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「シチリア・南イタリアを巡る10日間」旅行記


◎ 「タオミナール~シラクーサ~タオルミーナ」(2017.01.15.<日>)

何時ものようにぐっすりと眠り、5時過ぎに目覚める。今日は連泊なので、荷物の整理も簡単に済むので余裕がある。日程がタイトなツァーで、連泊があるのは 嬉しい。まだ暗い外を見ると晴れているようなので一安心だ。
6時15分モーニングコール、6時45分朝食、7時45分出発のスケジュールを示されている。
ケーブルカー乗場
日の出前 光の帯
タオルミーナの日の出を観たいので、朝食を早々に済ませて、昨夜、添乗員が名所と して案内してくれていた干潮時に海岸と島が陸続きになる「イビラ・ベッラ」まで出掛けようと計画する。
ホテル内のレストランの朝食をいち早く終えて、海岸線の岬越えの道路を急ぐと高台の上にあるタオルミーナの市街地に上るケーブルカー乗場を過ぎ、約15分位で、 目的の「イゾラ・ベッラ」に到着する。。日の出はまだなので、島へ 降りる道を探すが分からない。二番目の石段を下りると聞いていたが、ホテルに通じる道で諦めて、道路の上からの撮影ポイントを探す。 「イビラ・ベッラ」が望める高台の道路からは、まだ干潮でないので、砂浜が途中で切れているが、海岸と島が繋がることが分かる景観だ。
やがて、水平線と雲の層の間から太陽が顔を出し、弱い光の帯が海面上に現われ、その赤味が濃くなってくる。海面のさざ波も見分けられる位に 静かな海に光の帯が輝くのは美しい。シチリア島の東海岸からの日の出を感慨深く眺める。 「チュニジアの海岸から見た日の出」と対岸のイタリア・シチリア島から見る 日の出を対比して、地中海の両側から見られたのは幸運だ。
明るくなった「イビラ・ベッラ」を見下ろすが、干潮までは時間が掛るようで、砂浜は続いていないが、あの砂浜が島に続くのだと推理できる景観だ。 日本にも島に続く砂浜の名所があるが、まだ訪れていないので、シチリアでの初体験だった。
タオルミーナの日の出
イビラ・ベッラの砂浜

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

出発時間が近付いたので、小走りにホテルに戻る。他に誰も見物に来ておられないようなので、日の出の独り占めだ。
工業地帯(ピンボケ)
オレンジの街路樹
本日の予定は、シチリア島南東海岸のシラクーサの見学に向かい、見学の後タオルミーナに戻り、高台の市街地を見学することになっている。
バスは海岸線を左に見て 南下する。
シチリア島に上陸してから、農作物の生産する光景しか見ていなかったが、やっとカターニア周辺で工場を発見した。
地中海に面して、小さいながらも 重工業の工場が設置されているのを見て、少し安心する日本人だ。
シラクーサの街に近付くと街路樹がオレンジなのに驚く。この辺りは暖かいのだと思いながら、現地ガイドの待つ駐車場に向かう。
ガイドブックによれば、 シラクーサは、紀元前734年にギリシャ人により建設された地中海交易の重要な港であり、肥沃な土地を有する都市として発展を遂げ、有名な天才数学者アルキメデス 等の偉人を輩出した。イスラム支配の始まる9世紀までは、シチリアの首都として繁栄したと。また、太宰治の小説「走るメロス」の舞台となった町だと。 我々にとっても、馴染みの深い街なのだと認識する。
駐車場には、 ダンディな日本語が上手な細身の初老(?)の紳士が待っておられ、その傘を持ったダンディ振りに一同大いに驚いた次第だ。
ここから、現地日本語ガイドの説明を受けながら、長い観光が始まる。まずは、少し歩いて「ネアポリ考古学公園」に向かう。 公園に入ると「ゴムの木」も茂り、異国情緒のある道の横には「石棺」も残っている。ギリシャ時代のものらしい。
細身のダンディな現地ガイド
ゴムの木
石棺

円形闘技場
公園の中には、ローマ時代の「円形闘技場」が残っている。
草に覆われているが、石段の石を見るとその歴史を感じることができる。
考古学公園の中で、唯一ギリシャ時代ではなく、古代ローマ時代に造られたものです。
造られた時期は、はっきりしていませんが、紀元後1世紀頃の建設とされています。
大きさが140m x 119mあり、シチリアで最も大きい円形闘技場です。円形闘技場の上の部分は崩れていますが、現在残っている下の部分は、 実は石灰岩の岩(シラク―サは石灰岩の地盤の上に町がつくられています)から掘り抜かれた部分です。
上の崩れている部分の高さも合わせると、かなり立派で巨大な闘技場だったとか。周囲の木々と同じぐらいの高さがあったそうです。 (Sicilia Ciub HPより)

