていないので瓶ビールを買う。ドイツは缶が普及していないのか?

19時からホテル内のレストランでの夕食だが、メモしていなくてメニューを思い出せない。
食後、まだ明るいので散策することにし、フロントでマップを求めると日本語のマップが用意されていた。 ネッカー川に向かう。ハイデンベルグ大学病院の横を通り、川沿いの遊歩道に出る。夕暮れの川面で 子供達が舟遊びをしている。川幅の広いネッカー川の対岸の緑地ではたくさんの人が飲んだり食べたり している。川にはヨットやボートが係留されておりレジャーの中心地でもあるようだ。
 
ベストウェスタン・レガホテル
ネッカー川で舟遊び
ネッカー川のヨットやボート

ホテルに戻り、シャワーを浴びて眠るが、ホテルの中庭でドイツの人が夜中まで大声で喋っておりうるさい。 明日は「聖体祭」と云う祝日とのことで観光客も多いようだ。
うるさいと思いながらいつの間にか深い眠りにつく。


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