○ 2023.08.22. 青春18きっぷ・近江八幡ラコリーナ&長浜散策 (高槻⇒近江八幡⇒(近江八幡ラコリーナ散策)⇒長浜 ⇒(長浜散策)⇒長浜⇒高槻) 今年の夏の暑さは異常だ。猛暑より沸騰の夏との表現が合うような暑さだ。 「青春18きっぷ」を使って「旧山陽道懐古の旅」を楽しんだが、チケットが2枚残っているので、近場の行きたかった所に考え「近江八幡・ラリコーナ」に行き、時間があれば 長浜まで足を延ばそうと考えた。 @高槻(9:12)⇒近江八幡(10:25)⇒バス⇒北の庄ラコリーナ⇒散策⇒近江八幡 9時10分発に合わせて、8時過ぎに家を出て、日差しの厳しい中をバスで駅に向かう。
乗客の中には「青春18キッパー」らしき人は居ないのは意外だ。今年の「青春18きっぷむの売れ行きは少ないのだろうかと。 近江八幡駅に着き、エスタレーターの並び方を観ると左側に並んでいる。大阪は右側、京都はラッシュ時の地元民が多い時は右側、昼間になると 観光客が多くなり、東京に合わせて左側となる。ここ近江八幡は左側だ。滋賀県は東京に浸食されたようだ。 駅前の観光案内所で観光地図をゲットし、バスの停留所を聞き、そこに行くと長い待ち行列ができている。人気の観光地なのだ。 バスは近江八幡の街並みや建築家ヴォーリズの建築建屋を眺めながら郊外の田園地帯に向かう。
ラ コリーナ近江八幡は、自然を愛し、自然に学び、人々が集う繋がりの場。 八幡山から連なる丘に、緑深い森を夢み、自ら木を植え、ホタル舞う小川を作り、生き物たちが元気に生きづく田畑を耕しています。 このような環境の中に、和・洋菓子のメインショップをはじめ、たねや農藝、本社、飲食店、マルシェ、専門ショップ、パンショップなど、ゆったりとした自然の流れに寄り添いながら、長い年月をかけて手がける壮大な構想。 これからの人と自然、共に生きる“いのち”の在り方をわたしたちは見つめ、ラ コリーナ近江八幡から世界へと発信してゆきます。 (近江八幡市観光協会HPより) ラコリーナはイタリア語で「丘」の意味で、近くの八幡山をイメージし、滋賀県の有名な和菓子屋「たねや」がプロデュースした自然と共生した素敵な空間だと。 県道沿いには「ラコリーナ」とイタリア語(?)で記された素朴な門から入場する。 樹木の茂る小道を進むと正面に緑色の要塞のような丘が観え、中腹には窓のようなものも見える不思議な空間が 現れる。2015年オープンして8年経つので、建物が緑に包まれたのだろうと。 右側には塔のような高い建物も建ち、全体的に緑の要塞のように見える。 手前の奥には大きな駐車場があり、観光客の車で満杯の状態だ。人気スポットなのがよく分かる。
入場すると円形に建物が連なり、真ん中の空間には田圃がある田園風景が広がる。 建物の中には「たねや」の和菓子やここで作られたバームクーヘンの売店もあり大賑わいだ。暑くて喉も乾いたので、 目標にしていた「かき氷」の売店を探し、屋外の売店を見付け、マンゴーと黒蜜きなこのかき氷を注文する。座席は満杯なので、 立食テーブルで、ガーリックバゲットとともにいただく。屋外で食べるかき氷もなかなかのもので、黒蜜きなこは初めて食べたが、goodな味わいだ。ガーリックバゲットも風味が良く、屋外の軽食に満足する。 近くの建物上から、満席のテーブルをパチリと。大賑わいの敷地には、方々にミストが発生していて、涼しくなっているのは ありがたい。
