○ 「ハノイ」(2014.12.07.<日>) 何時ものように、ぐっすり眠り5時過ぎに目覚めるも外はまだ暗いので、NHKの海外放送を見て時間を潰す。 起床6時、朝食6時30分、荷物7時、出発7時50分なので、荷物の整理を始めていると明るくなって来たので、外に出でホテルの周辺を散策する。 ホテルの庭園に真っ赤なハイビスカスが咲いている。ここは亜熱帯なのだと改めて認識し、門から外に出るが、田舎の道が続いているだけで、 街から離れたリバーサイドのホテルなのだと。 特に珍しいものもないので、部屋に戻り、荷造りをし、スーツケースを部屋の外に出し、朝食時間を待つ。 昨日と同じ席に座り、今日は人も多いようで、バイキングの朝食を楽しむ。食材も多く、ホーやパンケーキもあり各種の料理を味わう。コーヒ・ジュースも美味しく、 果物も豊富だ。テラス席からは、網を吊るした漁をする小舟も見られ、のんびりとした光景を見ながら、ゆつくりと朝食を味わう。 部屋に戻り、テラスで川面を眺めていると、網を張り、漁をする夫婦の小舟が近付き、網を手繰っている。魚がかかっているようだ。快適だった コテージを後にして、フロントに集合する。 今日の行程は、ダナン空港からハノイに飛び、ハノイ市街を観光後、ハロン湾に進み宿泊することになっている。 バスに乗り、ホイアンの街からダナンに進む。田園風景も多く、農業国ベトナム感じながらダナン空港に到着し、チェックイン手続きをする。混雑もなく 搭乗口に行き、バスに乗って乗機する。 10時15分発のVN164機はA321の3-3列で、窓側に座り、中部ベトナムから北部ベトナムの景観を楽しむ。山並みが続き、日本と同じような自然を上空から 眺める。現在のベトナは、南部は雨季も終わり乾季になり、中部は雨季の最後、北部は温暖だと。雨に合わずに中部から北部に向かう。 約1時間10分の飛行で、11時30分の定刻より少し早くハノイ空港に到着する。空港はホーチミンに比べると静かだ。現地ガイドの出迎えで、バスに乗り、 ハノイ市街に向かう。 ホーチミン市内に入ると高層ビルが立ち並び、近代都市の風貌もあり、人が多くバイクも多いが、ホーチミン程ではない。商業の街・ホーチミンと政治の街・ ハノイの違いだろう。公園も多く、池の周りで憩いを楽しんでいる様子もうかがえる。 昼食のレストランに向かう。昼食は、今回のツァーで初めての中華料理だ。ベトナム料理ばかりだったので、地元のハノイビールで乾杯し、円形テーブルに次々に 運ばれる中華料理に舌鼓を打つ。味も日本の中華料理と変わらず、美味しくいただく。(13:30) まず、世界遺産の「タクロン城址」の「正北門」を見学する。旧ハノイ城を囲む城壁に造られた五つの門のうちの一つで、現在残っている唯一の 「正北門」は城壁は高さ4.4m、16mの厚みがあると。立派な城壁的な門に圧倒される。 旧ハノイ城の中は広いようだが、「正北門」のみ見学し、次の「ホーチミン廟」に向かう。 ハノイは首都なので、政府機関が集まっており、各省庁が緑の並木道路周辺に点在している。 ホーチミンの混雑した雰囲気とは違った落ち着いた官庁街 が続く。 駐車場で降り、少し歩くと「ホーチミン廟」前の広々としたバーディン広場に出る。 広いバーディン広場の先には、重厚な「ホーチミン廟」がたくさんの衛兵に守られ建ち、広場には大きなベトナム国旗が掲げられ、次々と参拝者や観光客が 集まっている。 ホーチミンが亡くなったのは1969年9月2日、当時、南ベトナムと米国との戦争の最中で貧困に窮していた状況にも かかわらず、1945年9月2日にホーチミンがベトナム民主共和国の独立宣言をした演壇の位置に、廟の建設が即座に決定されました。 1975年完成し、ホーチミンの遺体の防腐処理などの技術的な面は、レーニン廟を建てたソ連が支援しました。(知ろうベトナムHPより抜粋) バーディン広場を進み、「ホーチミン廟」の前に行くと、ベトナム人と思われる方々が、頭を下げ礼拝しておられる。尊敬されている指導者であったことは ホーチミン・ダナン・ハノイの現地ガイドの賞賛の言葉で理解していたが、その通りだと実感する。 丁度、衛兵の交代儀式が行われ、整然とした儀式を観ることができたのはハッピーだった。(14:10) 緑豊かな道を通って、世界記憶遺産のベトナム最古の大学跡「文廟」に向かう。 日曜日で大変な人出だ。特に大学生の卒業記念写真の撮影をする若者がいろいろなスタイルで集まっている。人の波に押されるように「文廟門」に 進む。 その後、1076年には国内初の大学・国子監が敷地内におかれ、王族・貴族の子弟や官僚が学んでいましたが、これにより、学問にご 利益のある場所として、観光客だけでなく多くのベトナム人が訪れています。(ベトナムなびHPより) 「文廟門」をくぐり進むと赤塗の柱に、瓦屋根の上を跳ね上がる鯉の姿が飾られた「大中門」が建っている。鯉は困難に打ち勝ち成功を収めるもの の象徴だと。 更に進むと「奎文閣」が迎えてくれ、その中には大きな池があり、周辺の建物に亀の上に乗った石碑が並んでいる。これは科挙の合格者の名前と 出身地が刻まれた碑だと。 広い庭を進むと横に長い赤瓦の「拝殿」が建っている。屋根の上には見事な竜の装飾が施されており、なかに入ると 正面には立派な祭壇があり、たくさんの方が参拝している。 「萬世師表」の額が掛けられており、これは「永遠に人々の模範となる先生」という意味で、孔子を表す言葉だと。 「拝殿」を抜けて「大聖殿」に入ると正面に「孔子像」が祀られ、ここにもたくさんの方がお参りをしている。 受験シーズンには、多数の学生・父兄が参拝するそうだ。日本の天神さんのようだ。 「文廟」の賑わいと歴史を感じて、次に進む。(14:50) ハノイ市内観光を終え、バスは約2時間の行程で、ハロン湾に向かう。 ハノイ市内の車・バイクを見ながら郊外に出ると田園地帯が続き、景色は変わらない。心地良い揺れで眠ったりしながら、 途中の土産物屋でトイレ休憩をする。 所々の集落を抜けて進むと火力発電所の工場もあるが、ほとんど田園風景だ。夕日が射し込む時間になり、薄暗くなった頃に ハロン湾に到着し、夕食レストランに向かう。 何処でも地ビールがあるようで、長いバスドライブの疲れを癒すべく乾杯する。海鮮料理と云っても、日本の刺身等の活け料理ではなく、 食材が地元の魚介類が多く、美味しくいただく。 夕食を終え、海沿いの高級ホテルであるサイゴン・ハロンホテルにチェックインする。部屋も広く、海側ではないが、ゆっくりとした部屋でくつろぎ、バスに浸かり ぐっすりと眠る。 ◎「ハノイ観光」の「紀行スライドショー」 ダナンからハノイ、ハノイからハロン湾と移動が多く、少し疲れたが、ベトナムの首都・ハノイの街を見学し、ホーチミン市との違いも認識できた。 「ホーチミン廟」を観てホーチミンさんの偉大な功績に対するベトナム人民の信奉振りは凄いものだった。 孔子を祀る「文廟」の賑わいにも驚き、ベトナム人の心を感じることができた。
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