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○ 「出発」 (12/11)

昨年この時期にシンガポールのクリスマスを楽しんだ。仏教国のタイのクリスマスはどうだろうとの興味と15年前に 行って以来のタイの発展をのぞきに行こうと考え、ツアーを探した。バンコクの史跡は前に見たので、 自由時間が多く、アユタヤ観光のあるツアーを探し、6日間のツアーに決めたが、その後今春出来たホテルに泊る 5日間のツアーが出て来たのでそれに変更した。

10時55分の集合に合わせ少し早めに出発する。日曜日で電車は空いていて、ゆっくりと大阪からの関空 快速で関空へ。時間前だが受付が始まっており、窓口に行くと驚いた人に出会った。
春に行った「アルプス・ドイツ旅行」の添乗員だった「マキさん」が隣の窓口で受付をしている。向こうも 気付かれ握手。あの旅行のメンバーでの同窓会、ハイキング、宇治散策の話をする。良い旅を・・・と お別れする。

今回のツアーは現地案内で、メンバーは分からないが7名と少人数でありがたい。 航空券をもらってシンガポール航空の窓口に行き、一番前の席を要求するとOKで足を伸ばせる席を確保し、 マイレージ登録する。今回は登録できた。
両替は現地のほうが有利との情報をサイトで得ていたので、ここではパスするが、確認すると3.34円 /バーツ(B)だ。
出国検査を受けてラウンジで休憩する。

バンコク経由のシンガポール行SQ-973便は案外空いていて70%位の乗客で出発する。機体はB777-200型の3-3-3席の ステュワーデスの前の席で2人掛けだ。座席には液晶TVが付いていて、現地との時差2時間前に時計を合わせる。

早速、現地のビールで乾杯しようとするが、タイのビールはないので、シンガポールのタイガービールで乾杯する。 昼食を食べ、TVを見たりしてくつろぐが、座席がトイレ近くで落着かないのと少し寒い。

関空を離陸し、沖縄の北側を通り高雄の南を過ぎ、ダナンから上陸して予定より早く16時55分、 バンコク国際空港に到着。丁度ヨーロッパからの便と同じになり、西欧人と同じ列に並び 入国検査に時間がかかった。サイト情報で回転テーブル横に日本語のガイドブックがあるそうなので探し、少し 離れた所に発見しゲットする。荷物も無事出て来て外に出て両替する。2.98円/バーツ(B)とこちらの方が ベターだ。
現地案内人を探し、父娘と男性3人組のメンバーと顔合わせする。外に出ると外気は蒸し暑く冬の日本 から常夏のタイに来たことを実感する。ワゴン車に乗り、薄暗くなったバンコクの市街地に進む。 15年前は渋滞でホテルに行くまで大変だったことを考えると高速道路が整備されスイスイと進む。 昔は街が暗い感じがしたが、高層ビルが建ち並びネオンも明るく発展途上のタイの息吹が感じられる。

マジェスティック・グランデ・ホテルは今年春に出来たホテルでなかなかきれいだ。チェックインしてサンドイッチの軽食を食べる。 男性3人は別行動するとのことで、今回のツアーは4人で巡ることになる。
荷物を開けて着替えをして、早速探索を開始する。昔はなかった高架鉄道 (BTS=Bangkok.mass.Transit.System)や地下鉄が設置され動き易い。今回のホテルもBTSの駅に近い所を 選んだので行動が容易だ。ホテルからスクンビット通りに出るまでは屋台がある昔のバンコクだが、通りに出ると 上にBTSが走り、近代都市だ。ホテルからプルンチット駅までは6-7分で階段を上り、切符売り場に。
今後の行動も考えて回数券を買うこととする。10回回数券は距離に関係なく、10回乗り降り出来る 回数券で250B(=750円)だ。1区間10B(=30円)と安いのには驚く。
BTSのチケットはJスルーと同じようなものだが、印字はされず内部で乗車回数をチェックしているのだろう。 改札口が日本のシステムと違うので、現地の人の通過する様子をチェックする。日本のはカードを入れ、開閉扉が 開き、通過してカード取るが、BTSはカードを入れるとすぐにカードが上部に飛び出し、それを取ると 開閉扉が開くので急いで通らなければならない。まごまごしていると扉が閉まってしまう。
システムの違いも楽しみながら改札を通り、BTSに乗る。人が一杯でネオンに輝くビルを眺める。

