[本宮大社〜十津川温泉」[十津川温泉〜三浦口]


○ 「小辺路(No2)」見聞録 

2-1.本宮大社〜三軒茶屋跡〜八木尾〜果無峠〜十津川温泉(泊)
 2005.10.31 08:30〜16:00 晴れ

夏に歩いた高野山〜大股〜三浦口は暑さのためバテバテの状態だった。小生の脚力から夏場の山歩きは無理と判断し、涼しく なるのを待っていたが、今年の暑さは異常に長く、秋がなかなか訪れない。
少し涼しくなったと思うと秋雨前線の到来で不順な天候が続き、「小辺路」踏破に踏み切れなかった。10月中旬になり、 天候が安定したので、前回の続きの三浦峠からの行程を計画したが、川津・風屋辺りの民宿が軒並み工事関係者の宿泊で 満杯状態が続いた。こちらが良い時は満杯、都合の悪い時、天気予報の悪い時はOKと。
三浦口までの送迎をしてくれる民宿もあったが、タイミングが合わず、今までは「本宮大社」に向かって進んでいたが、 残念ながら主旨を変更して「本宮大社」から三浦口への行程変更も含め検討した。

そのような時、「川端街道ウォーキングと熊野川舟下り」の企画を知り、申し込むと当選したので、このイベントに合わせて 「小辺路」踏破も実施しようと決断した。「小辺路」を歩いた後、「川端街道ウォーキングと熊野川舟下り」に参加しようと 民宿に問い合わせるもNGで諦め、逆コースの「本宮大社」から十津川温泉泊り、三浦口へ進むことにした。
高野山から熊野へは「熊野道」、反対に熊野から高野山へは「高野道」と呼ばれている。中途半端だが両方を歩くこと により「小辺路」踏破としよう。

「熊野川舟下り」を「速玉大社」で抜けさせてもらうことをイベント事務局に了解していただき、バスで川湯温泉に行く。
小生が「熊野古道」を歩き始め、「中辺路」を踏破して「本宮大社」に到達した時のHPを見て、BBSに書き込んでいただいた 方が川湯温泉の民宿のサイト担当をしておられるので、縁を大切にその民宿「大村屋」さんに泊まることにした。

「速玉大社」に参拝したかったが、時間がなくバスに飛び乗り、車窓から今下って来た熊野川の景観を楽しむ。今まで気が 付かなかった「飛雪の瀧」もバスから望まれ、舟から見た光景を思い出しながら熊野川を上る。

民宿・大村屋

仙人風呂

薄暗くなりかけた17時過ぎに民宿に到着。川湯温泉の名物「仙人風呂」は11月オープンと聞いていたが、今年はお湯の 状態が良く、事前に入浴出来るとのことで荷物を部屋に置き、早速目の前の河原に行く。
タオルだけで良いとのことで、数人の男性が入っている「仙人風呂」にザブン。結構熱い所もあり、川底の石の感覚を 楽しみながら広い湯船(?)を首だけ出して動き廻る。石の間からプクプクと温泉が湧き、その部分はびっくりする位熱い。 暗くなる空を見上げながら、情緒・野趣豊かな「仙人風呂」を楽しむ。

夕食に食堂に行くと一人旅で来ておられる女性と同席する。福岡県から中国路を訪ね、昨夜は高野山の宿坊に泊って 来られたと。明日は本宮・速玉・那智大社に参拝し、紀伊勝浦で泊り、その後奈良・京都を廻られるとのこと。
食事をしながら色々と熊野の話をする。予定では「大門坂」を訪ねないとのことで、ぜひ「熊野古道」のビックポイントの 雰囲気を味わうように薦める。

「熊野川舟下り」が出来たことに乾杯し、地元の素材をふんだんに用いた美味しい食事を味わう。鮎の塩焼き、熊野牛の ステーキ・・・・。女将さんの話で「熊野牛」を「熊の肉」と聞き違えて驚いたお客さんの話等を聞き、楽しくいただく。
食事中、BBSに書き込んでいただいた「大村屋」さんのサイト担当のEさんがわざわざ訪ねて来ていただき、色々と お話をする。さすが熊野には詳しい方だ。 明日のお弁当は差し入れます・・・とのありがたい言葉に感謝してお別れする。
もう一度内風呂の温泉に入り、ぐっすりと眠る。

