「台湾縦断の旅」

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○ 第3日目 (1/11)

ホテルの移動等のゴタゴタもあったが、ランクアップされた部屋でぐっすりと眠れた。
5時過ぎに目覚めて、窓から外を見ると薄明かりの中、真下に「日月潭」の湖水が静かに広がっている。最高の部屋だと満足する。
朝もやの日月潭
静かな湖水
外はまだ暗いが、散策に出る。ホテルの前から湖畔に出られると思われる方向に向かい、湖畔に近付くと遊覧船乗場があり、たくさんの遊覧船が 停泊している。
まだ誰も居ず、静かな空間に、時々魚が跳ね上がる水音が聞こえる。しばし、静けさを楽しむ。
ほんのりと灯りが見えるので行ってみると何と自動販売機だ。街中でも余り見ることがない。各種のお茶を販売しているのだ。この辺りは、 お茶の産地だと。
ホテルに戻り、窓を開けてバルコニーに出ると正面に湖が広がり、朝もやの中に釣り船が停まり、山々も望める素晴らしい空間だ。バルコニーの椅子に座り、 紅茶を沸かして、静かな空間を堪能する時間を過ごす。
7時からの朝食に合わせ食堂に向かう。昨夜、ホテルを移動されなかった方もあり、本館の方に朝食に来られた。連絡が悪かったようで、予定通り別館の 食堂に行かれたそうだ。
皆さんと昨夜のホテル移動の話をしながら、湖水を望む席に座り朝食となる。お粥もあり、地元の食材も多く豪華なものだ。美味しい料理を味わい、 湖水を観ながら、ゆっくりとコーヒーブレイクを楽しむ。
部屋に戻り、荷物の整理をし、バルコニーに出ると陽が昇り、明るくなった湖水の変化を楽しむ。やはり「日月潭」に面した部屋にグレードアップできたことは 災い転じて福となった次第だ。荷物は、ポーターが運んでくれ全員集合して、バスに乗るとホテルからお詫びとして、旅行用の分類ができるケースセツトをいただき、 見送りを受けて出発する。
湖水を観ながらの朝食
明るくなった日月潭
リーリーガーデン ムーンホテル

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

本日の予定は、台中に向かい、新幹線で台北に進み、昼食後「故宮博物院」「九份」「士林夜市」の見学となる。
バスは、約1時間かけて台中駅に進む。今回の旅行で、台湾の新幹線に乗りたいとの行程設定なので楽しみだ。前回、台北から九份へ鉄道で移動したが、 新幹線は初めてで、日本の新幹線と同じと云うのを確認したい。
まだ新しい台中駅には、旅行者・ビジネスマンも多く、新しい設備も整っているようだ。待ち時間がある間に、駅舎内を見学する。面白いものを発見した。 売店の看板に「便當$100」と記されている。台湾の新幹線にも弁当を売っているのだ。ガイドからキップをもらい改札口に向かう。磁気切符は、コンパクトで 見易くgoodだ。
台中駅
自動改札
便當を売る売店 切符

ホームに向かい、日本と同じように号車の列に並ぶが、その表示は日本以上に親切だ。同じ4号車でも列の標識に、前方の標識には、1列から10列まで と表示され、後方の標識は、11列から20列と。車内での混雑防止策だ。
やがて、日本と同じ型の新幹線が到着し、降車客も多く、順番に乗車して席に座る。列の並びは日本と同じで、3列(ABC)と2列(DE)となっている。 なるほど、前から乗って、後の座席を探す人との交差は少なくスムースだった。標識は日本でも真似すれば良いのではと。
10時発の新幹線は定刻通り出発し、日本と同じように振動に身をゆだねる。座席の間隔も広く快適だ。車内販売もあり、コーヒーを求める人もいた。 ガイドから台中名物の「太陽餅」が配られ、虫養いに美味しくいただく。スピード表示は分からないが、移り行く車窓を眺めながら台北に向かう。
台中駅の時刻案内
台湾新幹線
新幹線の車内 太陽餅

11時、約1時間の新幹線の体験が終わり、台北駅に到着する。
台北駅
古い蒸気機関車
広々とした台北駅で、バスを待つ間に外に出て駅舎を写す。正面ではないようだが、落ち着いた建物だ。
前回宿泊したホテルは駅前だったので、探すが 分からない。場所が違うようだ。
駅前広場には、蒸気機関車が展示されているが、時間的に見物客はいない。古い蒸気機関車だ。
バスに乗車して、少し早目の昼食に向かう。車中から、前回泊ったホテルや隣の三越百貨店を観て、昼食会場の「鼎泰豊 本店」に向かう。
車窓から「総統府」や「中正記念堂」「台北101」等、前回見物した所を観ながら「鼎泰豊 本店」の前で下車する。
「鼎泰豊 本店」の前は昼食を食べる観光客や地元の方の行列でいっぱいだ。
予約しているが、全員一緒に座るのは無理なので、優先的に 8人づつ空いた席に案内される。
店内は大混雑で、3階席に案内されるが、長テーブルは何処も満席だ。コースになっているので、まずは名物の小龍包が出てくる。
ガイドの案内で、小龍包は 5個づつで、他の菜肉蒸餃・蝦仁焼賣等は1個づつだと。台湾ビールで乾杯して、ジューシーな小龍包をいただく。美味しい!!やはり、本店の味だと満足する。 日本にもあり、上海でも「鼎泰豊」で食べたが、ここが一番だと自己満足する。
次々と蒸籠に盛られた料理が運ばれ、野菜も豊富で満足する品々だ。焼き飯もあり、最後にはデザート的な餡の焼売が来たのには驚いた。お腹いっぱいで 大満足の昼食だった。
鼎泰豊 本店前の混雑
小龍包
焼売と野菜 料理の数々

