「青春18切符」...「SL・トロッコ乗車と中国・四国散策」


2006/ [7/27][7/28][7/29]


○ 2006.07.27-29.(高槻→岡山→新見→境港→出雲市→津和野 →新山口→小倉→岡山→琴平→児島→板東→高松→岡山→高槻)

夏の「青春18きっぷ」発売前から色々と検討を始める。1日で中国地方を廻るには何処まで行けるかと。
高槻→岡山→新見→米子→鳥取→豊岡→京都→高槻と一周出来ることが分かった。
次に夜行快速(ムーンライト九州)を利用すると 高槻→岡山→新見→米子→長門市→厚狭→(ムーンライト九州)→岡山→高槻と廻れるが、早朝に到着するので、 岡山から四国に渡り、岡山→阿波池田→徳島→高松→岡山→高槻と実施出来ることが判明した。
しかし、2日間一日中座っているのはきついので、一泊入れての行程を検討した。

結論として、境港の「水木しげる」の街を見物し、出雲市で宿泊した後出雲大社参拝・日御碕見物、 津和野から「SLやまぐち号」乗車、湯田温泉入浴を組み入れ、小倉からムーンライト九州に乗り、岡山経由で 何時かは訪れたい「四国八十八ケ所」の一番「霊山寺」に参拝する2泊(1車中泊)で3日分の切符で進めることにした。


@、7/27...高槻(5:01)→加古川(6:48・6:59)→姫路(7:15・7:33)→岡山(8:57・8:59)→新見(10:36・ 11:08)→米子(13:21・13:55) →境港(14:41・15:29)→米子(16:10・16:32)→出雲市(17:46)

長く被害も多かった梅雨も九州・四国地方が明け、天候も小康状態になった。
今日は境港経由で出雲市まで行く。一番の快速で姫路まで行っても間に合うが、姫路発の岡山行が 混雑するので、少し早く到着し、朝食兼用で「駅そば」を食べようと考える。
4時半に出発し、5時01分の始発電車に乗車する。
ガラガラの電車でウトウトしながら終点の加古川まで。乗換えて姫路に。高架駅になったのは春の旅行で 知っていたので、早速「駅そば」(320円)の朝食とする。立ち食いの店も広くなっていて新駅効果満点 だ。「駅そば」はラーメンの麺に天婦羅を載せうどん出汁の珍しい組み合わせで美味い。

岡山行の列車は4両の2人座席で空いている。青空がのぞき、稲が青々と茂る気持の良い風景を見ながら 一路西に進む。夏休みのはずなのに通学の学生が乗り降りし、結構ざわつく車内だ。 岡山着8時57分で乗換えが2分しかない。

岡山からの伯備線は同じホームから出発するのを確かめていた。驚いたことに同じ列車がそのまま新見に 行くことが分かり、乗換え時間を心配したのは杞憂だった。
新見行の列車はガラガラで椅子を倒して4人席を占領する。昨年春、スペイン旅行でご一緒したYさんを訪ねて 「吉備路」散策をした総社駅を過ぎて北上する。高梁川沿いに急流を眺めながら中国山地に入って行く。
特急や対向車との待機待ちが多く、鈍行列車の特色を耐えながら青空と山々の濃い緑を眺めながら 新見に到着する。(10:36)
乗り継ぎ時間待ちの間に駅前に出る。駅前には小さな商店街があり、広場には「祐清とたまがき像」が 立ち、室町時代からの中枢地であることを知る。

新見行列車

新見駅

祐清とたまがき像 ..説明→


11時08分発の米子行は2両編成のボックス型ワンマンカーでこれもガラガラでノンビリと景色を眺める。 ウトウトしている間に分水嶺を過ぎて川は日本海に向かって流れている。
この列車も待機待ちが多く、貨物列車の待機待ちもある。大山は雲の中に隠れて姿を見ることが出来 ない。米子圏内に入ると通学の学生も多くなり定刻通り到着する。(13:21)

30分程度の待ち時間に外に出る。米子はなかなか大きな街だ。ホームに戻ると境港線は「水木しげる」 ワールドが始まっている。自販機にも漫画の絵が描かれ、鬼太郎のモニュメントも立っている。
13時55分発の列車は普通の2両編成の列車で少しがっかりする。