1000年以上前のローマ遺跡を眺め、当時の闘技場での戦いを想像する。
広い公園内をさらに進むと石灰岩を採掘した跡の先に「ヒエロン2世の祭壇」が現われる。紀元前3世紀にヒエロン2世により築かれた巨大な祭壇で、 横幅が198m、奥行きが22.80mあるそうだ。戦争に勝った時には、この祭壇の上で450頭もの牡牛を犠牲にして、神に捧げたこともあるそうだと。 当時の権力者の威勢が分かる遺跡だ。
次の遺跡まで、木々の木立のトンネルの中を進む。広いので方向が分からないが、自然は豊かだ。
石灰岩を採掘した跡
ヒエロン2世の祭壇
木立のトンネル

次の遺跡は「ディオニュシオスの耳」と云われる石切り場に残る珍しい形の空洞だ。 巨大な耳の形をした洞窟に入ると奥が深く、真っ暗な空間で気味が悪いくらいだ。
ディオニュシオスの耳
洞窟の入口 洞窟の中
ギリシャ時代に石を切り出したあとにできた洞窟。奥行き65m、高さ23mあります。洞窟の形が人の耳の入口(外耳道)に似ていることから、 1608年にここを訪れた画家のカラヴァッジョが「ディオニュシオスの耳」と名付けました。非常に音が響くので、僭主ディオニュシオス一世が 洞窟に監禁した政敵の話を盗み聞きしていたという伝説があります。
実際伝説に合わせたごとく、洞窟の一番奥の天井には小さい穴があり、太陽が出ている日なら、光が射し込んでいるのが見えます! (Sicilia Ciub HPより)

洞窟の中は暖かく、見上げるような天井・空間が広がり、現地ガイドから日本語の説明を受けるが、声が響くようだ。ガイドが歌を歌おうと イタリア民謡の「サンタ・ルチア」を歌い始める。空洞に響き美声だ。彼の音頭で、全員のコーラスとなる。音響装置が完備されているような洞窟の壁・天井に響いて なかなかのハーモニーだ。歌い終わって、全員満足して拍手・拍手!!
ギリシャ劇場
大きな感動を胸に、次の「ギリシャ劇場」に向かう。
緩やかな丘を上って行くと眼前に広大な石段に囲まれた「ギリシャ劇場」が現われる。壮大だ。
紀元前5世紀初期の建造で、その後、紀元前238年~215年に僭主ヒエロン二世2世により、拡大改築されました。 直径が138mあり、シチリアで一番大きいギリシャ劇場です。
この場所は元々シラク―サの町の中では高台にあたり、ギリシャ劇場のある場所は緩やかな丘でした。その丘の石灰岩の岩を掘り抜いて造った劇場です。 そのため、劇場の上に登ると、遠くに海(シラク―サの港のグランデ港)が見えます。
ギリシャ時代、シラクーサはギリシャのアテネに次ぐ演劇のメッカで、紀元前476年にはアイスキュロスのペルシア人の初演が行なわれたことも あります。 現在でも、毎年5月~6月にかけて、夕方に古代劇(ギリシャ悲劇・ギリシャ喜劇)の上演が行なわれます。 (Sicilia Ciub HPより)

広い石灰岩で造られた観客席を巡り、写真を写したりと自由な時間をギリシャ時代に戻って堪能する。
昨年も開催されたこの場所での演劇は、2000人以上の観客が集まり、自然の中で舞台を楽しむそうだ。経験してみたい空間の演劇だ。昔の人の スケールの大きさを改めて痛感する遺跡だ。
広い「ネアポリ考古学公園」を出て、市街地を通ってシラクーサ港方向に進む。港近くの橋の袂には、大きな錨が飾られている。説明文は読めず、何か由緒のある 錨だと思いながら運河を渡り、オルティージャ島の海岸の岸壁に向かう。
海岸はヨットハーバーもあり、海岸線には、立派なホテルやマンションが建っているのを見ると裕福な方が多いことが分かる。
長い岸壁の道を進んでいるとこの寒空に 釣りをしている方がおられる。どうも釣果はないようだ。
大きな錨
長い岸壁の道
釣り人

