「青春18切符」...「カキオコ・ホルモン焼うどん探索の旅」




○ 2008.01.15.(高槻→大阪→谷川→日本へそ公園→谷川 →西脇→加古川→赤穂→日生→岡山→津山→佐用→姫路→高槻)

昨年末のエジプト旅行の整理や年末年始の孫達の来訪で、冬の「青春18きっぷ」の活用が出来なかったが、 「万博会」の新年会で城崎温泉まで遠出した。その残りの1枚をどの様に使おうかと検討する。
夏に近場の未踏破路線を探索したので、まだ行っていない路線を調べる。
加古川線(谷川〜加古川)、赤穂線(相生〜岡山)、津山線(岡山〜津山)を乗っていないので、それを踏破する ことにする。

せっかく知らない路線に乗るのだから、何処かで途中下車して楽しもうと考える。路線図や今まで知った 情報番組を思い出して、加古川線は「日本へそ公園」見学、赤穂線は日生の「カキオコ」賞味、津山線は 「津山城址」見学、津山から姫路までの姫新線は昨年夏に乗ったが、佐用の「ホルモン焼うどん」賞味と 食べることを重点に置いた旅を企画する。


○、1/15...高槻(5:26)→大阪(5:50・5:55)→谷川(7:31・7:36)→日本へそ公園(7:54・8:29)→谷川(8:48・9:00) →西脇(9:27・9:46)→加古川(10:30・10:52)→赤穂(11:37・11:39)→日生(11:53・13:00)→岡山(13:57・14:15) →津山(15:43・16:28)→佐用(17:36・18:39)→姫路(20:00・20:12)→高槻(21:31).===> 448.6km・7140円

谷川までは昨年夏と同じ列車で行こうと残っている餅をチンして食べ、、4時40分に出発する。空気が冷たく 真冬の夜明け前は寒い。
ガラガラの列車で大阪に向かう。大阪駅に到着し福知山線のホームに急ぎ、福知山線のボックス席を独占して ウトウトとしながら谷川に向かう。
夜明けが近付き、車窓からの景色は霜で真白だ。明るくなるに連れ、霧が濃くなっている。雲海が広がり、 水墨画のような光景を冷たくなっている窓ガラスに額を押しつけて眺める。雲の上に頭を出す山が美しい。
谷川駅の一つ手前の下滝駅で「恐竜化石発見の里」の立看板を発見する。昨年、恐竜の化石が発見されたとの ニュースで報じられた所なのだ。横には恐竜のモニュメントが設置され、観光資源としての対応の早さを感じる。
一度、訪れてみたいなぁ〜と思わせるPRだ。

車窓から雲海展望

霧の田畑

丹波恐竜


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

定刻通り、谷川駅に到着する。
ホームに降りると冷たい。やはり山間部の底冷えは体の芯から凍えさせる。

西脇行ワンマンカー

きれいな車内

横の加古川線ホームに行くと1両編成のワンマンカーが停まっている。手動開閉ボタンを押して乗車して驚いた。きれいだ。
シートは2列と1列タイプでワンマンカーの古いタイプしか知らない者には新鮮だ。JR西日本もやるなぁ〜と思う。

知らない路線から眺める車窓は楽しい。単線の狭い線路の横には枝が窓に当たる程の林があったり、田畑が広がったりと 朝日に輝く近畿のど真ん中の景色を眺める。

日本へそ公園駅に到着する。無人駅だ。
珍しい名前なので、出発前にその由来を調べると
「日本の北の端は北海道の宗谷海峡で北緯46度、南の端は沖縄県八重山諸島の 波照間島で北緯24度、東の端は択捉島で東経147度、西の端は与那国島で東経123度です。日本の真ん中は北緯35度、 東経135度になり西脇市の「へそ公園」が日本の東西南北の中心になります。」
と記されている。
なるほど、北緯35度・東経135度は日本の中心=「へそ」なのだと納得して、どの様な所なのか訪れた次第だ。
子午線が明石市を通過しているのは知っていたが、その延長線上にここがあるのだ。

小さな駅で一人だけ降りる。まず、「へそ」を探しに、線路の上の橋を渡って、小さな公園に行くと記念碑と三角点のような 標識石が埋まっている。
ここが「北緯35度・東経135度」だと。何もない小さな広場にぽつんと埋められているのだ。

