「青春18切符」「甲府・諏訪紀行」


○ 2005.01.10-11.(長津田→八王子→高尾→甲府→上諏訪(泊)→塩尻→中津川→名古屋→高槻)

今回の紀行は2つの要因が重なって実現した。1つは孫の1才の誕生日に参加するため。2番目は諏訪湖の 「ホテル・紅や」さんの懸賞応募に当選し、無料宿泊券 をいただいたことだ。

具体的な計画は年明けから急に進めた。横浜の孫の誕生日に参加するのも「青春18きっぷ」で行こうと 考えたが、昨年の経験では到着が夕方になること、接続が順調過ぎて食事・トイレの間もないので 断念した。
往路は割引が多い「ぷらっとこだま」で行き、息子の家で誕生日を祝った後、「青春18きっぷ」で 諏訪湖に向かうこととし、中央本線を下るので途中の名所旧跡を楽しもうと計画した。

3人の孫娘の次に生まれた男の子の初めての誕生日を楽しく祝うことが出来た。女の子と違う男の子の 立ち振る舞いに頼もしく思い、翌日は冬とは云え暖かい陽射しが溢れた「こどもの国」で遊んだ後、 翌朝横浜線の長津田まで送ってもらい、孫達とバイバイして出発した。

@、長津田(9:26)→八王子(9:53・9:56)→高尾(10:03・10:20)→甲府(12:01)

今日は成人の日なので、着飾った女性や少し滑稽な和服姿の男性達が駅前に集まっている。天気も 最高で良い成人式になるだろう。
雲一つ無い晴天の長津田駅を出発する。休日なので長椅子タイプの電車はガラガラでユックリと座る。 快速電車が八王子に近付くに連れて線路脇の陰の部分には雪が残っているのが見られる。

八王子に到着後、中央本線の高尾行きに乗り換えすぐに高尾に着く。高尾のホームには大きな天狗像が 飾られている。高尾山に住むと云われる天狗伝説による巨大な天狗様だ。

「長津田駅」

「快速電車」

「高尾駅・天狗像」


接続待ちの間に温かいお茶を買い求め、4人掛けのシートを独占して車窓からの景色を楽しむ。雪が 少しづつ多くなって来た。地図を思い出しながら富士山を探すが山が近くて見つからない。頂上が 富士山らしい山を発見するが、すぐ隠れてします。途中の駅から乗って来られた方に富士山を 確認すると見つけた山がそうだった。
裏富士の姿は上の方しか見られないが、表富士よりゴツゴツした感じだ。その方の話では裏富士は なかなか見られないそうで、今日は珍しい天気だとおっしゃっていた。幸運だ!!

富士山を探したり、本を読んだり、雪を眺めたりしながら進む。やがて甲府盆地に入ったのであろうか 平地が多くなり、ぶどう畑が広がって来た。向こうの山並みの上に富士山が雄大な姿を現わして来る。 雪も無くなり、家屋が多くなって来た。定刻通り甲府駅に到着。

A、甲府散策

甲府には10数年前に来たことがあり、「武田神社」に参拝したが、今回も好きな武将の武田信玄を祀る 「武田神社」に向かう。駅から真っ直ぐ山の方に緩やかな坂を上る。神社への道は「武田通り」と 呼ばれ、通りの名前と武田菱のモニュメントが立ち、街灯にも武田菱が飾られている。
晴れ渡った武田通りを上っていると少し汗ばんで来る。山梨大学(梨大:なしだいと呼ぶ)を過ぎると 「武田神社」の参拝者や露天商で賑わい、鳥居が迎えてくれる。境内から盆地の反対側を望むと 見事な富士山が見られ、しばし見惚れる。

「武田通りモニュメント」

「武田菱の街灯」

「富士山展望」


初詣の方々と「武田神社・鳥居」をくぐり、案内図を見ると「躑躅(つつじ)ケ崎館跡」と印されて おり、小説の一コマを思い出す。風が無いので境内の「風林火山の幟」もなびかず、たくさんの 参拝者が列をなしている。「本殿」で参拝しようと行くが、50-60m位の行列待ちなので断念して、 社務所で朱印帳に記帳していただき、横手から参拝する。

「武田神社・鳥居」 ..説明→

「風林火山の幟」

「武田神社・本殿」


バスが停まっているので駅までに乗ろうかと思ったが、15分待ちのため歩くことにする。緩やかな 武田通りの坂を富士山を眺めながら下る。下りなので往きより随分早い。駅近くに通りに合った 店構えの「ほうとう」屋があったので昼食にする。かぼちゃが入り、太目の麺と野菜が一杯の味噌 仕立ては体が温まり美味い。
駅に戻り、少し時間があるので富士山を見ようと駅前のデパート屋上に行く。青空をバックに先程より 近くに富士山が見られ満足する。

