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「トルコ大周遊」旅行記

「行程MAP」


○ カッパドキア・アンカラ(11/11)

モーニングコール5時30分、朝食5時30分から、荷物回収6時20分、出発7時20分と昨日に比べると少し余裕が あるので楽だ。
アルティヌス・ホテル
朝食後、ホテル近くを散策する。外気はピリッとする位冷たく気持ちが良い。
天気予報では余り良い天気と云われていないが、抜けるような青空だ。午前中のカッパドキア見学の間は 晴れていてくれと願う。
ホテルの前の公園には小鳥のさえずりも聞こえる静かな空間がある。今日は土曜日なので朝の活動は 遅いようで人通りはない。
いつものようにバイキングの朝食を摂る。野菜・果物がたくさんあるのは嬉しい。それにしてもトルコのパンは どこでも美味しい。コーヒを飲んだ後、最後にチャイを飲む習慣になったのはトルコ通になった証か。しかし、 砂糖は入れないが。

7:20'一般ホテル宿泊者がバスで洞窟ホテルに向かう。真っ青な空に朝日がキラキラと美しい。バスが進むに連れて カッパドキアの奇岩が目に入ってくる。案内は全員が揃ってからと洞窟ホテルに急ぐ。
洞窟ホテルの前にはメンバーが待っており、荷物をバスに積む間にホテルをサッと見学する。岩をくり抜いた狭い 廊下を覗く。泊った方の印象も良いようで残念至極。
奇岩の見学に向かう。朝日が眩しい位で逆光が多く、写真が上手く撮れない。しかし、目で見ていると 青空と朝日と奇岩のコントラストは今までに見たことのない空間だ。
キノコ岩

カッバドキアは50-60km離れたエルジェス山(3916m)の数億年前の大噴火によって火山灰と溶岩が積み重なり 各層によって硬度の異なる岩ができた。この砂岩が長い年月に渡って雨・風に浸食され、硬い溶岩部が 残り、不思議な形の岩が生まれた。

キノコ岩・ラクダ岩や自然が作り出した不思議な景観のカッパドキア地方とは、ギョレメ村を中央とした 半径50-70km程の標高1200mの高原地帯の広範囲な地域を表す。
6世紀頃、アヤソフィアが建設される頃からキリスト教徒が移り住み、もともとあった洞窟や岩山を利用して住居や 教会を築いた。キリスト教迫害の時代には地下都市を築き、耐え忍び自然の要塞ともなった。


全員が揃いバスは出発する。広い地域なので方向が分からない。朝日と奇岩が逆光になることが多く、 撮影ポイントが難しいが、青空との陰影は美しい。
ツァーの時は何処をどの様に廻っているのか分からなかったが、HP作成に当たりガイドブックを照合し ながら振り返りたい。

奇岩がニョキニョキそびえる景色に感嘆の声をあげながら進むと、バルーンが数個浮かんでいる。日の出を見て、 カッパドキアの景観を上空から見るのは最高と経験者は云っているが、ツァーでは時間的に無理だ。カメラを 構えてチャンスを狙ったがダメだった。
よく紹介されているキノコ岩が迎えてくれ、ポイントでは下車して撮影できるのはgoodだ。逆光なので ぐるーと廻って撮影しなければならない。キノコ岩と遠くのグランドキャニオンを思わせるような水平に平坦な 山が望まれる。どうしてこの様な型になるのか、頭で理解していても不思議に思う。
 
逆光のキノコ岩
キノコ岩
キノコ岩と水平な山

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

次のスポットに進む。青空が何よりのプレゼントだ。雨だったら視界も利かないし、この素晴らしい光景が 半減する。野外の見学には青空が一番だ。
珍しい岩々を見ながら、これも有名なラクダ岩で下車する。本当にラクダの姿をしている。赤茶けた色も ラクダそのままだ。その周辺にも奇岩が並び立っている。面白いカッパドキアを体感する。
 
ラクダ岩
青空と奇岩
並び立つ奇岩

次に進んだ所もよく見る奇岩だ。平坦な土地には木が生え、横にはキノコ岩が何本も立っている。ここも 逆光で大きく廻らねばならないが、空の青・岩の黒と白・木の緑が対比して不思議な空間を形成して いる。
キノコの頭の下が白く断層の後を示している。平坦な地形からニョキニョキと突き出す姿は不思議だ。
 
