「道東紀行」


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○ [第1日]、関空→女満別空港→網走 (2005/4/24)

「流氷旅行」を狙っていたが、タイミングが合わず断念した。新聞で「JTB・旅物語」が主催する道東の 格安ツァーを発見して申し込む。 関空発着だが三泊四日で3万円。夕食は2食だが朝食は全て付き、女満別空港着、旭川空港発と 移動距離が短いので中身が濃い感じだ。

13時50分集合なのでユックリと出発する。関空の受付で聞くと2台のバスで行く大人数のツァーで人気の 度合いが分かる。
14:50発JAL-2619は2-3列の中型機で定刻通り離陸。関空から新潟まで北上し、北東に向かい宮古から 太平洋に出て、北へ進み釧路を通り女満別空港への航路だ。

晴天で北アルプスの雪山は美しく輝き、月山もはっきりと見える。定刻より早く17:00に無事到着。外は 寒いかと思っていたが、問題なし。女満別空港は小さいがなかなかきれいだ。

JAL-2619便
雪の月山
女満別空港

バスに乗り網走に向かう。昨日までは吹雪で20年振りとかの降雪があったそうだが晴天で気持ち良い。 車窓から知床半島の白銀に輝く山並みを眺める。斜里岳・羅臼岳等々先端まではっきりと見える。 こんなにはっきりと見えることは少ないと運転手は云っていた。
ホテル「オホーツク渚亭」に着き、温泉ではないが展望風呂からオホーツク海・知床半島を見ながらユックリと くつろぐ。夕食は海鮮焼きで値段の割には豪勢で驚く。
夜、風呂に行くと満月に近い月がオホーツク海に輝いている。明日は天気で日の出が期待出来そうだ。

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○ 第2日目 (4/25)

網走の夜明けは早い。4時前から明るくなりウィンドブレーカーを着て海岸に出る。寒い、冷たい。
薄っすらと明るくなっている所から日が出ると考え、見やすい場所を探し待機する。待っていると なかなか日の出は始まらないが、水鳥が海面で遊ぶ光景を日の出前の美しい色合いの中で楽しむ。
4時半前から日が昇りだす。知床半島先端からの日本で一番早い日の出だ。
ここでアクシデント。ディジカメが動かない。寒さでおかしくなったのか・・・。 電池を取り出し擦って暖め、やっと動くようになった。ズームが利かなくなったり、動かなくなったり しながら美しい朝日を堪能する。
朝日の帯の中を漁船が漁に出発する活気溢れる光景も見られ嬉しい時間だった。

知床半島からの日の出

日の出前
日の出の瞬間
光の帯と漁船

朝食後、出発まで海岸を散策する。名産の昆布がたくさん打ち上げられ、少し口に入れると塩味と 昆布の味がミックスして美味い。もって帰りたい位だが断念する。
8:00出発で網走刑務所記念館・流氷記念館のオプションをパスして「網走・天都山」の見晴し台から360度の 展望を楽しむ。朝よりは知床半島は霞んでいるが、写真では上手く写せない。
網走湖・網走刑務所を眺め、雪に埋もれた白樺林を雪と戯れながら散策する。

海岸の昆布
天都山から網走刑務所を望む
白樺林と流氷記念館

バスに揺られて阿寒湖に向かう。雪と白樺林と時々エゾ鹿の姿を眺めながら阿寒湖畔の食堂で昼食を 取り、自由時間を楽しむ。
阿寒湖畔の温泉が湧き出す「ボッケ」に雪道を足を滑らせながら進む。前をエゾ鹿が雪道を先導する ように進むのについて行く。所々で鹿がこちらをのぞいている。鹿の王国だ。
「ボッケ」は坊主地獄の様に泥が噴出しているが規模は小さい。
湖畔に出ると岸辺は融けているがすぐ氷原となっている。阿寒湖はまだ冬だが、風もなく雄大な景色を 堪能する。

雪道を先導する鹿
樹皮を食べる鹿
ボッケの温泉噴出

阿寒湖湖畔
凍った湖面
阿寒湖全景

雪と氷に覆われた阿寒湖から釧路湿原に向かう。山から下るに連れて雪が消え、牧草地帯が広がり 所々に馬、乳牛が放牧されているのどかな風景が続く。広い。
途中のトイレ休憩時、売店のTVがJR尼崎の脱線事故を伝えている。大惨事の模様に驚き、知り合いが居ない ことを願う。

釧路湿原の展望台で広々とした枯れた草原を見渡す。季節が良ければ青々とした湿原が現れるので あろうが、今は枯れ野原が広がっている。
再び山の方向に戻る。上るに連れて霧が深くなって来る。摩周湖の手前から視界が悪くなり、湖畔の 展望台に着くと視界20m位か。仕方なく「霧の摩周湖」を体感する。湖面は元より全く何も見えない。 風も強く寒い感じだ。早々に次に向かう。
硫黄山に近付くに連れ、硫黄の臭いがきつくなって来る。山の中腹から蒸気が立ち上り山が生きている のが良く分かる。

