○ 「山陽道No3」見聞録(塩屋〜土山)・(距離 23.3km(今回)/ 139.5km(累計))

  1.塩屋〜土山・(23.3km) 2012.02.19 9:35〜16:40 曇り


西国・山陽道全行程.Map

「塩屋〜土山・行程MAP」

地図の再生ボタン()を押すと
見聞ルートに沿って歩行出来ます。
クリックすると拡大します。(街道歩き旅.com HPより借用)

「山陽道」3回目の紀行は前日までの寒波が落ち着き、天候が回復した日曜日にJR塩屋駅から実施する。

JR塩屋駅

前回の紀行の後、中学校の有志による同窓会があり、その時、小・中・高校の同期生であるN君が「山陽道」紀行に同行したいとの 要請があり、O君共々大賛成で、今回からは3人で歩くことになった。
N君は学生時代からクラブ活動で歩いており、その仲間と「東海道」「中山道」も踏破した猛者で、考古学にも詳しい良き助っ人だ。
9時30分JR塩屋駅集合で、O君とは前回同様尼崎で合流し、塩屋駅に向かう。晴天で暖かく気持ちの良い天気で、前回は曇っていた 須磨浦の海も見渡せ、予定通り塩屋駅でN君と合流する。
旧街道は国道2号線を進むが、少し進んだ後、海側に開かれた「萬葉歌碑の道」に入り進むことにする。芝生には昨日の残雪が残っており、 遊歩道を散策したり、ジョギングする方が居られるのは日曜日だからと休日の散策を進める。遊歩道沿いには万葉和歌の石碑が立ち、 万葉集愛好家には嬉しい散策の公園だ。
N君の今までの紀行歴を聞いたりと話しながら穏やかな瀬戸内海を眺めながら進む。気持ち良い天気だ。

萬葉歌碑の道

遊歩道

穏やかな瀬戸内海


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

「萬葉歌碑の道」の端まで来たので国道に戻ると福田川があり、クラッシックな「福田橋」を渡り、少し進むと「海(あま)神社」が鎮座する。

海神社

旧官幣中社海神社は、底津綿津見、中津綿津見、上津綿津見の三神(海神三座)を祀っています。
綿津見の神は海の神様で、海上守護、漁業繁栄、交通安全に御利益があります。
神功皇后が三韓からの帰途、垂水沖で暴風に遭い、斎戒して海神三座を祀ったところ波風がおさまり無事に都に帰ることができたと 伝えられており、これが海神社の由来と言われています。
海神社は古山陽道に沿い、畿内に入る関門・明石海峡に面していることから「境の神」の意味があり、海神社の海の境の神に対して、 陸の境の神は多井畑厄神八幡宮と考えられています。元宮・海神社は多井畑厄神の南、下畑に鎮座しています。 (神戸市観光協会HP他より)

本殿に今日の紀行の安全を願う。
ここの「狛犬」は変わっていて、左側が赤ちゃんに乳を飲ませて、右側が赤ちゃんをおんぶしている。 云われないと気付かないが面白い「狛犬」をパチリと。この神社は名前の通り、海に面していたのであろうが、今は国道に分断され、海側には 赤い鳥居が残っている。

福田橋

狛犬@ 狛犬A

海神社の鳥居


国道2号線を進むが、単調なので海側のアウトレットモールの方向に向かい、舞子東海浜緑地の中を進む。段々と淡路島と明石大橋の雄姿が近付き、 青空の下、映えている。そよ風も少し冷たいが気持ち良い光景だ。
明石大橋の橋桁の下に「孫文記念館(移情閣)」の八角三階建の建物が建っているのを眺めながら一息入れる。(10:45)
国道2号線に戻り、舞子駅を過ぎた所に「延命地蔵」が祀られている。大きなお地蔵様だ。

