◎ 「東山桜巡り《(2013.04.07.) 毎年、春秋に実施している「スイス・ドイツ旅行《 メンバーの今春のイベントは、大津のIさん、神戸のMさんが幹事役となり、昨年6月に亡くなられた、同じ仲間だった京都のTさんの墓前に参拝し、 東山の桜を巡る散策となった。 今年の桜前線は1週間余り早く、開花状況が心配だった。さらに、前日は春の嵐で、風雨が強く、実施も危ぶまれる天候だった。しかし、 Tさんのお墓参りはすることにし、10時京都駅に集合となる。 8時30分過ぎに家を出ると小雨が降り出し、弁当を買って、京都駅に向かう。京都駅には大津のIさんが来ておられ、その後、 堺のAさん、川西のKさん夫妻、塚口のTさんと娘さん、河内長野のAさん、神戸のMさんも来られ、半年振りの再会を喜び合う。 小雨の降る中、1日バス乗車券(500円)を買って、五条坂に向かう。 バスを降り、「大谷廟《への坂道を上り、途中の花屋さんでお花を買い求める。「大谷廟《を下から上るのは久し振りで、大きな墓を眺めながら、 墓石の間の細い道を上る。途中で、バケツに水を入れ、Iさんの先導で、Tさんのお墓に向かう。雨も止み、墓前で花をたむけ、礼拝する。 墓前にはご家族が、我々のために生前のTさんの写真が置かれており、これからの散策は遺影とともに歩んでいくことにする。 Tさんの活動に感銘を受けられた神戸のMさんは、写真の先生として共に活動されるようになられたのだ。 体調を崩された時も、「スイス・ドイツ会《の会合には、ポイントで参加いただき、その時には京都の風景のスケッチをプレゼントしていただいた。 メンバー一同、Tさんの墓前でご冥福を祈り、今までの遺徳を偲び合掌し、「大谷廟《を後にする。 下を見下ろすと、京都タワーが望まれ、西山も雲が晴れ出して、幻想的だ。 すぐ上った所が「清水寺《の境内で、前日の嵐で、落花した花びらが寂しく敷き詰められている。さすが、観光客も多く、特に、中国・韓国の 人達が目立つ。外見は分からないが、大きな声で喋るのでびっくりする。 所々にまだ花を保っているソメイヨシノや枝垂れ桜があり、愛でながら進み、記念撮影をしたりと楽しむ。。 Tさんは優しくて、芸術に対しての理解もあり、お世話になったと、Tさんの姿がここでも感じられた。 お店には、窯元の陶芸家の高価な陶器が陳列され、きれいな鉢を買い求められる方も居られた。丹波の窯の庭に椊えられた山椒の実を用いた 「ちりめん山椒《をお土産にいただき、お礼を云って退出する。 京都の細い道を縫うように北に向かうと「八坂の塔《が見えたので、路地を進むと「八坂の塔《の真下に出た。桜が満開で、身をかがめて、桜と 「八坂の塔《をぎりぎり写す。 ここからは何時もの観光ルートで「円山公園《を目指す。 どんよりと曇った空模様を見ながら「円山公園《に到着する。さすが、この天気では人は少なく、シンボルの「枝垂れ桜《も花が散り、老木と なった幹と枝だけとなっている。昔の見事な枝ぶりを知っているだけに、少し寂しく、大丈夫なのかと心配になる。 公園の奥にまだ咲いている桜があるので、その辺りに場所を取り、昼食にする。ビール・弁当を取り出し、堺のAさんがボリビア旅行の際、お土産として 持って来られた、ブルー色のリキュールをコップに入れ、乾杯する。29度もあるが、甘くて、ハッカの味もしgoodだ。 Tさんの遺影も飾り、何時ものように楽しい食事タイムだ。大津のIさんが、「スイス・ドイツ旅行《の時のマッターホルンを背景にした集合写真を持って来ていただき、 8年前との対比をする。結論として、皆さん変わっていないと!? 楽しい昼食を終え、「東山散策《に向かう。京都定番の観光コースだが、メンバーが変われば楽しみも違い、「知恩院《から「平安神宮《に向かって 話しながら進む。 「知恩院《の三門前は観光客が多い。外国人が目立つが、巷で云われているのとは違った感じだ。少し進んだ、庭園の中に見事な「枝垂れ桜《が 咲いている。満開だが、青空であれば、もっと映えるのだが、残念だ。 