「青春18切符」...「四万十川と唐津・虹ノ松原散策」


2006/3.16-19.. [高知][四万十川][唐津][帰路]

「行程MAP」



A、3/17...高知(6:04)→須崎(7:45・8:03)→窪川(8:49・10:01)→土佐大正(10:26)→四万十川散策 →土佐昭和(13:59)→半家(14:12・散策・15:32)→松丸(16:18・温泉・18:02)→宇和島(18:49・19:29) →八幡浜(20:52).===> 186.1km・3600円

5時過ぎに目覚める。TVの天気予報では暖かくなり晴天と。四万十川散策には最高の天気だ。
朝食時間前なのでチェックアウトして駅に向かう。まだ薄暗く静かだ。高知駅の待合室にはたくさんの人が 待っている。売店が開いていたので、おにぎりを買う。
30分後に窪川行の直通があるが、あえて須崎行に乗り、誰も居ない車内でおにぎりをパクつく。

6:04発の須崎行は1両の長椅子タイプのワンマンカーで貸切で出発する。本当に誰も乗って来ない。今日は 土曜日なので通勤客もいないのか。駅ですれ違う高知行はそれなりに混んでいるが、下りは無人。

須崎駅 ..プレート→

太平洋の輝き

上り優先なのか駅での退避待ち時間が8分、13分と本当に鈍行で、7:43'須崎に到着する。
途中下車も旅の楽しみの一つで、まだ静かな駅前をブラブラと。小さな商店街の一つの店が開いており、 奥さんが天婦羅を揚げている。話をして芋天とコロッケを買い、駅で熱々を追加朝食とする。
須崎駅は高知県の国鉄発祥の地とのプレートがあり、高知市より早いのは何故かと。

8:03'発の高知からの窪川行に乗り換える。トンネルを抜けると太平洋が見えて来て、朝日に輝く海面が 眩しい位だ。 小さな島々の間から水平線がはっきりと確認できる。天気だ!!
8:49'ワンマンカーは窪川に到着する。乗客は延べ3人の超ローカル線だった。

接続待ち時間が1時間強あるので、街を散策する。 近くに「西国八十八ケ所・第三十七番札所・岩本寺」の案内があったので参拝に訪れる。
知人が現在「西国八十八ケ所」のお遍路をされ、先日参拝されたことをHPに掲載しておられた。 ここに参られたのだと思いながら参拝する。 いつの時期にか小生もお遍路にトライしたいと思い、静かに頭を垂れる。
駅前近くにパン製造のお店があったので、昼食用にあんぱん・サンドイッチを買っておく。

駅で列車を待っていると阿波池田から一緒だった青年と出会ったので話す。彼は学生で東京から 「青春18きっぷ」を2枚(10日分)使い切って、九州・中国地方を廻り、四国に来ていると。3枚目にも 入っており、今日は松山に行き、どの様にして東京に帰るか検討していると。
若い学生の凄い行動力に驚くと共に敬意を払う。

10:01'発の予土線・宇和島行に乗る。これも1両の長椅子タイプで適当に乗客がある。「青春18きっぷ」 の仲間と思われる若者、シニア、女性連れが散見される。
窪川から次の若井駅までは第3セクターの「土佐くろしお鉄道」の路線で、「青春18きっぷ」の対象ではなく 追加料金が必要と聞いている。
運転手の横から線路を見ていると宿毛に行く路線と分岐して山側に進む。

窪川駅

岩本寺 ..本堂→

予土線列車 ..分岐→


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

青空の下、一両列車は北に向かって進むと横に川が流れている。地図で確認すると四万十川だ。窪川の すぐ南は海なのに、地形の不思議とは云え、四万十川は反対の北の山側に流れているのだ。 蛇行が凄いことが分かる。

四万十川は全長196kmの四国第2の川で、本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の 清流」と呼ばれている。又、 四万十川には支流も含めて47の沈下橋が架かっており、生活と自然との調和が図られている。
今回の旅の最大目標である「四万十川散策」で清流の蛇行と沈下橋を巡り、四万十川の大自然を 堪能しよう。

事前にサイトで調べていた「土佐大正駅」から「土佐昭和駅」までの約14kmを歩くため、東京の学生さんと 別れて「土佐大正駅」で下車する。(10:26)
列車で8-9分の距離を2.5時間かけて、四万十川の景観と沈下橋を探訪しながら進もう。


