「台湾縦断の旅」

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○ 「出発」 (2019/1/09)

一昨年の1月に「シチリア・南イタリアを巡る10日間の旅」に行って以来、丁度2年になる。
そろそろ何処かに行きたいと思っているが、前回のヨーロッパ旅行の飛行時間の長さには、少々体力的に厳しくなってきているのは寂しい限りだ。 しかし、近場だとgoodと考え、以前「台北美食の旅」に行ったのが、2007年と11年前になるので、今度は「台湾縦断の旅」で寒い日本から 脱出しようと計画する。
各旅行社のパンフレットを見比べて、高雄着・台北発で新幹線に乗れるツァーを見付け、初めてだが日本旅行のツァーに申し込む。
高雄には、現役時代工場があったので数回訪れたが、観光の記憶は少なく、台南・台中・日月潭は初めてなのは嬉しい行程だ。

9時40分集合に間に合わせ、6時30分前に出発し、8時30分に関空に到着する。今回は、大きなスーツケースはなく、手持ちの小型スーツケース2個なので、宅急便は 利用せず、直ぐに受付に行き、E-チケットをもらい搭乗手続きに向かう。飛行機は空いているようなので、係員が窓側と通路側で、真ん中は空席と配慮してくれるのは 有難い。出国税の実施が決まったので、徴収されるか心配したが、発券時に徴収のようで、それ以前の発券だったので、徴収されないようだ。 これからの海外旅行では注意が必要だ。
マイレージの登録も済ませ、両替カウンターでチェックする。ドルは110.99円、ユーロは127.86円、台湾ドルは3.92円だ。少し円高傾向だが、台湾ドルは影響しているのか 分からない。両替は現地で行うことにしているので、一応チェックした次第だ。
軽く朝食を済ませ、出国手続きに向かう。混雑もなくスムースに構内に入り、ラウンジで一休み。前回は混雑していたが、ラウンジも空いていてゆっくりとコーヒー タイムを楽しむ。

搭乗待合室で、同じ旅行タグを付けた方とご挨拶して、機体を写そうとするが搭乗ゲートの陰になり写せない。
11時40分発の中華航空CI0167便は、B-737-800型3-3席で、がらがらの状態だ。3列席の真ん中を空け、ゆっくりと座れるのは快適だ。定刻通りに 離陸し、一路高雄空港に向かう。
四国を横断して、宮崎近辺を南下して行くが、雲の上なので何も見えない。やがて、昼食タイムとなり、鶏肉・豚肉を一品づつ頼み、久し振りの台湾ビールで 乾杯する。すっきりとして美味しい。沖縄を過ぎ、台北上空を通り、台湾の西海岸沿いに進み、高雄の市街地が見え、定刻通り14時25分に到着する。
 
鶏の機内食 豚機内食
台湾の航路モニター
高雄の街並み
機体から入国するまでの間、その暑さに驚く。28℃位あり、大阪との寒暖の差にセーターは必要ないようだ。現地の方は、ノースリーブや半袖がほとんどたが、 バーカーも着ているとまちまちだ。
入国手続きの書類は、事前にオンラインで作成していたので、記入の必要はなく、顔・指紋の採取を受けると簡単に進むことができた。事前申請はスムースで、 何事も進んでいることを実感する。
スーツケースも無事出てきて、両替に向かう。現地では、3.65円/NT$だったので、日本より有利だ。4円/NT$と考えれば 良いだろう。また、前回の台湾旅行で残っていた百円札が古いので、新札に代えてもらった。これで準備万端だ。
ゲートを出ると現地添乗員が、日本旅行の目印を持って待っていてくれた。大阪からの参加は17名で、成田・福岡からの参加者を入れると30名のツァーになる とのことだ。成田・福岡組を待たずに、大型バスに乗込み高雄市内観光に向かう。

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○ 第1日目 (1/09)

現地添乗員の后(コウ)さんの案内で、高雄市内の観光が始まる。

●台湾の概要
・国土  九州と同じ位
・人口  約2360万人、
・時差  1時間
・歴史  18世紀頃までは中国本土の支配を受け、オランダやスペインの植民地であった。
      19世紀末、日本は日清戦争に勝利し、台湾の統治権を得、以後約50年間、台湾は日本の植民地となる。
      中国大陸では1911年中華民国が成立し、敗戦した日本は、台湾の領有権を放棄し、中国(中華民国)が
      その領有権を得て、中華民国の台湾統治が始まる。
      共産党に敗れた蒋介石の国民党は、台湾に逃れ中華民国の政権を形成し、40年間戒厳令が実施される。
      1987年には戒厳令が解除され、台湾の自由化が始まる。   

