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「行程MAP」


○ 「出発」 (6/8)

以前からスペインは魅力のある国であり、いつか行きたい所だった。旅行社のパンフレットで この時期は「ひまわり」が丘一面に咲き誇るとのことに魅力を感じた。同じ地方へ二度は行かないだろう から日本との繋がりの深いポルトガルも同時に行くツアーを検討し阪急トラピックスに決めた。
列車に乗るツアーも探したが、二国を廻るのは無いのであきらめ、ヨーロッパ大陸最西端のロカ岬 見学、ドン・キホーテの風車、地中海の街並みを楽しみに梅雨入りの日本から出発する。

9時35分集合に合わせ、7時前に家を出る。雨が降り出し梅雨入りの模様。植木・家庭菜園には恵みの 雨だが明日からは晴れる予報で水不足が心配だ。
大阪から関空快速で9時前に到着し、受付に行くと時間前だが受付をしており、添乗員のH田さんと ご挨拶。38名の大所帯で大変だ。

エール・フランスなのでHPで仮登録している資料を片手にJALの受付でマイレージ登録を行う。次に いつ使うか分からないが登録だけはしておかねば。初めてのユーロへの両替を行う。140円だ。
個人での搭乗手続きを行い、ラウンジでコーヒーを飲んでいざ搭乗。

AF-291は定刻を少し遅れてほぼ満席で出発。機体はB-777-200の3-3-3席の機種で、各座席に液晶TVが 付いている。 早速、フランスに合わすべく7時間の時差を調整し、ビールで乾杯する。中央席で隣は外人の大柄な人だが すぐに荷物を置いたまま別の席に移動したのでユックリとくつろぐ。

以前にロンドン経由でイタリアに行った時はウラジオストック上空からシベリアを通ったが、今回は岡山→ソウル→大連から シベリアに入って行く。色々なルートがあるのだ。
昼食・夕食をビール・ワインと楽しむ。適当に歩いたりしながら。

17時10分、パリ・シャルル・ドゴール空港に無事到着。9635kmの飛行だった。入国手続きを行いバルセロナ行きに 乗り換え。EUになったので フランスで入国となるらしい。手続きも簡単でスタンプも無く、パスポート上には何処に来たのか分からない。 シヤルル・ドゴール空港は広く、人も多い。さすがパリという感じだ。
Airbus A320の3-3席も満席で一路バルセロナへ。時差は無く、時計はそのままで、軽い食事を楽しみ 20時30分到着。全員の荷物も無事に到着して一安心。驚いたことにまだ夕方前の明るさだ。

バスでホテルにチェックイン。ツアーの売りだけになかなか快適なホテルだ。荷物を確認し、ホテルの外を探索に行く。 近くにSants駅があり、旅行者の姿を眺める。 自分も旅人であることも忘れて。22時過ぎにやっと暗くなった。
 
AF-291
ドゴール空港
AF-2148
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○ バルセロナ (6/9)

今回のツアーはグループでの参加者が多く、9名、6名の方々が居られ、添乗員のH田さん(54)が一番若いとの ことで、年配者が多い。81才・76才・71才の三夫人のグループの元気なのには驚く。又、岡山県・高知県・ 愛知県からの参加者もあり、半数は京阪神以外で、お国言葉が飛び交う楽しいメンバー構成だ。

●スペインの概要
・国土  日本の1.3倍
・人口  約4000万人 内300万人はマドリッド在住
・時差  8時間。サマータイム時、7時間
・歴史  1492年の統一まで、様々な民族が侵入し、特にイスラム文化の影響大きい。
      統一後、コロンブスの新大陸発見等の大航海時代を迎えるが、1588年英海軍の
      無敵艦隊に敗れ衰退する。その後、独裁政権が続いたが現在は民主化が
      進んでいる。 

7時モーニングコール、8時半荷物搬出、9時半出発と余裕のある予定でスタートする。朝食前にホテルの近くを散策する。 緑の街路樹が多く、6時半過ぎは明るい。大きな通りを海側に進むと公園があり、その横はアレナス闘牛場の 円形の建物がある。スペイン広場からオリンピック会場となった丘を眺めホテルに戻る。朝食はビュッフェスタイルでパンが 美味しく、果物も新鮮で食欲モリモリ。

