「木津川・流れ橋探訪 」



◎ 「木津川・流れ橋探訪 」(2022.01.25. 15.0km.)

新年になってオミクロン株の感染が急増し、大阪府の感染者数は8600人を越え、34都道府県がまん延防止等重点措置の対象となる状態だ。重症者は 少ないというが、医療機関の逼迫が徐々に顕著化しているのは予断できない。
近所の公園の散歩は行っているが、本格的な散策は実施していないので、多少身体がなまってきている。天気も良いので、以前から懸案としていた 木津川の「流れ橋」の探索を実施することにする。淀川流域を巡るので、人に会うことも少なく、感染の危険度も低いと思った次第だ。
以前検討した時、木津川の「流れ橋」は京阪・石清水八幡駅から意外と遠いことを認識していたので、阪急・大山崎駅から淀川三川を越えて進む ことにしていた。大寒が過ぎたこの時期、一番寒く川沿いの歩行は北風が厳しいのが心配だが、決行することにする。
10時前に家を出て、高槻での王将戦前に藤井四段が来訪した安満遺跡公園を横切って阪急で、大山崎駅に向かう。
桂川
比叡山系の雪山
10時25分、大山崎駅をスタートし、国道171号線を京都方面に向かい、山崎JCTを右折して、京滋バイパス沿いの国道を天王山大橋で桂川を越える。
川風もなく、日差しを感じながら桂川を渡っていると中州に黒い鳥が木の頂上に止まっており、その先の比叡山系には雪を頂いているのが見える。 先日の寒波の雪が残っているのだ。
この淀川三川渡河は直近では、2020年5月の「勝龍寺から石清水八幡散策」時に 経験しているので、勝手知ったる行程だ。 まず、淀川三川の桂川を越え、国道を進むと宇治川に架かる石清水大橋に至るが、それを渡らずに国道を横切って宇治川の堤防を下流に進むと 宇治川を渡る御幸橋に到達し、それを渡ると次の木津川との間にある「背割り桜並木」前の「さくらであい館」の展望台が迎えてくれる。
石清水大橋・渡らず
宇治川
さくらであい館の展望台

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

「背割り」の桜は見事で、何度かお花見に訪れている。直近では 「石清水八幡宮参拝と背割り堤のお花見}で見事な桜並木を堪能したが、この時期はまだ蕾も観られない位もの寂しい。今年も見事な観桜を 満喫したいものだ。
「さくらであい館」の資料室で周辺のマップや観光案内を参照して一息入れる。(11:25-11:40)
桜の時期は展望台に昇るのは長い行列を待ち有料だが、この時期は無料なのでエレベーターで展望台の見晴らし台に昇る。360度の展望が効き、淀川三川も 全て展望でき「背割りの桜並木」も望め、ゆっくりと展望を楽しむ。
展望台からの背割り堤の桜並木
展望台からの宇治川
展望台からの木津川

入手したマップを確認すると「流れ橋」は木津川左岸のサイクリングロードを上って行けば良いと結論付け、木津川を渡り左岸を進む。距離は、 思ったより遠く約6kmあるので、気を引き締めて整備されたサイクリングロードを景観を眺めながら進む。
淀川水系の堤防を活用したサイクリングロードは整備されており、京都府・奈良県の流域を網羅されており、堤防の上に舗装道路が設けられ、 平日だがたくさんの方がサイクリングを楽しんでおられる。嵐山の近くでサイクリングされている方もこの道を通ってこられたのだと。
道路や鉄橋の 下をくぐるようになっており、止まることなく走れるのはgoodだ。所々に道標かがあり、「木津・泉大橋まで22km」の標識もあり、木津まで続いていることが 分かる。反対側には「嵐山・渡月橋まで23km」と記されている。
木津川堤防のサイクリングロード
橋をくぐるルート
木津まで22km の標識

