[行程][出発・ローマ][ナポリ][パレルモ][カルタジローネ][タオミナール][アルベロベッロ][ナポリ][アマルフィ][ローマ・帰国]


「シチリア・南イタリアを巡る10日間」旅行記


◎ 「出発・ローマ」(2017.01.11<水>~12<木>.)

2014年12月に「7つの世界遺産を巡る ベトナム縦断ハイライト7日間旅行」 を楽しんで以来、2年間海外旅行に行っていなかった。
この間、世界情勢が不安定で、IS(イスラム国)の台頭から発した難民問題でヨーロッパは混乱し、自爆テロが各地で頻発して旅行気分は冷えていた。イギリスのEU離脱、 アメリカでは、トランプ大統領の就任と世界を驚かす選挙結果が起こった。これからの世界情勢も不安が継続しそうだが、何時の時点で明るくなるのか分からないので、 旅行するには、何処か良い所はないかと模索していた。
旅行社のパンフレットを探しているとこの冬の時期、暖かい南イタリア・シチリアへの安価な旅行が載っていたので、まず安全だろうと申し込むことにする。 イタリア旅行は3度目だが、北イタリアが主体で、南イタリア・シチリア島は初めてで、フェリーでの宿泊も興味深い。
しかし、申し込んだ後にイタリア首相が国民投票に敗れ、辞任する政変も起こった。その後、12/19には、ベルリンでクリスマスマーケットにトラツクが突入するテロ事件が発生し、 1/23に犯人がミラノで射殺された。考えると不安も残るが大丈夫だろうと。
行くからには楽しまなければと、シチリア=マフィアの感覚で、以前観た「ゴッドファーザーⅠ・Ⅱ・Ⅲ」のDVDを借りて予習をする。映画撮影の場面と出会える ことを期待しながら、シチリアの風景を鑑賞する。
年末に旅程表が送られて来て、ルフトハンザ航空でフランクフルト経由でローマに向かうことが判明した。ルフトハンザ航空搭乗は初めてなので楽しみだ。フランクフルトは、2005年に 「スイス名峰・氷河特急とロマンティツク街道旅行」で、帰路エールフランスでパリに向かう時 利用したが、ほとんど記憶がないので、ルフトハンザ航空・フランクフルト空港を楽しみたいものだ。

1/11、前日にスーツケースを宅急便で関西空港に送ったので、6時過ぎにまだ暗く寒い中、家を出発し、始発のバスで高槻・大阪を経由して8時過ぎに関空に到着する。スーツケースを 受け取り、阪急トラピックスの受付に行くと数人の方が手続きをしておられ、添乗員のY平さんとご挨拶をして搭乗手続きに向かう。
搭乗手続きの窓口で、通路側を希望するが満席でNG、窓側の二席となる。マイレージを登録して、両替に向かう。
トランプ政権に決まってから、為替の変動が続き不安定だが、今日のレートは、257.57円/€だったので、1€=130円と考えれば良いと。
過去のヨーロッパ旅行時の為替の変化と燃油サーチャージの推移を観てみると、変動幅は105円~145円と大きい。海外旅行時には、円高が望まれるが、なかなか 難しいのが現状だ。
燃油サーチャージがスタートしてから、高い時もあったが、今は安定しているのは有難い。44000円の時代があったのには驚きだ。
出国審査を終え、ラウンジで一休みし、時間が来たので搭乗口に向かう。ツアー参加者は、38名だと知らされているが、まだ分からない。他のツァーの方もたくさん おられ、このルフトハンザ航空を利用するツアーが多いことが分かる。
10時50分発のLF-741便は、定刻通り出発し、A320-200機種の3-4-3座席は満席だ。通路側には、若い日本人女性が座られ、スウェーデンへの出張だと。 妻は女性と懇談しながら時間を過ごすと、飲み物の提供が始まり、ドイツビールで乾杯する。結構味の濃いビールだ。
時計を時差-8時間に合わせ、やがて、昼食が始まり、茶蕎麦が点いているのは嬉しい。しばし、日本の味とはお別れだとゆっくり味わう。
ルフトハンザ航空・LH741便
ドイツビールで乾杯
蕎麦の付いた昼食