夜のバンコク見学と食事をするために3駅先のブロンボン駅まで行く。ショッピングセンターの前には大きな クリスマスツリーが飾られ、若者がたくさん楽しんでいる。真夏のクリスマスだ。
1-2Fはブランド街で日本と変わらない状態で上の方は一般のショッピング街となり、最上階にスーパーと フードコートがある。スーパーでタイビールを購入する。27B(=81円)と安い。食堂に入りビールと麺類を軽く食べるが やはり辛い。そして香草の臭いがきつい。でも美味しくいただく。
バンコクのクリスマスの雰囲気を味わって22時過ぎにホテルに帰り、ゆっくりと眠る。
 
BTS
ショッピングセンターのクリスマスツリー
ホテルのイルミネーション


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○ 第1日目 (12/12)

夜明けは少し遅いようだが、6時には明るくなり始めた。ホテルの下に高速道路と鉄道があり、 高速道路は適当に車が走っている。今日は月曜日だが土曜日の憲法記念日の振替休日でタイでは三連休 となっている。それで車が少ないのだ。
窓の外には高層ビルが立ち並び想像していたバンコクとは違った近代的な街並みだ。 7時前に朝食を食べる。まだ空いていてゆっくりと。西欧人、アラブ人、中国系、タイ人と国際色豊かな 客層だ。果物も豊富で満足する朝食だ。
朝食後、ホテルの周りをウオッチングする。直ぐ横に屋台があり現地の人が朝食を食べている。窓からの風景 とのギャップはすごい。
 
高層ビル
屋台
揚げ物のおかず

連泊なので荷物は置いたまま、40Bのチップを置いて、8時ホテルから4人でワゴン車に乗って現地ガイドの案内 で市内観光に出発する。振替休日なので通勤渋滞が無くスムースに進む。暑いので早朝に散歩する人が 多いようで公園でたくさん歩いている。
車窓から鉄砲店が数軒見られ、ガイドの説明では26才から所持することが出来るとか。

●タイの概要
・国土  日本の1.4倍
・人口  約6000万人、タイ族85%、中国系10%、その他マレー系・山岳民族系等 
・時差  2時間
・歴史  7世紀頃からミャンマー南部のモン族が興し、アンコールワットで有名なクメール帝国の影響を受けている。
      13世紀にスコータイを王朝とするタイ族の国家が出来、14世紀からアユタヤ王朝として栄える。
      この時代は世界との交易も盛んで日本とも交易があったが、ビルマ軍に侵略され崩壊した。
      1782年に現王朝が始まり、現在の発展につながる。 

まず「ワット・アルン・暁の寺」に向かう。チャオプラヤー川の対岸になるので、渡し舟の船着場に行き対岸に渡る。 チャオプラヤー川には橋が少ないため、渡し舟が主要な交通となるが、渡し賃は3B(9円)と安いのには驚く。
川には船が行き来し、対岸の「暁の寺」の塔がそびえている。船着場には水草が溜まっており、回収 作業にいそしんでいる。

「暁の寺」に向かう。まだ暑さは感じないが、少しづつ汗ばんで来る。この寺のシンボルである仏塔は 中国から船で運ばれる途中、割れた陶器の破片で色鮮やかに装飾されている。これだけの破片を 集めるのも大変だ。
15年前は塔の途中まで急な階段を上れたが、現在は上れない。
塔の台座は猿神が支えるユーモラスな姿が可愛い。お寺の前にもユーモラスな鬼の門番が迎えてくれる。 自由時間に塔や周辺の装飾を感心して眺める。
 
渡し船から見る暁の寺
寺院と門番
支える猿神像
 
仏塔
仏塔を見上げる
仏塔の階段

再び渡し舟で川を渡り戻る。船着場付近は雑踏で屋台で朝食を食べている。交差点の信号には青まで ○秒との表示があり、大阪と同じでタイ人も「いらち」が多いのかと疑うが、行動を見ているとユックリ しているが。
信号待ちで写真や絵の売り子が1000円、1000円と売りに来る。始めは5枚が7枚、10枚、最後は20枚に なるが、断るのに大変だ。
王宮まで歩いて行く。屋台が立ち並び賑やかだ。タイ人は落花生好きのようでピーナツ売りがたくさん居る。 王宮の周りは休日でもありタイ人、外国人で一杯だ。空港でも感じたが、西欧人がシンガポール以上に多い のに驚く。