米子駅車

自販機

鬼太郎のモニュメント


冷房が効かない蒸し暑い列車は境港を目指す。「ゲゲゲの鬼太郎」の漫画は余り知らないが、個々の 妖怪は見たことがあり、親しみも感じられる。米子〜境港間の駅にはそれぞれ妖怪の名前が付けられ その説明が掲示されている。この沿線が全て観光を考えている姿勢は凄い。

14時41分境港駅に到着し、次の列車の間に急いで市内見物に向かう。駅前からすぐ港になり、隠岐島への フェリーが出ている。岸壁には海上保安庁の巡視船が停泊している。この間の北朝鮮のテポドン騒動では 大変だったであろう。
「水木しげるロード」には漫画の妖怪キャラクター像が飾られ、子供達も喜んで記念撮影をしている。時間が ないので、「水木しげる記念館」を見ることが出来なかったが、なかなか楽しい街だ。

短時間だったが、15時29分発の米子行に乗るべく急いで駅に戻る。「猫姫電車」で車体には「猫姫」が 描かれており楽しい。車内に入ると天井もピンク色で絵が描かれていて楽しい気分になる。

ゲゲゲの鬼太郎像

各駅のキャラクター

目玉の街灯

猫姫電車



****「境港・写真集」****


米子に到着し、少し時間調整の後出雲市に向かう。海側の席に陣取り、中の海を眺めながら松江に。

出雲市駅

宍道湖の向こうに松江城が小さく見えている。宍道湖も湖畔に沿って走っていると結構広いのが分かる。
西日が湖面に反射して光の帯が美しく輝いている。
約1時間余りで出雲市に到着する。(17:46)

駅前のビジネスホテルにチェックインして、サイトで調べていた駅裏の温泉「らんぷの湯」(600円)に向かう。少し 赤茶けた肌にやさしい湯で露天風呂にものんびりと浸かり今日一日の疲れを癒す。

そのままホテルで聞いた居酒屋に行き、無事到着を祝って一人で乾杯する。地元の美味いものを親父と 話しながら気持良く過ごし、ホテルに帰ってぐっすりと眠る。


2006/ [7/27][7/28][7/29]


A、7/28...出雲市(10:10)→益田(12:30・13:57)→津和野(14:39・15:33) →湯田温泉(17:02・18:51) →新山口(19:09・19:11)→下関(20:18・20:33)→小倉(20:47・22:12)→岡山(4:08)

今日は「SLやまぐち号」に乗車すべく、指定席券(510円)を事前に購入していたので、その時間に 合わせるべく予定を立てた。
出雲市に泊った理由として25年位前に訪れた日御碕灯台見物と出雲大社参拝に当てることだ。駅前から 一番のバス(840円)で日御碕に行き、バスの時間に合わせ約1時間散策後、出雲大社に参拝し駅に戻る予定だ。

ホテルをチェックアウトして駅に向かう。構内の売店はまだ開いていないので、コンビニを探しておにぎりを買い 腹ごしらえをする。
6時34分のバスで出雲大社経由日御碕に向かう。乗客は2人でその人は出雲大社で下車したので運転手と 話しながら海岸線を登って行く。海は穏やかで水平線が望まれる。運転手が中国山地の一際高い山を 指して「三瓶山」と教えてもらう。

7時19分、日御碕に到着する。日御碕灯台は9時開場なので登ることは出来ない。バス停を降りるとすぐに 朱色に輝く「日御碕神社」に迎えられる。
日御碕は夕日の美しい場所として有名だそうで、日の出から昼の間は「伊勢神宮」が祀り、夕日から 夜の間は「日御碕神社」が祀るとか。本殿に参拝する。

日御碕神社 ..鳥居→

日御碕神社・本殿 ..説明→

日御碕神社・上殿


神社を出るとすぐ日本海が広がる。近くに民宿もあるのを知っていれば、ここで泊まり夕日を眺めた のに・・・と悔やむ。岬に向かって坂道を登ると小さく灯台が見えて来る。
日御碕灯台は高さ43.65m、海面からの高さ63mの東洋一の灯台とか。白く輝く灯台を見上げると気持良い。 開場時間前なので灯台に登ることが出来ないのは残念だ。25年前、フーフー云いながら登り、展望を楽しんだ のを思い出す。

