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○ 「出発」 (9/12-13)

夏前に旅行社からのPR本を眺めている時、ニュージーランド旅行が目に付き、気候が逆の南半球に 興味が湧き、検討の結果、今回は「阪急トラピックス」に申し込んだ。
ニュージーランド(NZ)の9月は早春で、少し時期は早いかもしれないが、雪もあるだろうし、 桜も咲いているかも・・・・と。

16時の集合に合わせ、残暑厳しい中、関空に行き、NZドルへの交換等々で時間をつぶす。 今回のツアーは参加者が多く、2班に分けての行動で1班30名の構成だ。出発便はNZ航空と JALの共同運航でマイレージ登録方法を確認すると、搭乗券によってJALかANA系になるか 貰うまで分らない。NZ航空だったのでANAのマイレージを登録する。

定刻通りほぼ満席で出発。機体はジャンボではなく、2-3-2席の中型機種で、これでNZまで行ける のかと。 早速、NZに合わすべく3時間の時差を調整し、NZビールで乾杯する。残雪・羊・桜・オールブラックス ・南十字星・渦巻き・ 原住民等々思いながらくつろぐ。今夜は十六夜で窓からは月と火星(?)が見られ、一眠りした後、 まぶしい朝日が美しい。(中央座席のため、上手く撮れなかったが)

NZの入国カードは農産国として、検疫関係が厳しく「食べ物を持っているか」との問いに、 YESとしていないで見つかった時は大変とか。森に住んでいたか・食品工場に行ったか・・・ とかの項目やSARS関連の質問もあり少し戸惑う。

11時間のフライトで無事オークランド空港に到着。到着ゲートから荷物受け取りまでの廊下のジュウタンには 消毒液が沁み込ませてあり、歩いている間に靴底の殺菌をするとのことだ。 両替のレートは日本よりこちらの方が良いことが分ったので今後は気を付けたい。(76円→72円)

国内線でクライストチャーチに行くため、運動を兼ねて徒歩で国内線ロビーに行くが外気は15℃位かひんやりと し気持ち良い。早春だ!!
クライストチャーチまでは3-3席の小型機で1時間余りのフライトだ。窓からは残雪の山並みが見られ南半球に 来たとの感を新たにする。
 
NZ航空機
十六夜と火星
機上の朝日
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○ クライストチャーチ (9/13)

クライストチャーチに少し遅れて到着後、バスで市内観光に向う。「庭園都市」と呼ばれる美しい街で毎年春と 夏にはガーデンコンテストがあり、各家庭と街中で美観を競うそうだ。今年も9月末に開催されるので そろそろ準備段階とのこと。「旧モナ・ヴェイル邸」の広大な庭園を見学。桜・木蓮・椿・水仙等々の花が 咲き、鴨が池を泳ぐ美しい庭園だ。 その後、一般家庭を訪問し、アフタヌーン・ティーと軽食の昼食と家の見学をする。

市内には大きな「ハグレー公園」があり、散歩・ゴルフ・ラグビー・クリケットが出来る施設が充実している。 街の中心には「大聖堂」が落ち着いた雰囲気でたたずみ、鐘の音が心地良い。 第一次大戦の兵士が渡った「追憶の橋」等見学し、市内を散策した後ホテルにチェックイン。

夕食までの自由時間にスーパーマーケットを探して歩く。大きなスーパーを見つけ店内をウロウロ。ビールを買おうと するが、最低で6本単位しかなく、仕方なくNZビール6本とチョコレートを少々買う。 「1$ショップ」があるか聞くと「2$ショップ」はあるとのことで行くが魅力あるものはなく帰る。

夕食は味が薄く美味いとは云えないものだったが。地ビール・ワインで乾杯。食後、 街に出てオールブラックス専門店を探し、黒のキャップとネクタイを買う。日本人の店員に息子がラガーだったこと を話すと、靴下の片足をくれ、次のクイーンズタウンの支店に行き、靴下を振るともう片足をくれる ・・とか。ブラブラと少し肌寒い街の雰囲気を味わう。
   
庭園の桜
鴨の群れ
民家の庭
大聖堂
追憶の橋
トラム
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○ マウントクック見学 (9/14)