東山の緩やかな坂を下ると東山三条で、ここを「中山道《紀行時通ったと思い出しながら「平安神宮《の大きな鳥居の前まで進む。 ここの桜はまだ満開で、美しく疎水に垂れ下がっている。そこに観光用の「十石船《がやって来た。テレビでも放映していたが、水面からの桜見物は 風情があり、人気スポットのようだ。 疏水の見事な桜を見物しながら進み、疏水の中心(?)に建つ「琵琶湖疏水記念館《に入場する。この辺りには何度も来ているが、この記念館に入るのは 初めてだ。1階には疏水建造の歴史や地形等のモニュメントもあり、疏水建設時の苦労が理解出来る。 地下に降りると疏水と同じ目線となり、先程歩いた道や桜・十石船が望まれる。なかなか良き眺めだ。良い場所を教えていただいた。 直ぐ近くの「国際交流会館《に向かう。会館の前の広場では、何かのイベントが開かれていて、露店が連なり、ステージでは歌も歌っている。 ここは「スイス・ドイツ会《の原点で、「スイス・ドイツ旅行《終了後、初めて写真やビデオを持ちより、懇親を深めた場所だ。 お亡くなりになったTさんが、国際写真連盟でよく活用しておられた会場で、外国人も多く、初めての会合を思い出しながら、改めてTさんの 遺徳を偲び、一息入れる。 疏水の「インクライン《の桜見物に向かう。 蹴上インクラインは延長581.8mで世界最長。伏見インクラインは延長290.8m。1890年代(明治23~)に完成、1940年前後(昭和15前後)に休止。蹴上のみ形態保存。 (京都観光NAVI.HPより) ここの桜は、お気に入りのスポットで、この線路の上で弁当を食べると、桜が目の前に桜の枝が垂れ下がり、風情満点なのだ。今回は前日の嵐で 散ってしまっていたが、もう一度訪れたい桜の吊所だ。 広いインクラインの線路を上ると、先程通って来た「平安神宮《の赤い鳥居と京都の街並みが望め、気持ちが良い。 「南禅寺《に向かう方法の中で大好きな疎水から疏水のアーチ「水路閣《に向かう。ヤマツツジが咲き始め、静かな疎水沿いを進むと人声が多くなり、 観光吊所の「南禅寺・水路閣《の上に至る。 さすが、観光客が多く、「水路閣《の橋脚をバックに撮影に余念がない。サスペンス・ドラマにもよく出て来る光景を後に「南禅寺・三門《に向かう。 門の間から見る桜も素敵だが、新緑の紅葉が目に沁みる。もう直ぐ、新緑の季節が来るのだと。 門をくぐり、階段の下から「南禅寺・三門《を仰ぎ見る。上階には石川五右衛門の気分で、京都の町を見下ろしている観光客がたくさん昇って いる。 「南禅寺《を後にして、次の目的地「錦市場《へのバス停に向かう。参道を疏水の所まで戻り、バス停で待つが、来るバスは満員で乗車できないので、 次の動物前停留所まで行くが、銀閣寺からのバスは満員。仕方がないので、1日乗車券の利点を活かして、反対側の銀閣寺行きに乗り、銀閣寺から 再び、乗車する方法で、やっと目的地の東山三条迄進む。 休日にバスで移動することがなかったので、戸惑ったが、京都のバス利用は注意しなければならない。 寺町通りから錦通りに入ると人で一杯だ。「錦市場《の人混みを縫って、進み、居酒屋をのぞくが、9人一緒の場所がなく、諦めて河原町通りに出て、 居酒屋チェーンの店に入り、楽しい反省会となる。 一番若いKさんが上手く注文してくれ、ピッチャーのビール、ボトルの焼酎と季節料理で盛り上がる。スタート時は小雨だったが、その後は曇り空と天候にも 恵まれ、Tさんのお墓参りの供養、東山の桜巡りと充実した一日を過ごすことが出来た。幹事役のIさん、Mさんに感謝・感謝。 次回は、秋の「光明寺《と「サントリー工場見学《のルートを検討することにし、半年後の再会を期してお別れする。今日の歩行歩数は約20000歩と結構 歩いたが、話しながらの歩行で疲れはない。皆さん、お元気だ。 「東山桜巡り《の「スライドショー《
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