「ポンポン山&善峯寺ハイキング 」


「ポンポン山&善峯寺ハイキング ・行程MAP」
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◎ 「ポンポン山&善峯寺ハイキング」(2019.10.09.)

今年の残暑は厳しく、10月になっても真夏日が続く異常気象だった。台風の襲来も多く、千葉では停電が続く災害で、首都圏の台風対策への備えの 未熟さを感じざるを得なかった。
ラグビー・ワールドカップが日本で開催され、日本チームの活躍で、にわかファンも増え、ラグビーの魅力を感じる人が多くなったことは嬉しい。二男の花園出場等、 ラグビー観戦は欠かしていないが、今回のジャパンの活躍は素晴らしい。週末(10/13)にベスト8へのスコットランド戦があるが、台風の状況で中止になるか 微妙だ。勝ってベスト8進出を期待したい。
11月に「奥州街道」紀行を実施するので、その準備として2年振りにポンポン山ほへの足慣らしをすることにする。台風襲来前の好天を狙って、 前回、気に入った同じコースでポンポン山に上り、下りは京都側の善峯寺に向かうコースとする。

JR高槻駅発9時06分のバスに間に合うよう家を出て、駅のコンビニで弁当を調達する。バスは数人のハイカーの姿があるが、乗客は居ないで空いている。 終点の川久保駅まで進む。青空が広がり、気持ち良い天気だ。
本山寺への道
諏訪神社
前回、立ち寄らなかった「諏訪神社」に向かう。本山寺への大鳥居をくぐり、集落の丘の上に「諏訪神社」は静かに鎮座している。令和を記念した 幟も立てられ、この辺りの氏神様だろうと。
バス停まで戻り、前回と同じコースを歩み始める。府道から「ポンポン山へ」の道標に従い、左折して川沿いの静かな道に入って行く。
川沿いの道は、舗装されているが車も通らず、冷たい空気が流れ、涼しげな快適な道だ。夏でも、涼しく感じられると、せせらぎの音を楽しみながら 上って行く。
前方に高槻市の給水設備が建っていて、日頃飲んでいる水道水の一部は、ここから給水されているのだと。
ポンポン山への道標
川沿いの道
給水施設

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

せせらぎの音を楽しみながら進むと左に本山寺に向かう分岐点があり、その先は通行止めとなっている。大丈夫だろうと、柵を抜けて進むと 「水源の森百選」の記念碑か立っている。なるほど、美しい水源の森だと思いながら進む。
この辺りから、通行止めになった理由であろう倒木が多く見られるようになる。昨年秋の台風19号の爪痕だ。その前に大阪北部地震があり、 地盤が弱まなっていた所への台風の被害が、これ程凄いものだとは知らなかった。
川沿いの杉林が、北側に多く倒れている。山肌が倒木で埋まっているような光景に自然の驚異を感じざるを得ない。
昨年末、鞍馬山に行った時もひどかったことを想い出す。川沿いに台風の風が一直線に上って行ったようだ。
万博公園のプラタナス並木もひどかった。 改めて、昨年の台風(関空が冠水・連絡橋に船舶衝突)の被害の大きさを再認識する。
山肌の倒木を観ながら上って行くと、川沿いに可愛い花が咲いている。名前は分からないが「りんどう」のような可憐な花に、ほっと一息付く。 さらに進むと、山肌だけではなく林道に倒木が倒れている。それも1本ではなく数え切れない位に倒れている。その下を腰をかがめて抜けて行くのだが、 数が多く、這うようにしていかねばならず、腰が痛くなる。
水源の森百選の記念碑
山肌の倒木 可愛い花
林道の倒木

倒木の下をくぐるの運動量はきつい。何本もの倒木の下を潜り抜け、やっと倒木のない林道を進むと湧き水を伝わせる竹筒が設けてあり、 きれいな水が流れ落ちているので、コップで口をすすぐ。
横の木の上に年配のハイカーの方が休憩しておられたので、お話をする。倒木の多いのに驚いたと話すと、台風の後は通れない位の倒木で、仲間と チェーンソーで林道の倒木を整理していたと。まだまだ残っているのは、行政に任せているが、予算が降りないので未着手だと。ポンポン山を愛する 仲間同士で、最低限の林道を確保された話しに感謝する。「ポンポン山保全チーム」ですねと。このような方がおられるのには、頭が下がる思いだ。 水飲み場で、休憩をしながら、いろいろとお話を伺う。 ポンポン山周辺には、週二回くらい来られている方で、いろいろなルートをご存知だ。
一本杉
現在歩いているコースの山の上の尾根道もなかなかのコースだが、 未だ倒木が多くて、もう少し整備すれば歩けると。次回は、そのコースもトライしてみたく思う程の熱意のある方の話だ。
ポンポン山から善峯寺に向かうと話すと途中まで一緒に行こうとなり、まだ残る倒木の道を上って行く。台風直後は、川も増水し、川岸の草木も 流され、いろいろな草花が植わっていたのが無くなったと。自然を愛している方だ。
少し進むと川底の道になり、その先には、目標にもなっている「一本杉」が堂々とそびえている。 その方は、直進されるので、お礼を云ってここでお別れする。
水飲み場
倒木の道 川底の道