明石大橋

孫文記念館

延命地蔵 地蔵


少し進んで左側の旧街道に入ると静かな道でホッとする。「舞子六神社」が鎮座し、再び国道に合流する。
淡々と国道を西に向かうとJR朝霧駅と歩道橋が見えて来る。10年程前、花火見物の人波で子供が無くなった場所で、まだ裁判が続いて いる現場なのだ。朝霧川を渡ってすぐ、右側の旧街道に向かうと大きな「題目石」が迎えてくれる。ここからの道は気持ち良く、「うだつ」の 旧家も建ち、昔の趣きを残している。
旧街道を楽しみながら進むと「八幡神社」が鎮座する。異国の鉄人を退治した越智益躬を祀っていると。鉄人とは?と話しながら進む。

舞子六神社

うだつの旧家

八幡神社


大蔵会館の前には「受持姫大明神」が鎮座し、「大蔵地域約千年の史跡」の案内板が立っている。それによると大蔵谷の地名は古く 源平盛衰記などに記され、江戸期には山陽道屈指の宿場として栄えたと。宿場町の雰囲気を残す街並みだと改めて認識する。
「大蔵院」を確認し、左前方を眺めると「明石市天文科学館」の子午線を示す塔が青空にそびえている。もう明石に来たのだと!! 人丸教会の前から枡形になっていて、曲がって進むと角に古い「道標」が「右 か古川 ひ免ぢ 道」「左 ひゃうご 大阪 道」と 刻み、横には「大日本中央標準時子午線通過地標識」が立っている。東経135度の上に立っているのだ。 その角に交番が建っている。その名前が「子午線交番」と面白い。

受持姫大明神 説明

明石市天文科学館

古い道標 道標 交番


「明石宿」の枡形を進むとJR明石駅の広い道に交わり、角には「ひだり大坂道 みぎひめぢ道」の「道標」が立つ。旧街道は真っ直ぐ 進むが、「魚の棚商店街」を進むことにする。 明石の昼網で有名な鮮魚屋や「明石焼き」の店の前は、日曜日なので観光客が多い。有名な「明石焼き」の店には長い行列がある のは休日だからだの光景だ。
昼食時間になったので、「あなご丼」を食べようと話していると、昔、明石の支店に勤めていたN君が紹介してくれた波止場近くの大衆食堂に 行き「あなご丼」を食べて一息入れる。(12:10-40)

道標

魚の棚商店街 魚屋

あなご丼



「山陽道No3@」の「紀行スライドショー」

旧街道に戻って西に進み、明石川を大観橋で渡ってすぐ右に入る。県道に当たり右折すると山陽電鉄の踏切があり、そのまま直進する。 次に左折する場所が分からず、少し行き過ぎてしまったが、明石西新町郵便局の先の交叉点を左折すれば良かったのだ。
曲がると直ぐに「十輪寺」が建つ。藤原鎌足の孫、宇合が作った八体薬師の一体が祀られている。境内には「太閤さん縁の木」という 焼けた杉の幹が残っている。
西に進み、国道を越えると道が細くなり、右の石段の上に「坂上寺」が建ち、門前に「かにがさかの大師像」が祀られている。 ここから緩やかな和坂(かにがさか)の坂道を上って行く。坂の途中から雰囲気のある旧街道が続くのは嬉しい。

十輪寺 太閤さん縁の木

坂上寺 大師像

和坂の旧街道


道なりに進むと西明石5丁目で国道2号線に合流し、左のJR西明石操車場を見ながら、次の松の内交叉点から左の旧街道に入って行く。 新幹線の西明石駅に至り、ここでトイレ休憩とする。(14:00)
西明石駅の横を通り抜け、国道250号線を渡り進むと再び国道2号線に合流して進む。中谷東交叉点の右手に小久保交番があり、 その北の旧街道に入ると、左手に小公園があり、公民館の前に「地蔵尊」が祀られている。公園のフェンスには地元の小学生手製の 「西国街道の案内板」が架かっている。ここでも「山陽道」の表示は出ていない。何時になったら「山陽道」になるのだろう。
R2に合流して、左の道に進む。旧街道は続いているのだと話しながら静かな道を進む。