半円形の回廊から中の敷地に進むと緑豊かな田んぼが広がり、田舎の風情が色濃く広がっている。 小径の横には石造りの童話に出てきそうな小屋が数軒建ち、子供たちが小さな扉から出入りする和やかな光景が見られる。 子供たちも楽しめるスペースがあるのは嬉しい。 田圃の中の小径を進んで前にそびえる塔へと向かう。ここは事務棟と階下にはバウムクーヘン工場が設けられているのだ。 小径の田圃には、すずめ除けの鳴子も掛けられ、本格的な田園だ。
事務棟の塔の上に上りたいので尋ねると立ち入り禁止なので諦め、バームクーヘン工場に向かう。見学通路が設けられており、 中の作業が観ることができる。バームクーヘンが車両に乗せられている光景には驚く。 清潔な工場で、たくさんのバームクーヘンができるのを見学し、出口付近の売店で購入できるようになっている。以前、北海道 旅行でバームクーヘン工場の見学があり、売店でバームクーヘンの切れ端を買った記憶があったので、探すと売っていた。 普通の半値近い価格で、本体と同じ味が味わえるのでgetする。
工場見学・買い物を終え、屋上に向かうとそこはバームクーヘンを意味している円形の空間が広がる。面白いアイディアに 感心しながら青空を見上げる。風も涼しくて気持ち良い。 気持ち良い緑を味わいながら、入口に戻る。売店は相変わらず混雑しているが、かき氷を食べ、バームクーヘンの切れ端も買ったので 満足して緑に覆われた建物から退出する。近場に素敵な観光地があるのに満足して、バスで近江八幡駅に戻る。
A近江八幡(14:34)⇒長浜(15:10)⇒長浜散策⇒長浜(16:57)⇒高槻(18:26) 見ごたえのあったラコリーナに満足し、時間も早いので長浜散策に向かう。 長浜行の電車は空いていてゆっくりと座って、緑の絨毯のような田圃を眺めながら進む。長浜訪問は随分前なので、 久し振りの散策だ。
観光案内所に立ち寄り、長浜の観光マップを入手し、街に出掛ける。 駅前には「秀吉公と石田三成公出会いの像」が立ち、光成が秀吉にお茶をぬるいのから熱いお茶を順番に出し、気に入られたことを 示している。 駅前のロータリーは車も少なく、少し寂れたのかと危惧したが、繁華街方面に進んで行くと今日は定休日の店が多く 人通りも少ない。休日まで考慮していなかったと。 駅前通りを進み、少し先を左折して「北国街道」の旧街道に入る。「北国街道」は近畿から北陸へ、関東から北陸に通ずる旧街道で、「中山道・懐古の旅」で立ち寄った小諸で出会った街道だ。 雰囲気の残る旧街道には、白壁の屋敷や虫籠窓や紅殻格子の旧家が建ち、風情満点だ。防火用の水桶も残っており、 当時の景観を感じる。
北国街道と大手門通りの角に「黒壁ガラス館」が建っている。長浜観光のシンボル的な建物で、明治33年に建てられた 旧第百三十国立銀行長浜支店跡だ。内部にはガラス細工の商品がたくさん飾られ、女性客が多い。 大手門通りを進むが、店は定休日でほとんど閉まっており、人通りもなく寂しいのは残念だ。商店街りアーケードの 入口には、「長浜曳山祭り」の山車の人形が飾られて、街の雰囲気を盛り上げている。 商店街も人影がなく、博物館通りに入り「曳山博物館」を見学する。ユネスコ無形文化遺産の立派な曳山の山車を観て 駅に戻る。
列車の時刻合わせで、駅前のデパートに立ち寄り、地元の物産を眺め、時間を潰し、16時57分はつの列車で高槻に向かう。 列車の中でゆっくりと車窓を眺めたり、居眠りをしたりと「青春18きっぷ」の旅を満喫する。 夏の終わりに狙っていた「近江八幡ラコリーナ」の見物ができ、定休日で期待外れだったか、久し振りの長浜散策をたのしんだ 充実した旅だった。本日の歩行歩数は、12400歩だった。
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