王宮に入り、遠くから「ワット・プラケオ」を眺める。1782年に建立された「ワット・プラケオ」は現王朝の守護寺と して格式を誇る寺院でヒスイで出来たエメラルド色に輝く本尊を祀っていることから「エメラルド寺院」とも 呼ばれている。寺院と同じ敷地には王宮があり、祭典に使われているとか。
「エメラルド寺院」や王宮周辺を散策する。アユタヤにある仏塔を模して作った金色に輝く「プラシー・ラタナー・チェディ」 や門番のユーモラスな鬼、回廊の歴史を現す壁画、アンコールワットを再現した模型、本堂のヒスイの本尊、王宮を 少し暑くなって来た陽射しを浴びながら見学する。
 
ワット・プラケオを望む
金色に輝くプラシー・ラタナー・チェディ
支える猿神像と悪魔
 
門番の鬼
プラシー・ラタナー・チェディ
黄金の仏塔

4人だけの行動なのでスムースだ。東南アジア・ツアーの宿命とも云えるショップ案内で宝石店に案内されるが、 館内に涼を求めるだけ。昼食はバイキング形式の食事だが、特に目新しいものはない。
レストランの前にも仏様が祀られ、街全体が信仰心の深いことを表わしている。

タイシルクの店や健康食品の店に案内され、適当にショッピングしたり休息をし、黄金仏寺院「ワット・トライミット」に 参拝する。チャイナタウンの中にあるようで、渋滞した道路を周囲の景色を眺めながら行くが、特に・・・。 チャイナタウンはどこの国でも活気があり騒々しい。機械工具・鋼材の店が多く見られ、食事・食品だけでなく あらゆる業種が集まっているのが良く分かる。この辺りだけが渋滞がひどいようだ。
   
落花生売り
街の仏様
黄金仏

夕食までの間、ホテルに戻り休憩する。外は乾季とは云え、30℃以上あるので暑い。ホテルでシャワーを浴び まどろむ。17時集合で夕食に行く。今夜行こうと考えていたショッピング・センター付近はクリスマスを楽しむ 人々で賑やかだ。
夕食はタイスキだ。日本の水煮きと同じようで食べ易い。野菜も多く魚・エビ・イカ・カマボコ・トウフ等々鍋に 入れ、好みの調味料で味付けする。辛いものもあり適当に。最後は雑炊で食べるがこれもなかなか 美味い。

帰りの車からナイトバザールの賑やかな様子が見られ、大体の地理が分かってきた。明日はここへ行く予定だ。
ホテルに着き、直ぐにショッピングセンターに出発する。BTSの2駅先のサヤームまで行くと人で一杯だ。三連休の クリスマスバーゲンと新規開店イベントで老若男女が詰めかけている。屋台や路上生活の一面と日本以上の 賑わいにタイの二極化を感ぜざるを得ない。
それにしても大きなショッピングセンターだ。入口や各階にイベントの舞台があり、演奏・ダンス・バレーが 演じられているが、人が多くて近くに行けない。吹き抜けのエスカレーターも連続的に上り下りするのでは なく、各階でぐるーと廻って乗るようになっている。20%OFFが普通で丁度いいタイミングだった。
リッチなタイの夜を楽しんでホテルに戻る。
 
ショッピングセンター開店イベント
吹き抜けのエスカレーター
クリスマス・イルミネーション



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○ 第2日目 (12/13)

今日は自由行動の日なのでノンビリと朝食を取る。お粥が美味しく、プール際のテーブルでくつろぐ。 ショッピングセンターの開店は10時からなので、9時過ぎにホテルを出てBTSで探索することにする。10回の回数券 なので終点まで行き、下車しなければ問題ない。
プルンチットの駅まで行く道でバイクの運転手がゼッケンを付けているのをたくさん見る。観察するとこれは バイク・タクシーのようだ。後の荷台に人を乗せて次々にスタートして行く。値段は分からないが、女性もスカート姿で 横座りで乗って行く。
昨夜のショッピングセンターを車窓から見て、終点のモーチットまで行く。ここはウイークエンドマーケットがある所で小さな 小屋が広い場所に立ち並んでいる。週末はすごい人になるそうだ。 高架駅からの風景は高いビルが立つビジネス街のようで、駐車場には車が一杯だ。タイの発展は著しい。
BTSは外からは窓や扉が無いように見える。車体全面に色々な絵が描かれていて動く漫画本のようだが、 中から見ると小さな穴がメッシュ状になっていて外の風景は見ることが出来る。暑いバンコクの気候に合わせた 優れものだ。戻る途中の車内から「戦勝記念碑」を写す。
 
