「山中温泉・吉祥やまなかで過ごす至福の休日3日間」




○ [第1日]、大阪〜山中温泉(2014.02.06)

今年の冬の前半は、割合暖かくて、過ごしやすかったが、何か物足らず、雪を見たいなぁと思っていた。
旅行社の葉書が来て、行程がゆっくりとし、のんびりと過ごせ、雪見も出来るコースがあったので、山中温泉は以前訪れたが、冬の山中温泉を 楽しもうと申し込む。
行程表が届き確認すると、初日は、昼前出発のサンダーバート゚で山中温泉に行き、二日目は自由行動、三日目は昼過ぎ出発のサンダーバードで 帰阪する余裕のある行程だ。、

天気予報では、寒波襲来とのことで、久しぶりに雪を堪能できるのではと期待し、 11時10分・大阪駅集合に合わせて、少し早目に家を出て、大阪駅周辺をブラブラし、伊勢丹の地下で弁当を購入する。
11時42分発のサンダーバードは、同じコースの方や他のコースの旅行者に加え、京都からの参加者でほぼ満席となる。
吉祥やまなか
ホテルからの雪景色
早速、ビールで乾杯し、お弁当の 昼食タイムとなる。東山トンネルを抜けると雪が所々残っており、琵琶湖に出ると、比良山系は真っ白な雪景色だ。
車窓から段々と深くなる雪景色を楽しみ、13時56分加賀温泉駅に到着する。
駅には、山中・山代・粟津温泉等の送迎の人で混雑していて、やっと「吉祥やまなか」の案内係を見付け、送迎バスでホテルに向かう。 途中の道は雪に覆われ、雪国の真っ只中を進む感じだ。
30分余りで、山中温泉の入口付近に建つホテルに到着し、10組位のコースの方と説明を受け、女性は色浴衣を選んで、部屋に向かう。 窓からは山中温泉の景勝地「鶴仙渓」に通じる大聖寺川が流れ、雪景色が美しい。
早速、温泉に向かう。まだ、時間が早いので、誰も鋳ない湯船を独り占めして、山中温泉のお湯を満喫する。風呂上りには、生ビールの おもてなしがあるのは嬉しい。部屋に戻り、ゆっくりとくつろぐ。
18時30分から食事処で和食懐石を楽しむ。事前に、「古希」を対象とする「ご長寿祝い膳」のサービスも選択しており、和食懐石に加え、 「お祝いお造り北前船5種盛」「鮑蓮蒸し金箔」「金箔酒」が次々と運ばれてくる。ビールで乾杯し、日本酒を楽しむ。 途中、緑色の羽織・帽子姿で記念撮影をしてくれる。
ゆっくりと美味しい食事を満喫し、20時30分からのロビーで、伝統芸能の「山中節」の公演を鑑賞する。もう一度、温泉に入り、ぐっすりと 眠る。明日は、雪模様とのことで、雪景色を楽しみたい想いながら。
和風懐石
ご長寿祝い膳
山中節の公演

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)


○ [第2日]、山中温泉周辺散策(2014.02.07)

5時過ぎに目覚め、24時間入浴可能なので、温泉に行く。男女の浴場が変わり、真っ暗な露天風呂に入っていると雪が舞い降りて来て、 周辺の景観も、雪が深くなっているようだが、暗くて判断はできない。
部屋に戻り、今日の予定を考える。路面が凍っているので、散策するのは難しいと思い加賀温泉郷を周遊する「CANBUS」を活用して、 バスを乗り継ぎながら、経由地を楽しむことにする。
7時からバイキングの朝食に行く。地元産の山海の料理がたくさん盛られており、お粥もあり、美味しくいただく。
CANBUSに乗るために、バス停まで行かなければならないので、探索も兼ねて、散策に出掛ける。雪は止み、青空も見える好天だ。 朝日に浴びて、雪景色が美しい。 しかし、路面は凍っていて、ツルツルと滑り、雪国に慣れていない者にとっては危険だ。近くを散策し、部屋に戻る。
CANBUSの停留所まで行くのは無理なので、ホテルの送迎バスで加賀温泉駅に行き、そこからCANBUSに乗ることにし、フロントで1日乗車割引券 (1000円⇒500円)を購入する。
朝食
雪景色
送迎バス