釧路湿原展望
霧の摩周湖
硫黄山の蒸気

屈斜路湖には白鳥が飛来するとのことで楽しみに向かう。湖畔に着くと鳥の鳴き声が大きく聞こえ、 自然と歩幅が広くなる。
数十羽の白鳥がパン屑を求めて岸辺に集まって来るのは少し異常だ。もっと自然の中にひっそりと 飛び、湖で羽根を休める姿を想像していたのに・・・・・。
しかし、身近に白鳥が集まって来るのも楽しい。人間て身勝手なものだ。

屈斜路湖と白鳥
湖に浮かぶ白鳥
白鳥の群れ

白鳥に送られて今日の宿泊地、川湯温泉・川湯グランドホテルに向かう。今日のドライブ距離は290kmだつた。
川湯温泉は硫黄山を源泉とする酸性のきつい源泉かけ流し温泉で気持ち良い。食事前に一風呂浴び、 オプショナルの夕食だ。風呂上りの生ビールは最高。
寝る前にも一風呂浴び、ユックリと休む。


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○ 第3日目 (4/26)

24時間入浴可能なので、5時過ぎに朝風呂を楽しむ。薄く霧が立ち込め風情十分だ。朝食前に散策する。 ホテルの前の河原は遊歩道もあり落着いた趣で、足湯が湯気を立てている。森への小径は霧と白樺が 美しい。

遊歩道の足湯
霧と白樺の小径

今日は日本の最東端「納沙布岬」へのロングドライブになるので、7:30出発となる。太平洋に向かって 牧草地帯を下って行く。本当に北海道は広い。牧場のサイロが建つが、その間隔は長く一つの牧場の 広さが分かる。
途中休憩を取りながら根室を通り、太平洋側の道から納沙布岬に着いたのが10時40分。岬に近付くに 連れ又もや霧が立ち込めて来た。晴れていたら見られる歯舞諸島は霧の中で見られない。残念。
「四島のかけ橋」モニュメントや日本最東端の記念碑を見て、売店で花咲カニの味噌汁をいただく。 美味い。灯台かと思って行くと「日本最東端の交番」が建っている。
出発時間が迫り、灯台まで行けなかったのは残念だったが、最東端を制覇出来満足だ。
オホーツク側の道を根室方面に戻り「道の駅」で昼食。

四島のかけ橋のモニュメント
日本最東端の記念碑
日本最東端の交番

「道の駅」は風連湖畔に建ち、水鳥の生態が見られるのだが、鳥の姿は少なかった。同じ道を西に進み 霧多布湿原の展望台で見学するが、釧路湿原と同じで枯れ野原が続いている。「ふきのとう」が一杯 顔を出している光景に北国を感じる。

風連湖
霧多布湿原展望
ふきのとうの群生

太平洋沿岸、釧路湿原道路を経て足寄で休憩。ツアーのご夫人が気分が悪くなり、タクシーでホテルに向かわれる ハプニングがあったが、薄暗くなった道を糠平温泉に進む。今日のドライブは490kmとか。
18時30分に「糠平館観光ホテル」に到着し、すぐに温泉へ。露天風呂でノンビリと長時間のドライブの疲れを 癒す。なかなか気持ちの良い温泉だ。階段を降りると川沿いに混浴露天風呂があるが、滑りそうなので 止める。
夕食後、TVのニュースで尼崎の事故を見るが大変なことになっている。関西ではニュースは全てこれだろう。
寝る前にもう一度露天風呂を楽しむ。

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○ 第4日目 (4/27)

4時過ぎに目覚め、川沿いの露天風呂に行く。凍った階段を降り少し温めの露天につかる。川の せせらぎと鳥の声が静けさを増す。まだ早い露天風呂を独り占めで堪能する。
ホテルの周辺を散策する。前にはスキー場のゲレンデが輝き、少し歩くと大雪山系の白銀が望まれる。 青空と白銀が美しい。風もなく余り寒さを感じない。

糠平スキー場・ゲレンデ
大雪山系展望
青空と白銀の山

朝食を食べ、7時30分に最終日の出発となる。午後から天気が下り坂との予報にので問題なさそうだ。 車窓から凍りついた糠平湖やJR廃線跡の「旧鉄道アーチ橋」を眺めながら進む。大雪山系の雪山が はっきりと見え気持ち良い。

旧鉄道アーチ橋
大雪山系の雪山
車窓からの山並み

トンネルを抜けて層雲峡に着く。少し氷が溶けて水しぶきが見える「銀河の滝」「流星の滝」を見学する。 この辺りは観光バスも数台来ており観光地として賑わっている。
一路、旭川空港に向かう。空港は小さいが新しくなかなか立派で、台北との空路があり台湾の方が たくさん来ている。


銀河の滝
流星の滝
旭川空港

11:40発JAL-2610便は往便と同じ機種で、定刻通り旭川空港を飛び立ち、函館を通り日本海沿岸を 進む。右側の窓際だったので、海岸線と海しか見えなかった。佐渡島、能登半島を確認し兵庫県 辺りから瀬戸内海へ。
ほぼ定刻の14:10に無事関西空港に着陸した。

道東の一部は行ったことがあったが、泊まる所は全て初めてであり、最東端の納沙布岬まで行けたのは ラッキーだった。霧の摩周湖、納沙布岬と残念な所もあったが、天候に恵まれ残雪の北海道を堪能した。 安価なツアーで全員年配の方だったが、皆さんお元気だ。このようなツァーを上手く利用してこれからも 見聞を広めたいものだ。

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