ポンポン山を愛する方の熱い話を聞き、ここ新たにポンポン山に向かう。
「一本杉」から左折して、勾配のきつい坂道を上る。途中、少し息切れがしたが、頑張って上り切り、一息入れる。急坂は少し厳しい。 緩やかな坂道のアップダウンを楽しみながら、尾根道や広葉樹の地道を進むと第一の目標値である「釈迦岳」に到達する。
頂上の小さな広場には「釈迦岳・631m」の標識が立ち、木製のテーブル・ベンチが置いてあるので、ここで一息入れる。(11:45-11:55)
尾根道
広葉樹の道
釈迦岳山頂

緩やかな坂道をポンポン山に向かって上って行く。木漏れ日が気持ち良く、汗ばんだ額に涼風が気持ち良い。やがて、善峯寺への分岐点を過ぎ 上って行くと倒木が現われる。風向きで谷間や山頂付近が厳しかったことが分かる。
最後の木の階段を上って「ポンポン山山頂・678.8m」に到達する。ハイカーの方が10人位居られ、平日なのに山頂は賑わっている。周囲の方にご挨拶して、 景観を楽しむ。青空が広がり、京都方面・大阪方面も見渡せるのは嬉しい。
木陰のテーブルで、買い求めた弁当を食べ、ゆっくりと自然の息吹を味わう。(12:40-12:55)
善峯寺への分岐点
頂上付近の倒木
ポンポン山山頂 京都方面の景観

気持ちの良いポンポン山山頂の雰囲気を満喫し、善峯寺へ向かう。前回の本山寺に向かう道とは反対に、先程上って来た道を下り、善峯寺への 分岐点まで戻り、左折して急坂を下って行く。
ここからの下り坂の勾配はきつくて、とんとんと転げ落ちる位に速足になる。地道・石畳・階段と急勾配にあった道が続いている。段々と膝の負担が 強くなり、時々止まって屈伸する。うねうねとした坂道を下り切ると舗装道路に当たる。
「善峯寺」は「西国三十三所・二十番札所」で、次の「二十一番札所・穴太寺」への道標も立っている。舗装された細い道を下って行く。 この道の勾配もきつく、九十九曲りの坂道が続くのには驚く。この坂道を上るのは大変だと思いながら下ると「善峯寺」に到達する。
急勾配の下り坂
穴太寺への道標
九十九曲り坂の下り道

急勾配の石段を上ると「西国三十三所・二十番札所・善峯寺」の山門が建っている。
善峯寺・山門
「西国三十三所・二十番札所」なので、平日だが参拝者も多い。本堂の中では、何処かの大学の先生が、仏像を分解して写真を写したり、寸法を 計ったりと史跡調査をされている。
1029年(長元2)源算上人が創建。西国三十三ヵ所第20番札所で、西山の名刹。
境内にある遊龍の松(天然記念物)は、高さ2メートル余だが、横へ37メートル以上も幹を伸ばし、龍の姿に似ている。
また、境内は3万坪で四季折々の花にめぐまれ幽玄の観音浄土である。(京都観光ナビHPより)

本堂に参拝した後。境内を見学する。まず、目に付くのは見事な「遊龍の松」だ。低い背丈で、横に大きく伸びている松は、天然記念物だと。 横に37mも伸びている松に魅入る。
境内の見学ルートに従って進むと京都の街並みも望める高台で、あれは京都タワーだと確認しながら、京都市街のパノラマを満喫する。
まだ、紅葉には早いが、モミジがたくさん植わっており、もう少しすれば楽しめるだろうと。パンフレットによれば、桜の季節も枝垂れ桜を 楽しめるようだ。
ユニークな形をした「多宝塔」を見学し、帰りのバスの時刻まで、休憩所で一息入れる。
善峯寺・本堂
遊龍の松
多宝塔 京都市街の景観

バスの時間に合わせて停留所に行くと男性が何処から下って来たのかと訪ねられ、ポンポン山からだと応え、周辺の山々の話となる。持っていた地図を 見せると何処で手に入るのかと。JR高槻駅の観光案内所で入手できると話す。
車で来ておられたので、最寄りの駅まで送ってくださることになり、定年になり、時間の過ごし方を模索していると。山の話や「青春18きっぷ」の 話しが参考になったようで、検討してみようと。
いろいろと話しながら、JR長岡駅まで送っていただく。有難いことだ。駅でお別れし、JR高槻経由で16時頃帰宅する。
本日の歩行歩数は、27000歩だった。好天の下、ボンボン山の新しいルートを踏破したことに満足する。

昨夜のラグビーワールドカップで、日本はスコットランドに勝ち、四連勝で予選リーグをトップ通過し、決勝トーナメントに進むことができた。見事な勝利に大拍手だ。 二男がラグビーで花園に出場したのを契機に、ラグビーを応援していたので、大感激だ。
次は、前回番狂わせと云われた南アフリカ戦だ。もう一度勝ち進み、実力だと誇示して欲しいものだ。頑張れ・日本!!





    
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