気持ちの良い目覚めで好天の朝もやの中を散歩する。「仙人風呂」には朝風呂を楽しむ方もおられるが、今日は歩くので 朝風呂は止めておく。民宿の前には「吊り橋」が架かり、橋の真ん中から静かな川面を望み、今日の「小辺路」紀行に胸を 躍らせる。民宿の横に「十二薬師如来堂」が祀られ、参拝する。

仙人風呂

吊り橋

十二薬師如来堂 →説明


朝食を済ませ、お弁当をいただき、Eさんによろしく伝えてとお願いし、出発する。一人旅の女性と「本宮大社」まで 8:07発のバスで同行する。
まだ早いので参拝者もなく、社務所の方が掃除しておられる。階段を上り、朱印帳への記帳を頼み、本殿に参拝する。 本来は「小辺路」踏破の最後に参拝したかったが、後半のスタートに旅の無事を祈って頭を下げる。ここは本当に落着いた 場所だ。
母の遺品にあった御札や孫の安産祈願の御札を納める。(8:30)

ここから「中辺路」を歩いた逆のコースで「三軒家茶屋跡」まで進み、前回歩いた時には気付かなかった「小辺路・道しるべ」 を確認する。
福岡の女性と次の「祓戸王子跡」まで一緒に行き、洪水で流されるまで「本宮大社」のあった「大斎原(おおゆのはら)」 に参拝することを薦めてそこで別れる。どうぞいい旅を!!(8:35)
2年前に歩いた道を逆に進む。すぐに杉木立の落着いた古道に入り、木漏れ日を浴びながら進むと懐かしい「中辺路・ 道しるべ」に出会う。74番だから「滝尻王子社」から500mx74=37kmの距離になる。暑い中泊りがけで良く歩いたものだ ・・・と思い出す。

本宮大社

祓戸王子跡

中辺路・道しるべ


静かな「中辺路」を進む。天気も最高でひんやりとした空気は気持ち良い。 「木漏れ日の道」を進むと前方に歩く人があり、追いついて挨拶すると大分年配の女性2人だ。静岡から来て田辺に向かうとの ことなので、何処に泊るのかと聞くと寝袋で適当にと。驚いた。
見晴し台への分岐点にかかったので、お別れして見晴し台に向かう。前回はバスの時間が心配で立ち寄れなかった。 坂を上ると遥か下に「大斎原の大鳥居」が望まれる絶景だ。「中辺路」を歩いた古人はここで昔の「本宮大社」を眺めて もう少しの道のりと感動したであろうと。
しばらく青空と所々に見られる紅葉と眺めを楽しみ、元の道に戻り「三軒茶屋跡」を目指す。

古道を歩く女性

大斎原の大鳥居展望

青空と紅葉


木々の間から熊野川を望み、しばらく歩くと「九鬼ケ口関所跡」が見え、その道脇に「小辺路分岐点の道しるべ」が立って いる。前回、これ見落としたのが残念で今回チャレンジした次第だ。
「熊野古道」の各道との分岐点をチェックしていたので、このポイントは押さえねばならない。「右.かうや十五里、左.きみい寺 三十里」と書かれており、高野山への「小辺路」と「西国三十三カ所」参りで第1番の「那智山・青岸渡寺」から第2番の 「紀三井寺」を参るのに「大雲・小雲取り越え」から「中辺路」を下って参る道の道分石なのだ。
中辺路・大辺路の分岐点「田辺の道しるべ」、大辺路と伊勢路・中辺路の合流点「那智の振分け石」、伊勢路と中辺路の 合流点「小雲取り越えの道しるべ」等々を確認したことに満足する。
「三軒茶屋跡」に先程の女性2人も到着しており、同行の年配の男性2人と談笑しておられた。女性2人だけでないので一安心 だが、野宿は大変だ。ここで一息入れる。(9:15)

小辺路分岐点の道しるべ


熊野川展望

木漏れ日の道

三軒茶屋跡




ここからの「小辺路」の古道はなくなっており、「中辺路」から分かれて舗装道路を進まねばならない。年配の方に挨拶して R168への道を下る。国道筋の歩行を避けるため、平岩口のバス停から八木尾まで約2.5kmバスに乗る予定だ。9:27発のバスは 少し遅れて到着し、八木尾へ。(9:40)
いよいよここからが「小辺路・果無(はてなし)峠」越えのスタートだ。