バイキングの朝食を取った後、7:45 大型バスで出発。今日から三日間、毎日600kmのドライブをする そうだ。クライストチャーチの市街を抜けるとすぐにカンタベリー平野の広大な丘陵と羊の放牧場が続く。 丁度、生まれたばかりの子羊がお乳を飲む姿は可愛い。その風景が延々と続く。 「羊が一匹、羊が二匹・・・」幾ら数えても数え切れない数だ。


●NZの概要
・国土  本州+九州 位の広さ
・人口  約400万人 内100万人はオークランド在住、大阪府の半分以下
・羊の数 約4000万匹 以前は7000万匹いたが牛・鹿・ダチョウが増加し減少
       ポッサム(狸に似た風貌でコアラの種類)が繁殖し牧草が食べられてしまう
・紫外線 日本の7-8倍 そのため植物の成長早い


人口は北島のオークランドに集中し、南島は牧草地帯で羊が一杯。しかし近年、鹿の放牧が経済的に 優位なため増加傾向にあるとのこと。市街の近くでは、牧場の中にゴルフ場があり、 羊の中でクラブを振っている。グリーンの周りは羊が入らないように柵があり、ゴルファーは柵の中で プレーする面白い風景も見られる。

遠くの雪山を眺めながら、カンタベリー平原を一路進むと氷河湖の一つ紺碧の「テカポ湖」に至る。 残雪の山と紺碧の湖に心地良い風とNZの大自然を十分に味わうことが出来た。 湖の岸辺に「善き羊飼いの教会」が立ち、牧歌的な雰囲気にアクセントを添える。 南島の湖はほとんど氷河湖だそうだ。

昼食は湖畔の日本料理屋での「鮭丼」は新鮮で美味かった。昼食後もバスは牧草地帯を淡々と進み、 羊の群れが連続的に続く。
   
車窓から
残雪の山並み
羊の群れ
テカポ湖
善き羊飼いの教会
デカポ湖と山並み
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「マウントクック」に至る「プカキ湖」に沿って長い距離を延々と進む。 残念ながらマウントクック(3754m)は雲間に隠れていたが、雄大な周辺の山々はくっきりと姿を現し、 NZアルプスの勇姿が臨まれ気持ち良い。湖岸の道を戻り、羊の群れを見ながら、 眠りながら600kmの終着地点クイーンズタウンに向う。

途中の休憩地に果物が売っていた。日本と逆の季節でリンゴ・オレンジ・キウイ等山積みで こちらの人の購入単位はすごい。ゴールデンキウイをデザート用に買う。

ホテルにチェックイン後、ゴンドラに乗って山の上のレストランでバイキングの夕食。生カキが出ていたが、 心配なので添乗員に尋ねると「大丈夫」とのことで、いただくと小振りだが美味い。 山上で南十字星を添乗員に教えてもらう。思っていたより小さく暗いがサザンクロスははっきりと 分った。南半球のもう一つの確認したい事である「渦巻き」はホテルのバスタブの排水時に時計と 反対廻りであることを確認することが出来た。
   
プカキ湖
Mtクック近くの山
NZアルプス
残雪の山
果物屋
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○ ミルフォードサウンド (9/15)

6時朝食、7時出発の強行日程で、今日も600kmのドライブがスタート。朝日で輝く山を見ながら 「ワカティプ湖」に沿って山と湖と羊と時々鹿の放牧をを見ながら進む。「テ・アナウ」で小休止した時、 湖畔には水上飛行機が浮かぶ静かな雰囲気で皇太子ご夫妻が昨年泊まられた所だそうだ。
   
朝日に輝く山
平原の羊
鹿の放牧
タソクの群生
テ・アナウの湖
大平原と山並み
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「ミラー湖」は小さな湖であるが、湖面が透明で雪山がくっきりと逆さに写り美しいと共に 雨が多いので木の株に苔が張り付いているのは「熊野古道」の様に思われた。 この辺りから段々と雪山の状況になり、先々週は雪のため道路が閉鎖されたとのこと。

「南緯45度」の表示もあり、北緯では稚内近辺との話で寒さは当然だと認識した。 氷河の跡や滝の姿を見ながら、山道を上り、真っ暗な「ホーマー・トンネル」をくぐると 下りになり急なカーブを進む。