9時半出発でスペイン第2の都市・バルセロナ市内観光のスタート。今回のツアーでは建築家ガウディ(1852-1926)の 建造物巡りが主で、当時の資産家グエル伯のために設計した庭園は「グエル公園」として世界遺産にも 登録され、モザイクのベンチや蛇の遊歩道、塔等幻想的なガウディの世界が表現されている。
公園には小学生の遠足や国内外の観光客がたくさん訪れていた。陽射しがきつく暑いが乾燥しているので ベトベト感はなく快適だ。
バスに乗りガウディ建築の曲線を強調した「ミラ邸」を見学する。他にたくさんの建築物が市内に散在するのが 新市街バルセロナの特徴の様だ。
 
闘牛場
蛇の遊歩道
 
モザイクのベンチ
モザイクの天井
ミラ邸

今日のメインである「サグラダ・ファミリア(聖家族教会)」の見学に向かう。ガウディの未完の建造物で今でも建設中だ。 18塔の内現在は8塔完成で残りは工事現場の状況で建設している。建設機器の近代化で20―30年後には 完成されるとか。
見上げるような高さで壁面には聖書の彫刻が施されている。内部に入るとクレーンが作業中。自由時間になり 階段で塔を上り始めるが、途中から渋滞で進まずこのままでは集合時間に間に合わないので、あきらめて 人の間を縫って降りる。
立派な建造物だが、歴史を感じることは出来ず、後世での評価になるだろう。しかし、大きい!!
サグラダ・ファミリア正面
サグラダ・ファミリア
壁面彫刻

市内のレストランで昼食。魚料理とのことだが、昔よく食べたメルルーサのフライとポテトが一杯のオムレツ。ビールも水も 2.5ユーロで水の貴重さが分かる。ビールを飲みながらオムレツに舌鼓する。美味かった。

昼食後は一路地中海沿いにバレンシアを目指す。驚いたことに想像以上に高速道路が整備されており快適な バスツアーだ。一部有料だがほとんどはフリーウエイ。日本の高速道路の高いのとは雲泥の差だ。
赤茶けた土は肥沃とは思えず、小石・中石がゴロゴロとある農地はオレンジ・オリーブの木が植えられており 緑の野菜は見られない。食事の時サラダが無い理由が分かった。

地中海を時々見ながら361kmの距離をトイレ休憩を入れて進む。添乗員H田さんの楽しい話を聞きながら ・・・・本当にプロの添乗員だ。
バレンシア近郊のタイルの産地でもあるカスティコンのホテルに向かうが、丁度祝日で通行止めが多く、大型 バスが狭い道を通れず、迂回迂回の連続。その分小さな街を車窓から楽しむことが出来た。 やっとホテル到着。18時45分。まだまだ日は高く輝いている。


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○ バレンシア・クエンカ (6/10)

ホテルにチェックイン後、徒歩で夕食会場へ。お祭りの賑やかな街中をゾロゾロと。夕食は本場のパエリアを食べる。 大きな鍋にムール貝・手長えび・・・が盛り付けられ、ビール・ワインと共に美味しくいただく。岡山の Yさんご夫妻と同席し、楽しく飲んだり食べたりと以降仲良くさせていただく。

ホテルの前にスーパーマーケットがあったので、閉店間際に飛び込みビール(0.38ユーロ)、水1.5l(0.4ユーロ)を購入。 ビールも水も安い。ビールは美味い。
それにしてもスペインの路上駐車には驚く。マンションには駐車場が義務付けられていないので、全て路駐。 道の両側にびっしりと詰まっている。二重駐車もあるのにはびっくりだ。

ホテルは郊外なのでこじんまりしているが機能的だ。
朝の出発前に近所の公園を散策する。緑と花が美しい。南国の風情が感じられるが、余り散歩する 人も見かけないのは国民性の違いか?

8時出発でスペイン第3の都市・バレンシア観光に向かう。スペインの各都市には「カテドラル」と云われる教会・ 寺院がシンボルとして立った居る。バレンシアの「カテドラル」を見学して、15世紀に取引所として作られた 「ラ・ロンハ」のゴシック建築を訪れる。世界遺産でイスラム文化が残る天井の模様が美しい。

見学後、自由時間となり隣の市場を見学する。300軒もの店が連なり生鮮食品が一杯で活気がムンムン。 いちじくが売られていたので一山買う。ディジカメで写さなかったのは残念。
トイレをするのに0.2ユーロ取られたが余り綺麗なトイレではなかった。丁度10時で横の教会の鐘が鳴り、旅情を 盛り上げてくれる。
 
