「明石・舞子散策」



○ 「明石・舞子散策」(2012.04.14)

毎年、春秋に実施している「スイス・ドイツ旅行」 メンバーの今春のイベントは、幹事さんの職場の近くをアレンジして頂き、開花が遅れた満開の「明石・舞子散策」となった。
9時30分、JR明石駅集合に合わせ、天気予報では晴れて来るとのことだが、小雨降る7時30分頃、妻共々、家を出て高槻駅に向かう。 今年は冬が長く、桜の開花が10日程遅れているので、明石城祉は満開との報道で、絶好のタイミングとなった。
明石駅に着くと大津のIさん、堺のAさん、川西のKさんが来られており、半年振りの再会に握手。元気そうで何よりだ。幹事の尼崎の Tさんと娘さん、神戸のMさんも来られ、急用で参加出来ない方も居られので、総勢8名と昨秋より少なかったが、 全員集合して再会を喜び合う。
明石城址
今回は、幹事さんの計らいで、明石城祉見学はボランティアガイドさんにお願いして頂いていたので、2人のガイドさんが来られ、早速、雨上がりの 曇り空の下、「明石城址」へ向かう。「スイス・ドイツ会」として申し込んでいたので、外国人のグループかと思っていたと。
1617年(元和3年)信州松本から小笠原忠真が明石に派遣され、段丘の先端部を巧みに利用して明石城(別名、喜春城(きはるじょう)) を築城しました。
本丸に天守閣は作られなかったものの、「坤櫓」(ひつじさるやぐら)「巽櫓」(たつみやぐら)に挟まれた穴太積みといわれる技法を使った 石垣は、扇の勾配といわれる美しい反りを持ち、2つの櫓とよく調和しています。 平成7年の「阪神淡路大震災」で被害を受けたため災害復旧工事が行われ、1999年元の姿に復旧しました。(明石市HP他より)

お堀を渡って入場すると左に「とき打ち太鼓」の建屋があり、10時の時報を知らせる武士姿をした人形が太鼓を打ち始める。9時から18時まで 毎時時刻を知らせるのだ。10時は昔は「四つ」と云うので、四ッ打ちX3回を打ち、時刻を知らせるのだと。(ガラス越しの撮影は光って上手く 写せなかった)
城内を進むと庭園があり、お茶の接待(有料)もしている。ガイドの説明でこの庭園は剣豪宮本武蔵が設営したものだと。武蔵はが絵を描いた のは聞いていたが、庭園設計までしていたのには驚いた。ガイドの説明がないと知らないことだった。 庭園の池の中には亀の形をした石組みも造られている。
とき打ち太鼓 時表示
宮本武蔵が設営した庭園
亀の形の石組み

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

城内を進んで行くと満開の桜が眺められ、開花時期が遅れたために、今日に合わせて咲き誇っているのを愛でる。これで青空であれは 文句なしだが、雨も止み、「スイス・ドイツ会」はいつも天候には恵まれていると話しながら野球場の方向に向かう。
「阪神淡路大震災」で一部崩れたと云われる石垣も見事な曲線を描き、昨秋、坂本で見た「穴太積み」の基礎があったので、復旧も早か ったのであろうと話す。
何度か「明石城址」に来たことがあるが、いつも陸上競技場辺りまでしか行ったことがなく、奥に素晴らしい場所があるのは知らなかった。 ガイドの案内で奥に進み、「緑の相談所屋上展望台」からの眺めに一同感嘆の声を上げる。大きな池とその周囲に植わった桜が満開で、 薄っすらと水に映る光景は見事だ。青空であれば・・・・。
櫓と桜
復旧された石垣
池の周辺の桜

巽櫓
屋上展望台からの景観を楽しみ、天守閣はないが、その代りになっている「巽櫓」に向かう。
途中の広場の桜も見事で、お花見の場所取りをする人やスケッチをする人と広い公園内に人影も見られる。この公園のスペースは広いので、 大阪近辺の場所取りの苦労はないように見える。
櫓への坂道の石畳には「落花の雪」が美しく敷かれている。満開の桜と落花の桜と木々によって季節が微妙に違っているのだ。
「巽櫓」の城壁からは明石の街並みが望まれ、建物が建て込んでいるので海は見えないが、古人はここから海を眺め、 畿内と地方の要所として警備していたのであろう。真下の野球場周辺の桜も美しい。
ここで、全員で記念撮影。
巽櫓は、本丸の南東端に築かれた三層の櫓である。桁行き5間(9.09m)、梁間4間(7.27m)、高さ7間1寸(12.19m)の隅櫓で、妻部を東西に置く 入り母屋づくりである。
南面の第一層の軒先に華麗な唐破風、第二層の軒先に柔らかな千鳥破風を据え、第三層の軒先を強い直線でおさめている。 (明石公園HPより)

