「晩秋の吉備路ドライブ」




○ [晩秋の吉備路ドライブ](2006/12/6)

「万博会」は会社時代の先輩3名と大阪万博公園の梅・桜・蓮・紅葉等々、季節毎の自然を楽しみ、 温泉に入り、懇親を深める集まりだ。
一昨年から年に2-3回、ゴルフも入れることになり、今回、初めて倉敷CCへの宿泊ゴルフに行く ことになった。
宿泊場所とゴルフ場はAさんに予約していただき、前日の12/6は観光をすることで、いつもの様に 川西能勢口駅前に集合する。9時集合でHさんの車にAさん、Iさん共々乗せていただく。

宝塚ICか中国道に乗り、車の中で行き先を検討し、行ったことのない方もおられるので「吉備路」に 決定する。晴天の中、快調なドライブだ。山陽道に入り、2年間住んだ姫路を通過して、Hさんの計画通り 龍野西SAで一息入れる。
山陽道は車も少なく、赤穂・備前を過ぎ、岡山ICでR180に下りる。ガイドブックの地図を参考に、まずは 「吉備津彦神社」に向かう。少し迷ったが、吉備線の踏切を渡り、無事到着。

「吉備津彦神社」は吉備国の一宮で本殿は元禄年間(1688〜1704)に再建されたもの。高さ11.5mの 大きさを誇る2基の常夜燈や神池と中島で構成された三島式庭園もみどころ。夏至の日には太陽が 随神門正面から昇り、社殿の後ろに沈むことから朝日の宮とも呼ばれていると。
駐車場に車を停め、境内に進む。常夜燈や神池と中島を見て、本殿に参拝し、裏に進むと古式な神殿が たたずむ。なかなかのものだ。
   
吉備津彦神社・拝殿
常夜燈 説明
吉備津彦神社・本殿

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

社務所で「吉備津神社」へのルートを確認する。国道に戻らなくても山沿いに進めば到着すると教えて いただく。狭い道を進むとすぐに「吉備津神社」に到着。
「吉備津神社」は吉備津彦命を祭神とする古社で南北朝時代に焼失したが、1390年(明徳元)から35年を かけて再建された。入母屋造の屋根を二つ並べて一つにした特異な吉備津造の本殿(国宝)をはじめ、 拝殿(国宝)や南・北随神門(重要文化財)等がち、本殿の西側斜面には360mもの長い回廊があると。

広い駐車場から急な階段を登る。ここは姫路時代にドライブで訪れ、夕暮れの本殿が美しかったのを覚えて いる。
本殿に向かうと改修中のテントが張ってあり、中が全く見えない。せっかくの美しい本殿が見られないのは 残念だ。平成20年完成とある。
境内には残り紅葉が紅く染まっているが、工事中のシートが寂しい。境内を散策し、社務所に向かうと 横綱・千代の富士の写真が飾ってある。地元の贔屓の方が招待した時、国技館に飾ってあった写真を 寄贈したと。
回廊を上から覗いて階段を下りる。
   
吉備津神社・階段 説明
吉備津神社・本殿完成図 説明
吉備津神社・回廊

参拝を終えて駐車場に戻ると丁度昼となったので、神社の前の食堂で昼食にする。名物は何かと 尋ねると「桃太郎そば」とのことで、全員それをいただく。吉備団子が入った山菜そばだ。吉備団子が 入っているだけで名物で、値段も高級となる。

「吉備路」の中心となる「備中国分寺」に向け車を走らす。青空が広がり、暖かくて12月とは思えない。 山陽道の高架下をくぐって一山越えると「備中国分寺・五重塔」の姿が見られるようになる。
のどかな田園の中にそびえる五重塔は青空に映えて美しい。駐車場に車を停め、整備された広場を 通って「備中国分寺」に向かう。

「備中国分寺」に訪れるのは3度目だ。姫路からドライブで訪れた時、平城京の威光が岡山にまで及び、 立派な文化が根付いているのに驚き、紅葉と五重塔を堪能した。
2度目は昨年(2005年)4月に、スペイン旅行でご一緒した総社市に住んでおられるYさんご夫妻と会い、 方々案内していただいた。散りかけの桜と五重塔が印象深かった。

