「夕日が浦・かに紀行」


◎ 2007.01.23-24.(夕日が浦・コウノトリの郷・出石散策)

数年来、行きたいなぁ〜と思いながら、実行出来ないでいた「かに紀行」を実現することが出来た。
かにのシーズンになると大阪から色々な企画の宣伝が多くなり、いつも新聞やサイト情報を収集していた。 今年の冬は今の所、他の計画もないので、色々と比較検討した結果、子供達が小さい時海水浴に行っ た夕日が浦へ行くことにし、旅館を探した。
昔、海水浴で行った浜辺の旅館をターゲットに立地・内容・費用・温泉等々検討した結果、 「花扇」にし、 サイトで申し込む。
車で行こうかとも思ったが、雪の心配もあるので夕日が浦まで直行の「かに直行バス」で行くことに する。

○1/23(火).曇り

12時10分、梅田発のバスに乗るべく少し早めに出発する。時間潰しに大阪駅前の「ヨドバシ・カメラ」を ブラブラする。今月末にwindows-XPがバージョンアップするためにパソコン売場が現品限りのバーゲン中だ。空き エリアもたくさん出来、windows-VISTA待ちが良く分かる。

夕日が浦の夕日とサーファー


ホテル阪急インターナショナル横の駐車場にはバスが数台停まっている。30数名乗車し定刻に出発する。年配の女性 グループが多く、シニア夫婦、職場グループでほぼ満席だ。ガイドの話では大阪から2台、神戸から1台出発 しているとのこと。平日なのに凄い盛況振りだ。
曇り空の中、阪神高速・中国道・舞鶴自動車道を進み福知山ICから国道で夕日が浦へ。途中心配した雪も 山頂に少し積もっているだけだ。本当に暖冬だ。これならば車で来ても問題なかった。
16時前に夕日が浦の駐車場に到着する。日本海側の冬独特の曇り空で、暖冬とは云え今にも時雨模様 だ。各旅館のマイクロバスが迎えに来ており、それぞれの旅館のバスに分かれる。 「花扇」へは8名が乗り、一番奥にある旅館に直行する。

部屋に通されると窓からは日本海が眺められ、白砂の海岸が続く。少し先の白波の中に人影らしき姿が 見られるので、よく見るとサーファーが波乗りをしているのだ。寒いのに。この辺りはサーファーがよく来るそうだ。
海岸に下りてみる。細かい砂が気持ち良い。もう少し東側には鳴き砂で有名な「琴引浜」があるので、 同じような砂があるのだ。冬の日本海とは思えないような穏やかな波だ。
25年ほど前に海水浴で訪れた浜辺であることを思い出しながら、海岸を散策する。
夕日が浦の名前の通り、ここは夕日の名所で夏には水平線に夕日が沈むそうだが、現在は半島に沈む 状況で、曇り空ではっきりと見られないのは残念だ。
旅館に戻り、浴衣か作務衣の選択で作務衣を選び、温泉に行く。露天風呂は岩風呂と樽風呂があり、 波の音を聞きながらのんびりとくつろぐ。まだ誰も入ってこないので、温泉と海岸を独り占めだ。
 
夕日が浦
穏やかな日本海
旅館「花扇」

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

 
かに料理の一部
18時から食事だ。かにのフルコースを堪能しようと待ち構える。ビールで乾杯して、先出し、魚介類のお刺身 から始まりる料理にぱくつく。

「かに刺し」「甲羅焼」「かに味噌」「茹でかに」「焼かに」「かに天婦羅」「かにちり」と続く。
「かに刺し」のとろけるような甘さに舌鼓をうち、 「甲羅焼」の甲羅にはサービスの日本酒を入れて「かに味噌」との香りを味わう。美味い!!
芋焼酎も頼むがかにを食べるのに忙しくて酒量は進まないのが不思議だ。
次々と運ばれる料理を平らげて行く。

記念に写真を写すが、始めだけの写真で追加分を写す余裕がない位のボリュームを堪能する。
「焼かに」の香ばしい甘さを味わい、「茹でかに」は折ると飛び出してくる新鮮な身を三杯酢で堪能する。
お腹が一杯な所に「かにちり」を食し、最後は「かに雑炊」で締めくくる贅沢な料理を十分堪能し、 満ち足りた気持ちで箸を置く。

食後、一休みして温泉に行く。真っ暗な日本海の波音だけが聞こえ、温泉を独り占めして足腰を伸ばす。 曇っているので星は見えなかったが、晴れているときれいだろうと想像しながら。
体重を計ると食事前に計った時より3kgも増えていた。よく食べたものだと驚く。
「かに料理」と芋焼酎に堪能してぐっすりと眠る。

○1/24(水).曇り時々小雨

天気予報では下り坂で午後から北近畿では雨が降るようだ。6時前に目覚めて、早速温泉に行く。
男女の浴室が交代し、同じような露天岩風呂で波の音を楽しむ。こちらの浴室は樽風呂ではなく、 甕風呂が2つあり、お湯を溢れさせる贅沢さを味わう。
まだ外は暗く、薄っすらとした黎明に岸に打ち寄せる波が白く見られるのは印象的だ。

