◎ 「夙川の観桜と西宮の酒蔵巡り」(2014.03.29.) 毎年、春秋に実施している「スイス・ドイツ旅行」 メンバーの今春のイベントは、昨秋の例会時に、塚口のTさん、神戸のMさんの幹事で「夙川の観桜と西宮の酒蔵巡り」と決っていた。 旅行実施から9年も経っているが、メンバー全員、楽しみにしているイベントだ。 今年の冬は寒さと暖かさが入り混じった天候だったが、全体的には寒さが長引き、桜の開花は少し遅くなった。しかし、前々日に神戸も 開花宣言され、夙川は咲き始めの報で、「花」は大丈夫と安心し、天候に関係ない「団子」は酒蔵がある限り、問題ないので、楽しんで、 半年ぶりの仲間に会えることに期待する。 天気予報では、曇りで、夜には雨になる下り坂なので、少し心配だが、例年、この会は天候に恵まれているので、大丈夫だろうと 10時・阪急夙川駅集合に合わせ、8時30分過ぎに家を出る。 川西のKさんは、仕事のため、二次会には参加するとのことで、12名で夙川散策を開始する。 駅前の桜並木は、思ったより開花している。見頃までは程遠いが、木によっては、満開に近いのは嬉しい。まだ、観桜客は少なく、桜並木の 夙川を下って行く。数年前、満開の時期に訪れた時は、観光客も多く、賑やかだったが、今日は静かで、ゆっくりと観桜できそうだ。 桜を愛でながら、半年間の出来事を話しながら進む。女性の会話は弾んで、ペースはゆっくりだ。 桜も木によっては、蕾が多いのや見頃の桜もあり、全体的には3分~4分咲きの桜並木を楽しみながら、写真を撮ったり、話したりと。 お地蔵さんが祀られていて、その前に子供が立っているのを見つけ、お地蔵さんの前に行くと、何と子供と思ったのも地蔵さんで、服を 記せられていたので見間違えたのだ。全員がだまされた。 見頃の桜の木を見付けて、記念撮影をする。桜に負けず、メンバー一同、なかなかのものだ。 途中から、夙川の川底沿いの遊歩道を進み、橋の上から、満開時だと美しい川沿いの景観を写すが、まだ華やかさがないのは、残念だ。 JRと国道2号線、阪神電鉄を抜けて下流に進む。川底の遊歩道に歩き、飛び石を伝って、童心に帰って対岸に渡る。 対岸の遊歩道を阪神電車の香櫨園駅方向に戻っていると、今まで、曇っていた空が青空に変わり、桜の花が青空に映えるのは嬉しい。「スイス・ドイツ会」は天候に恵まれている と話しながら、夙川の観桜を終える。 阪神電車で次の西宮駅まで進み、バスで「酒蔵通り」に向かう。 陽が照り輝き、暑くなってきたので、シャンパーを脱いで、昼食会場に向かう。幹事さんが素敵な「日本盛酒蔵通り煉瓦館」を予約してくれている。 席に案内され、原酒付の会席料理・酒蔵膳が運ばれてくる。 美味しい原酒で乾杯して、食事を楽しみ、会話が弾む。ここは、先日「山陽道」紀行時に 再三目にしてきた岩国の銘酒「獺祭(だっさい)」が飲めるようなので、お酒好きのメンバーが「獺祭と惣花」の呑みくらべセットを頼む。日本盛の 「惣花」のしっかりした味と「獺祭」のさわやかな味を楽しむ。岩国で呑めなかったお酒が飲めてgoodだ。 この半年間の間に、スペイン・アメリカ・ブータンに行かれた方から、土産話を聞きながら、楽しい時間を過ごす。共通の話題があり、話が弾むのは 嬉しい限りだ。 美味しい食事とお酒に満足し、西宮の「宮水」巡りに向かう。 この辺りの酒蔵メーカーは自家製の宮水井戸を持っているようで、「宮水」を用いての酒造りの土壌が築かれて来たことが分かる。 日本名水100選に選ばれる西宮の名水は、略して宮水と呼ばれています。 宮水は六甲山系からの伏流水で、花崗岩を主とした岩盤を流れてくるため鉄分が少なく、リン、カルシウム、カリが多く含まれています。 海に近いことから塩分も適度に含まれており、このミネラル成分が酒造りには欠かせない酵母の発酵を促進させることから、このあたり では昔から酒造りが盛んで、古くからの酒蔵や酒造メーカーが立ち並び、西宮の酒、灘の酒のブラントとして発展してきました。 宮水を使った酒は醗酵が強く辛口豊酵の男酒といわれ、逆にミネラル分の少ない軟水を使用し酒を仕込むと、なめらかな女性的な酒ができると 言われています。