「亀岡・七草粥と京都・新年会 」



◎ 「亀岡・七草粥と京都・新年会」(2019.12.01.)

昨年5月、「出雲街道」紀行を完歩し、出雲大社に参拝したメンバーで、新年会を行うことになった。O君が企画してくれた亀岡で七草粥をいただき、 「旧山陰道」も通る亀岡の街を散策し、京都で新年会をする計画だ。
1月7日の七草粥の日程に合わせて実施となるが、M君は地元自治会の予定があるのでNGとなり、O君・N君・Sさんの四人で実施することになっていたが、前日にN君の体調不良が発症し、三人で実施することになった。

9時50分、京都駅集合で三人が集まり、新年のご挨拶。今年の紀行計画は決まっていないが、何処かへ行きたい気持ちは全員同じだ。 京都駅は外国人観光客が多く、山陰本線の乗車も多い。天橋立やカニ料理を楽しむのかと。
9時58分発の列車で亀岡に向かう。雨は降り続いているが、少し小降りになってきたようだ。保津峡の警告を抜けて亀岡に到着する。 亀岡には車で何度か来たことがあるが、列車での訪問は初めてだ。
まず、観光協会に行き、マップをもらう。今年の大河ドラマの主人公である明智光秀のPRも盛んで、明智光秀の生い立ちからのパンフレットも用意されている。大河ドラマを観る時の参考になりそうだ。
立派な駅舎を出て、小雨降る中、正面に見える「亀岡城跡」に向かう。
濠になっている南郷池の前には「明智光秀像」が立っている。観光のメインとなる像が見下ろしているのだ。横には「亀岡城」の天守閣にあった「しゃちほこ」が飾れている。今はない天守閣を偲ばせるのだ。
南郷池の周りには遊歩道があり、濠の木に止まる大きな鳥を見ながら静かな遊歩道を廻って行く。
JR亀岡駅
明智光秀像 しゃちほこ
南郷池の遊歩道

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

遊歩道を廻って進むと「大本教」の本殿に通じる参道の入口に「七草粥」と記された大きな看板が立っている。
大本教・本殿
静かな参道を進むと立派な本殿が迎えてくれる。
「七草粥」をいただくのは、宗教に関係なく誰でも良いとのことなので、本殿の入口で料金(1000円)を支払いたくさんの参拝者の後に並ぶ。昨年までは無料だったそうだが・・・。
神道系の新宗教。出口なおにより 1892年に創唱された。その予言は御筆先 (おふでさき。大本神諭) として記された。大本皇大御神を祀り,なおの出生地たる丹波国綾部を地上の高天原とし,神人合感を唱え,世を立直して,神の国を開くと説く。なおの死後,出口王仁三郎,すみの両人により,鎮魂帰神法が唱えられ,綾部に本部,亀岡に道場がおかれ,大きく発展したが,1921,35年の2回の不敬罪による弾圧を受け,解散させられた。第2次世界大戦後愛善苑として再建され,52年大本教に復した。(ブルタニカ国際大百科事典より)
今日は雨なので信者の方は例年より少ないとのことで、10分位待った後、大広間に案内される。
途中の長い廊下には「春の七草」が鉢に植えられている。「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」と名前も記されている。改めて「春の七草」の名前を復唱する。
大広間には、100名位の方が座り、係の男性信者がお盆に載せた七草粥・吸い物・御神酒・おつまみを運んでくる。
作法のパンフレットに従って、七草粥をいただき、吸い物の中の羽根つきの羽根に似た・ツクバネもいただく。初めて見る植物だ。お神酒もいただき、七草粥はお代わりもいただける。これで、胃袋の疲れも解消だと気持ち良くいただく。
参道の入口
春の七草
七草粥のお膳 吸い物

温かい七草粥をいただき、次のお茶席に向かう。
ここも待ち行列が長く、能舞台のある広間で待っていると、お点前を受けずにお茶の接待があるので、その広間に行き、待っていると 順番にお菓子とお茶が運ばれてきて、作法は熟知していないが、美味しくいただく。
七草粥・お茶席を終え、本殿から会館に進む。雨はまだ降り続き、外は寒い。会館には売店もあり、名産品も売っている。「銀杏」を 無料で配布されていたので、記念にいただき、階上の展示室に向かう。
展示室には「大本教」の歴史や亀岡城の変遷が展示されており、その中で、亀岡城の天守閣が描かれている絵があった。スマートな 天守閣なのに驚く。
能舞台のある大広間
お茶席
亀岡城の天守閣