「巽櫓」の内部も観覧することが出来たので、受付をしておられるボランティアガイドさんの指示に従って、内部を見学する。
満開の桜
石畳の落花の雪
記念撮影

今回のガイドさんの案内コースは「明石城と時の道」と銘打った明石散策で、城内を巡って「子午線」の通る「天文科学館」から市内中心街の 「魚の棚」に向かう。
「巽櫓」から直ぐにこんもりとした「人丸塚」が茂っている。説明文には空海や柿本人麻呂の名前が載っている。柿本人麻呂と明石の関係も 後に訪れる「柿本神社」で理解出来た。
明石の街は海と山が迫っているので、急な坂が多い。城址から出て行くと、道の途中には「明石城」をモチーフにしたタイル画が貼られていたりと 散策道が整備されている。坂の上からは「子午線」の通る「天文科学館」や「明石大橋」が眺められ、道角には「時の道」案内板が設置され、 行政は観光にも力を入れていることが理解出来る。
人丸塚 説明
天文科学館と明石大橋 タイル画
時の道・案内板


「明石・舞子散策@」の「スライドショー」

山沿いの道を進むと「上の丸弥生公園」に至り、そこは弥生土器や古墳時代の須惠器等が出土したと。かって「明石原人」や「明石象」の 話を聞いたことがある。この地帯は古代から謎が深い地層が入り組んでいるのだろうと改めて思い出す。
公園の横には「明石神社」が鎮座し、並んで「上ノ丸教会」が建ち、その鐘の下には「日時計」が設置されているのは、子午線の街・明石を 表しているようだ。
その横には、つつじの名所でもある「妙見社」が建つが、つつじはまだで満開の桜が迎えてくれる。
上の丸弥生公園 説明
上ノ丸教会
妙見社

「時の道」は名所・史跡が立ち並んでいる。
少し進むと落ち着いた「本松寺」が建ち、ガイドの案内で境内の奥に設けられた庭園に行く。その庭園も宮本武蔵が設計した庭園で、 明石城址で見たのと同じような造りで、滝・池・亀の石組みが設けられている。少し雨水が溜まっていたが、枯山水のようだ。
落ち着いた庭園を眺めて、坂を下ると人丸山から湧き出る霊水である「亀の水」が亀の形をした口から流れ出ている。 播磨三名水の一つで「長寿の水」とも云われていると。水を汲む人が多数来ているそうだが、今日は無人だった。
本松寺
宮本武蔵庭園
亀の水 亀の口

「柿本神社」の鳥居をくぐり、階段を上って行くと見晴らしが開け、「明石大橋」が見られ、目の前には「天文科学館」のドームが望まれる。
子午線標示柱 説明
「時の道」には東経135度を示す球の上に赤トンボがとまった「日本標準時子午線標示柱」が立ち、道にも線が刻まれている。正に、 日本時間の時差ゼロの場所に立っているのだ。
前には「月照寺」の石段の上に建つ。この重厚な山門は豊臣秀吉が伏見城の薬医門として建てたのが始まりで、明石城の切手門を経て、 明治16年にここに移築されたのだと。なかなか立派な山門からも明石の海が望まれ、境内には「洗心長寿観音像」が祀られ、その前には 水琴窟があり、耳を澄ますときれいな音色が聞こえる。
月照寺・山門
洗心長寿観音像 説明













柿本神社
「月照寺」の上には「柿本神社」の境内が広がり、丁度、お宮参りの赤ちゃんが参拝していた。
本殿に参拝する。
地元では「人丸さん」として親しまれている柿本神社は、歌仙・柿本人麻呂を祭神としています。学問・文学の神様として崇敬されている だけでなく、「人麻呂」の名から「ヒトマル」→「火止まる」で火除け、「人生る」で安産の神としても信仰されています。
仁和3年に月照寺の僧・覚証が、人麻呂の霊が明石に留まっていることを感得し、月照寺の裏に祠を建てて祀ったのが始まりと 言われています。
左の狛犬 右狛犬
柿本人麻呂は、大和⇔任地の西国を何度も往来したとされ、明石大門(明石海峡)の和歌も残されています。 人丸の丘から明石のまちと海を見守っています。(明石観光協会HPより)