灯台に登れないので、周辺の遊歩道を散策する。日本海は静かで荒々しさはなく穏やかだ。夕日が 美しいと云われる小道を断崖沿いにきれいな空気を胸一杯吸いながら歩む。
断崖のすぐ前の「経島(ふみしま)」は冬場のウミネコの繁殖地として有名だそうだ。
バスの時間もあるので、もう一度灯台を見上げ、水平線を眺めてバス停に戻る。

日御碕灯台

日御碕灯台遠景

断崖と水平線 ..説明→

経島 ..説明→



****「日御碕・写真集」****


8時09分発のバス(490円)は通学の学生が数人乗り、岸壁沿いに出雲大社に下って行く。途中、学生や 老人の乗車があり、出雲大社に到着する。(8:30)
バス停は出雲大社のすぐ横で、帰りのバスまで30分なので急いで参拝に向かう。まず「神楽殿」の大きな 注連縄を確認して朱印帳に記帳を頼み参拝する。
写真などではこの注連縄が有名でここが出雲大社と思っていたが、「本殿」はすぐ隣にお社が建っている。 前回訪れた時の記憶は注連縄が強烈だったのだろう。

「出雲大社・本殿」に参拝する。息子達は結婚したので、孫達4人の先々の良縁を願う。
丁度、宮司さん達が集まり、本殿の中で「君が代」を歌っておられた。毎朝歌われるようだ。朱印帳 への記帳を頼んでいる間に鳥居の所まで行こうと考えたが、参道は長く続いているので諦め本殿に 戻る。

出雲大社・神楽殿の注連縄

出雲大社・神楽殿

出雲大社・本殿

出雲大社・本殿



****「出水大社・写真集」****


30分もない参拝だったが、記憶違いも是正出来、バス停に戻り9時発のバスに乗車する(510円)。老人が たくさん乗っておられ、高齢化の波は地方に押し寄せているのがよく分かる。
昔は大阪から大社行の列車があったと思っていたが、大社駅跡と機関車が残っているので、記憶は 確かだった。又、バスから「出雲阿国の墓」が見られ、出雲の歴史が感じられる。

出雲市駅に戻り、開店したばかりの「蕎麦屋」で「出雲蕎麦」の朝食を食べる。なかなか美味い。
10時10分発の列車はボックス型ワンマンカーで、少し混んでいる。静かな日本海を眺めながら西に向かう。
島根県は東西に長いので、東と西では風土習慣も異なるそうだが、気候も変わる。九州・四国・山口 までは昨日梅雨明けしたが、島根はまだだ。東の松江付近は被害も出たらしいが、西は問題なく、 段々と青空が広がってくる。
きれいな砂浜もあるが、誰も泳いでいない。青い空と海そして水平線を眺めながら進み、益田に 到着。(12:30)
益田駅に「柿本人麻呂」の像が飾ってあったのは、ここが生誕地だそうだ。駅前の観光案内所で昼食の お薦め所を聞くが、教えられた所が休みなので中華料理店で冷麺を食べる。

出雲市駅・益田行

益田駅

柿本人麻呂の像


13時57分発の列車はボックス型のワンマンカーで、南に下り山地に入って行く。海の景色から山の景色への 変化を楽しみながら。
津和野着(14:39)後、駅近くを散策しようと思っていたが、ホームから次に乗る「SLやまぐち号」が 停まっているのを発見し、端まで行きパチリ。

鉄道マニアではないが、久し振りに蒸気機関車を見たので少し興奮する。ここのSLはC56型とC57型があり 運転日が違うが、この時期だけ2つのSLによる重複運転となるのはラッキーだ。2両のSLが連結され、方向 転換している所だ。街の散策は中止してSLを眺めることにする。
進んだり、戻ったりしながら客車と連結するところをホームから写すが、駅の周りはカメラマンで一杯だ。本当は 少し離れた所から写す方が良いがもう遅い。無事、客車と連結し、ホームに入るべく再び先に進んで戻って来る。

C56・C57型の連結SL

SLの勇姿

客車との連結


客車を連結してホームに入る間に津和野駅の写真を写すべく駅前に急ぐ。駅前は観光バスが停まっており このSLとセットにしたツアー客が溢れている。人気があるのだ。
客車に戻ると内装は車両毎に違っているのだ。1号車は展望車、2号車は欧風客車、3号車は昭和風、 4号車は明治風、5号車は大正風、6号車は1等展望車となっている。指定席(510円)購入時に何も知らず、 指定券通り4号車・明治風にリュックを置く。欧風車両がゴージャスだった。