モーチット駅からの眺め
BTSの車体
車内からの戦勝記念碑

昨日のサヤームのショッピングセンターを車窓から眺め、次のチャトロムで下車する。空港で入手した日本語ガイドブックで タイ文字のアクセサリーの店に行こうと伊勢丹デパートに立ち寄り、少し涼んだ後、暑い街中に出る。デパートの 前には「金色に輝く象」が祀られている。
車に注意しながら進むとゴチャゴチャした商店街に出会う。この辺りはプラトゥーナム市場の一部のようで、 衣類を中心に何でも売っている。値段は書かれていないが、10数枚のシャツを一束で売っている。 このようなシャツが日本にも輸入されているのだろう。ここの靴屋の展示は日本にもないもので、足を 模したマネキンに靴・サンダルを履かせている。路地が無数に広がっているが、道に迷いそうなのと用心の ために中に入るのは止める。
インドラリージェント・ホテルの2階の店を探し当て見るが気に入らずパスし、近くの店でカエルの背中を擦ると音が 出る雑貨を購入する。2個買って値切る。日本語が通じるのには驚く。
伊勢丹に戻り、ショッピングをした後、建物の中にミスタードーナツを見つけたので、話の種に休憩する。ドーナツの 種類は少なく、値段も25B〜35B位でコーヒーのお替りは出来ない。マクドナルド・ケッンタッキーフライドチキンの ファーストフード店や スターバックスコーヒー店も街中に見られる。日本と変わらない光景だ。BTSで荷物を置きにホテルに戻る。
 
BTS
金色に輝く象の祭壇
靴屋

足裏マッサージに行こうとガイドブックで探していた所がホテルのすぐ側だったのでナイトバザールに行く前に 立ち寄る。色々なコースがあるが、足裏だけにする。1時間300B(900円)と安い。足を洗い、ソファーに もたれながらマッサージをしてもらう。気持ち良く時々ウトウトする。丁度1時間とタップリやってもらい チップを渡し気持ち良く暑い街中に出る。
ナイトバザールには途中で地下鉄に乗り換えるのが良いが、午前中と同じように終点のオンヌットまで行く。 ここは工業地帯のようでクレーンが見られる。タイ語の駅名の下に英語でも書かれているが、タイ語は全く 理解できない。
地下鉄との連絡駅であるスクンピットまで戻る。BTSは回数券だったが、地下鉄は1回のチケットを買わなければ ならない。周りの人のやり方を見る。まず英語モードに変え、行き先にパネルタッチし表示、その金額を入れると コイン状のチップが出てくる。料金は18B(54円)と安い。
入場はチップをICOCAのように改札口にかざすと扉が開き入場し、出る時は受け口にチップを入れると 扉が開きチップが回収される仕組みだ。
ホームには人が一杯だ。地下鉄も涼しく快適で3つ先のルンピニ駅で降りる。帰りの切符(チップ)を買っておき、 地上に上ると目の前が「スアン・ルム・ナイトバザール」だ。
 
オンヌット駅のタイ語
地下鉄のチップ
スアン・ルム・ナイトバザール入口

まだ日が暮れていないので、人影はまばらだが広い公園にはレストランと店屋が建ち並んでいる。まず 園内を散策する。色々な店が人寄せの声をかけたり、ただ品物を並べていたりと種々様々だ。 衣類・骨董品・食品・雑貨・靴・マッサージ等々見ているだけで楽しい。中央にはテーブルが並び、周りの 屋台から食べ物を運んで食べるシステムになっている。
日が暮れ風が吹いてくると涼しい。食券代わりのチケットを購入して、それぞれの店でチケットを渡して 食べ物を手に入れるのだ。チケットが残ると換金してくれるらしい。
魚・イカ・カキ等の生ものも陳列しているがパスして、火の通ったものを探し、タイ風のカレーやトム・ヤン・クンを 注文して行列で待つ。テーブルに持ってくると女の子が飲み物の注文を取りに来る。ビールはメーカー毎に 競争ですぐ注文伺いに来る。大ジョッキを頼み乾杯。
遥か向こうの舞台では演奏が始まり、テーブルも段々混んで来た。日本のピッチャーのような大大ジョッキーより 大きいサーバーがテーブルの上に置かれ、大人数で楽しんでいる。
涼風を楽しみながら、演奏を楽しみながら、タイの屋台料理をタイビールで楽しむ。美味い。
 