「果無峠」の行程には、行き倒れの人、追いはぎで命を落とした人の供養のため「観音堂」が建てられ、地元の人の寄進で 「西国三十三カ所」を模した観音様が祀られている。
八木尾から十津川温泉まで三十三対の観音様を巡ることも今回の紀行の楽しみの一つだ。「第1番観音像」がバス停の近くの 国道に近いこんもりとした小山の中にあるそうなので、地図を頼りにウロウロし、小川を渡った森の中に見つける。
登山口に戻り、案内図で行程を確認して坂を上り始める。民家の軒先を進むと「第2番観音像」が祀られている。民家の 庭では老人が何か実をほぐしておられるので聞くとハブ茶とか。下を見ると熊野川がキラキラと輝いている。

第一番観音像

果無峠登山口案内板 →拡大

熊野川展望


木漏れ日が気持ち良い古道を快調に進む。素朴な「小辺路・道しるべ」に導かれ、林道を横切って古道を進むと 「第3番観音像」が祀られている。
急な坂道を上っていると足下に小さな「リンドウ」が咲いている。2年前、「中辺路・赤木越え」を歩いた時、たくさんの 「リンドウ」を見たのを思い出す。可憐な花が疲れを癒してくれる。木の階段を一歩一歩上る。木の机とベンチがあるので 一息入れベストを脱ぐ。(10:10)

木漏れ日の道

小辺路・道しるべ

木の階段


「第4番観音像」を見て、急な坂道を上るとしばらく「尾根道」が続き、ホットするが、すぐに上り坂だ。広葉樹の緑の 小道を楽しみながら上ると「リンドウ」がたくさん咲いている。「林道の脇にリンドウ」と洒落てパチリ。この季節の和歌山・三重県の 代表的な草花なのだ。やがて小首を少し傾げた「第5番観音像」が迎えてくれる。

尾根道

広葉樹の道

リンドウ


第1番観音像

第2番観音像

第3番観音像

第4番観音像

第5番観音像


結構急な坂道が続く。汗が少しづつ滲んできてペースが落ちる。陽射しは明るく、木々の間から漏れる陽の光が熱く感じる。
ここでアクシデントが。「第6番観音像」は古道の土手の上にあるとのことで注意して見上げて歩いていた所、急坂の小石を 踏んで滑ってしまった。右膝を打付け痛みが走る。昔、痛めた所で足を引きづりながらゆっくりと上らざるを得ない。
「第6番観音像」は結果的に見落としたみたいで、その先の 「道しるべ」まで来てしまった。足が痛むので、戻るのは断念してそのまま進む。「第7番観音像」も土手の上にあり、 発見したので土手に上りパチリ。これも小首をかしげて可愛い観音様だ。(10:40)

明るい古道

道しるべ

第7番観音像


木漏れ日は差し込むが、木々に覆われた薄暗い山際の道を進む。膝の痛みが治まらないので、歩の進みが遅くなる。 「第8番観音像」を土手の上に探し、正規の石造りの「小辺路道しるべ」に出会う。七色集落への分岐を過ぎると 「第9番観音像」が祀られ、展望が開ける。随分高く上ったと改めて認識する。
「第10番観音像」を過ぎ、もう少し先の「三十丁石」まで頑張ろうとしたが、膝が・・・。道に座り込み、リュックから液体 サロメチールを取り出して膝に塗り込む。(11:00-15)

山際の道

小辺路道しるべ

七色集落展望


熊野川を望むスポットで展望を楽しみ、坂道に立つ「第11番観音像」を過ぎると、青々と茂る「シダの道」が続く。 やがて果無峠から30丁を示す「三十丁石」がとんがり頭で迎えてくれ、本宮町と山々が連なる美しい展望に一息付く。

シダの道

三十丁石

本宮町展望


第7番観音像

第8番観音像

第9番観音像

第10番観音像

第11番観音像


予定時間よりは随分遅れているが、焦らずに膝と相談しながらゆっくりと痛みで急と感じる坂を上る。「第12番観音像」を 過ぎ、時々紅葉の美しい木を見ながら「第13番観音像」に至る。崖沿いの道を注意しながら進むと右手に丸い石を発見。 これが「二十丁石」で表面の字も読めない。ここで一服し、チョコレートを口に入れる。(11:40)

