「青春18切符」...「四万十川と唐津・虹ノ松原散策」


2006/3.16-19.. [高知][四万十川][唐津][帰路]

「行程MAP」



○ 2007.03.16-19.(高槻→岡山→琴平→阿波池田→高知(宿泊) →窪川→土佐大正→土佐昭和→半家→松丸→宇和島→八幡浜→フェリー(宿泊)→別府→大分→由布院→ 久留米→鳥栖→佐賀→唐津(宿泊)→前浜→博多→小倉→下関→糸崎→姫路→高槻)

今年の春の「青春18きっぷ」はJR創業20周年を記念して、例年の11500円が8000円となるとの話で、 マニア間では事前から大人気となっている。書店の時刻表も早々に売切れの状況で、大混雑になりそうだ。
何処へ行こうかと色々と検討を重ね、サイト情報を収集していると「四万十川」をサイクリングする方法も発見 したが、「四万十川」を散策した方の旅行記に出会い、サイクリングよりも歩きだ・・・と。

本来なら「しまなみ海道サイクリング」で利用した夜行快速で松山まで向かい、四万十川を散策し、高知に 進むのが一番なのだが、夜行快速の発売期間が短く、混雑が予想されるので、反対に高知から進む ことにした。
四万十川散策後、一昨年トライした八幡浜〜別府をフェリーで泊まり、九州横断路線(肥薩線・豊肥本線・九大 本線)で唯一未経験な久大本線を 踏破し、鹿児島単身赴任時代に観光では訪れていない佐賀県に足跡を残すべく、虹ノ松原を歩いて 帰宅する本州・四国・九州周遊ルートとした。


@、3/16...高槻(5:01)→加古川(6:48・6:59)→姫路(7:15・7:33)→岡山(8:57・9:06)→琴平(10:39・ 10:48)→阿波池田(11:12・11:35) →高知(13:34).===> 386.2km・6840円

今年は暖冬で季節感が狂っていたが、3月に入ると寒の戻りで急に寒くなった。2月と3月が入れ替わった ような状態だ。鈍行で行くと四国では途中の乗換え時間にロスが多く、琴平〜阿波池田間は特急にワープし 時間を稼いで高知まで行き、高知市内を楽しむことにする。

列車からの日の出

姫路駅・えきそば

一番の快速で姫路まで行っても間に合うが、姫路発の岡山行が混雑するので、昨年夏と同じく少し早く 到着し、朝食兼用で「えきそば」を食べようと考える。

4時半に出発し、5時01分の始発電車に乗車する。
ガラガラの電車でウトウトしながら、舞子付近で日の出の輝きを見て終点の加古川まで。
乗換えて姫路に行き、早速「えきそば」(320円)の朝食とする。
「えきそば」はラーメンの麺に天婦羅を載せうどん出汁の珍しい組み合わせで美味い。

岡山行の列車は4両の2人座席で昨年夏に比べると乗車客は多いが、2人席を独占して座れる。やはり、 学生やシニアの「青春18きっぷ」利用者らしい仲間が多い。
昨夜の雨で霧が深い山陽路を車窓から眺めたり、ウトウトとしたりとして岡山に到着。
快速マリンライナーで瀬戸大橋を渡り、坂出で乗り換えても、次の岡山発琴平行に乗ることになるので、 ユックリと鈍行で行く。

穏やかな瀬戸内海

岡山・9:06発琴平行に乗る。岡山側の児島駅で次のマリンライナーを待つことになる。後ろから来る快速まで 時刻表で注意していなかった。
姫路発が一電車遅らせることも可能なのが分かった。そうすると高槻発を30分遅らせることも 可能だ。次からの検討材料にしよう。