日曜日なので、イタリア人観光客も多く見られ、海岸にある城壁のような壁に囲まれた高台に上るとそこに「アレトゥーザの泉」がこんこんと水を湛えている。
城壁のような壁
アレトゥーザの泉
海岸の横に真水の泉が存在する不可思議を感じながら泉を眺める。
海沿いにありますが、真水が湧き出ています。パピルスが生え、アヒルや鵞鳥が戯れ、水の中には鯉が泳いでいます。
ギリシャ神話では、ギリシャ本土で川の神アルフェイオスに言い寄られたニンフのアレトゥーサが泉の姿に変わり、地の底に消え、 地中海の底を通り、シラク―サのオルティージャ島に、再び湧き出たものとされています。 (Sicilia Ciub HPより)

池の真ん中には、パビルスが茂り、泉の中には鯉が泳いでいる姿に、真水が本当だと確信する。不思議な現象だ。
海岸から離れてシラクーサの街に入って行く。狭い石畳の道の両側には、石造りの住居・商店が建ち、イタリアの街並みそのものだ。何処からか楽団の演奏が 聞こえてくる。演奏の音源に向かうと広場となり、制服姿の楽団が我々が知っているイタリア民謡や知らない曲を演奏している。周りには、見物人も多く、 日曜日のイタリアの広場の雰囲気だ。
演奏の指揮者は「サンタ・ルチア・アッラ・パディア教会」の階段に立ち、20人余りの楽団を指揮している。教会に目を移すとバロック様式とロココ様式を合わせたと云う 重厚な教会で、内部には漆喰とフレスコ画で装飾された美しいものだと。
狭い石畳の道
楽団の演奏
サンタ・ルチア・アッラ・パディア教会

広場の反対側には、立派な「大聖堂(ドゥーモ)」が建っている。
大聖堂(ドゥーモ) 上部
広い「大聖堂」前の広場を横切って、正面に向かうと太い列柱が屋根を支えている重厚な建築に目を見張る位だ。
シラクーサの守護聖女聖ルチアに捧げらたドォーモは、元々紀元前480年のヒメラの戦いでカルタゴを破ったシラクーサが、カルタゴの賠償金で 建てた神殿です。女神アテナに捧げられました。 ビザンチン時代になると、神殿は教会に改築されます。神殿の外側の円柱と円柱の間を壁で埋めて教会の外壁とし、 三廊式にするため内陣の壁にはアーチがいくつも空けられました。
ドゥーモ前の広場
現在のバロック様式のファザードは、1693年の大地震後、アンドレア・パルマの設計で再建されたものです。 ドォーモ内部のサンタ・ルチア礼拝堂には、聖ルチアの骨の一部と、聖ルチアの銀製の像が安置されています。 (Sicilia Ciub HPより)

広場で少し自由時間となり、それぞれが重厚な「大聖堂」をバックに写真撮影をする。石畳の広場と石造りの「大聖堂」を見ているとヨーロッパの雰囲気が 溢れているのを満喫する。
シラクーサの主要な観光を終え、駐車場に戻る途中でも珍しい光景と遭遇する。狭い石畳の通りには、カフェの椅子が並べられ、土産物屋の店頭にシチリア名物の 「三脚巴」の陶器が飾られているが、まだ人通りは少ない。
狭い通りを抜けると広場になり、古い城壁跡のような石壁が残っている。地中海の中心に位置するシチリア島の宿命とも云える異民族からの襲撃に備えた ものだろうと想像しながら進むと今回初めて出会った物売りの露天だ。
ジャポンと声を掛けられ、スィーと応えるトウキョウ?と。ノー オオサカと応じての笑顔での交流だ。マフラーやサングラス等売っているが、まだ人が少なく売れている様子はない。
カフェの椅子が並ぶ小道 土産物
要塞跡か?
陽気な物売り