「キャムズ」では水の勢いで岩が削られ面白い形状の岩肌になってる奇岩やNZのシンボルとの 「シルバーファン」(シダの種類)は日本では見られないシダの高さに驚く。
     
ミラー湖の逆看板
雪山の転写
木株の苔
雪山
氷河跡
水と岩の侵食
シルバーファン
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やっとのことで「ミルフォードサウンド」に到着し、氷河で削られたフィヨルドを船で遊覧する。 乗船後、お弁当の昼食をし、甲板に出ると風が強く寒い。あいにく、曇天で海の青さが 見られなかったが、数億年前の氷河の威力と海に直接流れ込む数々の滝の壮大さ美しさに魅入る。 他の観光船が小さく見える位のスケールの大きさだ。やがて、タスマニア海の外海に出ると急に波が高くなり、 揺れが激しく手すりを持たないと倒れる位だ。

再び戻る途中の岩肌にアザラシが4匹日向ぼっこをしているのを見ると、南極に近い海であること が分る。「ボーエン滝」の水しぶきを近くに見て港に戻る。
   
ミルフォードサウンド
滝と遊覧船
アザラシ
ボーエン滝
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帰途は往路と同じ道を帰るのでウトウトと居眠りをし、羊の群れを目で追いながら、 途中の休憩場所では、安くて(1$)美味しいアイスクリームを食べて眼を覚ます。今日も600kmのドライブで 少し疲れたが、風景がどこも同じで、結構バスで眠れるものだ。

夕食はクイーンズタウンの中華料理店で円卓を囲んでツアー仲間と懇親を深める。久し振りの紹興酒は 美味かった。食後、タウンウオッチングをするが、ラグビー店を探すも閉店で土産物屋以外は開いていなくて、 湖畔を散策してホテルに戻る。

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○クライストチャーチへの帰途 (9/16)

バイキングの朝食を終えて、湖畔を散策すると教会の桜が7分咲で外気は冷たいが春の息吹だ。 今日も600kmをかけてクライストチャーチに戻る。途中、金鉱発掘で賑わった「アロータウン」の西部劇に 見るような街並みを通り、世界で初めて実施した「バンジージャンプ」スポットを見て進む。

地平線を望める平原や羊の放牧を見ながら、淡々と進んで行く。昼食は「ワカナ湖」湖畔の レストランでシーフードバーベキューを食べる。鮭・ムール貝・いいだこ・たらのバーベキューだ。 鮭は本当に美味い。たこはこちらでは全く食べないそうで結構美味しかった。

こちらの天候は変化が激しく、晴れていると思うと雨が降り、また晴れると・・・を繰り返し、 時々虹が平原に姿を現す。信楽焼きの土を求めに来た方が作ったドライブインではNZ国旗が はためいている。

クライストチャーチでは時間があったので、タウンウォッチングするが、風が強くて肌寒いので早々に戻る。 部屋のダブルブッキングがあったのか、上層階に変わり見晴らしが良くなった。高い建物が少なく 夜景が美しい。
   
教会の桜
ワカティプ湖畔
羊の群れ
草原の虹
羊の放牧
NZ国旗
桜並木
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○ ワイトモ洞窟 (9/17)


いつものバイキングを食べて、8時出発。オークランド行きの飛行機の到着が遅れ空港でノンビリ。 オークランド到着が1時間遅れ、昼食は急遽変更して、サンドチッチ・バナナ・梨のパッケージをもらってバスの中で食べる。 北島は南島と違って暖かく、牧草の緑が濃く感じる。羊の放牧は少なくなり、牛の放牧が断然多く なっているのは人口が集中しているためか。

「ワイトモ洞窟」は鍾乳洞で秋吉台等と比べると新しいが、真っ暗な洞窟内の川を船で行くと 天井に夜空の星を見るように「ツチボタル」の放つ光は神秘的な光景だ。 撮影禁止で写せないのが残念。余り期待していなかったが、神秘的な静寂な空間に感動した。 (絵葉書を購入し、写したが!?)

雨が降り出した中、バスは「ロトルア」に向う。ホテルでの夕食は原住民のマオリ族の伝統料理 ハンギーディナー(蒸し料理)を食べながら、民族舞踊・音楽を楽しむ。「キヨ〜ラ」の挨拶( こんにちは)でマオリ族の勇士と美女と写真を撮ったり(10$)雰囲気に同化する。

食後、オプショナルツアーの「ポリネシア・スパ」に参加する。4つの露天風呂に水着で入るが、 水着での入浴は初めてで、何となく落ち着かない。やはり裸での入浴が一番と実感した。日本人だ!!  又、一番熱いと云われる露天に入るが、日本人にとってはぬるい位でNZ人との感覚の違いが 良く分る。湖を見ながら、満点の星空を見上げ、露天風呂でくつろぐことを望んでいたが、雨が降り 、真っ暗で、星は見えなくて残念だった。55$は高い!!
 