「甲府駅」

「富士山展望」


B、甲府(14:44)→上諏訪(16:10)(宿泊)

定刻通り長野行の普通電車は出発。甲府盆地から離れるにつれ富士山も遠のいて行く。やがて盆地を 出ると再び残雪の景色が広がり目を楽しませてくれる。小渕沢でしばらく停車する。ここから小梅線 で清里に行くことも考えたが今回は時間の都合で省略する。
景色を眺めたり、本を読んだりしながら、16:10 上諏訪駅に到着する。駅舎の中に足湯がある らしいが、駅を出てホテルに向かう。諏訪湖畔に出ると湖上からの風が非常に冷たいが、湖面は凍って いない。

懸賞で当選した「ホテル・紅や」に チェックインする。2年前の夏、サイトで調べ予約したが急用でキャンセルした時、キャンセル料は不要で非常に丁寧な 対応に恐縮して以来、時々サイトを訪れ応募していたのが当選したのだ。
担当の方にお礼を云い部屋に行く。湖面に面した快適な部屋で、一枚ガラスで諏訪湖の全てが見渡せる 景観だ。真下には遊覧船が寒そうに漂っている。夏には湖面で花火が打ち上げられるとか。

夕食前に14Fの展望温泉でくつろぐ。諏訪湖全景を望みながらユックリと。照明が薄暗く、夕闇迫る 湖面が幻想的だ。夕食も豪華で花梨酒の食前酒から始まり、10種以上の品数の献立は美味い!! ビール、焼酎を楽しむ。芋焼酎がなかったので、 蕎麦焼酎の蕎麦湯でのお湯割を頼むが、蕎麦湯がなく(信州蕎麦の料理があったが・・・)普通の お湯割で。ワカサギの天ぷら・ステーキ・地鶏鍋はgood。部屋からの諏訪湖の夜景は対岸の灯がキラキラと美しい。 もう一度温泉に入り、ユックリと休む。

「ホテル紅や」

「窓からの遊覧船」

「諏訪湖の夜景」


温泉は深夜もOKなので、5時頃朝風呂を楽しみ、バイキングの朝食。お粥としじみの味噌汁があるのが 嬉しい。和洋食のおかずをいただき、野沢菜の漬け物を堪能する。濃い牛乳とコーヒーでご馳走様。
近くの間欠泉の噴出時間が 9:30であることを調べて、9時過ぎにチェックアウトする。懸賞に当選して満ち 足りた時間を楽しむことが出来、「ホテル紅や」さんに感謝・感謝!!

C、諏訪湖周辺散策(1/11)

折角の諏訪湖逗留なので、冬の諏訪湖を味わうと共に歴史によく出てくる「諏訪大社」参拝に 向かおうと出発する。
湖畔に出ると風はないが寒さが深々と身に沁みる。岸の近くは氷が張っており、部屋から見た時より 沖の方まで凍っている。氷の外側の湖面には水鳥が泳いでいるが、遊覧船は氷に囲まれており、 寄せる波に氷が岸に打ち寄せられている。視線を上げると諏訪湖の対岸が寒々と望まれる。

「氷と遊覧船」

「氷の波」

「凍った諏訪湖」


しばらく歩くと温泉公園に着き、「足湯」に入る。係りの方が源泉から熱い湯を流してくださる。 冷たくなった足がホカホカと温まる。湖岸側はビニールで覆われ風を遮断しているので快適だ。
「間欠泉」の噴出時間が近付いたので、足湯から隣の間欠泉センターに向かい外で待つ。寒い・・・!! やがて湯気と共に湯が噴出するが、湯気で湯が見えない。1時間に1回噴出するようだ。

「足湯」

「足湯の源泉」 ..効能→

「間欠泉」


諏訪湖半の周囲はジョギングロードが設けられ、諏訪湖マラソンも開かれるそうだ。曇り空の寒々とした 諏訪湖の対岸を眺めたり、岸辺の氷の波を踏みしめたりして湖畔の散策を肩をすぼめながら楽しむ。

「湖畔の散歩道」

「諏訪湖展望」

「厚い氷の波」


湖畔から離れて下諏訪に向かう。「諏訪大社」は南に「上社」、北に「下社」と諏訪湖を挟んで 祀られ、今回は「下社」に参拝する。「下社」は「秋宮」「春宮」に分かれて鎮座している。 国道を通り、案内に従って「秋宮」に向かう。歩道は除雪がされているが、不慣れな者には滑り易く 注意して歩む。
三叉路の角に大きな「モニュメント」が現れる。御柱と男綱・女綱を表わした立派なものだ。少し上ると 「諏訪大社・下社・秋宮」の「鳥居」に迎えられ、雪が残る境内に進む。立派だ。太い注連縄が 飾られている「神楽殿」の前には安全祈願に来られたと思われる企業の方がたくさんおられる。

