「鞍馬山への紅葉ハイキング 」



◎ 「鞍馬山へ紅葉ハイキング 」(2018.11.24.)

毎年、春秋に実施している「スイス・ドイツ旅行」 メンバーの今秋のイベントは、堺のAさんの幹事で、「鞍馬山への紅葉ハイキング」となっていた。今年の夏の関西地方は、大阪北部地震や台風襲来と自然災害が重なり、 猛暑も長く続き、厳しい試練だった。
台風の影響は、関西空港の浸水以外にも大きな影響があり、今回予定の鞍馬山への叡山電車も貴船~鞍馬の区間が不通となり、その実施も 危ぶまれていたが、紅葉シーズンに向け、復旧の努力が実り、11月初めに開通でき、安心した次第だ。 幹事のAさんが下見もしていただき、久し振りの再会を楽しめるのは嬉しい限りだ。

10時、京阪電車出町柳駅集合に合わせ、7時30分前に家を出る。高槻駅で弁当を買い、阪急・河原町駅乗換で、鴨川を渡り京阪・出町柳駅に向かう。 さすが、紅葉シーズン真っ盛りの土曜日なので、京阪電車は満杯だ。
車窓からの紅葉①
車窓からの紅葉②
駅には、大津のIさん・堺のAさん・塚口のTさん父娘が来られていて、河内長野のAさんも来られる。
今回は、法事・仕事・ボランティア活動で欠席の方も あり、7名で出町柳から満員の叡山電車で鞍馬に向かう。
沿線沿いのモミジの名所では、電車は徐行運転をして、紅葉の景観をゆっくりと眺めさせてくれるサービスは嬉しい。
夜はライトアップもされており、 観光名所となっている。満員電車の窓越しで、身体を斜めにしながら、紅葉の様をパチリと。
紅葉以外の山肌は、台風の影響で杉林が倒れたり、地滑りの跡が生々しい。谷沿いに台風が吹き荒れたことが想像できる光景だ。
鞍馬駅を下りると大きな「天狗像」が迎えてくれる。鞍馬山の象徴とも云える天狗は大きく立派なものだ。天狗さんの前で記念撮影をパチリと。
「鞍馬寺」への参道には、店屋が立ち並び、名物の焼き餅や山椒や苔玉を売っており、外国人を含め、観光客が品定めをしている。骨董品の店を のぞくと立派な「天狗の面」が飾られている。さすが、鞍馬山!!
傾斜のきつい階段を上り、「鞍馬寺・仁王門」で、拝観料を払い入場する。受付で、奥ノ院方面は倒木があるため通行できないとの注意があり、 改めて台風の被害の大きさを実感する。
天狗像の前で記念撮影
天狗のお面 苔玉
鞍馬寺・仁王門

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

「仁王門」をくぐり境内に入ると仏像から水が出る手水場があり、長い石段の参道が続いている。
この辺りから頂上の途中までケーブルが通じているので、足を痛められているIさんはケーブル乗場に行かれる。
石段の参道の両側には灯籠が立ち並び、その外側には、今真っ盛りの紅葉の並木が続く素晴らしい景観だ。人通りがないタイミングを狙って 参道・灯篭・紅葉の光景をパチリと。
石段の参道を上り切ると「童形六体地蔵尊」が祀られている。可愛いお地蔵様に会釈して上って行く。
坂道は少しづつ傾斜がきつくなり、右上の お堂が、台風の影響と思われる屋根の破損のため、参拝できないようロープが張られている。台風の強さが分かる。
仏像の手水場
参道・灯篭・紅葉
童形六体地蔵尊 被害のあったお堂

少し上った先に「由岐神社」が鎮座する。風格のある山門の石段を上る途中から、大きな杉の幹が見え、潜り抜けると見上げる「大杉」が植わっている。 「大杉さん」と親しまれている樹齢約800年・樹高約53mの大杉で、京都市天然記念物だと。思わず見上げるが、てっぺんは見えない位だ。
有名な「鞍馬の火祭」は、ここ「由岐神社」から松明を掲げて下り降りるのだそうだ。
立派な「由岐神社」の本殿に参拝する。本殿の前には、天狗みくじも売られていて、鞍馬山らしい。
由岐神社・山門 山門から
大杉
由岐神社

九十九折参道の坂道を上って行く。
坂道の途中に「義経公供養塔」が祀られている。源義経が幼少期、牛若丸として鞍馬山で修業したことの表れだ。
急な坂道はを上って行くと参道横のモミジが紅葉しているのに出会うと共に、山側の杉林の多くが倒れているのが見られ、参道にも崖崩れがあったので、 補修の鉄板が張られている。台風の被害の大きさと鞍馬山全体が通行禁止になっていたことが理解できた。 この辺りで、ケーブルに乗って来られたIさんと合流する。
義経公供養塔
紅葉
倒木した杉

高度が上がるに連れ、視界が広がり紅葉が美しく輝いてくる。曇り空なのは残念だが、紅葉を眺めながら上る。
「本堂」への石段にも灯籠が設置され、緑・黄・紅の色とりどりの秋の自然を堪能する。モミジは小ぶりだが、黄色・紅色に紅葉していて、美しい。 石段には、海外の旅行客も多く、多国言語が飛び交っており、さすが京都・鞍馬山の観光だと改めて感じながら、モミジのトンネルをくぐって上る。
石段を上り切り、振り返ると周辺の山々と屋根と紅葉のコントラストが美しい。青空だともっと映えるのだが。
緑・黄・紅
石段の紅葉
紅葉 山・屋根・紅葉

