「大川・中之島周辺散策」



○ 「大川・中之島周辺散策」(2010.04.10)

毎年、春秋に実施している「スイス・ドイツ旅行」 メンバーの今春のイベントは、大阪の自然と史跡を楽しもうと「大川・中之島周辺散策」となった。
幹事さんの発案で、JR環状線・桜宮駅に集合し、桜並木の大川沿いを散策した後、中之島周辺の史跡をのぞいた後、大阪の B級グルメを探索しようと新世界に繰り出し、「二度漬け禁止の串カツ」を食べながら懇談すると云う楽しい企画となった。
10時、JR桜宮駅に集に合わせて家を出る。桜宮は昨年もお花見に訪れているので、時間に合わせて到着すると、京都のTさん、大津のIさん、 幹事役の堺のAさん、高槻のSさんが来ておられ、ご挨拶。
幹事役の河内長野のAさん、川西のKさん夫婦、 尼崎のTさん父娘も来られ、定刻までに全員集合する。神戸のMさんは前日泊まりがけの同窓会があったため、中之島まで合流することに なっている。
川沿いの桜と大阪城
今年は桜の開花が早かったので、4/10では散ってしまっているだろうと考えていたが、寒波の襲来で、長いお花見が楽しめる ことになり、桜宮駅の桜も満開が維持しているのは嬉しい。
10名全員そろって、旧淀川である大川右岸を歩くことにする。昔の「源八渡し」が「源八橋」となった橋を渡る。橋の上から大川の 下流を眺めると川沿いの桜並木と遥か向こうに大阪城が小さく見える。
この辺りは学生時代の思い出の地だ。
ボート部の合宿所が、「源八橋」と下流の「銀橋」の間にあり、毎日通って練習をし、合宿で鍛えられた所だ。今日歩く右岸には 工場があり、赤い煉瓦の壁が立ち並び、夏には真赤な夾竹桃が咲き乱れ、暑さの中で真赤な花を花を見ると疲れが倍増する 苦い思い出のある川沿いだ。
その工場跡には帝国ホテルやビル・マンションが立ち並び、夾竹桃に変わって美しい桜並木が続いている。昔とは雲泥の差の光景だ。たまたま 堺のAさんがそこに勤めておられたと聞き、同時代ではないが、昔の光景を話しながら進む。
桜宮駅からの桜
源八橋からの眺め
大川沿いの桜並木

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

大川沿いの桜は満開と散り始めが混じった状態で、桜のトンネルを抜けて行くようだ。昔の光景からは想像出来ない変わりようだ。
川面を見るとナックルボートの練習をしている。余り上手に漕いでないので素人集団だろうと見ていると、今日は「市民レガッタ」とのこと。 学生時代、「市民レガッタ」の手伝いは部費確保の源だった。ナックルボートのコックスの後ろに乗り、指導・安全面でお手伝いしたことを 思い出す。
桜のトンネル
ボートの練習
桜並木とボート

「銀橋」の下をくぐって進むと「造幣局の通り抜け」で有名な造幣局の横に至る。
造幣局の八重桜
川崎橋付近の桜
4/14からの「通り抜け」なので、構内には入れないが、 外から見ると満開の八重桜や蕾のものも混在している。
きっと開催時には凄い人波になるだろうと。(開催時は連日満員の人出だった)
造幣局の柵と大川の間の遊歩道も桜並木が続く。本来なら遊覧船がこの辺りを観光しているのだが、「市民レガッタ」開催で通行止めに なっているようで、航路を変えている。
曇り空から青空が広がり、歩いていると暑く感じるようになる。この「スイス・ドイツ会」は好天に恵まれるジングスは今回も続いている。
学生時代にはなかったアーチが美しい「川崎橋」をくぐると左岸の方向から寝屋川が合流する。大川はこの寝屋川と合流して下り、 中之島公園で左の土佐堀川と右の堂島川となり、中之島の下流の船津橋付近で合流し、安治川となって大阪湾に流れている。
現在の水質は学生時代と比べると雲泥の差がある位きれいになっている。当時、寝屋川は汚くて、大川と合流する「天満橋」付近は 川の真ん中にくっきりと白と黒の線が出来る程だった。そのため、土佐堀川は汚く、堂島川はきれい(?)な状態だった。