(神戸観光壁紙写真集HPより) 「宮水」の大切さを実感し、碑の前で記念撮影をする。陽射しがきつくなり、眩しいくらいだ。 早々に、お茶を楽しもうと、Tさんの娘さんが 選んでくれた近くの有名な洋菓子店に向かい、ティータイムとなる。ケーキと飲み物を注文し、ここでも話が盛り上がる。ケーキは美味しく、有名なことは お客さんの多さでも感じることができる。 予約している「白鹿記念酒造博物館」に向かう。 少し先の「白鹿記念酒造博物館」は「記念館」と「酒蔵館」に分かれていて、初めに「記念館」に進む。 入場料(500円)を支払い、係員の案内で記念館の展示品の見学に向かう。現在は「笹部さくらコレクシヨン」の銘打った西宮市出身の笹部新太郎氏の 桜を題材としたコレクションの数々を見学する。 絵画・掛け軸・花瓶・皿・酒器・着物等々、桜の模様がある品々を見る。「桜」一点に絞った 収集も、ここまで集めると凄い価値のあるものだと認識する。撮影禁止なので、画像はないが、一見の価値はあるコレクションだ。 道路を渡って、向かい側の「酒蔵館」見学に進む。 清酒業界も近代化が進む中で、近年昔ながらの酒造りに触れるという事は難しくなってきました。それと同時に酒に関する資料も姿を 消しつつあります。 「黒松白鹿」醸造元の辰馬本家酒造株式会社は、日本人の生活文化遺産である酒造りの歴史を後世に正しく伝えていく事を目的とし 創業320年にあたる昭和57年(1982年)に白鹿記念酒造博物館を設立し【酒蔵館】と【記念館】で構成された博物館を開館しました。 しかし平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災ではレンガ造りの【酒蔵館】は全壊してしまいました。 現在の【酒蔵館】は江戸時代末期の火災を経て明治2年(1869年)に復旧し、昭和20年の戦火も阪神・淡路大震災での倒壊をも免れた酒蔵で、 辰馬本家の本蔵と呼ばれていたものです。(白鹿記念酒造博物館HPより) 入口で記念の日本酒一合をいただき、「酒蔵館」に入ると、江戸時代の酒造りを再現した展示が続く。 大八車に米俵を乗せ、運ぶ道には 石道が敷かれ、その石には轍の跡が残っている。中庭には、大きな「宮水」わ汲み上げる井戸も残っている。 係員の解説を聞きながら、酒蔵の中に入り、酒造り行程に従って見学して行く。今まで、何か所かの酒蔵を見学したが、製造工程を再現して いる所は初めてだ。説明も丁寧なので、リアルな江戸時代の酒造りがよく理解できた。 昔は樽造りも自家製だったり、酒造りに必要な、種々の道具も展示されている。匠の技が、治工具にも活用されているのだ。 充実した気持ちで「白鹿記念酒造博物館」を退出し、隣にある土産物屋で利き酒をする。 お土産でもらったお酒も美味しく、別の吟醸酒を買い求め、本日の記念とする。 バスで阪神西宮駅に戻ると川西のKさんが、仕事を終え待っていて下さる。 半年ぶりの再会のご挨拶をし、今回のイベントはここで終了となる。 次回については、別途検討することで、解散となる。楽しい一日でした。 二次会に行くメンバー(8人)は、駅前の居酒屋に向かい、ビールで乾杯し、美味しい刺身等で、楽しく過ごす。芋焼酎もボトルで注文し、次回の イベントの相談をし、11月下旬に「箕面の紅葉」と決め、近くのKさん夫妻が幹事と決定する。 2時間以上、楽しく談笑し、次回の再会を約束して、お開きとなる。 帰宅して、朝日新聞の夕刊を見ると、今日歩いた「宮水」のことが載っている。偶然とは云え、タイムリーな企画に驚き、記事の一部をコピーし 記録として残して置く。 「夙川の観桜と西宮の酒蔵巡り」の「スライドショー」 夙川の桜は、見頃には少し早かったが、静かな雰囲気の中での散策楽しむことができた。幹事さんの計らいで、美味しい昼食・お茶と 「宮水巡り」「白鹿記念酒造博物館」見学と充実した一日だった。 9年経っても変わらないこの仲間との親交は、これからも続けたいものだと改めて実感した一日だった。今日の歩行歩数は14800歩だった。 (なお、写真の一部はメンバー撮影の写真を借用しています。)
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