「軽井沢・八ケ岳ローカル列車とめがね橋ウォーク」


[第1日]、..[第2日]




○ [第1日]、清里・八ケ岳高原列車・八ケ岳高原ホテル(2007/6/26)

確か、4月上旬に旅行社からこのツァーの案内が来た。大阪に住んでいるとどうしても西日本や北海道等の 遠方のツァーが多く、関東圏には行く機会が少ない。
清里は以前息子の家を訪れた後に行こうかと検討したが、冬場で雪が深いとのことで断念した記憶がある。 その時、「八ケ岳高原列車」に乗ろうと思っていたルートや八ケ岳高原のコテージの宿泊と魅力的な内容で、 価格も2食+「峠の釜飯」付きで、19800円と安いので、梅雨の合間であるが申し込んだ次第だ。

天気予報は毎日変動して不安であったが、信州方面も雨の心配はなさそうなので一安心だ。
8時10分の梅田のバス駐車場集合に合わせて、7時前に出発する。
バス駐車場には各旅行社のバスが集結するので、方々の行先の旅行社で一杯だ。手続きを取り、参加人数を 確認するとバス2台の人気ツァーのようだ。
難波から乗客を乗せた1号車に梅田から少し乗り、我々は梅田発の2号車だ。申込みが早かったので、 最前列に座る。バスは満席で48名、2台合わせると100人近い人員だ。
シニアの夫婦が大半で7人グループや女性・男性のグループも参加しているが、若い人は数人だ。

8時30分、定刻通り、珍しい年配の男性添乗員とベテランガイドの案内でバスは出発する。名神・中央高速を 通り、駒ヶ根で昼食の予定なので、長距離ドライブだ。
養老SAでトイレ休憩になり、マップをもらう。今までの細長い様式から四角い様式に変わっている。ただ、 近畿・北陸中心で、中央自動車道の途中までしか記述されていないので、長野・山梨・群馬方面は 分からない。

駒ヶ根の山々
アザミの花
途中、事故渋滞で少し遅れたが、ウトウトとバス旅行での得意の睡眠で、恵那トンネルも知らずに駒ヶ根ICを 下りる。昼食はバスでオプションとして頼んでいた(今までの経験では自分で探すよりbetter)ので、ICすぐ 横のレストランに。

「豚しゃぶしゃぶ」と「山菜定食」を頼む。「馬刺し」や「馬肉の佃煮」が付いているのは、さすが 信州だ。
食後、駐車場付近を散策する。やはり涼しい。曇天で山の姿がはっきりと見られないのは 残念だが、雨の心配がないのは嬉しい。
川の岸辺に「アザミ」が可憐に咲いている。やはり、季節は少し遅いのだ。

再びバスに乗り、中央道を諏訪湖を見て進む。食後の満腹感でウトウトと。
バスガイドの声で目覚めると小淵沢ICから下りていた。国道の標識周りには「風林火山」の看板が立って いる。山梨県はNHKの大河ドラマを使った観光PRが盛んなようだ。
直ぐ近くのチーズケーキ工房で休憩する。試食で食べたチーズケーキは美味しかったが、冷蔵保存が必要なので 諦める。看板の上には「中仙道」を現わすのか飛脚の姿が飾られている。
余り車の通らない道の所々に、標高1380mと表示されているので、高原に来ていることが分かる。

風林火山のPR看板
車の少ない道
チーズケーキ工房

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

新緑から深緑になった木立の間を走る「八ケ岳高原ライン」をウネウネと曲がりくねりながらドライブする。風は 入ってこないが、涼しげな雰囲気が感じられる。赤い「東沢大橋」を渡って「清里・清泉寮」に進む。

「清泉寮」は清里の開拓の父であるアメリカの宣教師だったポール・ラッシュ博士が昭和13年に若者の研修の場として 建てた施設と牧場で、当時の日本の観点からは考えられないほど大胆な大規模開拓で、彼のその熱い 精神と生き様は地元の住民を含め多くの日本人に影響を与えたと。
正面の宿泊所に向かう花壇の中にポール・ラッシュ博士の銅像が建てられ、彼の貢献に感謝している。花壇には 大きなポピーがきれいに咲いている高原だ。
横には広い牧場が広がり、遠足で来ている子供達が駆け回っている。
牧場には観光馬車も待機しており、これに乗って広大な牧場を周遊するコースがあるのだろう。曇天で 周囲の山々が望まれないのは残念だ。時には富士山も見られるとか。

ここのソフトクリームが美味しいとのことで、行列の後ろに並び木作りのデッキのテーブルで子供達の遊ぶ姿を 眺めながら賞味する。なかなか濃い味で美味しい。
高原の雰囲気を味わいながらのソフトクリームは最高だ。涼風が本当に気持ち良い。