朝日に輝く山々

日本へそ公園駅 標識

北緯35度・東経135度の標識


日本のへそを踏破したことを刻んで、反対側の公園に戻る。
小高い丘の上に「日本へそ公園」があるが、早朝で人は誰もいない。氷が張っている小道を進むと「にしわき経緯度地球科学館」の 建物が見える。「へそ」をイメージしたような丸型に渦が描かれたユニークなものだ。 中がどのようになっているのか分からないが・・・・。
横を上るとまだ上の丘にモニュメントらしきものがあるが、上る道が分らないので諦める。冷えて寒いので、休憩する場所でも ないかと探すが、全く何もない。仕方なく駅に戻る。
ここで1時間程見学して、次の列車に乗る予定だったが、寒くてたまらないのでもう一度谷川に戻る列車に乗ることにする。 この列車が折り返して、予定の列車になるのだ。
駅舎の片隅に小さな標識がある。よく見ると「近畿の駅百選・認定駅」とある。この様な指定駅があるのを初めて知る。 帰宅して調べるとJRだけではなく私鉄も含めて掲載してある。(調べてみては・・・)

にしわき経緯度地球科学館

日本へそモニュメント 説明

近畿の駅百選・認定駅の標識


谷川駅行列車に乗車する。30分余りの探索だったが、体は冷え切って列車の暖かさにホッとする。もう一度、谷川駅に戻り、 折り返して西脇駅に進むのだ。「青春18きっぷ」ならではの有効な使い方だ。
谷川駅から西脇への道中で車窓から「日本のへそ」を確認する。
「へそ」は踏破したが、北端・宗谷岬は未踏破で、北は旭川まで。南の波照間島、西の与那国島も未踏破で西表島まで。

西脇駅

加古川行列車

東の択捉島は無理としてここは納沙布岬の先端を踏破した。まだまだ行かねばならない所は多い。

西脇駅に到着し、接続待ちに何か食べたいと思って、駅前を探すか何もない。市の中心地かと思ったが、そうではないのか?
止むを得ず空腹感を我慢して、2両編成のワンマンカーで加古川に向かう。

のんびりした田園地帯は広々としている。播磨平野を横切っているのだろう。加古川に近付くと民家も多くなり、 都会が近くなったことが分かる。
定刻通り、10時30分に到着し、赤穂行の接続の間にきれいになった駅舎の中にある「駅そば」で名物のそばを食べる。 姫路駅が発祥だが、ここにも進出しているようだ。

赤穂行に乗り、姫路を過ぎ、かって牡蠣を食べに来たことがある坂越を通って赤穂まで進む。赤穂線もここまでは来たことが あるが、この先は未経験だ。

カキオコ

反対側のホームで待っている岡山行の列車に乗り換える。ガラガラだが、「青春18きっぷ」愛好と思える女性のグループや 二人連れがいる。最近は女性の愛好家も多くなった。
11時53分に日生(ひなせ)駅に到着する。
目の前は瀬戸内海の入江となり、青い海が広がっている。
ここから小豆島へのフェリーが出航しているようだ。

駅前の観光案内所に行き、MAPを探し、「カキオコ」の美味しい所を教えてもらう。
10軒程あり、何処も美味しいとの優等生の答えにうなづき、1時間しかないので、一番近い店を教えてもらう。
静かな港町の雰囲気を味わいながら、教わった「オレンジハウス」に行く。
店内は満員で、待っている人もいたが、丁度、4人連の婦人が出られたので、鉄板の前に座ることが出来た。

「カキオコ」は「牡蠣のお好み焼き」のことで、地元名産の牡蠣をふんだんに入れたお好み焼きだ。
大阪近辺でも最近は広島や三陸産の牡蠣ではなく、岡山・坂越の牡蠣が多くなっている。
日生の若者が地元のPRを兼ねて、地道に調査し仲間を増やして「日生カキお好み焼き研究会」を作ったと。 日生町観光協会もバックアップして観光案内所には彼らの作ったパンフレットが置かれている。
関西の情報番組に紹介され、それで知ったので訪れた次第だ。
「カキオコ」の詳細は「カキお好み焼きHP」で 楽しんでください。

鉄板の前で、眼の前で焼かれる「カキオコ」をまず眼で味わう。酢牡蠣にしても美味しそうなプリプリの牡蠣をお好み焼きの 上に10個程載せ焼く。
撮影の許可を得てパチリ。生ビールを注文して、「カキオコ」に乾杯!!
お好み焼きと牡蠣の味がミックスして美味しい。フーフーしながら、ビールを飲みながら「日生のカキオコ」を味わう。 味とボリュームに満足して、ご馳走様と店を出る。800円で大満足だった。

港に出て静かな海を眺める。瀬戸内海の小島への定期船が停泊しており、空と海の青色を堪能する。
岡山行の列車の時間が近付き、駅に戻る路上に日生の海の幸が描かれた化粧板が埋め込まれているので、パチリ。 マンホールや路上の絵画は旅人に親しみを感じさせる。

