「近江路バスツァー」




○「近江路バスツァー」(2018.07.09)

今年の梅雨入りは早く、少し感が狂ったが、7月に入ると大雨が西日本全般を襲い、各地で大雨特別警報が出る状況となった。警報は早く出たが、 自然の威力はそれ以上に速く、各地に洪水・崖崩れとうの被害が続出し、200名以上の死者・行方不明者が出た次第だ。
その間に、朝日新聞から「近江路バスツァー」の案内状が届き、通常の半額以下の3900円で、知らない史跡や観光地等を巡るお得な情報が網羅されて いるので、申込み、10日前に案内状が来たので、天気状況心配したが参加することにする。大雨の被害が出ているが、近畿地方は梅雨明けとなり、 暑さ凌ぎには絶好のツァーとなった。
7時高槻市役所前出発に合わせて家を出て、集合場所に行くと数人の方が待っておられる。やがて、受付が始まり、料金を支払ってバスに乗車する。 殆どが、年配の夫婦・女性連れだ。
定刻通り出発し、初めて高槻ICから名神高速に乗ることになる。昨年12月に新名神開通の高速道路ハイキングに参加したので、懐かしく初めての体験を楽しむ。 高槻からのルートは便利になったものだと。
バスは名神高速から湖西道路に入り、琵琶湖を左に見て来たに向かう。
湖の鳥居
最初の見学地「白鬚神社」に到着し、湖の中に立つ朱色の鳥居を眺める。安芸の宮島の鳥居を小さくしたのような鳥居で、湖畔からの眺めは 美しい。
湖中に朱塗りの大鳥居があり、国道161号線をはさんで社殿が鎮座します。「白鬚さん」(しらひげさん)、「明神さん」の名で広く親しまれ、 また近江の厳島とも呼ばれる近江最古の大社です。
社名のとおり、延命長寿・長生きの神様として知られ、縁結び・子授け等の「導きの神」でもあります。祭神は猿田彦命です。
創建約2000年の歴史を誇り、現在の社殿は豊臣秀吉の遺命によって、その子秀頼が片桐且元を奉行として造営したものです。 (高島市観光情報HPより抜粋)

古く貫禄のある本殿に参拝し、国道を渡り、湖畔の鳥居に近付く。朱色の鳥居は、厳島神社の鳥居の小型版だと納得する。
本殿の上には社が連なっており、山の上にまで奥ノ院がありそうだが、時間がないのでパスする。ここには
「みおの海に 網引く民の てまもなく 立ちゐにつけて 都恋しも」 と詠まれた「紫式部の歌碑」が 立っている。
下の広場の片隅には、円柱形の「四方より 花吹き入て 鳰の湖」と詠まれた「芭蕉の句碑」も立ち、古くから 短歌や俳句の有名な史跡となっているようだ。
白鬚神社
紫式部の歌碑
芭蕉の句碑

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

バスは次の観光地に向かう。湖西道路を北に進み、箱館山のロープウェイ乗場に到着する。
今回のツァーの目玉である「箱館山ゆり園」の見学だ。8人乗りのロープウェイに二人で乗り、山上に向かう。
5月に「スイス・ドイツ会」で行った「琵琶湖テラス」と同じようなロープウェイだが、 小型なのだ。ぐんぐんと視界が広がり、スキー場で有名な箱舘山のゲレンデ付近まで上る。
ゴンドラの中は暑く、PR用のうちわが置いてあり、それで涼を取りながら琵琶湖の景観や行き交うロープウェイを眺めながら頂上へ。頂上に到着し、山上に 向かうと色とりどりの「ゆりの花」が迎えてくれる。
長雨の影響で、少し枯れている花や痛んでいる種類もあるが、通常見たこともない色彩に驚く。
行き交うロープウェイ
琵琶湖展望
山ゆりの群生

山上の遊歩道の周りには、早咲の「ゆりの花」が咲き、これから咲く花は蕾を付けている。1ケ月余りの長期間、拾番に咲いて行く植え方のようだ。 琵琶湖が見える展望台に向かうと「琵琶湖テラス」と同じような木製のテラスが設けられ、少し霞んでいるが琵琶湖が望め、涼風を浴びながら一息入れる。
一息入れた後、「ゆり園」の見学に向かう。方々に群生している花々を眺めながら遊歩道を進む。
展望台からの景観
ゆり園

山上の戻る途中にも「ゆり園」が続き、知らない彩りを観ながら進むと「ゆりの花」に蝶が止まっているのを見付けてパチリと。色んな色の花の 蜜の味は違うのだろうかと。
山上近くに売店があり、「ゆり根ソフトクリーム」が売られているので賞味する。少しゆり根の味がするので、珍しい。集合時間が近付いたので、 ロープウェイ乗場に戻るが、そこからまだ上に向かってリフトが通じており、ゲレンデの芝生が続いている。冬場のスキー場なのだ。
彩り豊かなゆりの花
ゆりと蝶
ゲレンデとリフト

バスでの集合時間に遅れる人がたくさん居られ、新米のバスガイドは苦労している。ロープウェイの乗車時間を注意していないためで、新人教育と 参加者の自覚が・・・。遅れても謝る方も少なく、叱っておられる方もある位だ。
バスは湖奥から長浜の方に琵琶湖沿い進み、関ヶ原の昼食場所に向かう。今回の旅行の食事は「鶏すき鍋御膳」だが、追加料金払えば 「近江牛・飛騨牛食べ比べすき焼き膳」等にランクアップ出来るようになっている。数名の方がランクアップされたが、大半は通常の食事となり、 広間での昼食となる。
ビールを頼んで乾杯し、「鶏すき鍋」を食べることになるが、余りにも寂しい。ご飯と鶏鍋と煮物のみで、玉子も漬物も付いていないのには驚いた。 安いので仕方ないかと・・・。美味しくいただく。
午後は、観光地巡りではなく皮革工場・胡麻工場巡りとなる。初めに「ファクトリー岐阜」を訪れ、皮革の知識や流通形態について話を聞き、工場見学と 寝具・ムートン・皮衣服等の商品案内となる。皮については、殆ど知識がなかったので得ることも多かったが、商品見学は退屈だ。 玄関に動物の皮をなめしている光景は珍しい。
次に「胡麻の郷」を訪れ、胡麻に関する知識を得て、商品の紹介・試食と説明を受けながら廻る。胡麻のキャラクターが可愛いと印象付けられた次第だ。
鶏すき鍋御膳
皮をなめしている光景
胡麻のキャラクター

二つの工場見学を終え、帰路に着く。名神高速道路を西に進み、今までは京都南ICや大山崎ICで降りていたのが、天王山トンネルを抜けて、高槻ICで 下りれるようになり、時間短縮が図れるのは嬉しい。
17時過ぎに高槻市役所に到着し、今回のバスツアーを無事終えることになる。安価なツアーで、不満なことも多かったが、知らない観光地も巡り、琵琶湖一周の バスツアーを経験でき有意義だった。
大雨の被害は拡大し、200名以上の死者が出て、被害地の復興は大変な様子だ。ご冥福を祈るとともに早期に復興が進むことを願いたい。







    
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