ホームに降りて先頭まで急ぐ。子供連れの乗客も多く、写真撮影の順番待ちだ。
先頭の「C561」は昭和14年製で14mと「C571」より小振りから「ポニー」の愛称があるそうだ。 次の「C571」は大きさが20m位、昭和12年製で優美なイメージから「貴婦人」と呼ばれている。
時々噴出す白い蒸気と高い汽笛の音に驚きながら童心にかえりSLを楽しむ。

「C561・C571」の二連SL

津和野駅

SLやまぐち号

欧風客車



****「SLやまぐち号-1・写真集」****


****「SLやまぐち号車内・写真集」****


定刻(15:33)に「SLやまぐち号」は汽笛を大きく鳴らし、ゆっくりと出発する。電車とは違った滑らかな スタートに昔を思い出す。
車内はツアー客でほぼ満席だが、明治風のボックス席は一人で独占出来goodだ。窓の外を黒煙が流れ、微かに 懐かしい煤煙の匂いがする。当時は冷房もなく、トンネルに入る前には窓をあわてて閉めていたのを 思い出しながら。
沿線の線路脇、小高い丘の上はカメラマンが列をなし、早くから場所を確保し、この一瞬を狙っているの だろう。二連のSLはこの時期しかなく、先日までは雨だったので余計多いのだろうが。
カーブの時、窓を開けて機関車を写そうとするが、アルプスの氷河特急のように列車が長くないので、 上手く全体を写せないのは止むを得ない。 途中の駅でしばらく待ち時間があるので、ホームに出てパチリ。
レトロな服装の車掌が検札をしながら、一人一人にSLのピンバッチを記念品としてくれる。又、SL印刷の オレンドカード(1000円)を販売しているので記念に買う。
SLの汽笛と煤煙を楽しみながら湯田温泉に向かう。

カーブでSLを狙うが

SLやまぐち号

黒煙



****「SLやまぐち号-2・写真集」****


「SLやまぐち号」は新山口まで行くが、手前の湯田温泉で下車し立ち寄り湯で汗を流すことにする。
17時02分到着し、案内地図で立ち寄り湯を確認して温泉街に向かう。
湯田温泉は詩人・中原中也誕生の地で「中原中也記念館」が建っている。閉館時間なので入場出来ない が、前を確認し、通りを渡ると予定していた温泉ではないが、立ち寄り湯があり、350円と安いので 入る。ゆっくりと足腰を伸ばして癒す。
湯田温泉は「白狐の湯」と云われ、街には大きな白狐の像が立ち、足湯も適当にあるようだ。 湯上りにビールと居酒屋を探して夕食を兼ねる。日御碕・出雲大社・SLやまぐち号と一日を振り返って 乾杯する。

湯田温泉駅

中原中也記念館

白狐の像


今夜は「ムーンライト九州」で岡山に行くため、日暮れが近くなり見物場所もないので、睡眠時間を多く取る ため小倉まで行く予定だ。
18時51分発で新山口に行く。新山口着(19:09)ですぐ下関行(19:11)で下関に向かう。もう暗くなった 山陽路を西に進み、下関着(20:18)から行橋行で関門トンネルを抜け小倉(20:47着)へ。

小倉駅

祇園太鼓の像

今年春、英彦山に行く時、「ムーンライト九州」から降りて朝食を食べた所だ。真っ暗になった駅前に出る。 春に見た「祇園太鼓の像」もネオンの中に立っている。
駅前のゴチャゴチャした立ち飲みに入り、夜行列車の睡眠薬代わりに芋焼酎で一杯やる。立ち飲みも結構 賑わっているのは大阪と同じだ。
22時12分発の「ムーンライト九州」は混んでいない。2人用の座席を1人で占領して、岡山を目指す。昨年夏、 「しまなみ海道サイクリング」時の夜行快速が寒かったので、長袖のシャツを用意してきた。シャツを着て寝る 体制に入る。関門トンネル付近から眠り、下関は知らない。good-night。


2006/ [7/27][7/28][7/29]


A、7/29...小倉(22:12)→岡山(4:08・5:29)→坂出(6:12・6:26)→琴平(6:54・8:13)→児島(9:17・9:28) →高松(9:58・10:03)→板東(11:30・12:49)→高松(14:40・16:43)→岡山(17:35・18:02)→姫路 (19:25・19:27)→高槻(20:46)

