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「7つの世界遺産を巡る ベトナム縦断ハイライト7日間」旅行記




○ 「フエ」(2014.12.05.<金>)

ぐっすり眠り、何時ものように5時過ぎに目覚め、窓から外を見るとフォーン川沿いのホテルからは、静かに流れる川が望まれ、雨が降っているようだ。
センチュリーリバーサイドホテル
小舟の漁
7時起床、朝食6時より、集合8時30分とゆっくりした予定なので、部屋でのんびりとNHK海外放送を見る。
川沿いには椰子の木も茂り、南国の雰囲気が感じられ、小舟が行き来している。雨が上がったようなので、ホテルの周辺を散策する。
リバーサイドに建つホテルは、リゾート感がいっぱいで、椰子の木に囲まれた静かなホテルだ。裏庭に廻ると広い川には、漁をする小舟が数隻行き交っている。 夜の雨も上がり、天気は回復しそうなのは有難い。
朝食が6時からできるので、早目にレストランに行き、豪華なバイキング料理を楽しむ。お粥もあるので、和食的な惣菜を選択し、美味しくいただく。 ベトナムコーヒーは少し甘く感じるが、飲み易く美味しいのが分かったのは収穫だ。フルーツもいろいろな種類があり、南国ムードを味わう。
朝食後、スーツケースを整理して、早目にロビーに出て、もう一度散策する。ホテルの前の池には、睡蓮が咲き、日本の初夏の趣だ。
朝食
南国のフルーツ
睡蓮

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

8時30分、旅慣れたメンバーは定刻に集合し、フエ観光に出発する。まだ、世界遺産の建造物が開いていないので、「ドンパ市場」に向かう。 9時前だが、人混みは凄く、活気が溢れている。
現地ガイドの案内で、昨日と同じように狭い通路を進む。同じような光景だが、食料品の店が多いようだ。朝食を食べる所も多く、たくさんの 人が食べている。ベトナムも外食が盛んだと。
面白い店があるので、ガイドに尋ねるとお寺のお供えに使うのだと云う札束が山と積まれている。 ドル札・ユーロ札・元札もあるが、日本円は見当たらなかった。お賽銭は本物ではなく、偽札でお参りするのだ。
市場の真ん中辺りで、自由行動となる。道を間違えないように見当を付けながら見学して廻る。果物・野菜・肉・魚等々、生鮮物の店が多く 値段交渉しながら、売り買いをしている。とても、言葉が分からない者はできそうもない。
道を間違えることなく、バス駐車場に戻る。遅れる人もなく、全員集合した。(9:20)
果物屋
朝食風景
お供えの札束
鶏の解体 豚足
魚屋
八百屋

次に世界遺産の「フエの建造物群」のひとつである「阮(グエン)朝王宮」に向かう。広いフォーン川を渡るとベトナム国旗が掲げられた「阮朝王宮」が 見えてくる。バスを降り、城門に向かって進む。
立派な城門
当初はチャンバ王国が中部の政権を担っていましたが、勢力を中南部へ移行させたあと、ベトナム最後の王朝である阮朝が1802年から1945年まで、フエ政権を樹立 しました。
フエは当時の中国である清国を宗主国として中国風の文化を培っていましたが、途中フランスの占領下にあったことから建築物の中にはフランス様式の ものもうかがえるのが特徴です。
のちにベトナム戦争がはじまると、フエは激戦区となり、世界遺産に登録されている阮朝王宮をはじめ、多くの遺産が破壊されてしま いました。(ベトナムナビHPより)

日本の城のように掘りがあり、立派な城門がそびえている。しかし、ベトナム戦争の銃弾の跡も所々に見られ、戦禍の激しさを残しているのだ。
城門をくぐると大砲が数機並び、戦争の生々しさを感じさせる。広い芝生の広場が広がり、その先の砦のような旗塔の上には、ベトナム国旗が風に はためいている。内堀があり、それを渡ると荘厳な王宮門が迎えてくれるが、改修工事中で全貌が望めないのは残念だ。
大砲
旗塔のベトナム国旗
王宮門

改修中の王宮門を抜けると広場があり、日本の鳥居のような細い門があり、その先には太和殿が建っている。中国風の建物は北京の紫禁城を 模したと云われているが、紫禁城には行ったことがないので、比較できない。
広場は、当時の家臣が整列していたようで、階級によって並ぶ位置を記す石も立っている。太和殿の中を見学するが、撮影禁止で記録がなく、 記憶もなくなっているのは悲しい。屋根には竜の飾りが施されていて重厚さを増している。
広場の周りには、控えの建物が建ち、内部には生活用品等が展示されている。世界無形文化遺産の「宮廷音楽・ニャーニヤック」を鑑賞するために 会場に向かう。広い宮廷内を進んでいると石組の古い建造物も残っており、ベトナム戦争の影響が残っており、復旧にはまだまだ時間がかかりそうだ。
鳥居のような細い門
太和殿 竜の飾り
控えの建物 石組の建物