ツチボタル
マオリ族の踊り
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○ロトルア・オークランド (9/18)

7時45分出発で「ロトルア」観光に出発する。「ロトルア湖」は周囲42kmある湖で、一周マラソンも行われる、 黒鳥が泳ぐ のどかな湖だ。「ファカレワレワ・マリオ村」は間欠泉が噴出すマリオ族が発見した村で、 温泉の湯気が噴出し、別府市と姉妹都市を結んでいる風情は納得出来る。村の中には蜂蜜で有名な 「マヌカの花」も咲き、大きな「シルバーファン」の姿も見られる温暖地帯だ。

次に「レインボー・スプリングス」ではNZの珍しい動物(昔とかげ・キーウィバード)を見て、 「レインボー・ファーム」では各国の観光客を前に乳牛の乳しぼり、牧羊犬の羊集め、羊の毛狩り、 子羊への乳飲ませを楽しく見せてくれた。

昼食は「ロトルア湖」を見下ろす山上までロープウェイで上り、バイキング。曇天だが湖を見ながらの食事 と地ビールは美味かった。

一路最終予定地の「オークランド」に進む。南島と違って人家も多く、羊の姿は余り見られず、 乳牛の放牧が多い。 オークランドはNZ最大の都市で人口の1/4である100万人が生活する。首都はウエリントンだが。 町の小高い火山跡の「マウント・イーデン」に上り、市内を見渡す。ヨットのアメリカンカップが 行われた海が間近で、高層ビルが立ち、ひときわ高くスカイタワーがそびえる「帆の町」だ。

港周辺も見物した後、岸壁に近いホテルにチェックイン。夕食は近くの日本料理店で鉄板焼き。 山口県光市出身の若い日本人コックが鉄板の前で肉・イカ・野菜を焼いてくれ、最後の食事を楽しむ。 日本酒があったのでグループの方と乾杯。ごはんと味噌汁が出たが、ごはんはパサパサで美味しくない。

食後、オールブラックス専門のラグビー店を探し当て、クライストチャーチでもらった靴下を振りながら 入店するとNZ人の店員がおおげさに出迎えてくれ、新しい靴下一足を "congratulations!" と云って抱擁していただいた。面白いサービス方法だ。お土産店を廻り、 明日の朝は早いのでホテルに戻る。
   
湖の黒鳥
マヌカの花
温泉
シルバーファン
昔とかげ
キーウィの剥製
羊毛狩りショー
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ロトルア湖
牛の放牧
オークランド市街
ハーバーブリッジ
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○ 「帰国」

5時モーニングコール、5時50分出発でオークランド空港に向う。夜明け前の薄暗い街中を抜けていよいよNZと もお別れ。出国手続きを終えて空港内の軽食堂でおにぎり弁当の朝食を食べる。 昨夜のごはんより数段に美味しい。出発までブラブラするが、日本人の店員が呼び込みを している店はNZ$の残りを上手く使わそうと、不足は日本円でOK・・・となかなかのもの。 小生も25セントを残し全部使ってしまった。脱帽!!

満席のNZ航空97便は8時35分帰国の途に付いた。窓側の席でNZの姿を追ったがすぐに雲の中。 最後のNZビール・ワインを楽しみながら映画を見たり、眠ったり。途中、眼下に紺碧の珊瑚礁が見えた。 多分、ニューカレドニアか?
NZの子羊のような雲を眺めながら、飛行機に身をゆだねくつろぐ。

11時間のフライトを終え、17時少し前に無事関空に到着。着いた途端、大阪独特の蒸し暑さが襲って来、 久し振りに額に汗が滲んで来た。残暑はまだ厳しい!!仲間の方々と別れ、JRで帰宅する。

「早春のニュージーランド」は季節感が逆で、初めての南半球を堪能させてくれた。 南島は氷河、北島は火山と地質が異なる自然、イギリス流の牧草地開拓と羊の放牧、 原住民マオリ族との戦闘と融和、自然を愛する人々、キウイと呼ばれるNZ人気質・・・等々、 楽しく見聞した「早春のニュージーランド紀行」の8日間だった。
 
空の羊
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