オルティージャ島から運河を渡り、元来た街並みを眺めて駐車場に戻る。
ギリシャ時代からの史跡が残るシラクーサは世界遺産に指定されるのが当然と思われる文化の集大成を観ることができた。結構な距離を歩いたが、疲れもなく 満足感が残る散策だった。現地ガイドには拍手でお礼をして別れる。
雲に隠れたエトナ山
高速道路のIC
バスは往路と同じ道をタオルミーナに戻る。
シラクーサの遺跡を思い出しながら、車窓を眺めていると「エトナ山」が見えてきたが、昨日と同じように頂上付近に雲がかかり、全容は見ることができない。
高速道路を下りるICの写真が写せた。立派な高速道路が、シチリア島を縦横に結んでいるのには驚く。農業地帯なのに・・・?? 観光に力を入れればと。
タオルミーナの街に入る地点まで来たが、高台にある市街地までは大型バスは行けないので、小型のバス2台に分乗して街に向かうことになる。(小型バスの写真の 撮影失念)座席の前方と後方に分かれて乗り、狭いウネウネした道を上って行く。最後方の席は、対面のボックス席になっており、揺れる度に体が前に飛び出し そうになる坂道だ。
今朝、日の出を観に行った時にあったケーブルカーの山上駅近くでバスを降りる。なるほど、ケーブルカーで上らなければならない位の高台に市街地があるのだと 納得する。 市街地の入口に着き、添乗員からもらった市街地図を見ながら、「メッシーナ門」から市街地に入って行く。
ガイドブックによると タオルミーナは、シチリア東海岸に位置する人口1万人程の街。紀元前5世紀頃にギリシャ人によって街が建設され、ローマ・ビザンチン期には、シチリアの交易拠点として繁栄した。 風光明媚な保養地しても古くから親しまれていると。今でもヨーロッパからの避暑地として有名だと。
タオルミーナの街並みもシラクーサと同じような石畳の道が続くが、道幅は少し広く、少し先の広場からは教会の鐘楼が見え、その先遥か下に地中海が眺め られる。高台にあるタオルミーナだと納得する。街並みを眺めながら、昼食のレストランに向かう。日曜日なので、イタリア人の観光客も多いようだ。
メッシーナ門
教会の鐘楼 地中海が
タオルミーナの街並み

街並みを楽しみながら進み、小洒落たレストランで昼食となる。
Uさんと同席し、飲み物のオーダーで、シチリアビールがあるというので、ビールと白ワインを注文する。ビールはメッシーナビールと書かれており、明日フェリーでイタリア本土に戻る 港町の名前だ。本物のシチリアビールを楽しむ。それなりに美味しい。
料理は、ショートパスタと肉団子とのことで、ビールと一緒に美味しく味わう。肉団子にもパスタが添えられており、パスタの種類もいろいろあるのだと分かった次第だ。
小洒落たレストラン
メッシーナビール
肉団子 ショートパスタ

昼食後、市街地を巡りながら「ギリシャ劇場」に向かう。
少し、「メッシーナ門」に戻ると17世紀に建築された重厚な「サンタ・カテリーナ教会」が建っている。周りには、土産物屋が立ち並び、日曜日なのでショッピングする人も 多く、ショーウィンドの陶器や小物を見ている。
土産物屋や住宅のベランダには花が飾られ、街全体、もてなそうとする気持ちが分かる街並みだ。土産物屋横の壁に馴染みになった「シチリアの三脚巴」が飾られて いる。壁の素材とマッチしており、なかなかのものだ。美しいタオルミーナの街並みを「ギリシャ劇場」に向かう。
サンタ・カテリーナ教会
花を飾る街並み
土産物屋 シチリアの三脚巴

角を曲がって「ギリシャ劇場」への下り坂にも土産物屋が立ち並び、路上には革製品を売る露天商も出ている。
空も晴れ渡ってきた中、「ギリシャ劇場」に入場する。レンガ造りの門に入ると大きな空間があり、それを抜けると劇場の舞台に出る。見上げるような 観客席とその上にはレンガ造りの壁が覆っている。
反対側には、太い柱が立つ遺跡やレンガ造りの部屋のような建造物も残っている。歴史を感じる空間を満喫する。
レンガ造りの門
舞台から見上げる
太い柱とレンガ造りの建物 柱の遺跡

「ギリシャ劇場」の観客席に上って行く。
ギリシャ劇場
何段あるか分からない観客席の最上部に立つと劇場全体を見渡せるだけではなく、その外に広がるタオルミーナの街、地中海も望める景観に驚く。
ギリシャ劇場は、 ギリシャ時代の紀元前3世紀、タオルミーナの町の中で一番見晴らしのいい丘をくり貫いて造られました。劇場を掘り出すのに約100,000m³の岩が 持ち出されたそうです。
現在の劇場は、ギリシャ劇場の姿のままではなく、古代ローマ時代の1世紀末~3世紀にかけて、闘技場に改造されています。直径が109mあり、 シラク-サの劇場に次いでシチリアで2番目に大きい劇場ですが、息を呑むように美しい劇場からの眺めは世界一。
1787年、ここを訪れたゲーテは、 世界中のどんな劇場の観客もこれほどの舞台後部の景色を目にすることが出来ないだろうと「イタリア紀行」に記しています。 (Sicilia Ciub HPより)