少し夜が明けて来たので、海岸に散歩に出る。この時期の日本海海岸で寒さを感じないのは不思議な ほどだ。
部屋の窓から見える灯台に向かって舗装道路を進むと そこは浜詰漁港で、漁に出た人の車がたくさん並んでいる。船も少し停泊しているが、人はいない。
港は行き止りになっているので戻り、途中にあった「志布比神社」の鳥居をくぐり、坂道を登り参拝する。 漁の安全を守る神社なのだろう。
日本海とは思えない静かな波を見ながら旅館に戻る。
 
浜詰漁港
浜詰漁港の灯台
志布比神社・鳥居

8時から食事処で朝食。和食でかにの味噌汁もついた豪華なもの。美味しくいただく。
出発までの間に浜辺で静かな日本海を楽しむ。波も静かでブラブラと散策する。四輪駆動車が浜辺を 走ったタイヤ跡がある。細かい砂でタイヤがめり込まないないのだろう。
お土産のかにを発砲スチールの箱に入れてもらいマイクロバスでバスの駐車場に向かい、大型バスに乗り込む。 「かに料理」を満喫した夕日が浦に感謝して出発する。
 
海岸の小石
静かな波
四輪駆動車のタイヤ跡

バスは小天橋の浜にある旅館に泊まっている方を拾って豊岡に向かう。
どんよりとした曇り空から小雨が落ちてくる。途中の「かに土産屋」に立ち寄り、お土産を買う人も おり、全くのかに尽くしの旅を楽しんでいる。

バスはコウノトリの野生復帰に努力している「コウノトリの郷」に向かう。無料の展示館もあり、奥の池には10数羽 のコウノトリが餌をついばんでいる。思ったより大きいのに驚く。
秋篠宮ご夫妻が巣箱から放鳥する写真や悠仁様誕生祝の展示が飾られている。おめでたいコウノトリだ。 コウノトリに混じって白サギが餌を取りに来る。少しコウノトリに似ているので、これぞサギだ。短時間であったが、 初めて鳥カゴから出ているコウノトリを見たことは嬉しいことだ。展示館の横にかわいいポストがあったのでパチリ。
 
コウノトリの舞
コウノトリの群れ
コウノトリのポスト

豊岡は昔、柳行李の産地であったが、時代の変遷でカバン製作の町として発展した。その卸問屋さんに 立ち寄って希望者は半額になっているカバン・財布類を購入されている。

小雨の中、出石に向かう。ここで1.5時間程の昼食・見学時間となる。蕎麦屋の割引券が配られ、好みの 蕎麦屋に向かう。本来、出石蕎麦を食べるべきだが、まだお腹が大きいので、温かい山菜蕎麦・とろろ 蕎麦を食べる。
昼食後、出石の街を散策する。丁度、雨も止み肌寒い街中を温まった体でブラブラと。
出石にいつ来たのか思い出せないが、10年以上前だろう。街並みが洗練され、店が多くなったように 感じる。観光客も多いようで結構なことだ。
街並みを店屋を見物しながら出石の象徴の「辰鼓楼」に向かう。電柱は街灯だけが灯るようになっており、 電線は地中に埋められているようで、その送電線の蓋のデザインは風情ある。
「辰鼓楼」は藩士が登城する辰の刻(午前8時)に合わせて太鼓を打ったそうで、今も太鼓や梵鐘で時刻を 告げているそうだ。
店屋の屋根の上にコウノトリが巣作りをしてとまっているオブジェが飾ってある。本物と見間違える程の出来で コウノトリが出石の観光に役立っていることが分かる。
 
出石の街並み
辰鼓楼 説明
コウノトリのオブジェ

出石城跡に向かっていると急にサイレンが鳴り出し、店の方が飛び出して「火事だ」と。近くの店から 消防団の方が急いで走って来られ、消防自動車で消火に出発。常駐の消防ではなく町の方の自衛消防隊 が活動するのだ。煙も見えなかったので問題ないと思うが。
登城橋を渡って出石城跡に進む。1604年に小出氏によって建てられた出石城は石垣も立派で、 出石を城下町として治めていたのであろう。
橋を渡り坂道を登る脇には古い立派な石垣が続く。工事中でその先は行けなかったが、天守閣はないが 落着いた城だ。
城から降りてバスに戻る。全員集合して大阪へ。又、雨が降り出したがもう大丈夫とウトウトと。トイレ休憩は 中国道に入っていた。ぐっすり眠ったのだ。阪神高速で少し渋滞に巻き込まれたが、予定より早く 16時30分に大阪駅に到着する。
 
出動する消防車
出石城跡・登城端
出石城跡・石垣

今回は念願の「かに紀行」を堪能出来た。この季節、関西では「かにツァー」の案内が新聞・サイトに溢れる。 その中から検討し、良い旅館に巡り会えたのはラッキーだった。お土産の「茹でかに」は翌日鍋でいただき 、もう一度「かに料理」を堪能する。大型のかにで身も大きく大満足だ。
「コウノトリの郷」で始めてコウノトリを見たことも良い経験だったし、出石の街が以前に比べて繁栄している 様子を見られたのも嬉しい。満足した「かに紀行」だった。






    
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