昨年夏はトロッコ列車で渡った瀬戸大橋を進む。少し曇って海の青さが今一だが、穏やかな瀬戸内海を進む。
トロッコ列車は窓が無く、視界も高いが普通の列車の窓越しでは、なかなかシャッターチャンスが難しい。
瀬戸大橋を渡り四国に上陸し、琴平に向かう。琴平から鈍行で進むと琴平で1.5時間、阿波池田で1時間の 接続があり、高知到着が15:55になる。
これでは日暮れまでに桂浜・高知城を廻るのは難しい。
琴平から阿波池田まで特急に乗り、時間短縮することにする。

10:39に琴平に到着し、10分間の接続時間に駅前をパチリ。昨年夏は早朝の街中を散策したことを思い出す。
「青春18きっぷ」は特急の利用は出来ないので、阿波池田までの乗車券(640円)と特急券(510円)を 買って、「南風5号」に乗車する。特急の自由席は結構混んでいる。座席のクッションは鈍行と比べると抜群に 柔らかく、束の間の座り心地を楽しむ。
約20分の乗車で阿波池田に到着し、再び鈍行の接続待ちの間に初めて池田の街に出る。蔦監督の 高校野球で有名な池田の街は商店街もあるが、人影は少ない。
駅の中の食堂で少し早いが昼食に「ぶっかけうどん」を急いで食べる。

琴平駅

特急・南風5号

阿波池田駅


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

11:35発高知行は長椅子タイプで四国山地の真ん中をゆっくりと進む。高い山には昨日の雪が少し 残っているのを眺める。車内にはシニア女性一人旅や学生の「18キッパー」の姿が見られる。

高知行普通列車

地元の乗車客は全て高齢者で、話の内容から病院や池田への買物の方のようだ。小さな車に大きな クーラーを載せた老人の姿は印象的だった。

大歩危・小歩危で有名な吉野川の渓谷沿いを列車が行く。何年か前、ドライブで訪れたことを想いながら 車窓から渓谷を楽しむ。青い水面が美しい。

大杉駅には何故か「美空ひばりゆかりの地」の柱が立っている。美空ひばりが9才の時、巡業中の乗って いたバスが、この辺りで対向するトラックを避けようとして横転してしまい、窓ガラスで左手を深く切り、 意識がなくなったが、医師の応急処置で奇跡的に回復する。近くの八坂神社の境内に日本一の杉がある と聞き、「どうぞ私を日本一の歌手にしてください」と願いと誓いを立てたと。

長いトンネルを抜けた次の土佐北川駅は鉄橋の上に設置された珍しい駅で停車中に下車してパチリ。
ホームの幅も狭く、下を見る暇も無かったが、穴内川の川面まで随分あるのだろう。
鈍行列車の珍駅見聞はまだ続く。
列車が突然止まったので、外を見ると単線のはずが複線になっている。 運転手が窓から顔を出して後方を見て、バックで動き出す。スイッチバックなのだ。そのまま下の線路を進み 角茂谷駅に停まる。
運転手に聞くと山の斜面が急なので、本線にホームを設置出来ないため、平らな場所にホームを 作り、スイッチバックで入線するのだ。待機している間に上りの特急が本線を勢い良く通過して行った。 考えたものだ。

車内の老人

小歩危の流れ

鉄橋の上の土佐北川駅


四国山地を越えると急な坂を下るように高知平野に列車は進む。土佐山田駅からアンパンマン・ミュージアムに行く ルートがあるので、アンパンマンのPRが多く微笑ましい。
後免駅からは室戸岬に向かう「土佐くろしお鉄道」が延びている。次の機会にはトライしたい。

坂本龍馬像

13:54、高知駅に到着する。昔、バスツァーで桂浜には行ったが、高知市内は初めてだ。
駅の観光案内所に行き、マップを確保する。桂浜へ行くバスの時刻を確認すると駅前からより、 「はりまや橋」の停留所に行く方が早いとアドバイスされ、市電の走る広い道を「はりまや橋」に向かう。
「はりまや橋」は期待を裏切られる名所の一つと云われているが、道の横に赤く架けられている。 なるほど。