平坦な土地とキノコ岩
並列するキノコ岩
逆光のキノコ岩

高い断崖の上の駐車場でバスは止まり、崖の縁まで進むと眼下に素晴らしい光景が広がる。広々とした カッパドキア平原が見渡せ、キノコ型の奇岩が数えられない位立っている。ローズバレーは言葉には尽くせない 景観だ。
崖は深く恐々縁まで行き覗き込むように広大な自然を堪能する。世界遺産の価値は十分だ。

次は「3つの要塞」の意味を持つウチヒサールに向かう。カッパドキアで最も高い位置にある村は敵の侵入を防ぐ ために山の上まで家が続く。近くから写すが逆光で真っ暗。遠景写真で。
青空の下、真っ赤なトルコ国旗がはためいている。
 
ローズバレーの景観
凄い!!
ウチヒサールの山と家

一通り観光したのとルートの関係か、いつもの土産物屋さんに行く。しかし、これが楽しい。トルコ絨毯を 販売する店に案内される。蚕から糸を紡ぎ、若い女性が織っていく過程を順番に見学し、最後は展示・ 販売・商談とコースが決まっている。
織機をする若い女性はカメラを向けると笑顔で応えてくれる。カッパドキアの絨毯屋さんに自分が織った絨毯を 販売委託し、売れたらお金をもらうシステムになっていると。
絨毯を織る女性
早口・流暢なセールス
独身の女性は結婚前に3枚の絨毯を織り上げると。1枚は結婚相手の母親(姑)に、1枚は結婚式を挙げた モスクに、そして残りの1枚は結婚してからの不意の物入りのために保管すると。

大きな広間に通されて、部屋の周りに設けられた椅子に座ると好みの飲み物サービス。白ワインを頼む
ここからが凄い。説明する男性は抜群の日本語を早口且つ流暢にペラペラと。日本人でもあの早口は 難しいと思うほどだ。大きな絨毯から玄関マットまで素材の違い、織り方の違い・・・・と。
会場一杯に大小の絨毯を並べ、説明が終わると商談開始。セールスマンは全て日本語ペラペラ。これも 凄い。大きなものは日本まで送ると。記念に1枚購入する。たくさんの方が購入されていた。
9:45'〜11:00'までのショータイムだった。

ギョレメ野外博物館
次にギョレメ野外博物館に向かう。
カッバドキアには4世紀頃から多くのキリスト教徒が住むようになるが、9世紀頃から強まったイスラム教徒の圧迫を 逃れるため、自然の洞窟や岩を掘った洞窟を利用して教会や修道院を造り、その数400-500とも 云われる。
教会の内部には信徒が画いたフレスコ画が残されている。


観光客が結構来ている。ツナさんの案内で進むが、洞窟の教会は狭いので、順番待ちだ。全員が中に入り、 入口から光で壁画を見る。素朴な朱色で宗教画が描かれている。
撮影禁止なのでフレスコ画を写せないのは残念。
キリストの十字はこの頃は今の型ではなく、三角形4個で十字を型取っている。よく映画で見る 十字軍の盾に描かれているような型だ。

2-3ケ所の教会を見学し、自由時間となる。
前の高い岩の上にある教会に登って行く。急な階段を登り、洞窟に入るとドーム型の礼拝所の天井には 色が薄くなっているが、宗教画が画かれている。朱色の模様も描かれ時の流れを感じる。
横の部屋は食堂になっており、テーブルが設けられている。ここで礼拝をし、食事もしたのだ。教会の 入口から外を見ると広々とした平原が望まれる。
 
ギョレメ野外博物館
高い洞窟教会
洞窟教会の礼拝所
洞窟教会の入口から外を
 
ギョレメ野外博物館からの光景
洞窟教会のドーム
洞窟の食堂

ギョレメ野外博物館の見学を終え、駐車場に戻る間にも奇岩と洞窟が見られる。
駐車場まで土産物屋が建ち並んでいる。その1軒に食べてみたかったトルコアイスクリームを売っているので 買う。1YTLと安い。伸びるアイスのパーフォーマンスを眺めて食べる。結構甘いが美味しい。
バスの横にロバに乗った少女が笑っている。どうも、写真を撮らせてチップを取るようだったが、気付かず パチリ。ごめんね。
 
奇岩と洞窟
トルコアイスクリーム
ロバと少女

昼食に向かう。会場は洞窟レストランでサラダ・スープにマスを焼いた魚料理だ。肉料理が続いたので魚は嬉しい。 グラスビール5YTLで舌鼓を打つ。雰囲気も食事も満足する。出口にカッパドキアのキノコ岩の型に埋め込んだ カッパドキア名物の白ワインを売っていたので買う。1000円or10$だと。素朴な田舎のレストランは1$=100円と 計算しているのだ。勿論1000円で購入する。
ロクロを回すガーリック先生