「天満橋」付近で一息入れる。露天商も出ていて、机と椅子を置いて昼からの宴会客を待っている状態だ。きっと、夕方から夜には 人通りも多くなっていることだろう。
「天満橋」を渡って左岸に行く。橋の上から中之島方面を見る光景は好きな景色のひとつだ。 昔は「松阪屋」があったが、現在は違うデパートになっている。その少し下流に「八軒家浜」がある。
京都の「城南宮」で身を清め、船で淀川を下って「八軒家浜」に上陸し、ここから「熊野古道」をスタートしたのだ。 7年前にここから「熊野三山」への紀行を始めた記念すべき場所だ。、
仲間と離れて「八軒家浜」の記念碑が建っている「永田屋昆布店」の前に行き、記念撮影とパンフレットを入手する。「熊野古道」を 歩こうとしている方も来ている。7年前の自分の姿を見るようだ。
天満橋から中之島を望む
八軒家浜船着場跡の碑 説明

川の駅
大川流域の模型
大川左岸の「八軒家浜」付近の光景は一変している。「川の駅」と名付けられた立派な建物が建っているのに驚く。
当時は何もない川岸が、京阪電車の中之島線延長工事で、この辺りから中之島周辺は大きく変貌したのだ。
建物の中には大川流域の模型も飾られ、憩いの場として活用されている。
この船着場から観光船・アクアライナーが発着し、大阪城や 先程通った帝国ホテル方面の観光基地となっている。
アーチ型の「天神橋」を渡り、途中の中之島に降りる。ここが、中之島の剣先と呼ばれる場所で、中之島の上流の端になり、土佐堀川と 堂島川の分岐点なのだ。
地下を走る京阪電車の延長工事が終わり、中之島公園の姿も一変した。まだ花が咲いていない「バラ園」も広くなり、芝生が植えられ きれいになった。昔は、川沿いに柳の木が植えられていたと思うが、今はまだ木々がなく陽射しがきつく感じる。
京都での同窓会終えた神戸のMさんと「中央公会堂」付近で合流する。半年振りの出会いに皆さんと握手。
昼食場所を探すが、 木陰が見つからず、「中央公会堂」前の道路沿いの広場でシートを広げて昼食に。軽くビールで乾杯し、懇談しながら楽しいお食事タイムだ。 堺のAさんが、「スイス・ドイツ旅行」の写真を持って来られ、5年前の光景を思い出しながら、懐かしい話題が弾む。
Aさんの旅行の数々の写真を拝見する。南極に行かれた時の氷山の写真は未知の自然の彩りが見事だ。ペンギンも可愛い。皆さん、凄いと 賞賛しながら、体験出来ない感動を仲間の写真から吸収する。有難いことだ。
中之島公園のバラ園
中央公会堂
楽しいお食事タイム