寝付きは良かったが、窮屈な姿勢で目が覚めると体をずらせてウトウトを繰り返す。冷房はそれ程きつく ないのは助かる。倉敷の手前から目覚めていたが、岡山の直前に照明が明るくなり、車内放送があり 岡山に到着する。(4:08)

岡山駅

桃太郎のポスト

まだ薄暗い駅に数人の人が降りる。何処も開いていないだろうが、改札を出て駅前広場へ。お腹も 減っていないので写真を写してホームに戻り、ベンチで夜明けを待つ。
駅に「瀬戸大橋トロッコ列車」のポスターが貼ってある。計画段階から検討対象にしていたが、四国ミニ周遊する には時間が合わないので諦めていた。しかし、「SLやまぐち号」を経験してトロッコ列車にも乗りたいと 思うと共に土・日曜日だけのイベントで今日は土曜日なので、乗ろうと決断し計画を練り直した。
阿波池田から徳島に周るのを止めて、同じルートを往復するがトロッコに乗るルートを計画した。しかし、指定券が 取れるかが問題で、岡山駅はまだ「みどりの窓口」が開いていないので、坂出で購入出来れば実施することにした。

ベンチで計画変更の時刻を確認して、瀬戸大橋線の始発を待つ。5時29分発の高松行はガラガラで一番前の 車両に乗り、朝日の輝く瀬戸内海に進む。瀬戸大橋に入り、橋けたの間を真っ直ぐに進む。瀬戸内海の 島々が朝日に輝き美しい。瀬戸大橋を渡り切り坂出に到着する。(6:12)
10数分の接続時間の間に「みどりの窓口」で指定券を買いに行くと空席がありgetする。急いでホームに 戻り、琴平行の列車で乗り込む。この列車もガラガラで緑の稲を見ながら琴平に到着。(6:54)

瀬戸大橋の線路

瀬戸内海の眺め

琴平行


「瀬戸大橋トロッコ列車」の指定券が取れたので、琴平からもう一度瀬戸大橋を渡って児島までトロッコ列車に 乗り、児島から再度瀬戸大橋を渡り、高松経由「四国八十八ケ所・一番札所・霊山寺」に参拝し、戻る 計画に変更した。
トロッコ列車の出発まで琴平の街を散策する。改札で朝風呂に入れる所がないかと問うが、分からないと。
琴平駅前には灯篭が立ち並び、参道を進むと瀬戸内海を航海する船の指標として建てられた高さ 約27mの高灯篭が大きくそびえている。
金刀比羅宮には一昨年に登ったので、商店街を廻り朝食を 食べる所を探すが見つからない。やっと喫茶店を見つけ、モーニングサービスを注文する。

琴平駅

駅前の灯篭

高灯篭


「瀬戸大橋トロッコ列車」が入線して来た。2両編成で前は普通の車両、後ろがトロッコ列車で座席Noでどちらに 座っても良いことになっている。動いていない時は普通車両の冷房で。動き出すとトロッコ列車で自然の 風を楽しむと。
乗客は少なく、トロッコ列車で出発を待つ。8時13分発で出発する。年配の方が居られてお話をする。横浜の 方で「青春18きっぷ」で「阿蘇のトロッコ」「湯布院のトロッコ」を廻って来られたとか。トロッコ列車を踏破する 考え方を教わり今後の糧としたい。

トロッコ列車のオープン窓からの風が心地良い。景色もガラス越しでなく直接見られるのはgoodだ。窓の下にも ガラス窓があり、驚いたことに床にも窓があり、ガラス越しに下が見える。
多度津駅から団体や子供連れがたくさん乗車して来た。本来の瀬戸大橋を渡るためには多度津からの 乗車で堪能出来るのだ。
やがて丸亀城や瀬戸内海が望まれるようになり、瀬戸大橋にさしかかる。ガラス窓を通すのではなく、 直接見られる景色は最高だ。海の青さがより鮮明に感じる。床下の窓からは鉄橋と海が見えるのだ。 瀬戸内海の潮風をまともに受けながら本州に進む。