石段の参道を上り切ると「鞍馬寺・金堂」の広い境内に至る。
鞍馬寺・金堂
正面には、朱色に彩られた重厚な「金堂」が建っている。
鑑真和上の高弟である鑑禎上人が宝亀元年(770年)にこの地に草庵を造り、毘沙門天を安置したのが鞍馬寺の創始で、 その後、延暦15年(796年)に藤原伊勢人が貴布禰明神のお告げにより、王城鎮護の道場として伽藍を造営し、千手観世音を祀ったと されている。
寛平年間(889~898年)には峯延が入寺して真言宗の寺になったが、天永年間(1110~1113年)に天台座主忠尋が入寺して天台宗に復したと いわれている。更に、昭和22年(1947年)には鞍馬弘教が立教され、当寺が総本山となり、現在に至っている。
金剛床での礼拝
なお、鞍馬寺は牛若丸(義経の幼名)がここで兵法修行したと伝えられていることでも著名であり、牛若丸縁の遺跡も多く見られる。 (京都観光ナビHP他より)

境内には、長い行列があり「本殿金堂」の前に広がる石床にある「金剛床」でお参りするためだと。六芒星の中心に立ち、両手を大きく広げ空を 仰げば、人間が宇宙と一体化し、ここで願うと思いが届くとか。我々も行列に並び、前の方に真似て礼拝する。
「金堂」の仏様に参拝し、Aさんの案内で、金堂の仏様の横から地下に入り、暗闇の中を無言で行を行う。善光寺でも行ったような参拝で、今まで 知らなかった経験だ。Aさんの信心深さに敬服する。
本来なら、ここから「奥ノ院」に進み、「木の根道」を通って貴船神社に向かうのだが、台風の被害で、この先は通行止めになっているので、境内の 舞台の上から紅葉狩りを楽しむ。景観を背景に、記念撮影をパチリと。
金堂前の紅葉
紅葉
記念撮影

下見をしていただいたAさんが、絶好の食事処を探していただいていたので、「金堂」の境内から石段を下りて行く。
比叡山系の山とお寺の屋根と紅葉の美しさを眺め、苔むした寺の屋根と紅葉を楽しみながら、石段の中程に建つ「洗心亭」に向かう。ここは 無料で、お茶の接待もしていただく最高の場所だ。幹事さんに感謝・感謝!!
貸切状態の昼食処で、楽しい昼食会が始まる。2005年にスイス・ドイツに旅行に行って以来12年経過する楽しい仲間との懇親で、この半年間の トピックを報告し合う。Aさんの 「100日間世界一周クルーズ」の旅行談には、驚いたり笑ったりと未知の経験を知ることができた。クルーズの優雅さと難しさの話を聴き、大いに 勉強させていただいた。
比叡山系の山と屋根と紅葉
苔むした寺の屋根と紅葉
楽しい昼食

楽しい昼食会を終え、往路と同じ道を下って行く。
曇り空から青空が姿を見せ、時々陽の光が射してくるのは嬉しい。やはり、紅葉には陽の光が必要だと話しながら参道を下って行く。
九十九折参道の曲がり具合を写そうと少し遅れて、前に進んでいるAさんとTさんの姿を上からパチリと。うねうねと曲がる九十九折の様子が 分かればと思ったが・・・??
下って行くとお寺の屋根に積もる落葉を発見し、上から写せるのでこれもパチリと。
山間の紅葉
九十九折参道
参道から 屋根と落葉

「仁王門」に戻って来た頃には、青空と陽光が輝き、紅葉を一段と映えさせてくれる。
陽の光と紅葉の度合いを探しながら、美しく輝く紅葉の堪能して行く。やはり、青空・陽光・紅葉のバランスが素晴らしい。山上の紅葉も見事だったが、 下った所での紅葉は見事で、有終の美を味合せてくれた。
緑と紅葉
青空とモミジ一葉
輝く紅葉 古民家と紅葉

鞍馬駅に向かう途中で、焼き餅を買おうとしたが売り切れになっていた。大きな天狗さんとお別れして、駅に向かう。
まだ時間が早いので、電車は混雑しておらず、ゆっくりと座ることができた。
叡山電車
鴨川河原での懇談
次に入ってきた電車は、観光電車で椅子が窓側に向いている。叡山電車も努力しているのだ。
往路で観た紅葉の景観を眺め、少しウトウトしながら出町柳に到着する。
次回の計画を相談するため、喫茶店を探すが何処も満員だ。陽射しもあり、風もないので、鴨川の河川敷に行き、芝生の上で一息入れながら話し合う。
例年は、お花見をしているが、開花時期が不安定なので、昨年から時期をづらして「琵琶湖テラス」にした。来春も桜が不安定だろうと考え、5月に 実施するとし、大阪城や大阪のディープな街並みを楽しむことにしようと。幹事は、Tさんと決まり、来春の再会が楽しみだ。
鴨川の河川敷に座るのは久し振りで、子供たちが飛び石伝いで川を渡る姿に微笑む。
今回は、Aさんのご努力で「鞍馬山への紅葉ハイキング」を楽しむことができた。台風の影響が残っていたが、紅葉は見頃で、久し振りの鞍馬山の景観や お参りの仕方を学んだ一日だった。
元気に来春の再会を期して、京阪電車に乗り、それぞれの下車駅でお別れする。楽しい一日だった。





    
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