「潮岬・熊野古道回顧の旅」


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○ [第1日]、橋杭岩見物(2008/6/9)

新たに「中山道」を歩き始め、「熊野古道」散策が遠い昔のイメージになって来ていた所に、NECコンピューター・ユーザー会のOB会である シニア同友会の総会で、「熊野古道・見聞録」の講演を依頼された。
「熊野古道」散策の集大成として、約40分経験談をお話しし、「熊野古道」のイメージを皆さんにお伝えすることが出来たのは 嬉しい限りだ。

この講演会の依頼があった直後に、阪急トラピックスから「2夕食付!!、JR利用、串本ロイヤルホテル創業10周年祭、2連泊3日間」の案内が来た。
格安ツァーであり、列車と宿泊・食事以外は全くのフリータイムなので、上手く活用すれば有意義な旅になると即刻申し込んだ。 串本は「熊野古道・大辺路」散策時の中継地としては何度も通ったが、下車したことはなく、潮岬や大島にも訪れたことが ないので、本州最南端の地を探索しようと考えた。
又、妻がまだ「熊野古道」を知らないので、小生が歩いた道のルートを車で走り、その雰囲気の一端でも味わえればと計画した。 梅雨時なので、天候が心配されたが、フリー旅行なので臨機応変に対応することで、温泉と食事を楽しみ、ゆっくりと過ごしても 良いとアバウトに考えることにした。

天気は梅雨の合間の曇り空で一安心だ。翌日の予報は少し太陽のマークものぞいているので、計画している観光も大丈夫だろうと 心躍る。
10時30分新大阪駅集合で、ゆっくりとスタートし、係員からJRの往復のチケットもらう。串本駅にはホテルから送迎バスが迎えに来ていると のことで、指定の「スーパーくろしお13号」に乗車する。
同じ車両には三々五々、同じツァーと思われる人でほぼ満席になる。なるほど、JRも往復13000円の指定席が売れれば、多少の 割引はペイするのだろうと納得する。次の車両はガラガラなのでその感じは間違いなさそうだ。
思い返しても「熊野古道」紀行時にこの路線の特急に乗ったことはなかった。いつも、「青春18きっぷ」で鈍行の旅だったので、 スイスイと進む列車に戸惑う程だ。
串本ロイヤルホテル
鯨型の風力発電
駅弁の昼食を食べながら、沿線の歩いた「紀伊路」の古道が見えると妻に説明したり、懐かしんだりしながら南に下って行く。
あの場所ではどうだったと記憶が断片的に蘇って来るのは楽しい。紀伊田辺からは「大辺路」になり、岬の峠を越えながら 太平洋を望んだのを懐かしみながら、14時14分串本に到着する。

2台の送迎バスに分乗して、高台に建つ「串本ロイヤルホテル」に到着する。玄関の前には鯨の型をした風力発電機が出迎えてくれ、アロハ姿の 従業員のにこやかな歓迎を受けて、それぞれの部屋へ。
海側に面した部屋は広くて明るく、眼の前に大島が見え、左手に橋杭岩が連なってそそり立っている。曇っているが、南国の 明るさが感じられる絶好のロケーションだ。

海側の窓から
橋杭岩展望
目の前の大島

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

部屋で一息入れ、雨の心配もないので「橋杭岩」まで歩くことにする。高台から海岸まで下るが、蒸し暑くて汗が流れる。 海岸は海水浴場になっており、白い砂浜が美しく、前に大島、横は橋杭岩と絶好の眺めで泳げるのだ。

橋杭岩・拝み岩
橋杭岩は串本から大島に向かい、約850mの列を成して大小40余りの岩柱がそそり立っています。
海の浸食により岩の硬い部分だけが残り、 あたかも橋の杭だけが立っているように見えるこの奇岩には、その昔、弘法大師と天の邪鬼が賭をして、一夜にして立てたという 伝説も伝わっています。吉野熊野国立公園地域にあり、国の天然記念物に指定されています。(串本観光協会HPより)

干潮になっているので、砂地も見え模様がきれいに描かれている。その先にはたくさんの岩が連なっている珍しい景観だ。
妻がスケッチしている間に「橋杭岩」の近くの堤防まで行きゆっくりと眺める。
観光タクシーの運転手が客に説明しているのを傍で聞くと「拝み岩」と云われている岩が有名だと。なるほど、烏帽子を被った人が 向かい合って拝んでいる姿に見える。
一つ一つの岩に名称があるらしいが、掲示されている看板がはがれて見えないのは残念だ。

同じツァーで9人連れのシニアグループは写真愛好家で、明日の日の出のアングルを検討するために、「橋杭岩」と日の出の位置を 論議しておられる。さすが、愛好家は違うのだ。
「橋杭岩」の端まで行くことは止め、堤防の上から水辺の文様や小魚を楽しみ、漁港の船や魚網越しの「橋杭岩」を写したりと。 妻のスケッチが終わったので、元来た道をホテルに戻る。

橋杭岩 説明
砂地と橋杭岩
魚網と橋杭岩

翌日の天気が問題ないようなので、レンタカーを借りようとフロントで交渉し、小型車を予約する。明日、8時30分に 迎えに来てくれることにする。ホテルで予約出来るのは有難い。
夕食が18時からなので、温泉で汗を流す。広々とした温泉で、露天風呂からは「橋杭岩」も眺められる。
少し塩っぱい味がし、身体がヌルヌルする温泉で、少し位人が混んでも問題ない広さだ。ゆっくりと楽しむ。

夕食はこのツァーのメンバーだけで宴会場で食べることになっている。和食で、順番に運ばれて来る本格的なものだ。 ビールでで乾杯し、海の幸が豊富で、地元のマグロステーキもある豪華なもので美味しい。
ホテルの支配人がテーブルを廻ってご挨拶と明日の日の出のPRをされる。

ホテルのフロントには日の出時間が掲示されており、4時40分頃で露天風呂も4時30分から開くとなっている。露天風呂からも 日の出が見られるのだ。
食事に満足し、もう一度温泉に入って、明日の日の出見学のため、早い目に眠る。

「橋杭岩」の「スライドショー」


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