食事を終え、13:20'出発し、赤い川が流れると云う地域に進む。赤茶けた土は陶器を造るのに適して おり、紀元前から陶器造りが盛んであったと。
陶器工房に立ち寄って見学する。ガーリック先生は有名な方で、ガイドブックにも載っているし、先日小泉 首相がトルコに来られた時の陶器土産も造られたとか。先生自らロクロを回し水入れを造ってもらう。
作品の展示と販売会場を見学し、トルコ風の皿を記念に購入する。美しい繊細な模様の皿も展示されて いるが、お値段も見事だ。
,br> 14:30'に工房を出発する。午前中晴天だった空には黒い雲が覆ってくる。奇岩の道も午前中とは違う。 やはり晴天は最高のプレゼントだ。
心の底からから感銘を受けたカッパドキアを後にアンカラに向かう。バスのフロントガラスに小雨が当たっている。 間一髪で雨にも遭わずにカッパドキアの景観を見たのだ。

見物疲れでウトウトと眠る。ぐっすり眠っているとツナさんの声で目覚める。随分進んだようだ。
国道から横の細い道に入る。これがシルクロードの跡だと。国道に拡幅されて残っている所は少ない そうだ。シルクロードを進み、昨日行けなかったラクダ隊商宿であるキャラバンサライの廃墟で下車する。

シルクロードを馬やラクダに荷物を載せて旅する集団をキャラバン(隊商)と呼び、キャラバンサライとは、隊商宿のことで、 シルクロード沿いに25km-30km毎に設けられていた。
キャラバンサライは隊商の安全を守るために、城砦のような強固な建物で中にも石積みの建物があり、礼拝堂・ ハマム(浴場)・食堂・宿泊所・ラクダをつなぐ所がある。内部はゆったりとし、天井も驚くほど高く、天井を 開けてあり、そこから青空が見えるのは動物達の強烈な匂い抜きのためと。


シルクロードがイスタンブールへの丘の向こうまで真っ直ぐに続く。道に沿って建つアライハンのキャラバンサライはレンガ造り の頑丈な建物で、廃墟になっているが、当時の繁栄振りが感じられる。
再びバスに乗り、次のテペシテリキハンに到着する。ここも廃墟になっているが、門や天井の空間が残っている。 ここでラクダと共に寝たのだ。
曇り空と日暮れで薄暗くなって来た。15:45'アンカラに出発する。
 
残っているシルクロード
アライハンのキャラバンサライ
テペシテリキハンのキャラバンサライ

丘陵地帯の真っ直ぐな道を進み、大きな街・アクサライのドライブインでトイレ休憩する。(15:55-16:00)

トクズ湖
16:50'薄暗い道を進むと大きい塩湖・トクズ湖に到着する。もう暗くて展望が利かない。
数人だけ下車して撮影する。
@ソルトレイク、A死海に続いて世界で3番目に大きい塩水湖で、広くて湖の 中に3つの島がある水深は浅いようだ。広さと暗さで対岸は見えない。

真っ直ぐな道を淡々と進む。外は暗くなりM野さんが買ったトルコ音楽のCDを聞きながら、ウトウトとしながら。 もう一度ドライブインでトイレ休憩。小雨が降ってくる。
アンカラの郊外に近付くに連れ、片側4車線の道が渋滞になる。トルコでは車のクラクションを聞いたことがない。 多少の割り込みにも警笛を鳴らさず静かなのには驚く。

渋滞に巻き込まれ、19:25'イチュカレ・ホテルに到着する。部屋に荷物を運んでもらい一息入れる。
夕食はコース料理でサラダ・スープ・肉煮込み料理・プリンだった。煮込みの味が少し濃いのとビールが350ml・ 10YTLと一番高いのはちょっと。首都のホテルは高いのだ。
今日の興奮をバスでゆつくりと沈め、TVのチャンネルを触っているとバレーボールの試合をやっている。トルコも バレーが盛んなのかと思っていると「ニツポン、ニッポン」の声で画面を見ると何と日本の女子バレーだ。 驚いた。セルビア・モンテネグロとの対戦で2セット取られた後、タイになった。これは応援しなくては・・・と 思っている間に疲れて眠ってしまう。翌日聞くと逆転したそうだ。良くやった!!

トルコの名勝カッパドキアの景観を堪能した充実の一日だった。旅もあと2日。少し疲労が溜まって来たが、 残り大いに楽しもう。


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