次に昼食前に行く予定だったが、昼時に混雑する「鼎泰豊 本店」に変更した「中国茶セミナー」に向かう。
お茶セミナー
故宮博物院
店内に入り、2グループに別れて、ウーロン茶等の入れ方を教わり、お茶をいただく。美味しいお茶に満足する。
バスは次の観光地「故宮博物院」に向かう途中、免税店に立ち寄り、買物のお付き合いをする。東南アジア地区のツァーでは仕方がないことだと。
市街地から郊外への道路も整備され、「故宮博物院」の駐車場は観光バスでいっぱいだ。混雑する入口は何列もの観光客が列をなし、イヤホーンを渡されて 入場する。
初めは、ガイドの説明を聞きながら2階・3階と進み、作品の時代や背景を聞く。
有名な「翆玉白菜」等が院外に出ているそうだが、明・清代の彫刻や陶磁器が展示されているのを順番に眺めて行く。その造りの精巧さや色彩の 変わらない彫刻、豪華な陶磁器に目を見張る。
混雑と照明の薄暗さで、上手く写せなかったが、古代の宝物をパチリと。自由行動になり、人混みに身を委ねながらポイントを観て行くが、たくさんで 記憶がない。
地下の売店をチェックして、集合場所に急ぐ。しかし、観光客の多いのには驚いた次第だ。
象牙の彫刻
猪・豚?
乗馬の置物 陶磁器

次の観光地「九份」に向かって高速道路を進む。前回は、フリーで列車で訪れたが、昼間だったので、夜の「九份」は楽しみだ。
途中の峠越え辺りから霧が濃くなってきた。駐車場に着くと霧に煙って幻想的だ。駐車場が集合場所となるので確認して、霧が煙る街中に向かう。 前回と違ったルートで石段を上り、小さな広場に行くとそこは人でいっぱいだ。
観光客の声を聞くと日本語が多く、日本からの観光客が大勢を占めていることが分かる。ここから自由行動となる。
前回は、店を眺めたり、立ち食いをしたり出来たが、その余裕も空間もない位だ。階段を気を付けながら上って行くが、下りる人も多く、渋滞続きだ。 通勤ラッシュ並みの人混みに身を任せて上って行く。前回の経験から、坂の頂上から反対側に降りた所が良かったと思うが、その頂上まで行けない位の 人混みだ。
集合時間もあるので、止むを得ず途中から人混みを下って行く。途中で、結婚式の前撮りをしているカップルもあり、その見物人でも混雑している。 さすが「九份」はメジャーな観光地になっていることを認識するが、昔の風情がないことを残念に思いながら戻る。
満員の九份
沿道の茶店
夜の九份 賑わい

駐車場横の「九份礦工レストラン」で、親しくなった仲間と円卓を囲んで夕食となる。
九份礦工レストラン
夕食
いつものように、量・質とも充実した料理が運ばれ、台湾ビールで 乾杯して、最後の夕食を楽しむ。
懇談の中で、年齢の話になり、それぞれが報告すると何と小生が最年長だと分かったには驚いた。
最後に、最年長者の音頭で、 この旅行が楽しく、仲間に恵まれたことを称え、何時か何処かで会えることを祈願してお開きとなる。楽しい宴だった。
19時、今回の旅行の最後の観光地として、台北の有名な「士林夜市」に向かう。
真っ暗で霧の深い高速道路を台北に戻る間、疲れでうとうとしながらネオン輝く「士林夜市」に到着し、ガイドの先導で、週末で地元の方でいっぱいの 市場の中を進む。路地が迷路のようになっており、元に戻るのは難しい。
何度か曲がって、カキ氷で有名な「辛発亭」に向かう。この店も満員で、順番に入店して「マンゴーカキ氷」を注文する。さくさくの氷には、マンゴーが たくさん載っており美味しい。満員の客は地元の方がほとんどで、繁盛している店だ。
単独では帰れないので、ガイドの先導で集合場所の近くまで戻り、夜市の中を散策する。生もの・揚げ物・焼き物の食べ物以外に衣料品・日用品も 売られており、人混みと呼び込みの声が響いている。地下のフードコートは飲食する方で満杯だ。そのバイタリティーは凄いと呆れながら集合場所に急ぐ。
満員の士林夜市
カキ氷の辛発亭 マンゴーカキ氷
魚介類の店 フードコート

バスはホテル・ミラマーガーデン台北に向かう。朝からの移動・観光で多少疲れが出て来たので、チェックインを済ますと直ぐ部屋に直行する。
台北駅から少し離れているが、広い部屋でバスもあり、その横にはシャワーが付いている。同じ囲いの中にバスとシャワーがあるのは使い勝手が良い。 ゆっくりとバスに浸かり、疲れを癒す。
三泊したホテルは、何処も居住性が良く満足だったのは嬉しい。NHKの海外放送を観ながら、ぐっすりと眠る。今日の歩行歩数は、11700歩だった。


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