ガイドさんから柿本人麻呂と明石との関係の話を聞き、神社の狛犬が変わっているとのことで、観察すると左の狛犬には角が生えているのが 分かる。一角獣とライオンとか。

「時の道」の散策を終えて坂を下りながら、明石の史跡巡りとなる。 先程裏側から見た「天文科学館」の正面を通り、明石の街並み方向に下る。
今年2月に「山陽道」紀行でこの下の道を通り「天文科学館」を見上げた のを思い出しながら進むと平経正の馬が埋められた「馬塚」や平清盛の弟である平忠度が川を挟んで源氏の岡部六弥太忠澄と一騎打ちをした 「源平合戦・両馬川旧跡」の碑を見てJR、山陽電鉄のガードをくぐる。源平時代の史跡が多い明石の街だ。
角を右に曲がって進むと「腕塚神社」が鎮座する。先程の平忠度が右腕を切られて討ち取られ、その右腕を祀っている祠だと。右手の模型が 祀られていたが、触るのも気持ち悪かった。
天文科学館
両馬川旧跡 馬塚
腕塚神社

道角に大きな「人麿山三丁」の道標を見て進むと「忠度塚」が祀られている。平忠度の史跡が集中して多い地域だ。
ガイドさんの案内は「魚の棚」までで、丁寧なガイドに感謝する。ガイドさんの説明がなければ分からなかった場所・史跡が理解出来、 感謝・感謝だ。ガイドさんをアレンジしていただいた幹事さんの企画にも全員で拍手。
「魚の棚」は土曜日でもあり観光客でにぎわっている。昼網も上がり、店先では鮮魚がピチピチと跳ねているのを見るのは楽しい。 昼食は幹事さんが予約していた食堂で新鮮な「海鮮丼」を満喫する。
昼食後、次回の計画を話し合い、「住吉神社・堺散策」を阪堺電車で巡ることになる。
忠度塚 道標
魚の棚
楽しい昼食

楽しい昼食を終え、「魚の棚」の商店街を見聞しながらJR明石駅に向かう。
明石大橋
JRで舞子駅まで行き、「明石大橋」の見学となる。朝の曇り空は晴れ渡り、瀬戸内海がキラキラと輝く春の海になっている。
明石海峡大橋は、橋長3,911m、ケーブルを支える2つの主塔間の長さ1,991mで、世界一のつり橋です。また、主塔の高さは海面上約300mで、 これは東京タワー(333m)にほぼ近い高さとなります。ケーブルには、イルミネーションによる色彩照明が行われ、夜間には品位と風格を 備えた、魅力ある新たな景観を創出します。(明石観光協会他HPより)
「舞子海上プロムナード」 を楽しむことになり、「明石大橋」の下から入場する。何となく入場券を買おうとすると若いKさんがシニア割引があると。65才以上の メンバーは堂々とシニア料金で入場する。施設入場時には注意しなければ。
エレベーターで橋の下まで上る。ビルの8階の高さがあるようで、上を走る車の振動を感じながら遊歩道を海の方向に進む。眼下には舞子の公園に 建つ「孫文記念館」の8角形の洋館や青い海が広がる景観を眺めながら進むと大橋の下の骨組みも見られる。
中央付近に透明の板が張られ真下の海がのぞける。皆さん怖がりもせず、足元を眺めてワーワーと。
孫文記念館
大橋の下の骨組み
透明の板

プロムナードの展望台付近のベンチに座って一息入れて、持参した芋焼酎を少しづつ分けて乾杯。今は眩しくて外が見られないが、夕暮れに なると夕陽観賞のビューポイントのようだ。
次回11月の「住吉神社・堺散策」での再会を約束して、ここで解散となる。

「明石・舞子散策A」の「スライドショー」

有志が集まって、恒例の二次会に向かう。神戸在住のMさんがご存じの元町にある海鮮居酒屋でピチピチの刺身や煮付けをビール・芋焼酎で 楽しみ、旅行の話、健康の話と屈託のない話題で盛り上がる。
二次会を終え、数人で歩いて三宮の高架下の立ち飲み処で三次会。横にはベルギー人の家族が居られ、可愛い子供も居て、一緒に乾杯する。 日本のビールはベルギーのよりも美味しいとお世辞も上手い。楽しく歓談して皆さんとお別れする。今日の歩行歩数は22000歩と結構歩いたのだ。







    
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