ポール・ラッシュ博士像 説明
ポピー
広い牧場 馬車

高原の道をJR清里駅に向かう。駅近辺はお洒落な店やペンションの案内所が建ち並び、リゾートの雰囲気が 一杯だ。清里駅もモダンな建物で、里山保存のボランティアをしている義弟が孫達に造ってくれたような、 可愛い白樺製の木馬が迎えてくれる。
16時24分発の列車に乗るため、ホームで待つ。ホームには清里駅が標高1274mの標識が立っている。高原の駅だ。
ホームでしばらく待つと、2両編成の「八ケ岳高原列車」が到着して乗車する。

JR清里駅 白樺の馬
JR清里駅ホーム 標高表示
八ケ岳高原列車

「八ケ岳高原列車」はなかなかきれいな列車で、我々ツァー以外の乗客は少ない。JRにとってもこのツァーは 有難いだろう。
次の野辺山駅まで1駅だけ乗るのだが、その途中でJR最高地点の標識があるとアナウンスがあったので、 シャッターを押すがはっきりとは分からない。
8分程度で野辺山駅に到着する。この駅がJR最高地駅とのことで、標高1345mの碑が立っている。駅の改札口で記念 入場券を購入する。

八ケ岳高原列車内
JR最高地点の標識
野辺山駅 標高表示

今までにJR最南端駅・西大山(鹿児島県)、本州最南端駅・串本(和歌山県)の写真を写した経験があるが、 最高地駅があるのはこの旅で知った次第だ。このようなJR○○駅を探し出して、「青春18きっぷ」を 利用して探索するのも楽しいとヒントをもらった。

牛のモニュメント
「東沢大橋」 橋の袂から
清里や八ケ岳高原は牧場が多く、牛乳・ヨーグルト・アイスクリーム等が名産なので、方々に牛のモニュメントがユーモラスに 飾られているのは面白い。

ツァーの行程はホテルに向かうが、途中に先程通った「東沢大橋」の見学を行う。関西の人間には知名度が ないが、新緑と紅葉が美しいスポットでその赤い橋との対比が有名だと。
橋の近くの駐車場から見学する。緑が溢れている高原の中に真っ赤な橋が美しく映えている。なるほど ビュースポットだ。

大河ドラマのセットにもなったと云う「風林火山館」の横を通ってホテルに進む。
今回のツァーで期待しているコテージ宿泊とは、どんなものかと興味を持って「ネオオリエンタルリゾート・八ケ岳高原・ 花ホテル」に到着する。

1号車・2号車全員が部屋に集められ、ホテルの説明を受ける。東京ドーム20個分の森の中にコテージが別荘風に 点在しているので、ホテルの車での送迎となる。各コテージにはベッド・和室・居間があり、ベランダには 露天風呂が付いている。食事は本館で取るので送迎車で迎えに来てくれると。本館には温泉があり、 自由に送迎してもらえると。
まず、コテージNoのkeyと敷地内のMapをもらい、2組同時に送ってもらう。広いので何処を進んで行くのか 分からないが、コテージの前まで送ってもらう。
コテージに入って中を見廻す。木造のなかなか素敵なコテージだ。寝室も居間も窓が広くて、日暮れが近い 木々の静けさがそのまま伝わってくる。和室もあり、多人数で宿泊する場合は活用出来るが、2人では 広々として快適だ。
ガラス戸を開けてベランダに出ると端に囲いがあり、露天風呂が設けられている。スダレの蓋を取るとお湯が 適温に沸いている。後で入ろう。

寝室
天窓と天井
居間と和室
露天風呂

荷物の整理を終え、少しくつろいでいると迎えの車が来た。先程のご家族と同乗し、コテージの感想を 述べ合う。3人で来られており、2階建てのコテージだと。
本館の食堂で夕食となる。和食・洋食と分かれていて、我々は和食を選択している。なかなか上品で ボリュームもあり、ビールで乾杯して美味しくいただく。次々と料理が運ばれ、満腹だ。

地図では本館とコテージへは近道があるようなので、フロントに歩いて帰ればどれ位かかるかと尋ねると「10分 程度だが、坂がきついですよ」とのことなので、暮れなずむ森の中を歩くことにする。
本館から出た所の坂は本当にきつい。ユックリと上ると、平坦な道になりコテージまでは10分かからなかった。 白樺が生え、鳥の鳴き声を聴きながらの散策だ。

本館に温泉・露天風呂があるので、再び歩いて本館に行く。あの坂の下りはきつくて足を踏ん張りながら 下りる。
本館の温泉はヌルヌルとして気持ち良い。露天風呂にも入ってゆっくりとくつろぐ。広くて気持ち良い。
帰りも歩くと汗が出るので、車で送ってもらう。歩いた道を車で上る時、運転手が冬はこの道は凍って 通れないと。歩いていて転んだ人が下まで滑った例があると。

コテージの冷蔵庫は空で自分で補給する。冷やしたビールで乾杯し、テレビを見る。
真っ暗な森を見ながら露天風呂に入る。温泉ではなく湯沸しで暖めたお湯だが、真っ暗な森の中から 聴こえる鳥のさえずりと涼風が気持ち良い。囲いがなくても良い位の森の中だ。
明日の出発が7時50分と早いので、鳥のさえずりを聴きながら眠る。腰の調子は問題ないようだ。


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