<四万十川散策MAP>......画像をクリックすると拡大します。

四万十町には大正や昭和と云う集落があり、それが駅名になったようだが、明治や平成はないとか。 木製の風情のある「土佐大正駅」から通りに出ると「国鉄土佐大正駅」と書かれた道路標識がある。 何かタイムスリップした感覚に襲われる静かな街だ。
人通りの無い大正の街を抜け、四万十川の支流に沿ったR381を進む。川沿いの桜並木の蕾は固く、 開花まではまだしばらくかかるだろうが、きれいな土手の桜並木だ。
トンネルを抜けると四万十川が現れる。上の地図でも分かるように、四万十川の蛇行は凄い。この辺りは 中流になるので、川幅はまだ狭いが水はきれいで流れはゆるい。
大きな蛇行を避けるように、予土線はトンネルで直線的に進み、国道は一部はトンネルになるが、大半は 四万十川沿いを通っている。
散策するコースは出来るだけ国道を避け、沈下橋を探訪しながら進もうと計画している。

土佐大正駅 ..標識→

国道のトンネル

四万十川の流れ


青空の下、四万十川沿いの国道を気持ち良く進む。汗ばんで来たので、ジャンパーと長袖シャツを脱ぎ、Tシャツに ベスト姿と初夏の装いになる。車の通行は少なく、歩道もあり鳴き方が上手くなったウグイスの声を 楽しみながら。
国道はトンネルで近道をするが、「里川沈下橋」を見るために国道から離れて川沿いの小道を進む。木陰が あり、四万十川が望まれ、のどかな道を楽しむ。清流が間近に見られ、土手下には菜の花の黄色が アクセントになっている。静かだ。

四万十川沿いの道

青々とした清流

土手の菜の花


四万十川の蛇行に沿って曲がって行くと目的の「里川沈下橋」が清流に静かに架かっている。よく 写真で見る光景を実際に見ることが出来た。(11:30)

里川沈下橋


沈下橋は増水時に川に沈んでしまうように設計された欄干のない橋のことで、高知県が保存する47の 四万十川沈下橋の他にも流域には沈下橋があり、全部で58橋が現存すると。
思っていたよりも頑丈で橋桁も橋もコンクリート造りで重厚な感じだ。この「里川沈下橋」は車両通行止に なっている。橋に上がって、四万十川の流れの真上に進む。流れは緩やかで底がはっきりと見られる 位澄んでいる。
橋の上で一息入れ、四万十川の静寂と流れを満喫する。誰もいない。

里川沈下橋の橋桁

里川沈下橋の橋上

里川沈下橋の上から


「里川沈下橋」を渡って四万十川の蛇行に沿って細い道を進む。国道からも大きく離れ、車の音も 聞こえず、ウグイスの鳴き声と風の音と時々渓流の音が聞こえるだけだ。
流れが緩やかで、蛇行しているのでどちらが上流かと考えるゆったりとした時間だ。蜜蜂の巣箱が 所々に置いてある道をJRの鉄橋に向かって進む。山から細い川が四万十川に流れ込んでおり、 たくさんの小川が集まり、段々と水量が増えていくのだろう。
JR予土線の鉄橋の下をくぐって、線路と四万十川の間の細道を対岸の国道を眺めながら次の 「茅吹手沈下橋」に向かう。

青空・緑の山・清流

JR予土線の鉄橋へ

四万十川と対岸の国道


JR予土線と四万十川の間の細道を進むと遥か向こうに「茅吹手沈下橋」が見えてくる。この沈下橋は 平成9年にJRのポスターにもなった有名な橋だそうだ。土手を下って「茅吹手沈下橋」に到着する。 (12:30)

茅吹手沈下橋


河原には四万十川で漁をする平底船が係留されている。水深が浅いので平底にしているのは熊野川で 乗った船と同じだ。
「茅吹手沈下橋」は車も通れる沈下橋で、橋幅も少し広いが欄干がないので運転する場合は少し不安 だろう。
橋の上で川に足を投げ出して昼食にする。流れているのが分からない位の川面を眺めてアンパンと サンドイッチを食べる。本当に静かだ。
川を覗くと川底の石まではっきりと見える澄んだ水だ。さすが「清流・四万十川」。
今は水量が少ないが、梅雨時にはこの沈下橋が流されずに水中に沈んでしまうと考えれば、人間の 知恵の偉大さが分かる。
対岸から車が来たので慌てて立ち上がり、橋の端に避け、運転手と会釈を交わして車を通す。普通に 運転しているので慣れているのだろう。