朝食後、10時の送迎バス出発までの間、ロビーでコーヒーを飲んだり、雪景色を眺めたり、ホテル近くを散策したりとのんびり過ごす。昨夜に降った 雪で、木々の梢は白く輝き、美しい。
白山を望む
一面の雪景色
送迎バスで加賀温泉駅に向かう途中の光景も、雪景色が深くなり、遠くに白山が望まれる。
CANBUSを待つ間に、駅前の観光物産店で、ホテルでもらった弁当を食べ、土産物の目星を付けたりと時間を潰し、周遊バス・CZNBUSに乗車する。
雪の平日なので、観光客は少ないと思っていたが、結構、乗客は多く、ガイドも付いていて、車窓の案内をしてくれる。
何処で降りても良く、次のバスまで見物し、自由に観光できるのは嬉しい。山代温泉・魯山人寓居跡・九谷焼窯跡を通り、 「那谷寺」に向かう。
「那谷寺」は現役時代、社内旅行で訪れたことはあったが、記憶には残っていず、妻共々、初めての参拝のようだ。
ガイドの説明では、 那谷寺の「那」は、「西国三十三ケ所」一番札所の「那智山・青岸渡寺」の「那」と三十三番札所の「谷汲山・華厳寺」の「谷」を 合わせ「那谷寺」とし、「西国三十三ケ所」全てを参拝したことになるとの解説に驚く。
雪に覆われた立派な山門をくぐり、雪の石畳が続く境内進む。
那谷寺・山門
雪の石畳
那谷寺は717年泰澄神融禅師により開創。
白山の神を信仰し、洞窟の中に千手観音をまつっています。 洞窟は母親の胎内とみて古い時代より、「胎内くぐり」の聖地です。 新たに生まれ変わり、罪が浄められると信じられました。
平安時代花山法皇により岩屋寺より那谷寺と改名されました。 中世には一向一揆等の戦乱で、伽藍が焼失、江戸時代、三代藩主前田利常公が荒廃を嘆き、再興されました。 現在は7棟の国重要文化財と、名勝指定園があります。(KAGA旅・まちネットHPより)

バスを降りても「那谷寺」の落ち着いた山門を抜けると雪景色の境内が広がり、掃き清められた石畳が続く。雪の境内は美しい。石畳の左には 朱色の「金堂」が雪景色に映える。滑らないように石畳を進むと静かな池が迎えてくれる。
雪が深く、滑り易い階段のある「鐘楼」は、通行止めで行けなかったが、入口の門は趣がある。
雪の金堂
静かな池
鐘楼への門

三重塔 雪の三重塔
雪景色を眺めながら進むと右の高台に、趣きのある「三重塔」が建っている。
石段は滑り易いので、通行止めになっているが、 美しい「三重塔」を眺め、雪の時に来て良かったと話し合う。
左に進むと石段があり、その上には「本殿」が建っている。注意して石段を上り、「本殿」の中の洞窟の中には、「千手観音」が 祀られており、薄暗い洞窟を廻って、神秘的な空間を全身に感じる。荘厳な気分だ。
本殿
「本殿」をお参りして、上に向かうと大きな池があり、その先は、先程の「三重塔」が雪の中に佇んでいる。
下から見る塔とは違った 重厚さがあり、ここでも、しばし眺める。雪と「三重塔」はマッチしている。
「三重塔」から「鎮守堂」に朱色の「楓月橋」が架けられているが、朱色が見えない位、雪が積もっている。橋の上の雪を踏み締めて、 渡る途中で眺めると正面は雪の断崖となっており、凹凸に雪が積もり美しい。この景観は、「奇岩遊仙境」と呼ばれ、秋には紅葉が美しい そうだ。 雪の景色もなかなかのものだ。
石畳の参道に戻っていると、雪の中に「芭蕉句碑」が埋まっている。改めて、芭蕉の行動半径の広さに感服する。
雪の「那谷寺」を満喫し、この季節に来て良かったと思いながら山門に戻る。
楓月橋
奇岩遊仙境
芭蕉句碑

