○ 「出発・ホーチミン」(2014.12.03.<水>) 今年の夏に、マイレージを活用して「3泊4日・のんびりグァム旅行」 を楽しんだ。 一昨年11月の「フランス大周遊9日間」旅行以来、遠くへの 海外旅行は行っていないので、何処かへと考えていたが、ヨーロッパは遠く・高く・期間が長いと、なかなか実施出来なかった。 以前、妻が友人たちとベトナム旅行(ホーチミン周辺)に行き、その楽しかった話を聞いていた。旅行会社のパンフレットに、ベトナム縦断の案内があったので、検討し、 「ランタン祭り」の日程に合わせて申し込む。12/2、12/3とあるが、12/2は満席なので、12/3に申し込むと21名の参加と少ないのは嬉しい。 今回の旅行は、ベトナムの南から北に縦断するため、気温の変化が大きい。天気予報で最高温度を調べると、南のホーチミンは29℃前後、北のハノイは 18℃位と気温があり、大阪は寒波到来で5℃と現地との気温差に注意が必要だ。 8時30分集合なので、6時過ぎ、まだ真っ暗で、気温5℃の中、ジャンパーの下にダウンコートを着込み、バスがないのでタクシーで高槻駅 まで出て、JRで関空に向かう。 8時過ぎに関空に到着し、スーツケースを受け取り防寒具はスーツケースの中に入れ、ベトナム対応の服装に着替えて、受付に向かうと若い添乗員のN友美さんと ご挨拶し、手続きを終え、ベトナム航空の搭乗手続きに進む。 ベトナム航空の受付は、ホーチミンとハノイ行が同時刻に出発するので、長蛇の列だ。搭乗手続きとマイレージ登録をする。為替レートを調べると円安で121円/$と 海外旅行には不利な条件になっている。ベトナム・ドン(VND)へは、現地で交換することにし、出国手続きをしラウンジで休憩する。 ベトナム航空・VN321便は10時30分・定刻通り、満席で出発する。機種A330-200は2-4-2席で、中央の席に座り、前のパーソナルモニターで航路を確認しながらくつろぐ。やがて 飲み物のサービスが始まり、ベトナムビールで乾杯しようとしたが、なくてスーパードライで、楽しい旅であることを願って乾杯。四国上空から、鹿児島を抜け 屋久島方面に飛んでいる。今日は、種子島から午後に「はやぶさ2号」の打ち上げがあるので、何か見えないかと通路の窓に行くが分からない。 成功することを願いながら、昼食とする。 和食しか残っていなく、鰻丼を美味しくいただく。機上で鰻を食べるとは思ってもいず、蕎麦もあり、何故か大福餅も付いていているのには 驚いた。 機内でモニターを見たり、行程の確認をしたりとのんびりと過ごす。ベトナム航空には初めて乗ったが、座席も狭くなく快適だ。航路を見ていると 台湾の上空を通り、フィリピンの西側を抜けてホーチミンに向かっている。 隣は別のツァーで、ベトナム縦断に行かれる尾道の老夫婦で、尾道の話、旅行の 話等して、ベトナムの何処かでお会いするかも知れませんねと。 ベトナム入国は、入国書類もなく、パスポート チェックだけと簡素化されており、大きな混雑もないのは有難い。 全員のスーツケースも無事出て来て、初めて全員集合し、N友美さんからご挨拶。21名は、男子1名、女子2人が2組、4人グループの夫婦、それ以外は 全てシニアの夫婦だ。 両替所で日本円からベトナムドン(VND)に両替する。1万円=1770200VNDと単位が大きく、1万VND=5.65→60円と見ておけば良いだろう。 空港の外に出ると曇り空の下、むっとした暑い空気が襲ってくるが、大阪の蒸し暑さには及ばないので一安心だ。 15時20分、大型バスに乗って、ホーチミン市内観光に向かう。現地女性ガイドが同乗し、説明をしてくれる。今年は少し寒いが、ホーチミンは少し前に 雨季が明け、乾季になったと。