日生駅

カキオコのオレンジハウス

日生の海


日生のマンホール蓋

路上のシャコ

路上のタコ

路上のエビ



「出発〜日生」の「紀行スライド」


13時発の列車で岡山に向かう。赤穂線は海沿いに走ると思っていたが、日生以外では海が見られない。
「カキオコ」とビールで満ち足りたのでウトウトと眠って岡山に到着する。

岡山からは初めての津山線で津山に向かう。
ほぼ満員で旭川沿いの席は取れず、山側の席で内陸部に進む。

津山駅

夕日に輝く吉井川

この辺りは前回の参議院選挙で話題になった選挙区で、駅の近くには候補者や後援会のポスターが当時の 熱戦を残している。

変化のない光景に居眠りをしたり、本を読んだりしていると津山駅に到着。
津山には学生時代、友人の友人の出身地で、友人と彼の家に泊めていただいたことがあったが、 ほとんど覚えていない。
次の佐用行の列車まで40分弱ある。駅前の観光案内所でいつもの様にMAPをもらい、「津山城址」までの時間を聞くと 10分程度と。道の方向を確認して、急ぎ足で進む。

駅前から商店街を通り、吉井川の橋を渡る。この鶴山通り商店街には可愛い「河童のモニュメント」がたくさん 飾られている。
昔、吉井川には「ごんご」と呼ばれる河童が住み、交易で行き交う高瀬舟にイタズラをしたとの伝説があり、 モニュメントとなっていると。

河童のモニュメント 説明

河童のモニュメント

河童のモニュメント

河童のマンホール蓋


時間がないので、「津山城址」に急ぐ。
横道に入り、静かな道を進むと石の立派な階段があり、上に城跡の櫓が見える。階段を上り、城壁の廻りを 散策する。
城主で、津山藩の隆盛に寄与した「森忠政」の像も建てられている。 誰も通らず静かだ。桜の木がたくさん植えられ、花見時はさぞ賑わうだろうと。
城内への入口まで行くが、時間がないので入場は出来ない。入口からUターンして駅に戻る。途中の吉井川は 夕日に輝き美しい。
作州の古都の雰囲気を少しだけ味わって、駅に急ぐ。

津山城址の石段

津山城址の城壁

津山城址入口


津山駅から姫新線に乗るが、昨夏の智頭散策時に次の東津山から姫路まで乗ったが、津山〜東津山は初めてだ。
16時28分発のワンマンカーは通学の高校生が多く賑やかだ。
段々と暗くなり、車窓からは何も見えなくなる。 本を読んで時間を潰す。

17時36分に佐用駅に到着するが、もう真っ暗だ。

ホルモン焼うどん

観光案内所もないようなので、駅前で話している女子高生に 「ホルモン焼うどん」の食べられる場所を尋ねると5-6軒ある中で、駅に一番近い店を教えてもらう。

真っ暗になった駅前の道を行くと「ジュージュー」が赤い照明で目立っている。
中に入ると奥の鉄板の前は一杯で、手前の座敷の鉄板に座る。
「ホルモン焼うどん」を注文し、メニューを見ていると「煮込みホルモン」があるので、待つ間にビールとともに頼む。 「煮込みホルモン」で乾杯して食べていると「ホルモン焼うどん」が運ばれ、鉄板上に置かれる。湯気が立ち 美味しそうだ。
昔、良く食べた皮に脂がタップリ付いたホルモンがうどんと共に焼かれている。
プリンプリンのホルモンと焼うどんとのマッチングは何とも云えない味を引き出している。美味しい!!
佐用町の北には但馬牛の生産場があるので、新鮮な肉や内臓が入手出来易く、昔から食べられていたとのこと。 ビールと「ホルモン焼うどん」「煮込みホルモン」を堪能して店を出る。800円は値打がある。

この「ホルモン焼うどん」も関西の情報番組で随分前に見たのを思い出して訪れた。 佐用町商工会青年部が主体で、昔から食べられていた郷土料理(?)のPRに努めたようだ。
詳しくは「佐用町商工会青年部」で 楽しんでください。

佐用行列車

佐用駅

ホルモン焼うどんのジュージュー



「津山〜帰宅」の「紀行スライド」


熱々の「ホルモン焼うどん」を食べ、心満ちた気持で帰宅の途に就く。
佐用から姫路を経由して、新快速の中ではウトウトしながら、22時過ぎに帰宅する。

近場の未踏破路線を踏破する企画で、プラス炭水化物食べ歩きの旅となった。「カキオコ」「ホルモン焼うどん」は 地元の食おこし的な美味しいもので、地元の若者の力の結集だった。
観光客を呼び、地域活性化に一石を投じた美味なる料理だった。

まだ未踏破の路線は多い。次々に踏破して日本全土に広げられれば・・・・・と。
「エジプト旅行記」作成で、旅をしてから半月以上経ってからのアップとなってしまった。
さあ、春には何処へ行こうか!?






    
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