10時から「宮廷音楽・ニャーニヤック」が始まる。100名位の観衆の中には、西欧人も多く、地元学生の見学者もいる。古来の民族音楽に合わせ、 中国風の獅子舞や民族衣装を着飾った女性の群舞、睡蓮の灯りを持った踊り等々、30分余りの優雅な時間を堪能する。
楽器もいろいろの種類があり音色も楽しめる。老若男女が舞台で演奏・舞踊しているのは、これからも伝承できるだろうと。
中国風の獅子舞
民族衣装の群舞
睡蓮の踊り 楽団

充実した気持ちで会場を後にする。建物の外には、日本の狛犬のように竜が祀られ(?)、鳥居・狛犬と日本に似た文化がある のだと認識する。どちらが早いかはわからないが、どちらも中国から来たものだろうと思いながら進む。
広い宮殿の中を観光客が乗れる馬車が走っている。静かな石畳の道を進むと極彩色だったと思われる貫録のある顕仁門が建っている。上部の 彫刻も見事だ。内堀の周りを元の場所まで戻る。堀では魚釣りをする人も居るのどかな「阮朝王宮」を後にする。(11:05)
狛犬のように竜
観光馬車
顕仁門 顕仁門上部

◎「フエ観光①」の「紀行スライドショー」

バスに乗り、フォーン川沿いの世界遺産「ティエンムー寺院」に向かう。 川沿いの道の上に立派な八角形七層の塔が建ち、たくさんの参拝客が訪れている。
ティエンムー寺院の八角形七層の塔
ティエンムー寺院は、禅寺で煉瓦造り、中国の影響を色濃くうけた八角形七層の塔 が特徴。寺の屋根の四方のそり方は上に跳ね上がって、 陶器の破片で屋根の上に龍や鳳凰の飾りが美しい。
八角形七層の塔 寺院と塔
中は色彩を押さえ落ち着いた雰囲気で日本の禅寺とよく似ている。
庭の色調も静かさを感じさせる。この寺一角に場違いな古い車が置いてあった、説明文をみると1963年にサイゴン政府に仏教の弾圧を抗議して 焼身自殺した住職の車です。 当時はベトナム戦争の最中、やむにやまれぬ抗議だったのだろうか。ベトナムは共産主義なのに宗教は自由でこの禅寺でも座禅を組み修行されて いる僧侶が何人もいるとか。(Vietnam World heritage HPより)

階段を上り、塔の下に行くと眼下に広いフォーン川が望まれ、景観の良い高台に建っていることが分かる。
現地ガイドの案内で境内を見学する。寺院の入口には、日本の仁王様のような武将が見守っている。カラフルな武将で、仁王様程の怖さはないが、 守り神なのだろう。
広い庭園には、盆栽がたくさん飾られているが、日本の盆栽のような小さい盆栽ではなく大きい。文化の違いが分かる気がする。横の建物には 古い乗用車が展示されてる。ベトナム戦争当時、抗議のょ鵜新自殺した住職の愛車だと。
鐘楼もあり、細長い鐘が吊るされてるのも文化の差を感じる。住み込んでいるお坊さんの弟子の寄宿舎もあり、教育にも熱心だそうだ。 境内を一巡して、参拝を終える。(11:45)
寺院の入口 仁王様
住職の乗用車
寺院 鐘楼

「ティエンムー寺院」の前の船着場からフォーン川クルーズに出発する。曇り空で川も濁っているので、景観には期待できないが、異国の川下りは面白い。 竜の船首の遊覧船の船内は広く、貸切なのでゆっくりと窓側の椅子に座って出航を待つ。静かに出航すると、先程参拝した「ティエンムー寺院」を 川面から見上げる。八角形七層の塔は見事だと改めて感じる。
のんびりと川面を滑るように進む船内では、土産物を次々と売ってくる。ベトナム風の彫刻が気に入ったので購入する。空も川も灰色なので、 青空や緑が欲しい所だが、のんびりと川面を眺め、沿岸の景観を楽しむ。反対側から、双胴船の観光船が進んでくる。クルーズが観光資源のひとつ なのであろう。30分余りのクルーズは清涼剤だった。(12:20)
クルーズ観光船
ティエンムー寺院を見上げる
竜の船首 双胴船