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

食後は、座席に付いているモニターで映画の鑑賞や航路の軌跡を追ったりと楽しむ。映画には、好評の「君の名は」があり、しばらく鑑賞したが、 意味が分からず途中で挫折する。感性が衰えたのだろうか!?
シベリアの白い大地
機上でのお月見
飛行機は、大阪から富山・ウラジオストックを過ぎ、シベリア大陸の真っ白な大地を眼下に進む。窓から見ても、白い山々・蛇行する川が望まれだけで変化は乏しい。
窓の外に満月が見られる。機上からのお月見は多分初めての経験だと、主翼と重なる場所までシャッターを切り続ける。これで、機上だと証明できるだろう。
やがて、消灯時間となり眠る時間だが、眠れずモニターを楽しみながら、ゆっくりと過ごす。
照明が点き、夕食となる。妻と肉・魚をそれぞれ頼み、白ワインで乾杯して食事を楽しむ。パスタ・ベーコンと鮭の味噌風味を分け合って味わう。日本的な 味付けで美味しい。ルフトハンザ航空の機内食はなかなかのものだと。
先程まで霧の中を飛んでいたが、晴れ間があり下を見ると飛行機が飛んでいるのを発見し、パチリと。HP作成時に拡大してみると日航機だと 判明した。高度が違う所を飛んでいるのだ。珍しい記録なので記録として載せる。
鮭の味噌風味の夕食
パスタ・ベーコンの夕食
眼下の日航機

映画を観たり、居眠りをしたりと約12時間の飛行を終え、定刻より少し遅れた14時55分にフランクフルト空港に到着する。滑走路には雪が残っており、数日前の 寒波の名残だろう。空港の外窓にシャッターが掛っており、上手く撮影できないが、外は雨のようだ。
添乗員から乗継の時間が短いので 降りた所に集合して、広い空港を進む。乗換の手荷物検査が厳しく、万歳をしてチェックを受けるとランプ点灯。ベルト・ハンカチも出して、厳重な身体検査を 受けるがOKと。テロ発生で厳しいのは理解できるが、ハンカチまで出すのには驚いた。女性はブーツを脱がされ、添乗員は音声ガイド機器が引っ掛かり、時間が掛った。
集合して人数チェックの後、搭乗口が離れているので、大急ぎで歩く途中、一人の方が行方不明になる。大声で名前を呼ぶも反応がないので、搭乗口まで 進むとその方は搭乗手続きをしておられ一安心。しかし、約1時間弱での移動はきつい。フランクフルト空港のレイアウトも問題があるように感じた。
15時55分発のL-238機は、我々を乗せて直ぐ一路ローマを目指して飛び立つ。3-3席は後方に余裕があるが、ほぼ満席だ。しばらくすると飲み物サービスがあり、 ビールを注文すると瓶ビールだ。瓶ビールとは珍しく、ラベルを見ると先程と同じ銘柄のビールだった。改めて乾杯する。
飛行機は、霧の中を進みアルプスの雄姿は見られなかったのは残念だが、霧が晴れた後、先程の満月が望まれた。シベリア上空・ヨーロッパ上空でのお月見を 味わえたのはラッキーだったと。今度は尾翼と満月を写した次第だ。
フランクフルト空港
瓶ビール
尾翼と満月

モニターが付いていないので、ウトウトしていると定刻の17時40分にローマに到着する。
ローマではユーロ圏の国内線扱いなので、入国検査もなくスーツケースが出るのを待つ。全員のスーツケースも無事出て来たのはgoodだ。初めてのイタリア旅行時に、 ロストバゲージとなり苦労したのを想い出す。賑やかな空港内を通ることなく、バスの待つ停車場に行き、イタリアツアーをスタートする。
ローマ空港
珍しいスーパーのカート
改めて添乗員から挨拶があり、イタリアでの安全対策に対する説明を受ける。毎回のことだが、パスポート・貴重品の扱いを懇切丁寧に。
38名のツアーメンバーは、 6名の女性グループ、3名・2名の女性グループ、男女1人が3組、他は新婚も含めて夫婦のようだ。岡山等地方から参加の方も多いようだ。
約1時間でローマのIHホテルZ3に到着し、明日の予定を知らされ、部屋に入る。
ホテルの前にスーパーがあるので、閉店までに急いで行く。スーパーのカートが、 日本では見たこともないプラスチック製なので驚く。日本と同じようなカートもあるが、大型のみで小型は全てこの形式なのだ。夕食がないので、ピザと 缶ビールを買い、大型の水のペットボトルも買っておく。
ホテルに戻り、お腹も大きいので、買ってきた缶ビールとピザで軽食とする。ピザはファストフードとして利用されているので、安くて美味しいのに驚く。 バスに浸かり、出発より24時間以上たった疲れを癒し、ぐっすりと眠る。


[行程][出発・ローマ][ナポリ][パレルモ][カルタジローネ][タオミナール][アルベロベッロ][ナポリ][アマルフィ][ローマ・帰国]







    
広告 無料レンタルサーバー ブログ blog