「茅吹手沈下橋」を渡らずに進みたかったが、道がなくなるので橋を渡って国道に出ざるを得ない。 腹ごしらえも出来たので出発する。(12:45)
坂を登って国道に出ると「茅吹手沈下橋」の案内の看板が立っている。正式名は「新谷橋」だと。

茅吹手沈下橋と平底船 ..案内板→

茅吹手沈下橋上 ..車が→

茅吹手沈下橋に座って ..川底→


国道に戻り、四万十川が蛇行している所をトンネルで抜ける。再び蛇行して戻って来た四万十川沿いの 国道を進む。車も少なく快調だ。
菜の花や雄大な蛇行する四万十川を堪能しながら、次の「第1三島沈下橋」「土佐昭和駅」に向かって 歩を進める。

後で考えれば、ここでスピードを上げて列車の発車時刻を考慮しなければならない所を、青空と緑の 山々、四万十川の流れに気分的にノンビリしてしまった。
年度末特有の道路工事をしている方と話したり、工事中の一方通行の信号で止まったりと無駄な時間を 過ごした。

トンネルを抜け

菜の花の道

蛇行する四万十川


歩きながら時計を見ると予想以上に時間を使っている。
「土佐昭和駅」13:59'発の列車に乗らないと次の列車まで1.5時間待たねばならない。後40分程しか ないのに気付き、小走りで急ぐ。

四万十川の大きな中州が見えて来た。この中州に「第1三島沈下橋」と「第2三島沈下橋」が架かっ ている。

第1三島沈下橋


国道を急ぎながら進むと「第1三島沈下橋」が眼下に見えて来た。「土佐昭和駅」までの距離が 地図上でしか認識出来ていないので、川岸に降りて沈下橋を眺める時間がなさそうだ。
また「第2三島沈下橋」は中州と対岸の間に架かっているので見ることも出来ないが、時間がない ので、残念ながら断念せざるを得ない。
「第1三島沈下橋」はJR予土線との並行して架かっている一つの風物詩で撮影ポイントにもなっている ので、急ぎ足で撮影する。
国道脇には「四万十川日本一のたからもの」と刻まれた碑が建ち、四万十川の清流を見守っている。

第1三島沈下橋を目指して

JR鉄橋と第1三島沈下橋

四万十川の碑


JRの鉄橋の下をくぐり、トンネルを抜けて駅に急ぐ。出会った地元の方に駅への道順を確認するとまだ先だと。
この昭和の集落辺りで四万十川の川面を横断する「鯉のぼり」が飾られるとのことで、街灯には 「鯉のぼり」をモチーフになっている。
駅に急ぐ。「土佐大正駅」と同じ様に「国鉄・土佐昭和駅」の標識がに従って駅に進む。息が切れる。 やっと「土佐昭和駅」に到着し、ホームに駆け上る。出発まで5分とギリギリの到着だ。
汗を拭い、水を飲んで一息入れていると列車がやって来た。

街灯の鯉のぼり

土佐昭和駅 ..標識→

土佐昭和駅ホーム ..時刻表→



「四万十川散策-1(土佐大正〜土佐昭和)」の「紀行スライド・ショー」

後半小走りで歩いたので結構疲れた。列車は30%程度の乗客で車窓から四万十川の流れを見ているが、 鉄橋とトンネルで満足に川は見られない。やはり、歩いたのは正解だと満足する。

半家駅

<半家駅周辺散策MAP>...クリック拡大

今回の旅では四万十川の沈下橋を出来るだけ体感しようと計画した。時刻表と歩行時間を勘案して、 土佐大正〜土佐昭和間と「半家(はげ)駅」でも下車して散策しようと。

列車の中から四万十川に架かる「半家沈下橋」を探す。一瞬、木々の間から見られたが写真を写すことは 出来なかった。駅まではそれなりの距離があることを確認する。

2駅先の「半家駅」で下車する。(14:12)
半家の名前の由来は、この地に住み着いた平家の落人が「平」の横線を移動させて「半」にした ためと。
しかし、珍しい名前で日本珍名駅にも載っているとか。
「半家駅」で降りて、「半家沈下橋」「中半家沈下橋」「長生沈下橋」を探索しようと計画したが、 先程の散策で疲れが残っているのと列車から「半家沈下橋」を眺め、一山越えなければならないことが 分かったので、「半家沈下橋」は諦めることにする。