のんびりと楽しんだクルーズを終え、バスで昼食会場に向かう。
クォックホックの赤門と塀
古い建造物
途中、ホーチミンも通ったと云われるベトナム有数の有名校「クォックホック」に立ち寄る。
100年以上の歴史を持つ学校は、東大の赤門のように、赤い門と塀に囲まれている。 中は見られないが、現在も有名校として男女の学生が勉学に励んでいると。
赤門の前の道を隔てた公園には、歴史のありそうなの前には古い建造物が建っているが、何かは分からない。
昼食のお洒落なレストランに到着し、フエの麺料理「ブンボーフエ」をいただく。地ビールで乾杯し、麺料理やきれいな装飾細工に盛られたエヒ・イカ・ツクネ等を いただき、カボチャをくり貫いた容器に入ったスープを美味しくいただく。 ベトナム料理は、本当に食べ易く日本人の味覚に合致しているのは嬉しい。(13:45)
お洒落なレストラン
フエの麺料理 エビ料理
カボチャの容器 イカ料理

◎「フエ観光②」の「紀行スライドショー」

フエ観光を終え、次の行程・ホイアンに向かう。
南シナ海
大理石の置物
ホイアンは、昨日ドライブしたダナンまで戻って、更に南へ進むので、長距離ドライブとなる。2人席を独占し、 長時間のドライブに備える。
昨日の道を戻る途中から、激しい雨が降り出した。フエ観光の時は曇り空だったのが、一変した。良かったと。
雨に煙る車窓を眺めたり、居眠りしたりとのんびりと過ごす。
荒れた南シナ海は迫力があり、日に数本しか通らない南北鉄道の列車を見たりと時間を潰し、大理石の置物を売る店でトイレ休憩となる。大理石の 置物は日本にも輸出しているそうだ。
約3時間のドライブの後、ホイアンの街に到着する。雨も止み、薄暗くなった街並みを「ランタン祭り」会場に向かう。車中の大雨が嘘のように上がり、 さすが、晴れ男・女だと。
途中、絹織物の土産物屋に立ち寄り、見学後に灯篭流しが行われる川に向かう。車両規制もされており、「ランタン祭り」は観光の目玉のようだ。 今回の旅行日程は、この「ランタン祭り」に合わせた日程なので、期待していたのだ。
ランタンの彩り
川面の灯篭流し

川沿いには、露天がたくさん立ち並び色とりどりのランタンを売っている。真っ暗な川沿いに行くと、小さな子供たちが灯篭を売りに来る。 子供たちにとってもお小遣いの稼ぎ時なのだろう。1US$で灯篭を買い求め、川面に流す。真っ暗なので、川面も見えず、落ちないように注意 しながら流す。美しい!!
「ランタン祭り」は、毎月旧暦14日に行われ、今日12/5がその日に当たる。観光客もたくさん集まり、古都ホイアンの大きなイベントなのだ。この日に 合わせてのツァーも多く設定されており、日本人観光客も多いようだ。
川面に灯篭が小さな灯を灯して流れている光景は情緒豊かで、静かな空気が流れる。もっと灯篭が多いのかと思ったが、まだ時間が早いのか 岸辺に沿って光の帯が続く。
灯篭を売る少女
小さな灯
川面を流れる灯篭流し

灯篭流しを終えて、周辺の散策をする。露天がたくさん出ていて、ベトナム土産や服飾・食べ物を売っている。 街中の商店もランタンを飾り、エキゾチックな雰囲気があり、歩行者天国になっている街路を楽しむ。本格的な観光は、明日詳しく巡ることになっているが、 有名な「日本橋」を渡る。屋根付の日本人が造った橋はそのまま残っているのだ。明日、明るい時に見物するのも楽しみだが、夜の雰囲気を 楽しみながら散策する。(19:10)
街のランタン
カラフルな露天 明るい露天
日本橋

ノスタルジックな「ランタン祭り」の雰囲気を堪能し、夕食レストランに向かう。天気で良かったと。
小洒落たレストランでは、ベトナム料理のコース料理で、スープからいろいろのお料理が運ばれる。まずは、地ビールで乾杯し、味にも親しみが湧いてきた料理を 堪能する。今回のツァーは料理も満足だ。
食事に満足し、バスでホテルに向かう。ホイアンのホテルは選択制になっていたので、グレードアップし、郊外のホテルに向かう。フロント棟でチェックインし、庭の中を コテージ風の部屋に向かう。真っ暗なので、周囲の光景が分からないが、静かな雰囲気でgoodだ。ここで、連泊なのは有難い。
部屋も広く、ベッドの上には、タオルで象の形をかたどった装飾が、迎えてくれる。ゆっくりとバスに浸かり、長いバスの旅の疲れを癒す。
地ビールとスープ
コース料理の数々
象の装飾

◎「フエ観光③」の「紀行スライドショー」

今日は、中部ベトナムの世界遺産とホイアンの「ランタン祭り」を楽しんだ。異文化に接する醍醐味を味わい、充実した一日だった。天気にも恵まれ、 バスの中では豪雨、観光時は曇りと有難いものだった。


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