○ 「大津での紅葉散策」(2011.11.26) 毎年、春秋に実施している「スイス・ドイツ旅行」 メンバーの今秋のイベントは、幹事さんの近くの紅葉を尋ねる「大津での紅葉散策」となった。 幹事さんが列車の時刻表も連絡頂き、高槻駅8時46分発の新快速で集合場所のJR石山駅に向かうことになった。神戸のMさんから、一番後ろの 列車に乗りましょうとのことで、ホームの最後尾に行くと高槻のSさんとご一緒になり、列車に乗るとMさん、堺のAさんとお会いして ご挨拶。満員の列車も京都駅で空き、同じ車両に乗っておられた尼崎のTさん、河内長野のAさんとお会い出来、大阪方面からの 参加者が全員揃う。 この京阪電車に乗るのは中学生の頃以来で、当時のことは覚えていないが、昔は三条からチンチン電車的な小さな路線だった。少し狭い車内は 向かい合って話をするには丁度良い幅で、会話が弾む。 石山寺駅で降りて、列車を見るとアニメが描かれていて、子供たちには人気があるだろうと思われる。 瀬田川の河川敷を下流の「石山寺」に向かって進む。青空が広がり、暖かくなって来た瀬田川にはボートやカヌーの練習が行われている。 学生時代、ボート部の一員として、ここ瀬田川で何日か合宿をし、「瀬田の唐橋」を中心に、琵琶湖の出口から「南郷洗堰」近くまで 漕ぎ上ったり、下ったりと青春の一時期を過ごした場所だ。エイトは見られなかったが、舵手なしフォアがスイスイと川面を進んでいる。しばし、 懐かしく見惚れてしまう。オールの色が見えなかったので、何処のクルーか分からないが、頑張れと。 遠く「瀬田の唐橋」方面を望むと青空と川面が美しく輝いている。カヌーの集団が、川下に向かってパドルしているのはなかなかの迫力がある ものだ。 西国三十三カ所観音霊場の第13番札所。奈良時代後期に、聖武天皇の発願により、良弁によって開かれた。広大な境内には、寺名の由来と なった天然記念物の硅灰石(けいかいせき)がそびえている。 国宝の本堂・多宝塔を始め漢書、仏像、絵巻など多くの国宝、重要文化財がある。 また、本堂内にある「源氏の間」は、かつて紫式部がその窓から十五夜の月を眺めたときに、霊感をうけ源氏物語の構想を得たと 伝えられます。(滋賀県観光協会HP他より) 寺院の仁王像は金網で保護されている所が多いが、ここは金網がないので見やすく、迫力が感じられる。 山門から入口までの参道の紅葉はもう少しだが、所々には見事な紅葉が青空に映え、美しい。紅葉の遅れが心配されたが、「石山寺」は 見頃なので、楽しめそうだ。 1日チケットは拝観料にも割引があり、入場券を買って境内に進む。 入場し、幹事役のIさんの案内で境内を進む。急な石段を避け、奥の坂道を上って行くと「本堂」の下側から舞台の骨組みを眺められる。 「清水寺」に似た舞台があったのは覚えていない。「本殿」の正面に廻ると黄色い紅葉があり、青空、紅葉、黄葉、常緑樹の緑の コントラストが美しい。 「石山寺」の名前の由来ともなった天然記念物の立派な「硅灰石」に紅葉が掛かり、違った風情がある。この石も記憶がない。 中学生の記憶とはこんなものなのだろう。 紅葉に囲まれた「本堂」に参拝する。舞台は高くて下の紅葉も美しい。茅葺き屋根をバックにする紅葉も美しく、しばし観賞する。 「本堂」の一角に「紫式部」像が座って、「源氏物語」を執筆している。「石山寺」と「紫式部」の関係を示している部屋なのだ。 この辺りの紅葉は見事で、新聞で見頃と表現していることが間違っていないことを確認する。 「本堂」から「多宝塔」に向かう。「多宝塔」は改修中で、全体像は見られず、テントに囲まれているが、改修現場を間近で見ることが出来た。 細かい桧の皮を積み重ねて屋根を拭いている現場を見て、その伝統技法に驚く。 瀬田川や琵琶湖を眺められる高台には「月見亭」が崖から飛び出すようにように建っている。「玉座」も設けられ、絶好の月見処である ことが分かる。景観を楽しみ、境内を散策しながら、紅葉を観賞する。 紫陽花園の東屋で一息入れ、「石山寺」の紅葉狩りを終え、石山寺駅に向かう。 「大津での紅葉散策@」の「スライドショー」 風もなく、暖かな陽気で気持ち良く、広々として琵琶湖も寒さを感じさせない。 車座になって、弁当を取り出し、何時ものようにAさんが持参して頂いた日本酒で乾杯する。 幹事のIさんが、珍しい貴重な「鮒寿司」を持ってきて頂き、初めての方もおられ、ワイワイと楽しく 味わう。久し振りの「鮒寿司」、本当に美味しい!! 