紅葉

崖沿いの道

二十丁石


杉木立の道を「リンドウ」の可憐な姿を楽しみ「第14番観音像」「第15番観音像」を行くと急な坂になる。途中で 休み休み上ると「花折茶屋跡」と思われる広場に出る。標識もないのではっきり分からない。道脇に「六字名号碑」が 建っているが文字ははっきり読めない。
木漏れ日の小道や薄暗い小道を足を引きずりながらゆっくり進むと「第16番観音像」と出会い、杉木立を歩いていると 前から人が来られた。初めての出会いだ。お互い人恋しさで立ち止まり話す。浦安の方で定年後「四国八十八ケ所」を 歩き、高野山に御礼参りをされた後、「小辺路」で「本宮大社」に向かわれている途中とか。凄い馬力だ。
なかなか人に会うことがないので、少し話しただけで元気が出て来る。お互いの健闘を誓ってお別れする。

花折茶屋跡

杉木立の道

小辺路での出会い


第12番観音像

第13番観音像

第14番観音像

第15番観音像

第16番観音像


元気をいただいて上り坂を頑張ると「第17番観音像」が祀られ、すぐ上が「果無峠(1114m)」の頂上だ。リュックを降ろして、 汗を拭い昼食にする。横には半壊した「宝篋印塔」が建ち、広場になっている。切り株に腰掛けて差入れでいただいた 「めはり寿司弁当」を開ける。竹の皮で作られた弁当箱に彩りも良く、おかず・めはり寿司が一杯詰まっている。
お弁当を食べていると風が冷たく感じられ、ベストを着る。やはり1000mを越えるので寒いのだろう。 膝にサロメチールを塗って下り坂に向かう。(12:50-13:15)

果無峠(1114m)頂上

宝篋印塔

めはり寿司弁当



杉木立の緩やかな下り道が始まる。膝の具合は少しましだ。「第18番観音像」を過ぎ、杉の間伐の葉が落ちている急坂を 下ると「第19番観音像」に出会い、杉木立から広葉樹に変わった明るい小道に入る。急な木の階段は慎重に横歩きで下りる。
「第20番観音像」が祀られているのを見て、少し下ると「観音堂」が建ち、水場があるので口をすすぎ一息入れる。(13:40)

杉木立の下り道

広葉樹の道

観音堂


第17番観音像

第18番観音像

第19番観音像

第20番観音像


下り道は北斜面に面しているので、薄暗い道が続く。上り道にたくさん咲いていた「リンドウ」の姿は全く見られない。
単調ではあるが古道らしい静かな細い道を淡々と下る。膝は時々足を浮かした時に痛むので、スローペースになってしまう。 「第21番観音像」を過ぎ、木立の道を進んでいると「祝、世界遺産」の旗が立てられいる。初めての旗だ。
「第22番観音像」「第23番観音像」を探しながら進むと広葉樹の落葉の道に出会い、膝の痛みを軽減してくれる。 木立の間から部分的に紅葉した「果無の山々」が望まれ、美しい展望にしばし見惚れる。

祝、世界遺産の旗

広葉樹の落葉の道

果無の山々


「第24番観音像」と並んで「地蔵菩薩立像」が迎えてくれる。立派な地蔵で足下に座って一息入れる。
しばらく行くと石垣があり、後から調べると「山口茶屋跡」らしい。山奥に茶店があったのだ。下っていると長い「石畳」が 現われ驚く。なかなか歩き易い「石畳」だが、膝の負担は大きいので横の地道を下る。

地蔵菩薩立像

山口茶屋跡

石畳の道


人声が聞こえるので何かと進むと「ススキ原」で写真を写しているクルーがおられる。通り過ぎると「天水田」の立て札が 建ち、すぐ「第25番観音像」が祀られている。谷沿いの木立の道を下っていると先程の撮影の方が下りてこられて抜か される。何の撮影かと聞くとポニーキャニオンで発売する熊野古道のDVDの撮影とか。出来たら見てくださいと。