教会
カテドラル
ラ・ロンハの天井

10時出発で約220kmドライブでクエンカを目指す。車窓からの農地は前日と同じく赤茶け、小さな山や丘が 連なり小さな木が生えている荒涼とした風景だ。高速道路脇には黄色いエニシダが彩りを添えてくれる。
空の色は何処までもブルーで気持ち良く進む。 途中、バスがオーバーヒートして臨時停車するアクシデントもあったが、クエンカの新市街地を過ぎる時、街頭温度計は 40度を表示している。バスを降りても暑さは感じるが汗は出ず、木陰は気持ち良い。大阪とは大違いだ。

クエンカの歴史的建造物を利用した国営ホテルである「パラドール」に行き、昼食を取る。パラドール宿泊の予約は大変 難しいとのこと。13時30分の予約時間まで待たされひんやりした食堂でビールを一杯。
重厚な石造りの建物で中庭も立派だ。

昼食後、対岸の旧市街地に高い橋を渡り、断崖にベランダが宙吊りになっている珍しい「宙吊りの家」を 見ながら坂道を上るとクエンカの「カテドラル」の立派な建物の前で暑い中休息。まだ上にも建物があるようだが パスして橋や風景を楽しむ。40度を越えているので陽射しの強さはすごいが汗は出ない。
クエンカ旧市街地
パラドール
宙吊りの家
カテドラル

バスのオーバーヒートを心配しながら、165km先のマドリッドに向かう。適当に居眠りをしながら。
添乗員からマドリッドが現在如何に危険な地域か・・・・との説明がこれでもか・・・とあり、外出は 禁止して欲しいとのとのこと。ホテルの出入り時もガードマンが付く位凶悪になっているとのことだ。

ホテルに到着し、食事時間まで外にも行けず休息。このホテルも広くて快適だ。 バスは点検に行き別のバスで中華料理の夕食会場へ。チャーハンを楽しみにしていたが今一。でも野菜が 食べられ堪能する。
団体行動でホテルに戻り、外にも出ずにのんびりする。


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○ マドリッド、トレド、ラ・マンチャ地方、コルドバ (6/11-12)

朝の散歩もホテルの中をウロウロするだけで消化不良であるが、食事はgood。連泊なのでゆっくり した出発。9時に首都マドリッドの市内観光スタート。世界三大美術館と云われる「プラド美術館」へ。 途中の道路は先日の皇太子結婚式のためきれいに飾られており、日本の皇太子殿下も来られたことが 報道されていた。

三大美術館とは必ず3つとは云わず、パリのルーブル、ニューヨークのメトロポリタン、ロンドンの大英博物館等を 云うそうだ。地元の人は プラド美術館以外の美術館は泥棒美術館と云い、略奪した作品を展示しているが、プラドは スペインの美術だけを展示していると自負しているそうだ。

16世紀に「太陽の沈むことなき帝国」と称えられた頃から17―18世紀の黄金世紀の美術品が 所蔵されている。スペイン絵画の三大巨匠と呼ばれるエル・グレコ、ベラスケス、ゴヤの作品が網羅されている。
現地説明員の説明で広い美術館の中を主要な作品、画家の生い立ち、画風の特徴、時代背景、 宗教画の見方等を見学したが、分かり易いのでよく理解出来た。。

エル・グレコの宗教画、ベラスケスの「ラス・メニーナス」やゴヤの「裸のマヤ」「着衣のマヤ」は教科書でも見たこと のある作品だ。スペイン栄華の時代の作品を集めた美術愛好家にはたまらない美術館だろう。
画家の卵がキャンバスを立てて名画を写生している姿が散見された。

鑑賞を終えて、バスに乗り市内観光。「王宮」の立派な建物は1764年完成のもので落着いた雰囲気が ある。銅像・闘牛場等を回り、レストランでスペインのお酒のつまみ料理であるタパス料理を食べる。
プラド美術館
銅像(誰の?)
王宮

昼食後マドリッドが首都になる前の首都であるトレドに向かう。この辺りの歴史を十分分かっていないので 観光ルートの一つとしてバスに揺られていたが、トレドの街を見て認識の甘さを痛感した。 街全体が世界遺産に登録されているだけあって丘の上からのタホ川に囲まれた全景を見るだけでも 歴史の重みが伝わる。

600年のローマ帝国支配の中でイベリア半島にはキリスト教が浸透して行くが、6世紀半ばには各地で反乱が起こり ゲルマン系民族が平定し、トレドを首都と定め発展したが、8世紀の初めにイスラム教徒に支配権を奪われた。
イスラム教徒支配下の中でキリスト・ユダヤ教徒と共存し、11世紀のキリスト教徒の再征服まではイスラム文化が栄えた。
キリスト教徒支配下になってもキリスト教徒の軍事力、イスラム教徒の農耕・灌漑・建築・工芸技術、ユダヤ教徒の 科学・医学等が文化水準の高さは当時のヨーロッパ諸国の追随を許さないものだったそうだ。