中半家沈下橋


次の列車までの1時間20分の間に廻らねばならない。駅から国道に出て、菜の花が咲く四万十川の道を 遡り、JRの鉄橋の下をくぐって「中半家沈下橋」に向かう。
「中半家沈下橋」は車は通行止めの少し狭い沈下橋だ。
河原に降りて沈下橋を渡る。水量が少ないのは少し物足りないが、JR鉄橋と対岸の菜の花の黄色が 美しい。重厚感ある沈下橋を対岸に渡る。

中半家沈下橋とJR鉄橋

中半家沈下橋と菜の花

中半家沈下橋上


少し日が傾き始めて、対岸の道は木陰もあり涼しい。JR鉄橋をくぐって川下に進むが、蛇行する 四万十川で川面が日当たりになったり、逆光になったりと方角が分からなくなる。
満開になった山桜を見たり、岩場で瀬になった清流を眺めたりとユックリ進む。

四万十川の小道

満開の山桜

瀬になった清流


対岸に半家駅の辺りを見て、快調に下って行く。川幅が段々と広くなってくる。蛇行した先に 自動車が渡っている「長生沈下橋」が見えてくる。

長生沈下橋


「長生沈下橋」は生活道路となっているのか車の通行が多い。橋幅も広く、真ん中に車を避ける退避 場所も設けられている。渡っている時にも車が来るし、岸で渡るのを待っている車もいる。
橋の真ん中から川面を見ると広くなった川幅と青空、山々の対比が疲れた足を癒してくれる。橋を 渡り、国道を半家駅に戻る。山の影になった「長生沈下橋」が小さくなって行く。

長生沈下橋

長生沈下橋の真ん中から

影に隠れる長生沈下橋



「四万十川散策-2(半家駅周辺)」の「紀行スライド・ショー」


前回の教訓を活かして、少し早めに駅に到着して列車を待つ。
15:32'発の宇和島行も「青春18きっぷ」の仲間がたくさん乗っている。次の江川崎駅で20数分の待機が あり、ホームで屈伸運動。

計画当初は宇和島に行き、宇和島城を見学した後、温泉がないので銭湯に入って夕食を食べようと 銭湯の場所も検索していた。 その後、調べていると予土線・松丸駅に温泉があることが分かった。これはラッキー。

松丸駅 ..温泉→


「青春18きっぷ」を利用して初めて九州に行った時、延岡から高千穂までの高千穂鉄道の 「日之影温泉駅」や熊本に向かう途中の南阿蘇鉄道の「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」で次の列車まで 温泉を楽しんだ嬉しい経験を再度体験しようと、宇和島観光を止めることにした。

16:18'に松丸駅に到着し、駅舎の上にある温泉に行く。入浴料400円と安く、まだ新しいので気持ち良い。 露天風呂からはのどかな田園風景が広がり、「四万十川散策」を振り返りながらユックリと疲れを癒す。
駅前の食堂でビールで乾杯し、焼きソバで腹ごしらえする。

18:02'発の列車も「18キッパー」の姿が見られ、今シーズンの人気の高さがよく分かる。宇和島駅に到着した 時はもう真っ暗になっている。(18:49)
八幡浜行の接続待ちに駅前をブラブラとする。開いている店も少なく、売店で「宇和島てんぷら」を 土産に買っておく。

19:29'発の八幡浜行ではウトウトとしながら心地良い揺れに身を任せる。今日はこの予土線を4回に分けて 堪能したのだ。内容の濃い旅だった。
20:52'無事八幡浜駅に到着する。八幡浜のフェリー乗り場までは20分程歩かねばならない。まだお腹も 空いていないので、以前フェリー乗り場から歩いた逆コースを海岸に向かう。八幡浜銀座の繁華街は漁師町で 賑やかだ。
フエリー乗り場に到着し、時間を潰すことになるが、出航まで3時間近くある。港近くの食堂は閉まって しまい、繁華街に戻るのには少し疲れているので、乗船券(2620円)を購入し、ベンチで出発からの出来事 をメモして思い出す。
万歩計を見ると今日の歩行歩数は38000歩と「四万十川散策」の距離が良く分かる。

24時少し前に乗船する。土曜日でもあり乗船客は多く、素早く船室の隅に眠る場所を確保する。横には 3人連れの男性が寝酒と称して宴会をしていたが、出航も知らずに眠ってしまう。

宇和島駅

八幡浜駅

八幡浜フェリー乗り場 ..船→




「高知〜八幡浜」の「紀行スライド・ショー」


[高知][四万十川][唐津][帰路]
(工事中)




    
広告 [PR]  ダイエット キャッシング わけあり商品 無料レンタルサーバー