ススキ原

天水田の立て札

谷沿いの木立の道


第21番観音像

第22番観音像

第23番観音像

第24番観音像

第25番観音像


「第26番観音像」「第27番観音像」を探す。「第27番観音像」も小首をかしげて愛嬌がある。
標高が低くなるに連れ緑豊かな道になり青空をのぞきながら下る。「第28番観音像」を道脇に見つけススキが美しい「石畳」の 道を進むと「第29番観音像」が立ち、すぐに農道に続く石の階段が見える。足を引きずって農道に下りると「小辺路登山口」の 道標が立つ。やっと「果無峠」を越えたのだ。リュックを降ろして休憩する。(14:50)

第27番観音像

ススキ原の石畳

小辺路登山口の道標


少し農道を歩いて再び古道に入ると薄暗い「石畳」の小道が続く。石の上を歩くと膝にこたえるので、石畳を避けて下るが スピードは上らない。
「第30番観音像」を過ぎ階段を降りると再び農道に出る。この辺りから「小辺路」と「西国三十三ケ所観音像」のルート分かれるので 地図上十津川温泉に近い「西国三十三ケ所観音像」の方向に向かおうと考えていた。展望が開け十津川温泉方向の山々と青空が 美しい。
「世界遺産」登録記念石碑を見て、その横の道を下る。これが間違いの様で、そのまま農道を下れば好かったようだ。 結果的に、本来の「小辺路」を進んだことになった。

石畳の道

世界遺産登録記念石碑

十津川温泉の山々と青空


第26番観音像

第27番観音像

第28番観音像

第29番観音像

第30番観音像


お花畑を通り、民家の庭を抜けると庭には「水場」が設けられており、心使いが感じられる。「お地蔵様」が祀られて いるのを横に見て歩を進める。日も少し傾き出し薄暗く感じる杉木立の小道は「苔の石畳」で疲れた足には滑りやすくこたえる。 慎重にゆっくりと進む。結構長い石畳で早く下に着かないか・・・と。やっとのことで農道に下りるとここにも「小辺路 登山口」の道標が立っている。(15:35)

民家の水場

苔の石畳

小辺路登山口の道標


農道から小道に入り下ると川の流れる音が聞こえ、もう少しと気持ちを引き締める。上場川に架かる「吊り橋」に到着した。 橋幅は広いが頼りない感じで渡り始めるとユラユラと揺れる。少し気持ち悪いがゆっくりと渡り、橋の真ん中から夕陽に 輝く川面を眺める。
吊り橋を渡り、川沿いに十津川温泉方面に進む。「小辺路」は途中から小道に入るが、今夜の民宿に向かう。この民宿はサイトの 旅行記で親切だったと書かれていた「えびす荘」さんで、十津川温泉の真ん中辺りにあるようだ。この距離が長く、疲れた 足には辛く、途中で場所を確認すると歩いて行くの・・・との調子で20分位かかると。そう云えば、旅行記の人は自転車で 「小辺路」を走破した方だ。 十津川温泉バス停の近くに「えびす荘」があり、やっとのことで到着する。(16:30)

吊り橋

吊り橋からの眺め

民宿・えびす荘


チェックを済ませて早速温泉に直行する。源泉かけ流しの露天風呂でゆっくりと膝・足・腰をマッサージする。気持ちの良い温泉だ。 十津川温泉は近くの旅館や民宿も全て源泉かけ流しの温泉で湯量の豊富さが分かる。膝も少し良くなったような気がする。
部屋に戻りTVをつけると内閣改造の人事が発表されている。夕食で食堂に行くと一人旅は小生だけで一人で食事する。 ビールで「果無峠」踏破に乾杯し、雉鍋・刺身・しめじご飯等々をいただく。

今日はスタートに「本宮大社」に参拝し、紀行の無事を願ったが、アクシデントで苦難の道のりだった。しかし「小辺路分岐点の 道しるべ」を確認し、「果無峠」を踏破出来たことは嬉しい限りだ。膝の痛みがなければ、もっと早く到着出来、温泉を もっと楽しめたのに・・・。無事到着したことに感謝しよう。
「西国三十三ケ所観音像」はNo6とNo31,32,33を探すことが出来なかった。これはもう一度足腰を鍛えて「果無峠」を 訪れるための課題としよう。
寝る前にもう一度露天風呂に入り、足を癒す。明日は歩けるだろうか。今日の歩行は34000歩だった。









    
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