弁当、つまみをビール・日本酒・芋焼酎を飲みながら、旅行の話や健康の話と共に楽しい時間を過ごす。 陽射しに向かって座っていると、暖かくて顔が火照る位の陽気だ。風が吹いているととても座って居られないだろう。 比叡山や琵琶湖の対岸もはっきりと望まれ、大自然の中での昼食は気持ち良く、先程までの紅葉と違った自然を堪能する。湖面には 鴨などの渡り鳥が羽根を休めて、ユラユラと波間に漂う、のんびりとした光景も見られ、自然に同化する。遠くに遊覧船がゆっくりと 進んでいるのを見ながら、楽しい昼食を終える。 昼食を終え、湖畔を浜大津駅まで歩くことにする。暖かい陽射しと琵琶湖の景観を眺めながら、ゆっくりと歩む。 歩いていると「下間さんでは」と声をかけられ、振り返るとサングラスを掛け、自転車に乗った男性が立ち止まっている。 誰だか分からず、近付くとサングラスを取ったので、会社時代のサッカー部の仲間で、彼の結婚式の仲人をしたY君と分かり、妻共々、 偶然の再会に驚く。 少し、近況を話して別れる。 立派な「石場の常夜灯」を眺めて、浜大津港に行くと、先程見た遊覧船が停泊していて、観光客が乗り込んでいる。この季節なのに 結構な人出に驚きながら、浜大津駅に向かう。 「日吉大社」に向かうため、再び電車に乗り、終点の坂本駅まで進む。この路線に乗るのは初めてで、初めは車窓からの景色を眺めて いたが、その中にウトウトと。 立派な「石の鳥居」を抜けて、「日吉大社」に向かって緩やかな坂を上って行く。周辺の家や寺院は石積みの垣根が連なり、独特の 風情を残している街並みだ。 ケーブルへの道から右に進むと「日吉大社」の赤い鳥居を抜けて参道を上る。参拝者も多く、露店も 開かれている。山に上って行くのと夕暮れが近付いたので、少し肌寒く感じて来る。 全国3800余りの山王さんの総本宮、古事記にも登場する古社である。 広大な境内には、国宝の東本宮・西本宮の本殿をはじめ、21社が祭られており、重要文化財に指定されているものが多い。 中には、過去日吉大社の例祭である山王祭で実際に使用されていた重要文化財の神輿などもある。 境内一帯は、国指定の史跡に指定されている。 境内を流れる大宮川には、重要文化財にも指定されている日吉三橋が架かっている。湖国屈指の紅葉の名所としても名高い。 (滋賀県観光協会HP他より) 赤く染まった紅葉に交じって、黄色の紅葉も見られ、曇り空で映えないのは残念だが、「石山寺」とは違った趣のある紅葉を楽しみながら 神社の奥に向かう。 紅葉を楽しみながら「西本宮楼門」を抜けて「西本宮本殿」に参拝する。 ここで驚いたのは「狛犬or獅子」が門前ではなく、本殿の回廊に祀られているのだ。これも初めて見た「狛犬or獅子」で木造だから、屋根の下に設置 されているのかと思ったりしたが? 杉並木が連なる参道を「東本宮」に向かう。ここにも「狛犬or獅子」が回廊に祀られている。今までに経験したことのない配置に驚き ながら、参拝する。 銀杏の木が黄色く色付き、夕日に輝いているのは美しい。所々の見事な紅葉を眺めながら、坂本駅に戻る。 「大津での紅葉散策A」の「スライドショー」 幹事さんから提案があり、時間的に「おたべ」の販売店に行くか山科の紅葉名所の「毘沙門寺」に行くかの問いに、女性陣から「おたべ」の 声が多く、浜大津で乗換えて追分駅まで進む。 追分駅から少し歩くと観光バスがたくさん停まっている。今まで来たことのない銘菓「おたべ」の販売所で、休憩・買物するためなのだ。 車のナンバーを見ると関東・中部圏の観光バスが多く、帰りに立ち寄るルートなのだろう。 店内は観光客で溢れていて、試食用の「おたべ」や色々のお菓子をいただく。2階には製造している工場見学も出来、散策の最後の休息と なる。 次回の予定を検討し、4月初めに須磨・明石方面のお花見をすることに決定し、次回幹事さんにお願いすることになる。 追分駅で解散となり、大津のIさんご夫婦とお別れする。楽しい企画、本当に感謝・感謝だ 京阪山科駅で、帰られる方と再会を約束しお別れし、いつもの呑み助で居酒屋で二次会を楽しむ。ホルモン・焼肉でビール、焼酎と楽しい ひと時を過ごし、来春の再会を楽しみにお別れし、JRで帰宅する。楽しい仲間との交流は、今後とも続けたいものだ。 今日の朝からの歩行歩数は22000歩だった。
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