ナイトバザールの植え込み
路地の店屋
広いテーブル席

時間も遅くなったので、地下鉄・BTSを乗り継いでホテルに戻る。自由時間を有意義に楽しむことが 出来た。マッサージも気持ち良く、ナイトバザールもなかなかのものだった。シヤワーを浴び休む。

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○ 第3日目 (12/14)

いよいよタイ最後の日だ。集合が11時なのでユックリと朝食を食べる。集合時間までホテルの近くを散策する。 朝のうちはまだ涼しい。ホテルの前を奥に進むと突き当たりに教会がある。仏教国だがキリスト教も普及 しているのだ。BTSの駅の方に行くと道端に屋台が一杯建っている。夜にはなかったものが。食事・ 飲み物がほとんどで通勤の人がビニール袋に食べ物・飲み物を入れてオフィスに持って行く。事務所で 朝食をするようだ。
マクドナルドの店の前にはマクド人形が合掌している。さすがタイ・マクドだ。道端には黄色い衣を着たお坊さんが 托鉢をしている。これも仏教国タイだ。
 
合掌するマクド人形
屋台と托鉢の僧
食事を買ってオフィスへ行くOL

ホテルに戻りチェックアウトをする。車に荷物を載せ、11時にホテルを出発して免税店に行く。特に買うものも ないので退屈な時間を過ごさざるを得ない。
今日の 昼食はタイ宮廷料理で、レストランに行く。ブッサラカムと云うレストランはオフィス街にあり、入口にはタイ舞踊の像が 迎えてくれる落着いた所だ。食事は色々の種類があり、味付けも日本人好みで美味しい。
食事後、ビルのロビーを歩くとOLが一杯出店をのぞいている。日本製の化粧品を売っているのだ。人気が あるようだ。ビルの外には宝くじと思われる札を路上で売っている。
 
マジェスティグランデホテル
レストランのタイ舞踊像
宝くじ?

今日の最終観光地であるアユタヤに向かう。高速道路が整備されており、ビル街からやがて田園地帯へと 進むが、振動でウトウトとしてしまう。
アユタヤ王朝は14世紀半ばから18世紀後半まで続き、初期にはカンボジアまで勢力を伸ばし、貿易の中心地と して繁栄した。インド・アラブ諸国・マレー諸国・インドネシアと交易し、17世紀にはヨーロッパ・日本とも貿易が 盛んになったとか。

約1時間程度でアユタヤの「日本人町跡」を見学する。17世紀には日本と御朱印船貿易により、 1500人が住む日本人町も形成され、山田長政が傭兵隊長として有名だ。 暑くて広い場所に展示館があり、日本と交易していた当時の様子が展示されている。土産物屋の中に 「山田長政の像」が祀られている。
屋外はやはり暑く、木陰を求めて集合時間を待ち、「アユタヤ歴史研究センター」に向かう。ここは日本と タイ国が共同で設立された博物館的な施設で、王都アユタヤ、政治とアユタヤ、港湾都市アユタヤ、タイの生活、アユタヤと 諸外国の関係をテーマに模型や文献が展示されているが、撮影禁止だ。小一時間見学して休息する。
 
アユタヤ日本人街跡
山田長政像
当時のアユタヤ街並み

アユタヤ遺跡の見学に行く前に象に乗れないかとガイドに尋ねるとOKとのことで、象乗りに行く。観光地の 中にたくさんの象が歩いている。
受付で500B(1500円)支払って像に乗る。象の頭の部分に足をかけると柔らかいので驚く。結構 揺れるので落着かないが、段々と慣れてくる。象使いが「象さん、象さん、お鼻が長いのね・・・」と 日本の童謡を歌う。日本人観光客が多いのが良く分かる。
象の背中からの視界は高くて見晴しが良い。普通の道路に出て、屋台の商店街の中を進むと店員や 観光客が見上げて手を振ってくれる。手を振り返して街中を気持ち良く進む。黄色い衣を着た僧侶が 象に餌をやる。象は神聖な動物なのだ。30分のゆったりとした象乗りを満喫し、記念写真を150B (450円)で購入する
 