山の中腹に連なる街並みがはっきりと見え、その先に「エトナ山」も見えるらしいが、太陽の光が眩しいのと山頂が雲に隠れて見えないのは残念だ。
反対側には、海岸線に沿って、紺碧の地中海が望めその立地場所を設定したギリシャ人に拍手だ!!
もう一度、劇場内に目を戻すと外の景色に負けない位の広さと周辺の遺跡が眼下に広がり、圧倒される位だ。現在でも、夏の夜にはコンサートや演劇が上演 されるとのことで、その夜景と雰囲気を想像しながら「ギリシャ劇場」を後にする。
タオルミーナの街
海岸線と地中海 エトナ山方向
ギリシャ劇場全容 遺跡

メインストリートまで戻り、17時「メッシーナ門」集合で、自由行動となる。今回のツアーは自由時間が多いのは嬉しい。
一本道のメインストリートを街並みや土産物屋さんを楽しみながら、反対側の「カターニャ門」方向に進む。海を臨む「4月9日広場」には、たくさんのヨーロッパ本土からの 観光客が景観を楽しみながら、写真撮影に余念がない。欧州人をパチリと。
広場の前には、15世紀に建てられた「サン・アゴスティーン教会」の白い塔が向かえてくれる。青空と白い教会の対比が美しい。天気が良くて、本当に ラッキーだと実感する。
石畳の街並みにある香辛料店に入り、買い物をしたり、ショウィンドーに並べられているピノキオ人形は、フィレンチェで買ったことを話したりしながら散策する。
4月9日広場の欧州人
サン・アゴスティーン教会
石畳の街並み ピノキオ

少し先に、夕日を浴びた12世紀に創建された「大聖堂」が現われる。外観は城壁のようで、中に入って礼拝堂のベンチで一息入れる。誰もいない 礼拝堂は神秘的だが、余り飾りもない質素なものだった。「大聖堂」の前の広場に噴水が立っている。17世紀に建てられ、噴水の一番上にある 半身半馬の女性版ケンタウロス像は、タオルミーナの町のシンボルで、町の紋章になっていると。
その先には「カターニャ門」があり、タオルミーナのメインストリートの終点となっている。タオルミーナは小さい街だが、見所十分な気持ちの良い街だ。ヨーロッパからの 避暑地として活用される理由が理解できる。
大聖堂 礼拝堂
ケンタウロス像の噴水
カターニャ門

「カターニャ門」まで来たので、メインストリートを「メッシーナ門」まで戻ることにする。往路でチェックしていた香辛料店や土産物屋をのぞきながら、のんびりと戻る。
シラクーサ、タオルミーナとシチリア島東部のギリシャ時代から開けた街を巡る有意義な一日だったと満足する。
シチリア島の生ビール
イカスミパスタ サラダ
集合時間に全員が揃い、小型バスで駐車場まで行き、大型バスに乗換えてホテルに向かう。
本日の夕食は自由食だが、近くに店はないので、添乗員がホテルでの夕食をアレンジしてくれたので、そのメニューにする。
夕食は昨日と同じホテルの前のレストランだが、部屋が違っていたので、照明は普通なので一安心だ。
Uさんと同席し、乾杯のお酒に生ビールがあるので、 シチリア島の生ビールを頼む。料理は、イカスミパスタとリゾットの選択ができるので、それぞれを頼み、生ビールで乾杯!! 今回の旅行で初めての生ビールは、 やはり美味しいと満足する。
野菜がいっぱいのサラダも満足し、妻はイカスミパスタは美味しいと。しかし、リゾットは少し硬く、まあまあか。今日の感想を始め、昨日に続いて、 Uさんご夫妻と会話が弾む。自然愛好家でたくましいご夫婦だと感服する。
楽しい食事が終わり、お開きになった後、広いと云った小生の部屋で、持参した芋焼酎で懇親を深めることになり、部屋で楽しく話す。 旅で親しくなった方と 交流するのは良き想い出にもなり、嬉しいものだ。
部屋の広いのは、ソファーが補助ベットになる三人部屋のようだと分かり、ゆっくりとくつろぎ 会話が弾む。
Uさんご夫妻が退出された後、明日は移動日なので荷物をまとめ、スーツケースに詰めておく。昨日・今日と結構歩いたので、バスタブにお湯を張って、 ゆっくりと身体を癒し、21時頃には眠ってしまう。良き一日だった!!


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