「備中国分寺」は奈良時代、国家鎮護を祈願する聖武天皇によって建立されたが、南北朝時代に焼失。 現在の建物は江戸時代中期に再建されたもの。境内西にそびえる五重塔(重要文化財)は吉備路の シンボル的存在。高さ34m、3層目までがケヤキ、4〜5層目は松を主体に造られていると。
五重塔周辺を散策する。柿がたわわに稔り、青空と五重塔との対比に彩りを添える。無人の野菜販売所を のぞいたりと静かな空間を楽しむ。
   
備中国分寺・五重塔 説明
青空と五重塔
青空と柿

この辺りの広場はきれいに整備されており気持ちが良い。枯れた田園の中の小道を進む。古墳が点在し 当時の集落の大きさと権力の度合いが分かる。
古墳群のひとつ「こうもり塚古墳」は6世紀後半に築造されたといわれる全長約100mの前方後円墳。 仁徳天皇と恋物語のあった黒媛の墓と伝えられると。
古墳の周りを歩いて、飛鳥の石舞台古墳に匹敵する規模をもつ巨大な横穴式石室に入ると、一枚岩を くり抜いた家形石棺が納められている。

12月とは思えない暖かさの吉備路を歩く。落葉を踏みしめて林の中にある「備中国分尼寺跡」に向かう。
「備中国分尼寺」は国分寺と共に創建されたが、南北朝時代に焼失したと伝えられる。南北225m、 東西108mという寺域に、南大門・中門・金堂・講堂の建物が一直線に配置されたと。
赤松林の中に踏み入ると20数個の礎石が往時のまま残されている。 静かな林の中でしばし佇む。
      
こうもり塚古墳 説明
備中国分尼寺跡 説明
備中国分尼寺・金堂跡 説明

林を抜けて小さなお地蔵さんが祀られているの道を駐車場方向に戻る。途中に「旧山手村役場」や 「旧松井家」の古い建屋を見学する。
この辺り全体が吉備路・風土記の丘と呼ばれる歴史ロマンの保存地区となっている。自治体や地元の方々の 熱意がなければこうは保存出来ないだろう。
      
小さなお地蔵様
旧山手村役場 説明
旧松井家 説明

気持ちの良い天候の中で、穏やかな田園風景と歴史ロマンを満喫し、倉敷の宿泊施設に向かう。
ここから宿舎までは近く、途中ジャスコに立ち寄りビール・酒・おつまみを購入する。このジャスコが すごく大きい。色々な店が入るショッピングセンターとなっており、駐車場も広く、売場に行くのが 大変だった。

買物を済ませて宿泊施設に。静かな川辺にたたずむきれいな施設にチェックインし、早速飲み物を持ち出し 前の公園で乾杯。暖かくてビールも美味い。
高梁川の土手を散策し、古い街並みを味わい、日の入りまでベンチでゆっくりと過ごす。

風呂に入り、夕食でビール・焼酎で今日の吉備路と明日のゴルフについてワイワイと。
部屋に戻って二次会。よく飲んでお休みなさい。
      
紅葉した川面
古い家
日の入り

翌日のゴルフは曇り後雨の予報なので、スタート時間を早める交渉をしてもらいOKとなる。朝食を食べ、約 30分で倉敷CCに到着する。
名門コースなので落着いて豪華だ。昨日とは打って変わって少し寒いが、スタートする。相変わらず、一打 当りのコストは低いゴルフだ。昼前から雨が降り出し、昼食後も激しくなって来る。
広々としたコースを楽しみ、トリッキーなコースには驚き、ワイワイと和やかにプレーする。皆さん、日頃よりは 悪いスコアだった。

雨の中を大阪に向かう。Hさんの安定した運転で次回の予定も相談しながら。次回は観梅の宴と決め、 無事スタート地点に到着し、充実した気持ちでお別れする。




    
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