商店街を歩く象
象の上からの眺め
象使いと

アユタヤ遺跡の一つであるワットプラ・シー・サンペットの見学に向かう。バンコクの寺院とは全く異なった14-18世紀の 遺跡が残っている。石造りではなく、薄い瓦を積み重ねた仏塔や寺院跡が青空と夕陽に映えて美しい。 自由行動となり、遺跡の中を巡る。苔むしたセイロン様式の仏塔が時代の栄華を偲ばせるアユタヤ最大 規模の寺院で歴代の3人の王が眠るタイのもっとも重要な王宮建物とか。仏塔が3基並ぶ姿はヨーロッパの 石造りとは違った趣がある。瓦が夕陽に赤く輝き異空間のようだ。西欧人の観光客も訪れている。
三基の仏塔跡
 
アユタヤ遺跡
瓦造りの遺跡
夕陽に輝く遺跡

次にワットプラ・マハタートを訪れる。やはり瓦の遺跡で木の根に埋め込まれた仏像が少し不気味なのが 印象的だ。寺院の朽ちた壁際には仏像が立ち並んでいるが全て首が落ちているのは悲しい。青空と 廃墟が夕陽に輝き静寂な空間を楽しむ。
 
木の根に埋まった仏像
衣をまとった仏像
頭の取れた仏像

遺跡観光を終えて夕食のためレストランに行く。丁度会社帰りのラッシュなのか、ロータリーは大渋滞だ。バスに 鈴なりの人が乗っている。レストランで手長えびが入ったアユタヤ郷土料理をいただく。あっさりとしていて 日本人には合う。ビールも暑さの中で美味しくお腹一杯になる。

食事後、暗くなった道を川沿いに進み、真っ暗な川面の小さな船着場から小船に乗る。本当に小船で 6人位で一杯だ。真っ暗な川面を上っているのか下っているのか分からないが進むとレストランの明かり が見え、更に進むと薄っすらとアルタヤ 遺跡のライトアップの光が見えてくる。夕方とは違った幻想的な光景だ。真っ暗な闇に浮き上がる遺跡の 姿は本当に美しい。アユタヤ・ナイトクルージングはなかなかのものだった。
 
レストランの明かり
アヤタヤ遺跡のライトアップ
小さな船



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○ 帰国 (12/7-8)

バンコク・アユタヤ観光の全日程を終え、いよいよ帰国の途につく。車は高速道路を走って空港を目指す。 観光バスの往来が多く、観光国としてのタイも値打ちがあることがよく分かった。
20時前に空港に到着し、ガイドさんにお礼を云ってお別れする。シンガポール航空の窓口に行きチェックインする。 通路側の席を頼むと窓側の3席の通路側が確保出来た。隣の窓際の人が来なければ良いと願う。空港税 500B(1500円)を自動販売機で買い出国審査へ。入国の時に丸い小さなカメラで写されていた写真と多分 チェックしているのだろう。
まだ時間が早いので空港内は人が一杯だ。売店をのぞいたり、コーヒーショップで休憩したりと時間をつぶす。 22:05発のSQ-974は定刻通り出発する。隣の席は空いたままなのでユックリ出来る。日本時間に合わせる。 もう日付が変わっているので5時間一寸で到着するのだ。又、夕食が出たが、余り食べられずビールと ワインで乾杯し眠る。

窓際だが、翼の上なので夜明けは見られないし、到着が早いので夜が明けないだろう。5:00に関空に 到着し、機外に出ると寒い。日本は真冬なのだ。
荷物も無事出て来たので一安心。お仲間と別れてJRで大阪に行く途中から日が昇り、ラッシュの混雑が 始まった。8時前に無事自宅に到着した。

15年振りのタイ訪問でその間の進歩の度合いは目を見張る程だ。高層ビルが建ち並び、ショッピングセンターは 日本と変わらず、BTS・地下鉄で混雑も緩和されている。昔からの寺院との対比は面白い。日本でも 再び始まっているがタイの二極分化には驚く。物乞いや屋台での食事が一般なのとブランド店の繁栄を 見ると日本以上のギャップだ。
自由時間が多いツァーを探したのは正解だった。ユックリとバンコクを歩き回り見聞出来た。アユタヤ遺跡はバンコクの寺院 とは違った歴史を感じる素晴らしい場所だった。もう一度行きタイ国だ。


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