京阪電車の鉄橋・木津川大橋をくぐって進むと新木津川大橋の手前の河原に緑の茂みがある。
河原の茶畑
遥かに流れ橋
何だろうと推測していると地元の方が散歩しておられるのに会い、茶畑ですかと尋ねるとそうだと。対岸の宇治に近付くに連れ、お茶が植えられているのだと納得する。
新木津川大橋をくぐって、湾曲したロードを進むと遥かに「流れ橋」の姿が見えてきた。
木造の欄干のない橋。
「青春18きっぷ」で 「四万十川散策」を巡った時、沈下橋を数橋渡ったが、木造の橋ではなく、コンクリート造りの橋で先人の知恵を感じたが、木造だと全てが流れてしまう のでは・・・と。 沈下橋はもっと短かったが「流れ橋」は結構長いのにコンクリート橋は無理だったのかと想像したりとしながら近付いて行く。
「流れ橋」が架かる堤防には休憩所が設置されており、サイクリングを楽しむ方が休憩しておられる。堤防を下って「流れ橋」に向かい、正面から河原から その雄姿を眺める。見事な構造物だ。
流れ橋の橋桁
流れ橋の通路

改めて堤防の上から眺めると「流れ橋」の手前の河川敷には茶畑が広がっており、面白い構図になっている。
流れ橋と茶畑
木津川の流れ橋という名はあまりにも有名ですが、正式には「上津屋(こうづや)橋」といい、府道八幡城陽線に架かる木造橋で、全長は356.5メートルあります。 増水時に水の抵抗を少なくするため、橋げたが浮いて流れるように設計されており、流された時には、つながれた鋼鉄のワイヤーで繋留されるようになっています。
この場所にはかつて渡し舟があって、住民の往来や京田辺市大住の虚空蔵(こくぞう)さん参りに利用されていましたが、昭和26年に渡しが廃止され、 この橋が架けられました。
これほど長い木造の橋は珍しく、テレビや映画の時代劇のロケがたびたびおこなわれています。(久御山町HPより)

案内板を読むとこの茶畑は、京都の特産・抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の栽培で、文化庁認定の日本遺産「日本茶800年の歴史散歩」の一部にも なっていると。
もう一度堤防を下り、木津川を「流れ橋」で渡る。河原は水がなく砂広場になっている。橋の両側にはワイヤーで留められ、流れることを防いでいる。 人が通らない橋を進むと中州があり、対岸の久御山町側には木津川の渓流が勢いよく流れているので安心する。
緩やかな川風を感じながら、寒くないので「流れ橋」の上で、その雰囲気を満喫する。
流れ橋の標識
木津川
堤防からの流れ橋

「流れ橋」の景観を堪能し、懸案だった「流れ橋」探訪実現に満足し堤防を下りて食事処に向かう。
石田神社
昼食
途中に「石田神社」が鎮座しているので参拝した後、その後ろにある「やわた流れ橋交流プラザ・四季彩館」に向かう。八幡市の交流施設の中に 食事処があり、バイキング方式の和洋中華料理を味わう。品数も多く、食べ放題なので、ゆっくりとコーヒーを飲みくつろぐ。
当初の計画では、「石清水八幡宮」にもむ参拝しようかと思っていたが、少し遠いので諦めてバスで京阪・石清水八幡駅に戻ることにする。 しかし、バスが1時間に1本しかないので、時間調整し、14時52分発のバスで石清水八幡駅に進み、京阪電車で枚方駅に行き、バスで高槻に戻り、16時30分頃 帰宅する。
淀川三川越え、背割り花見、石清水八幡宮と再三訪れていたが、懸案だった「流れ橋」探訪が実現でき嬉しい限りだ。
近場にも珍しい名所があることを再認識するとともに、淀川水系のサイクリングロードの整備度合いを認識できたことは有難かった。まだまだ、 何があるか探索したいものだ。本日の歩行歩数は、23000歩だつた。

コロナ感染拡大は凄い勢いだ。書き始めて数日だが、昨日(1/27)現在の全国の感染者数は78920人、東京・16538人、大阪・9711人と最高記録だ。 3回目のワクチン接種が進まず、まだまだピークは見通せない状態だと。小生もやっと来月初めに接種できるようになった。
早く終息し「旧街道日本縦断」紀行の実施や旅行にも行きたいものだ。





    
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