「那谷寺」の参拝を終え、次のバスを待つ間に、神社の前の売店で、甘酒を飲み、身体を温める。CANBUSに乗り、何処で途中下車するか 迷うが、ホテル送迎バスの時刻もあるので、「御菓子城加賀藩」とし、下車して見学するが、観光客も少なく、休日以外は閑散としている。 退屈しながら、次のバスを待ち、加賀温泉駅に戻り、送迎バスでホテルに帰る。(15:30)
のんびりしながら、車窓から加賀の街並みや観光地を眺め、雪の「那谷寺」を満喫する充実した一日だった。
部屋に戻り、早速、冷えた身体を温まるべく、温泉に直行する。時間も早いので、独り占めの湯船でのびのびと。風呂上りは、生ビールの サービスで、一息入れる。
のんびりテレビを見たり、居眠りをして、19時からの夕食を待つ。今夜は、ステーキ会席で、鉄板のカウンターに行くと女性のコックさんが、迎えてくれ、 ビールで乾杯し、蟹も入った美味しい地元の食材のオードブルをいただく。牛肉と豚肉の選択なので、それぞれを注文し、コックさんのパーフォーマンスを 楽しみながら、焼けるのを待つ。色々と話すとこの仕事が好きで、料理人として頑張っていると。
牛肉・豚肉に合わせる野菜も地元産で、緑の野菜が、少し苦みがあり美味しいので、名前を聞くと「金時草(キンジソウ)」で、加賀の野菜だと。 今が旬で、スーパーでも売っている所があると。
カウンターで、焼き立てのステーキ会席を満足し、ディザートも美味しくいただく。大満足の夕食だった。コツクさんに、明日、スーパーて゜「金時草」を 探してみると話して、ご馳走様でした。
食材 オードブル
炎のパーフォーマンス
ステーキ会席

夕食に満足し、部屋で一息つく。今夜から、ソチ・オリンピックが開幕するので、その予告が多いテレビを見たりとくつろぎ、21時過ぎ温泉に行き、 ゆっくりと足腰を伸ばし、温泉を楽しむ。
夜中のオリンピック中継を見るために、早目に眠ることにする。

○ [第3日]、山中温泉〜大阪(2014.02.08)

窓からの雪景色
夜中に目覚めて、ソチ・オリンピックの開会式を少し見て、また眠ったりする。
5時過ぎに、温泉に行き、露天風呂に入ると雪が激しく降っている。 昨日より積もるようなので、列車の運行が心配だと思いながら、露天風呂を楽しむ。
部屋に戻り、天気予報を見ると関東地方の積雪が大変なようで、関西も積もるとのことで、帰っても雪景色が望めそうだ。
明るくなって、窓の外を見ると深々と雪が降り続いて、昨日の景観とは大きく変わっている。まだ積もりそうだ。
7時から、昨日と同じバイキングの朝食に行く。干物の魚を目の前で焼いてくれるのは嬉しい。お粥もしっかりと食べ、帰宅の準備をし、 もう一度、温泉に入って、山中温泉の泉質を満喫する。
13時19分発の列車に乗るため、少し早目に出ることとし、11時の送迎バスを予約し、ロビーでコーヒーを楽しみ、ホテル前の雪景色を肌で感じる。 外は吹雪いていて、傘を差しても、横向けにしなくてはならない程だ。
久し振りに見る大雪の景色に、今回の旅行の目的が達成されたと。
お弁当を貰って、11時の送迎バスで、加賀温泉駅に向かうが、昨日に比べると積雪量は倍位になっており、吹雪で煙った道を、安全運転で 進む。駅前も、雪が積もっていて、ビショビショの状態だ。
昨日立ち寄った駅前の観光物産店の奥に、スーパーがあるので、昨夜食べた「金時草」がないかと探すと、地元野菜コーナーがあり、何と「金時草」 が売られているの発見し、買い求める。(帰宅して、炒めたり、湯でたりとして美味しくいただく。苦みが良い。)
駅の待合室は、雪で外に出られない人で一杯だ。サンダーバードは、湖西線が強風のため通行禁止なので、北陸本線廻りの米原経由に変更するとの アナウンスもあり、金沢方面行は、湖西線の影響で、大幅に遅れている。
ホームに上るとレールはの真っ白な雪の中に埋まるように伸びている。雪の鉄道路線も久しぶりだ。
ホテル前の吹雪
ホテルの前庭
加賀温泉駅の線路

サンダーバートは、ほぼ定刻に出発し、早速、ホテルで貰った弁当を食べる。2日間共に、弁当が付いているのは珍しく、有難い。ビールで乾杯し、 3日間の山中温泉滞在を楽しみ、のんびりできたことに感謝する。雪景色も見ることができ、大満足だった。
その後、ぐっすりと眠ってしまい、米原を過ぎてから目覚める。雪は少なくなり、京都に入ると全くなく、高槻は濡れているだけで、 大阪方面は、少ししか雪が降らなかったようだ。デパートで食材を買って、家で改めて乾杯し、山中温泉旅行を終える。

雪を集めたぞ
かまくらに入って
翌日、神奈川に住む長男から、自宅の庭に「かまくら」を造ったとの写真が送られて来た。
関東の積雪は凄かったようで、孫たちが協力して造った「かまくら」に驚き、記念・記録として掲載しておく。



ぼんぼりを灯す


















    
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送
光る海