バスに乗り、桂浜に向かう。トンネルを抜けると花が飾られた美しい「桂浜花街道」を通り、桂浜に到着する。
帰りのバスの時刻を確認して浜に進む。潮風がきつくて少し肌寒い。「坂本龍馬像」の周りには観光客が たくさんいる。韓国のツァーも来ており賑やかだ。
「坂本龍馬像」は東を向いているので、逆光で上手く写せない。

桂浜の砂浜に降りる。砂は細かい小石混じりで歩き難い。白波が岸に打ち寄せ気持ち良い。少し曇って いるので、太平洋の水平線はぼやけているが地球が丸く見える。
浜辺を向こうに見える下竜頭岬まで歩き、岬に登ると神社が祀られている。ここから桂浜を見ると 浜辺と白波の対比が美しい。潮風を味わいながら、雄大な太平洋を眺め楽しむ。

はりまや橋

桂浜

下竜頭岬から桂浜を望む


バスで高知城に向かう。夕暮れが近くなって来たので、お城の近くのバス停を確認して下車する。

高知城・天守閣 ..説明→

板垣退助像

城内に入ると桜祭りの提灯が飾られているが、蕾は固くまだ先のようだ。気象庁の予想間違いは方々に 準備を前倒しさせたようだ。

高知城は、江戸時代の初め1601年に土佐に入国した山内一豊により築城された。城郭は典型的な平山城 で、現在国の重要文化財に指定されていると。

天守閣に向かう城内には「板垣退助」「山内一豊」「山内一豊の妻」の像が建っている。土佐の英雄と して、桂浜の「坂本龍馬」と並んで有名な方々だ。

立派な追手門と石垣を眺め、階段を登っていくと天守閣が近付いてくる。優美な天守閣だ。
天守閣に入場しようとするが、閉門になっていて入ることが出来ない。高知城と桂浜を逆にすれば 良かったと反省する。

天守閣には登れないが、高知城の雰囲気を味わいながら石段を降り、追手門から今夜の宿舎である ビジネスホテルに向かう。

高知城・追手門 ..説明→

山内一豊の妻像 ..説明→

山内一豊像 ..説明→


追手門から城外に出ると石垣に囲まれたお堀が気持ち良い。
広い道路の街路樹は南国を思わせるような椰子が美しく植わっており、歩道には鯨のタイルが埋め込まれ、 観光都市として努力していることが分かる。

「ひろめ市場」の看板があるので、名産品でも売っていないかと中を覗く。市場とあるが大きな食堂で、 東南アジアにあるナイトバザールのように、真ん中に食べるテーブルが集まり、周囲に色々な店があり、それぞれの 店から料理を買い、食べるシステムのようだ。まだ人は少ないが、雰囲気も良いので夕食はここでしようと。

高知城・堀

鯨のタイル

椰子の街路樹


サイトで調べ、風呂のあるビジネスホテルにチェックインし、屋上の展望風呂で長かった列車の旅の疲れを癒す。
夕食に先程の「ひろめ市場」に行くと中央のテーブルにはグループやペアが一杯なのには驚く。一人で座り、 料理を運ぶのは面倒なので、一角にあるカウンターのある居酒屋に行く。

ビールで乾杯し、新物の「カツオのタタキ」を注文し、舌鼓を打つ。地元のカツオはやはり美味い。
地方に行けばその地元の酒を飲まねばと「ダバダ火振・栗焼酎」を頼み、お奨めの「鯨の竜田揚げ」を 久し振りに食べる。
地元のお客さんと楽しく話しながら。メニューに知らないものがあると頼む習性があり、「めひかり」を 見つけて注文する。
深海魚で小振りだが脂が乗って美味しい。漁師が捨ててしまうので地元しか手に入らないと。

気持ち良く飲んで、ホテルに戻り、ぐっすりと眠る。明日は天気のようだ。

「出発〜高知観光」の「紀行スライド」

[高知][四万十川][唐津][帰路]





    
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