「青春18切符」...「倉敷・姫路城へ桜見物の旅」




○ 2008.04.04.(高槻→相生→倉敷→相生→姫路→高槻)

春の「青春18きっぷ」で「越前・島原・阿蘇・四国散策」の強行軍の旅を楽しんだ。
期日も少なくなったので、残りのチケットで何処へ行こうかと検討し、久し振りに倉敷を散策することにした。 桜も満開で柳並木の倉敷の川辺に桜があるのか、帰りには姫路城の夜桜を楽しめればと。


○、4/4...高槻(8:46)→相生(10:27・10:30)→倉敷(11:56)→倉敷散策→倉敷(14:51)→相生(16:20・16:21)→ 姫路(16:40)→姫路城散策→姫路(19:57)→高槻(21:17).===> 427.2km・6830円

今回は欲張らずに、近場の日帰り旅であり、妻同伴なのでゆっくりと出発する。
大阪までは立って行かねばならないが、「青春18きっぷ」を使っていると見られるシニアを避けて ビジネスマンを狙って横に立っておく。予想通り、大阪で下車されたので、相生(あいおい)までゆっくりと座れるのだ。
車窓からは桜や菜の花が見られ、春真っ只中の感で一杯だ。

昨年から姫路乗換えではなく、相生で岡山方面への接続となった。姫路の時は1つ前の列車で行き、乗換えると 座れるが、相生はそのような列車がないので、到着してすぐ乗換えねばならない。

倉敷駅

これが一般的に云われている「相生ダッシュ」だ。8両編成の列車から3両編成への乗換えなので、満員になる。
相生到着前からドアの傍に行き、ダッシュの体制を整えておく。
本来なら同じホームに到着するのだが、列車が遅れたので、 別のホームに到着するとのアナウンス。陸橋の位置が分からないので、妻には急ぐように云って、ドアが開くと同時に 飛び出し、少し離れた陸橋目掛けてダッシュし、階段を駆け上がるが、前に走る人が多い。
三原行の列車に飛び込み、空席を探すが、2人席は空いていないので、4人席にやっと2席を確保する。妻が探し 当てて、ほっとする。
後から来られた人は立たなければならない。1時間以上、座れる可能性はないのだ。 通路はシニアグループで満員で、話が弾んでいるが、段々立っているのも辛そうになっている。ダッシュして正解だった。
満員列車は岡山に到着し、たくさんの方が降り、少し余裕が出来た。この列車は三原行なので、倉敷まで 直行出来るのは嬉しい。無事倉敷に到着する。(11:56')

駅の観光案内所でいつものようにMapを確保して、美観地区に向かう。
観光する人はそれほど多くはないが、さすが有名な観光地なのでたくさんの人が散策している。倉敷川に向かうと すぐに満開の桜が新芽の出て来た柳と共に出迎えてくれる。
桜の下には白鳥が泳ぎ、柳の緑が川面に映っているきれいな光景が広がる。

倉敷川の桜と柳

水面の白鳥

川沿いの柳並木


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

川筋から裏道に入り、古い街並みを散策する。いろいろな古風な店が並び心落ち着く街並みだ。酒屋には大きな杉玉が飾られ ている。
いつも歩く道と違った通りを進んでいると「倉敷アイビースクエア」の正面に出て来た。いつもは横から入っていたので、 初めて訪れる光景だ。同じ建物でも入る道が違うと驚くものだ。
まだ壁に絡まるツタは若葉で、緑一色とはなっていないが、赤いレンガとの対比はいつ見ても美しい。 塀に沿って桜並木が連なり、日が良いのか花嫁さんが撮影中だ。観光客が足を止めて祝福している。
民芸店に入って品定めをしたり、若葉を楽しんだりとのんびり歩く。

酒屋と杉玉

倉敷アイビースクエア

塀に沿った桜並木


もう一度川沿いに戻り、桜と柳並木を散策し、蕎麦を食べようと古風な店屋に入る。驚いたことに外国人で一杯だ。 インド系、欧米系、中国・韓国系とテーブルに座ってる。外人向けのガイドブックに紹介されているのだろうか。

船に乗った花嫁

トロロ蕎麦を食べながら、外人の食べ方を観察する。音をたてて食べている人はいない。
現役時代、アメリカ人のお客さんと 信州に出張した時、蕎麦の食べ方を「Japanese、Style」と称してズルズルと音をたてて食べ方を示した所、驚いて いたが、ネクタイが汚れないように後にして、真似をするがなかなか上手くズルズルと食べられない。習慣とは面白いと思った。 蕎麦の食べ方で非常に親密になり、一緒に温泉に入ったりとコミュニケーションを高められたことを思い出す。

蕎麦を食べて外に出ると、川に船が浮かび、先程の花嫁が船に乗っている光景に出くわす。早速パチリと。
川の対岸に進み、民芸店を見物したりとしていると路地の奥に「星野仙一記念館」があるのに驚き、覗いて見る。 中には色々なグッズが販売されていて、奥には展示室があるようだ。倉敷出身の星野監督を郷土として誇っている様子が よく分かった。
川と桜と柳を楽しみながら、古い洋館を改装した観光案内所に向かう。この景色を写生しておられるシニアの方が居られ 後ろから鑑賞する。妻も近くの場所でスケッチするので、一人でブラブラと川沿いを散策する。