車窓からの景色は、緑が多く、豊かな自然が続いている。公園も方々にあり、東南アジアの ゴミゴミした雰囲気が感じられない。きれいな街路だ。ホーチミン市内に近付くに連れ、バイクが多くなってくる。まだ、時間が早いので少ないと現地ガイド が云っているので、夕方のラッシュ時が楽しみだ。 大きな日本語学校もあり、英語に次いで日本語学習が人気だと。日本語の看板を掲げた飲食店もあり、日本人気は広まっているようだ。 市内観光の始めは、南ベトナム政権時代の旧大統領官邸「統一会堂」に向かう。1975年4月30日、この建物に解放軍が無血入場し、ベトナム戦争が 終結した場所なのだ。 次に「聖マリア教会」に向かう。「聖マリア教会」は「サイゴン大教会」とも称される1877年に建てられたたゴシック様式の荘厳なカトリック教会で、外壁の 赤煉瓦やステンドグラスはフランスから輸入されたと。 裏側から教会の境内に入り、荘厳な内部に入る。高い天井・ステンドグラスと静かな雰囲気に圧倒される。しばらく椅子に座り、静寂な時間を過ごす。 外に出ると正面には聖母マリア像が立ち、結婚式の新郎新婦が記念撮影に余念がない。(15:50) 直ぐ横に建つ「中央郵便局」に向かう。フランス人建築家によって、1886年に建てられたコロニアル建築の郵便局で、ヨーロッパの駅舎のように見える外観と アーチ状の内部構造は美しい。正面には、ホーチミン氏の絵が掲げられ、国民からの信頼が高いことが分かる。 現在も郵便局業務をしていて、内部には売店もあるので、絵葉書を買い、記念として自宅にメモ書きを添えて投函する。 (帰宅して2日後に配達される) 外に出ると、「聖マリア教会」の前にも煉瓦造りの円形の建物が建ち、フランス統治時代の文化が数々残っていることも分かる。フランス文化が浸透して いるのだろう。(16:30) 再びバスに乗り、市内を周りながら「ドンコイ通り」に向かう。夕方の帰宅時間となって来たので、道路にはバイクが溢れてくる。凄いバイタリティーを 感じる迫力だ。若い国の力を改めて認識する。このバイクの道を横断するのは難しそうだ。 日本人がたくさん訪れるお土産屋「トンボ」に訪れ、店内のショッピングをした後、自由時間となる。店内の小物は安いのに驚く。ベトナム人の手先の 器用さを活かした雑貨品がたくさん陳列されており、各国の観光客が訪れている。適当に買い物をする。支払いは、ベトナム・ドンでも米ドルでも 良いようだ。「ドンコイ通り」散策に出掛ける。 「ドンコイ通り」はホーチミン市随一の繁華街で、賑わっている。老舗ホテル・レストラン・雑貨屋等々が軒を連ね、西欧人の観光客もたくさん歩いている。 露天商も多く店を出しており、覗いてみると細かい細工の切り絵があり、たくさんある種類から、好みの図柄のものを買い求める。精巧なのには 驚く。(その後、訪れる場所でも売っているので、ベトナム全土の土産品のようだ。)雑貨品やランタン等、ベトナムらしい商品を販売する店を眺め、 集合場所に戻る。(18:20) ホーチミン市内観光を終え、夕食のレストランに向かう。夕食は、ベトナム南部料理のパインセオ(ベトナム風お好み焼き)だそうだが、まず初めは、地元の ビールを注文する。サイゴンビールが出て来て、旅の初日の無事に感謝し、乾杯。なかなか美味しいビールだ。 料理は、次々と運ばれ、蒸し春巻き、海老饅頭等々とボリュームもあり、美味しくいただく。ベトナムの味付けは、日本人に合っているようで、 同じテーブルの仲間と楽しく話しながら味わう。(19:40) 楽しく美味しかった夕食を終え、今夜のホテル「ラマナサイゴンホテル」に向かう。 ホテルの周辺は、下町的な賑やかさがあり、近くにコンビニもあり、人通りも多そうだ。部屋も広く、スーツケースを2つ開けても問題なく、シャワールームが ある浴室で、シャワーを浴びてぐっすりと眠る。(21:30) ◎「出発・ホーチミン」の「紀行スライドショー」
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