トロッコ列車の内部

瀬戸大橋トロッコ列車

床下の窓から瀬戸内海

瀬戸内海の風景



****「瀬戸大橋トロッコ列車・写真集」****


瀬戸大橋を渡り終え、トンネルを抜けると児島駅だ。(9:17)
トロッコ列車は茶屋町まで行くが、一般車両に移るようアナウンスがある。児島で下車し、再び瀬戸大橋を 渡って高松に向かう。
9時28分発の高松行快速はほぼ満員で、再度瀬戸大橋を渡る。景色はトロッコ列車で潮風を浴びながら 直接見る方がずっと気持良い。少しウトウトしながら高松到着。(9:58)

今回のテーマの一つにいつか歩きたい「四国八十八ケ所」の「一番札所・霊山寺」に参拝し、情報を 収集しようと計画した。当初の計画では岡山から阿波池田経由徳島線で徳島経由板東に行き、参拝し 高松から帰る周遊ルートとしたが、トロッコ列車乗車のため計画変更した。
あわただしい乗換えで10時03分発の徳島行に乗車する。ボックス席と長椅子の併用のワンマン列車は満員だ。 栗林公園・屋島を通って緑の平野を進む。坂東駅に到着して下車する。(11:30)
もう1人男性が下車し、先を歩いて行かれた。板東駅は小さい無人駅で「四国八十八ケ所・ 一番札所・霊山寺」の参拝駅としては寂しい。暑さがジリジリとする人通りのない道を地図に沿って 進むと「一番札所」の道しるべがあり、進むと国道に面して「霊山寺」が建っている。
近くの駐車場には乗用車やバスが停まり参拝者も多いが、もっと大きなお寺と想像していたが小さい のに驚く。

境内に入り本殿に参拝する。横の売店(?)には巡礼用品が売られており、説明も受けられる。必要なもの はここで調達出来るようだ。巡礼地図の本も売っているので検討が必要だ。

板東駅

一番札所の道しるべ

霊山寺


「霊山寺」を出ると売店があり、やはり巡礼用品が販売されている。少し安いか。
国道を渡った所にセルフの「うどん屋」があったので昼食にする。全ての予定が終わったので缶ビールを 買って、うどんとビールの組み合わせで昼食とする。少し汗が引いた。
元来た道を駅に戻る。陽射しがきついので少ない陰を探しながら。駅で列車を待っていると、先程 降りられた方が戻って来られた。やはり「四国八十八ケ所」を巡礼する前段階に巡礼用品を買って 来られた。
12時49分発の列車で高松に向かう。神戸の方で色々とお話をしながら。「六甲縦走」に毎年参加され ているようで、1日50kmは歩けると云う健脚に驚く。早く「四国八十八ケ所」を歩きたい様子だ。小生が 被っているキャップにスイス・チェルマットと書かれているので、アルプスの話をしたり・・・。
話している間に高松到着。(14:40)

高松駅

神戸の方とお別れして観光案内所に行き、温泉か銭湯の場所を聞く。温泉はバスで20分位の所にあり、銭湯は 徒歩15分位にあると。銭湯に行くことにし、地図を頼りに到着する。330円でゆっくりと入浴し、 汗を流す。3日間の疲れを癒していよいよ帰宅の途に付くのだ。

大きく変わった高松駅に戻り夕食兼乾杯の場所を探すが適当な所が見つからない。うどん屋はあるが つまみがなさそうで、蕎麦屋に入りビールで乾杯し、蕎麦焼酎の蕎麦湯割で一息入れ蕎麦を食べる。

16時43分発の岡山行快速に座り、瀬戸大橋を渡るのも知らずにぐっすりと眠ってしまう。今日は 瀬戸大橋を2往復したのだ。岡山の手前で目覚め、岡山着。(17:35)
岡山からいつものように姫路乗換えで高槻に到着したのは、20時46分。21時過ぎに無事帰宅する。

今回の旅行は「青春18きっぷ」で中国地方を何処まで周れるかから始まり、有効活用するため四国 散策も組み入れた。
その中で境港・日御碕・出雲大社・SLやまぐち号・湯田温泉・小倉・瀬戸大橋トロッコ列車・ 四国八十八ケ所・一番札所・霊山寺とイベント列車乗車や観光・参拝と盛りたくさんだった。約1700kmの JRを3日間の切符(6900円)+指定券(1100円)で楽しんだ。
さあ、次は何処へ行こうか!?





    
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