「モニュメント」 ..説明→

「諏訪大社・下社秋宮・鳥居」

「秋宮・神楽殿」


神楽殿に参拝し、本殿に向かう。本殿は「幣拝殿」と云われるようで「本宮大社」と比べると 雅な神殿だ。その両脇には「御柱」がそびえ立っている。7年に一度の「御柱祭」は勇壮で有名だ。 参拝し、朱印帳に記帳していただく。(今までの神社は全て300円だったが、ここは500円!?) 全国に6500社ある諏訪神社の本社なのだ。

「二之御柱」

「秋宮・幣拝殿」

「一之御柱」 ..説明→


下諏訪は中山道と甲州道の交わる門前町なので史跡が多く、落着いた街並みがある。「秋宮」を出て 「春宮」に向かう途中に「本陣遺構」がどっしりと構えている。
和泉式部の幼名「かね」にまつわる「かなやき地蔵」の案内板を見て、高台の道を諏訪の町と諏訪湖を 望みながら進む。雪の階段を下り少し行くと「春宮」に至る。

「本陣遺構」 ..説明→

「諏訪湖展望」 ..地蔵説明→

「雪の階段」


「諏訪大社・下社・春宮」は「秋宮」よりは小振りだが、「秋宮」と同じ造りだ。「鳥居」をくぐり 「神楽殿」に参拝し、「幣拝殿」に進む。「幣拝殿」の両脇には「御柱」が立ち、荘厳な雰囲気もある。 参拝して朱印帳に記帳していただき、落着いた神社をしばし味わう。

「春宮・鳥居」

「春宮・神楽殿」 ..説明→

「春宮・幣拝殿」


「春宮」の横に「万治の石仏」の標識があるので、雪の道を進むと変わった形の石仏が座っている。 雪景色を楽しみ駅への道を進むと道の真ん中に建造物が立っている。近付くと「下馬橋」と云われる 太鼓橋で珍しい。
下諏訪駅を目指し、どこかで昼食と考えるが時間もないのでパン屋さんでパンを買って駅に急ぐ。 駅の待合室でパンを食べていると電車が来た。

「万治の石仏」 ..説明→

「下馬橋」 ..説明→

「下諏訪駅」


D、下諏訪(12:20)→塩尻(12:34・12:37)→中津川(14:29・14:39)→名古屋(15:56)

4人掛けのシートを占領して車窓の雪景色を楽しむ。暖かくなって来たので眠くなるが、すぐに塩尻駅に 到着。接続時間が短いのと座席確保のため陸橋を急いで渡り乗り換える。
松本始発なので席の確保を心配したが、ガラガラ状態でユックリと座れた。登山姿の熟年の方が見られ 「青春18きっぷ」の仲間の多さを改めて認識する。
木曽路に入ると急に雪深くなって来る。遠くの山は水墨画のような趣で雪景色を堪能する。時々シャッター を押すが、なかなか上手く写せない。待機駅でホームに積もった雪をパチリ。ホームが真っ白だ。

「車窓からの雪景色」

「駅の案内板」

「雪の木」


木曽を越えると雪も無くなり景色が一変する。木曽路の山深い道は雪が一杯なのを再認識し、 いつか「中山道」も歩いて見たいと思う。
名古屋に近付くに従って、乗降客も多くなり4人席も一杯になる。名古屋で下車し、早めの夕食とする。 前回、醒ヶ井から廻った時に立ち寄った地下街の食堂兼居酒屋に行き、ぶり大根セット・名古屋コーチンセット で乾杯。

E、名古屋(17:30)→米原(18:41・18:54)→高槻(19:59)

名古屋発がラッシュにかかるので、東海道線の一つ手前の金山まで戻り米原行に乗る。混んでいたが座る ことが出来たが、名古屋からではダメだった。判断良し!真っ暗闇の東海道を下る。ウトウトしたり、 本を読んだり今回の旅を振り返る。

孫の誕生日を皆で祝い、成長振りに微笑み楽しく過ごした。「青春18きっぷ」で裏側からの富士山を 堪能し、「武田神社」「諏訪大社・下社」に参拝出来た。「ホテル紅や」さんでの招待宿泊も快適で 食事・温泉・景観・サービスを満喫した。冬の諏訪湖も経験出来た楽しい旅だった。
このようなノンビリとした旅もなかなかのものだ。感謝!!








    
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