亀岡城跡から亀岡の街並み巡りに進む。昔の「旧山陰道」が通っているので、古くて落ち着いた街並みは、街道歩きをしているメンバーに とっても趣の深いものだ。
O君の案内で「丹山酒造」を訪れる。利き酒したいとお願いすると奥のテーブルに案内され、ビデオを観ながら利き酒ができるのだ。 そのテーブルは酒樽の蓋で趣があり、7本の酒を用意していただく。ビデオでは、杜氏で活躍するこの蔵元の娘さんの奮闘ぶりが映され、 それを肴に次々と利き酒を楽しむ。
それぞれ味わいが違い、その中で一番気に入った「風神雷神」を買うことにする。ラベルが風神雷神そのものの絵が描かれ、 美味しかったので記念として買った次第だ。
「旧山陰道」の静かな街並みを楽しみながら進む。道横の表示に「H商店街」とあるのは不思議だ。AからHと商店街の名前があるのだろうかと。
少し先の昼食処で昼食とする。各人の好みを頼み、小生は「鍋焼きうどん」をおいしくいだく。ここで「H商店街」とは何かと尋ねると 上空から見ると商店街がH型になっているからだと。面白いネーミングだ。
丹山酒造
酒樽のテーブル 利き酒
旧山陰道の街並み 昼食

身体も温まり、街並みを楽しみながら進む。雨は止んだが、空気は冷たい。街並みを進むと「形原神社」が鎮座し、道なりに亀岡城跡の庭園に 入っていく。静かな森の中には鳥のさえずりが聞こえ別天地の雰囲気だ。この辺りは植物園にもなっていて、木々には名札が付けられて いるのは有難い。濠の中に浮かぶ中之島を観て、濠端を進んでJR亀岡駅に戻る。七草粥の賞味、亀岡の街並み探索と有意義な行程だった。
形原神社
亀岡城跡
亀岡城跡の中之島

今夜の新年会まで時間があるので、京都の散策をすることにする。
亀岡始発の列車で、二条駅まで行き、「二条城」から烏丸に向けて散策することにする。二条駅で降りるのは初めてで、大きなビルが 立ち並び、以前は駅から「二条城」が見えていたのだと思いながら進む。
「二条城」の堀端を廻って入り口に向かうと外国人観光客が列をなしている。さすが世界遺産で知られているようだ。以前に見学をして いるので、パスして御池通を烏丸まですすみ、京都文化博物館へ向かう。
博物館では「みんなのミュシャ展」が開催されている。ミュシャとは全く知らないが、時間があるので覗いてみることにする。 チェコ出身のミュシャ(1860-1939)は「線の魔術」とも云える華やかなポスターが有名だと。余り目にしないが、観たこととがある 作品の数々を鑑賞する。全くの門外漢であるが、日本の芸術家にも影響を与えているそうだ。
来場者も多く、老若男女が鑑賞しているのに驚いた。有名な芸術家なのだと。
新年会の居酒屋の開店が、17時30分からなので、錦市場を散策する。お正月なので日本人観光客も多いが、外国人観光客が大半で、 魚屋の店先で刺身を立ち食いしているのには驚いた。錦市場も変わったと。
志摩半島から取り寄せられた食材の居酒屋で新年会とする。突出し・刺身と新鮮で、ビールで乾杯し、日本酒・焼酎と楽しむ。 コンロの上に数種類の貝を載せた貝焼は絶品で、最後は手こね寿司まで出て、大満足の新年会だった。
充実したほろ酔い気分で「亀岡・七草粥と京都・新年会 」を終える。
二条城
みんなのミュシャ展 作品
新年会の貝焼 手こね寿司

春には全員で、お花見を楽しもうと話しながら、お別れする。O君、ありがとうございました。

昨年末、年賀状発送時、夏に代えたプリンターとパソコンが合わず、パソコンを更新した。Windows10対応のパソコンに代えて、年賀状は 発送でき、年始にOSをインストールした。一般のパソコン操作は問題なく移行できたが、ホームページの作成に苦労して、方々問い合わせたり 検索したりと時間が掛かり、やっとこのHPを作成することができた記念の一号だ。






    
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