地蔵尊 西国街道の案内板

旧街道への分岐点(左へ)

静かな旧街道


少し狭くなった旧街道を進むと「住吉神社」が鎮座し、緩やかな坂を下ると「大久保宿」の「本陣」であった「安藤家」の長い塀が続く。 特に案内もないが、立派な家に旧街道だと満足する。
「西」と書かれた「屋台蔵」が建ち、「住吉神社」の祭りで出るのだあろう。
大谷橋を渡り、坂道を上って行くと右に「地蔵尊」が祀られ、左の古びた洋館の門前に「明治天皇大久保御小休所建物」と書かれた石標が 立っている。

住吉神社

本陣・安藤家

屋台蔵


大久保集落は昔の息吹を残す虫籠窓を備えた旧家も残っており、道角に読み難い小さな「道標」も立ち、気持ち良い旧街道を進む。
JR大久保駅を左に通り過ぎ、大久保西交叉点で再び国道2号線と合流して西に向かう。本来の旧街道は国道沿いの富士通・コカコーラ工場の 中を進んでいたので、工場の前を西に向かい、コカコーラ工場の西側を右折すると何と「牛舎」が建ち、中には乳牛がたくさん飼われている。

旧家

道標

牛舎


「牛舎」の横の畦道から旧街道に進む。金崎の集落を進むと「金崎宮」の鳥居が立ち、少し先の二叉の角に 「左大山寺道」と書かれた道標が立つ。
落ち着いた旧街道には旧家も残り、気持ち良く進める。緩やかな上り坂には灌漑用のため池が多く、その間を縫って進むと池の横に 文字も読めない石碑が立つ。和泉式部の娘(?)に関連する「小式部内侍祷」の碑だと。ため池の傍で一息入れる(14:35)

金崎宮の鳥居

旧街道

小式部内侍祷の碑


県道を渡り、魚住小学校の前を進むと下り坂になり、清水の集落に入る。右に大きな「灌漑用水の記念碑」が立ち、坂の途中に高さ1.76mの 立派な「五輪の塔」が祀られている。県指定文化財とのことだ。
右には境内の広い「清水神社」が鎮座している。この辺りの神社の「狛犬」はなかなか立派なものだ。

灌漑用水の記念碑

五輪の塔

清水神社 狛犬


更に坂を下ると「西福寺」が建ち、その前には「右 あかしみち」と書かれた「道標」が立っている。坂を下り切った所には清水川が流れ、 橋を渡って清水新田集落に入る。
旧街道には長屋門の立派な家が西日に当たって美しい。気持ちの良い道だ。「右三木・左二見」の「道標」も見つけられた。

西福寺

右 あかしみちの道標

旧街道の街並み 道標


落ち着いた街並みを楽しみながら歩むと赤い鳥居の奥に「地蔵堂」が祀られている。土山の街に入り、道が入り込んで来たが、イオンの横を 抜けて、JR土山駅に通じる道角に「土山薬師堂」が祀られている。
次のJR東加古川までは少し距離があるので、今回の紀行はここまでとして、土山駅に向かう。(16:40)

地蔵堂

土山薬師堂

JR土山駅



「山陽道No2」の「紀行スライドショー」

今日は好天に恵まれ、新しい仲間も加わり、楽しい会話を交えながらの紀行だった。歩行歩数も39800歩と満足の行くものだった。
もっと国道を歩くのかと予想していたが、前半は海浜公園の中、後半は国道に並行した旧街道が残っていて、静かな雰囲気の紀行に 満足した。
JRで三宮まで戻り、日曜日なので、前回行った市場の居酒屋が休みとのことで、高架下の居酒屋で3人での乾杯をし、次回の約束をして お別れする。






    
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