楽しい懇談と昼食を終え、「中央公会堂」のトイレを借りるために向かうと、結婚式が行われているようで、礼装の方がたくさん 出入りしている。春真っ只中の佳き日なのだ。
古風な理髪店
適塾の碑
次は淀屋橋のビジネス街のど真ん中に建つ「適塾」に向かう。「適塾」の前は通ったことがあるが、入場したことがないので楽しみだ。
途中、古い有名な理髪店の前を通り、幹事さんから説明を受ける。ビジネス街の古風な理髪店は面白い。
一筋入った所に「適塾」がひっそりと建っている。周りは高層ビルが立ち並び、良くぞ残ったと思われる静かな空間だ。 入場料を払い日本家屋に上がる。係の方から、写真撮影はOKだが、許可なく公表してはいけないとの注意があり、塾内を撮影したが 公表できない。
緒方洪庵が開いた「適塾」は大阪人だと名前は知っているが、訪れたことがない人が多いし、その塾生が誰だったのかも知らない人が 大半だろう。
適塾 説明
緒方洪庵(1810〜1863)は岡山の人で17歳で来阪、中天游に学んだ。天保9年(1838)洋学を志す者のために、自宅に塾を開いた。 1階の奥が洪庵の家族の住居で、2階は塾生が起居していた。そのなかから、大村益次郎・橋本左内 ・福沢諭吉・長与専斎らを輩出し、また洪庵は、大坂で最初の種痘を実施するなど医学者としても活躍した。(大阪市HPより)
中に入り、 1階・2階と見学する。純和風の建物で、畳の上で塾生が勉強し、オランダ語の辞書等も展示してある。当時の外国語勉強は辞書作り から始めなければならないようで、そのご苦労が偲ばれる。
塾生も有名な方が名を連ね、さすが当時の第一線の塾だったことが良く分かる。
塾生が勉学に励んだ大広間の畳の上に座って一息入れる。「適塾」開設時の頃の話や、当時の日本地図が掲げられていたので、 全員で地図の勉強をしたりと楽しく過ごす。
今回の散策はここで終了なので、次回の計画を話し合う。11月下旬に奈良方面に行こうと云うことになり、幹事は川西のKさん ご夫婦と決まる。奈良の遷都イベントは終わっているようだが、晩秋の奈良を満喫しようと。
「適塾」の見学を終え、今回の「大川・中之島周辺散策」は天候・桜・史跡に恵まれ、仲間たちとの有意義な時間を過ごすことが出来、 お開きとなる。

ここからは二次会として、大阪のB級グルメを探索しようと、地下鉄で「新世界界隈」に向かう。
新世界界隈の賑わい
女性陣は初めて訪れる方が多く、男性でも大阪以外の方は初めてだと。
動物園前駅で降り、地上に上るとそこは昼間から賑やかな下町の光景となる。ガードをくぐり「ジャンジャン横町」に入ると大阪名物 「二度漬け禁止」の串カツ屋が軒を連ねて立ち並ぶ。
さすが、この時間には行列はなかったが、店内は満席でビールを飲みながら串カツを 頬張っている。グルメのガイドブックに載るお店は満員で、空いている店もある。味と値段にうるさい大阪人の人気を得るのは大変だ。
横には将棋屋も建ち、窓から熱戦を眺めている。昔、坂田三吉名人が生まれた将棋屋もこの辺りだろうと。
「ジャンジャン横町」を抜けて、「新世界界隈」に進む。
大きな看板や幟や旗が通りの両側を飾り、人が雑然と歩く独特の光景が広がる。久し振りに訪れたが、外国人が多いのに驚く。 近くの昔のドヤ街に外国人旅行者向けの安いホテルが繁盛していると聞いていた。その宿泊者も多いのだろうかと。
「通天閣」が見える道路の道角には、「通天閣」の展望台に祀られている「ビリケンさん」の大きな像が飾られ、足の裏を触って 願い事をしている。
ジャンジャン横町
通天閣
ビリケンさん

ビリケンさんと記念撮影
本当だと「二度漬け禁止」の串カツ屋に行きたいのだが、有名店は全てカウンター席で10名が同時に座ることは出来ないし、懇談も出来ない ので、座敷のある串カツ屋さんを探し、座敷が空いている店に入る。
ビールを頼み、人気串カツ・ランキングと表示されているメニューのNo1からNo3までを取り敢えず注文する。
ビールで乾杯し、串カツが運ばれ、食べ放題自由のキャベツと食べる。「二度漬け禁止」でソースを付け足したい時は、キャベツですくって串カツにかけるのだと、初めての女性陣に説明する。
最近流行っているハイボールを頼むと割引があると云うので、ハイボールも頼み、好きな串カツや料理を注文し、会話が益々弾む。 ハイボールと串カツとの組み合わせは面白いが美味しい。
飲む人も飲めない人も割り勘で支払い、楽しい会合もお開きになる。
桜ノ宮から大川流域の満開の桜を楽しみ、改装されて中之島公園での昼食、歴史ある「適塾」の見学を楽しんだ後の二次会。
大阪の下町「新世界」で串カツを食べる楽しい企画をしていただいた幹事の方に感謝して解散となる。
次回は晩秋の奈良での再会を期して!!


「大川・中之島周辺散策」の「スライドショー」







    
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