高雄には、現役時代工場があり、何度か訪れたことがあったが、市内観光の記憶はなく 20年以上前の街並みと比較しようとするが無理だ。ガイドの話しでは、台湾の人件費高騰に連れ、日本からの工場進出が無くなり、撤退が始まったので、 台北に続いて二番目の都市だった高雄が、三番目に落ちたと。少し寂しい限りだ。 当時には無かった高層ビルや地下鉄の駅を眺めながら、高雄市の高台になる「寿山公園」に向かう。道路も整備されており、車の往来も多いが、整然と 進んでいるのは民意の高いためだろう。
「寿山公園」は、南北に走るサンゴ礁の上にできた丘陵地で、高雄市内が一望できる観光地となっており、丘の上には、中国宮殿建築様式の「忠烈祠」が 建ち、国民革命の烈士たちの霊が祀られている。
また、展望の効く見晴らし台には「LOVE」のオブジェが建てられていて、デートスポットとしても有名だと。ここからは、高雄港や市街地の高層ビルも望まれ、 ブーゲンビリアの赤い花が咲き乱れているのは南国そのものだ。
高雄市の道路
忠烈祠 寺院
高雄の街並み

16時、バスでホテルに向かい、ここで、成田・福岡組と合流して、夕食に向かう予定だ。
寒軒国際大販店
春節の飾り付け
ホテルは高層の立派な建物で、室内も広々としており、眺めも良く最高だ。荷物を整理して、集合までの間に、ホテル周辺を散策する。
ホテルのロビーには、旧正月・春節に合わせて飾り付けの準備が進められ、そろそろ正月気分になりつつあるようだ。
果物屋
外に出ると帰宅時間なのか車の往来が激しく、注意しながら狭い道を進むと花屋や果物屋が南国の趣きを示す花や果物が並んでいる。
高雄は南国だと改めて認識する。
17時20分、ホテルに集合して食事処に向かう。
成田・福岡組も合流して、総勢30名が揃い、今夜の夕食は客家(ハッカ)料理だと。
添乗員の話では、客家のルーツは中国大陸の北部で、その後、中国南部・台湾に移り住んで来たと。
その料理は、味付けが少し濃いが、日本人には 合う風味で、美味しいので味わってほしいと説明される。
中華料理は円卓で10名づつ、3テーブルに別れて座る。添乗員の指示に従いグループ分けがあり、これ以降の食事もこのグループで行ったので、親交が深まり、ツァーの楽しさが倍増した。
ほぼ全員、お酒が飲めるので、台湾ビール大瓶(150NT$=600円)で乾杯して、次々に運ばれる料理を堪能する。野菜系が多いが、肉・魚と食材が豊富で、 お腹がいっぱいになる。最後には、果物のデザートもあり、大満足の食事だった。ただ、おもてなしだろうが、料理の出てくるスピードが速く、落ち着かな いのは、少し欠点か。でも、本当に美味しかった。
円卓の客家料理の数々
肉や蒸し物
デザートの果物

美味しい客家料理に満足し、高雄の中心部を流れる愛河に向かう。 日本統治時代に運河として開拓され、高雄運河とも呼ばれた愛河の川岸には、広い散策路やレストランもあり、ネオンに彩られ美しい景観だ。 昔は、川の臭いがきつくクルーズは出来なかったが、近年、観光資源として活用すべく、川の浄化に努め、クルーズができるようになったと。
心地良い川風を感じながら船着場に行き、クルーズ船に乗船する。説明は中国語だけで、日本語のVTRが流れているが、中国人の大声で早口の説明に 圧倒されながら出航する。
満員のクルーズ船は愛河を上流に上り、両側のネオンに彩られた岸辺の景観やビルの照明を眺めながら進む。橋の下も照明があり、美しい。 Uターンして、高雄港の中にも進む。途中、鯉と龍のモニュメントも飾られていたが、上手く写せなかった。気持ち良い川風を浴びながらの30分余りの クルージングは楽しいものだった。
愛河両岸のネオン
運転席からの景観
高層ビルの照明

バスは高雄市で有名な「六合夜市」に向かう。バスを降りるとたくさんの人が集まっているのに驚く。凄い人並みだ。
添乗員の先導で、夜市の通りを進むが、人息が溢れていて、そのバイタリティーは凄いものだ。港町の高雄らしく海鮮をる店が多く、焼物・煮物・揚物を 道路に設置されたテーブルで食べている。イカやカキも多く陳列されており、楽しげな光景だ。
500m余りの端まで案内された後、自由行動となる。何か食べようかとも思うが、生ものは止めるとしても、旅行の初日なので自制して見物のみに 徹する。台湾を始め東南アジアは外食文化が発達しているので、夜市やフードコートが発達している。さすが、高雄名物の夜市だと感心しながら集合場所に 戻る。仲間の方たちもその賑やかさには驚いたようだ、
六合夜市の人並み
イカの夜市
カキを売る店

第一日目の観光を終えホテルに戻る。部屋からの夜景も美しく、大都会の風情だ。
サッカーのアジアカップをNHKの衛星放送で確認すると終盤で3-2で勝っている。楽勝かと思っていたのに苦戦している様子に驚き、最後まで観戦する。 勝利して良かったと安心して、広いバスに湯を張って、ゆっくりと身体を癒す。時差が1時間なので時差ボケもなくゆっくりできるのは嬉しい。
バスローブも付いていて、部屋でテレビを観ながらくつろぎ、やがてぐっすりと眠る。今日の歩行歩数は12400歩だった。


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