星野仙一記念館

川と桜と柳

観光案内所


「大原美術館」に向かい、入場はしなかったが、入口の立派な建物や左右に立っている銅像を写す。

説教する聖ヨハネ

大原美術館

カレーの市民

右側はロダンの「カレーの市民」で、左側は同じくロダンの「説教する聖ヨハネ」とのことで、美術に関して門外漢でも名前を 知っている有名なものだ。
美術愛好家はモネの「睡蓮」やルノワール・セザンヌ等々の作品を鑑賞されるのだ。

静かな倉敷川沿いにはアクセサリーを売る露店に名前をデザインしたブローチ等を求めて、若者が集まっている。川筋には色々な 光景があるのだ。
倉敷川をゆったりと進む川船を眺め、白壁の蔵や昔懐かしい「火の見やぐら」も美観地区のアクセントとして景観を引き立てて いるのを実感しながら、ブラブラと。 古い建屋と桜の対比を楽しんで、美観地区から商店街の備前焼の店を眺めながら駅に戻る。

川船がのんびりと

白壁

桜と旧家



「倉敷散策」の「紀行スライド」


春、桜の時期の倉敷散策を満喫して、帰路に就く。
14時51分発の相生行列車はゆっくりと座れて一息入れることが出来た。岡山からはたくさん乗車して来たので立っている人もいる。
岡山で乗車する時、時間があれば、倉敷まで戻って乗れば座れるが、三島発の列車が少ないので時刻表とにらめっこを して考えなければと。
車窓から沿線の桜や山に映えるツツジを見ながら相生に向かう。相生では往路と違って、3両から8両編成にに乗換えるので、 座席の心配はない。


16時40分に姫路に到着して、姫路城に向かう。
まだ日没までに時間はあるが、曇り空で少し肌寒い位だ。商店街をお城の方に歩く。姫路の商店街はまだまだ活気があり 賑やかなのは嬉しい。
立派なお堀越しに「白鷺城」を望む。何度訪れても惚れ惚れとするお城だ。大手門から城内に入るが、思ったより 人混みは少ない。週末なので、これから夜桜見物が多くなるだろう。シートで席取りをしている人も多い。
桜はほぼ満開で、一番の見頃の状態だ。

お堀越しの白鷺城

姫路城の堀

桜祭りの姫路城


天守閣に続く道は満開で、桜のトンネルの下を気持ち良く歩む。本当に満開だ。
天守閣には何度か登ったのでパスして、左手の坂を登る階段にはたくさんのカメラマンが三脚を立てて撮影中だ。 ここは姫路城撮影のベストポイントで、丁度夕日が雲の蔭から顔を出して、お城が薄紅に輝き出した。
このチャンスを狙って、チャッター音が響く。負けじと場所に割り込んで、ディジカメのシャッターを。

上の広場では大きなグループが音量を響かせてカラオケをしている。適度の楽しみ方は良いが、大音量は雰囲気を 損ねることが分っていないのは悲しいことだ。
桜の花越しにお城を写したりと桜とお城を堪能する。

満開の桜

夕日を浴びる姫路城

花と城


ここで夜桜まで待つのは時間がかかるので、夕食を食べに商店街の戻ろうと桜のトンネルや場所取りの人を見ながら大手門へ。 「世界遺産」と刻まれた石碑と姫路城を写して、大通りを駅に向かうと、今まで気付かなかった「シャチホコ」のモニュメントが 飾られたり、歩道には「浴衣祭り」のタイルが貼られたりと観光への取り組みにも力を入れているのが感じられる。
商店街のはずれに小奇麗な居酒屋を見つけて、今日の桜見物を祝って乾杯。肴も美味しく芋焼酎と味わう。

世界遺産の石碑と姫路城

シャチホコ

浴衣祭りのタイル


夕食を食べ、気持ち良くなった所で、再び夜桜見物にお城に向かう。

ライトアップされた姫路城

先程より人波は多く、絶好の週末のお花見の雰囲気だ。かがり火が燃え、ライトアップされた姫路城が白く輝くのは幻想的だ。
大手門から入ると正面に姫路城が浮かび上がっている。
夜桜だけだとお花見だけだが、お城と夜桜が重なると華やかさと重厚さが増して素晴らしい。
先程は人待ちのビニールシートにはたくさんの人が座って、桜の花を愛で(?)、花見の宴がたけなわだ。グループでライトやぼんぼりを 点け、明るくして大いに盛り上がっている。

先程の撮影ポインは相変わらずカメラマンが列をなして幻想的なお城を狙っている。
何度かライトアップされた姫路城を写すが、三脚がないと手振れでピンボケが多い。夜景モードやレトロモードでパチパチと写すが、 帰ってパソコンに写すと良いのは少ない。
ライトアップされた姫路城と夜桜を堪能し、花見客の楽しそうな宴会を眺めながら帰路に就く。
倉敷の川沿いの桜も風情はあった。姫路城の昼間の桜、夜桜も華やかさがあった。二種類のお花見をした満足感で 心満たされ快速電車で高槻へ。

かがり火とライトアップされた姫路城

満開の夜桜

レトロ調の姫路城



「姫路城散策」の「紀行スライド」


「青春18きっぷ」を使っての倉敷・姫路城散策は桜の季節との触れ合いの旅だった。
桜を思いっ切り堪能し、街並みと城を眺められた充実した旅で、春の「青春18きっぷ」は終わった。 さあ、夏には・・・・・






    
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