バスを降りて狭い市街地に歩を進める。中世にタイムスリップした感じでワクワクする。赤茶けた建物が立ち並び 石畳の狭い道を進むと建物の間に「カテドラル」の塔が望まれ、住居には色鮮やかなお祭りの垂れ幕が 飾られている。

重厚な「カテドラル」はイスラム時代のモスク跡に1226年フェルナンド3世の命で着工し、1493年完成。壁面の彫刻と 天井のイスラム様式は見事なものだ。88本の柱で支えられた主礼拝堂の他22の礼拝堂・宝物室は文化の 融合が色濃く残っている。写真が撮れないので外に出てからガイドブックを立ち売りの人から5ユーロで買う。

暑いが何か心地良さを残し、迷いそうな狭い街路を歩き、「サン・マルティン橋」を渡り城外に出る。 川岸からもう一度振り返ると丘の上に立つ中世の要塞の様だ。
日本にも神仏融合の文化があるが、イスラム・ユダヤ・キリスト教が混ざり合った文化が見事に保存されている 度量の深さに感服。
トレドの街並み
タホ川とトレドの街
狭い道とカテドラル

トレドの街中
カテドラル
サン・マルティン橋

見学の後、休憩を兼ねて象嵌細工の店に行く。この地から熊本・京都に象嵌細工が伝わったと聞き驚く。 象嵌細工はパンにオリーブオイルを付けて磨くと良いとのこと。但し、三級品は磨いてはいけないと。
素晴らしい文化を見た余韻を感じながらマドリッドに戻る。途中繁華街にある三越にお土産を買いに 立ち寄る。バスが着くと拳銃を持ったガードマンがバスと店の間に2名立ちガードする物々しさだ。 見た感じでは治安が悪いとは思われないが・・・・。

ホテルに戻り、一服した後ホテルのレストランで夕食。4人掛けのテーブルにワイン・ミネラルウォーターが1本づつ置いてあり ビールで乾杯の後ワインを楽しむ。スープ・サラダもあり肉も美味かった。Yさんご夫婦とやっていると 隣のテーブルの老婦人3人組(81,76,71才)からワインをいただき、一番遅くまで飲んでいた。

ホテルの外に出られないのでTVをみるが、スペイン語で分からずスポーツ番組を見ることが多い。丁度サッカーの EURO・2004がリスボンで開催されるので各国の情報とスペインの応援で過熱している。意外にバスケットボールの 放送も多いのに驚く。


○ 6/12 

6時モーニングコール、8時出発でマドリッドを離れドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方に出発する。30分走ると 郊外に出て麦畑の大平原だ。地平線が見える位に山が無く高台の平原が続く。やがて小高い丘の上に 白い風車が見えてくる。現在は観光用の風車しか存在しないそうだ。

コンレーグラの誰も居ない様な街を抜けて丘に上ると青い空と白い壁・黒い屋根の大きな風車が迎えて くれる。バスを降りて乾燥した空気を胸一杯吸い込む。まだ暑くはなく清々しい。風車をカメラに収め 眼下に広がるコンシーグラの街並みを眺める。ドン・キホーテの物語は聖書に次いで世界中に翻訳されている ベトトセラーだとか。風車に挑むドン・キホーテを思い出すがほとんど忘れている。素晴らしい風景だった。
麦畑の大平原
大きな風車
コンシーグラの街並み

フェルトラピセの旅篭跡の土産物屋でトイレ休憩した後、280km先のコルドバを目指す。この道中で今回の 旅行の目的である「ひまわり」が見られるか・・!?
アンダルシア地方との間にあるシナモネラ山地で初めて山に出会った感じだ。オレンジ畑、オリーブ畑が続く。オリーブの国で あることが車窓から伝わってくる。やがて、所々黄色い畑が目に入ってくる。「ひまわり」だ。

日本の「ひまわり」より小振りで、食用油採取の目的で栽培されているが、近年需要が少なくなり 栽培面積は減少しているそうだ。なだらかな丘一面に咲き誇っている風景はやはりすごい。
車窓からの撮影でなかなか上手く撮れない。日の向きでお尻を向けている場合も多く難しい。 この時期に来て、見ることが出来本当に良かった!!
オレンジ畑
オリーブ畑
ひまわりの丘

「ひまわり」と道路脇に咲く小さなピンク色の夾竹桃を楽しみながらコルドバに到着。アンダルシア地方独特の 白壁とレンガ色の屋根の家が多くなる。 街頭温度計は41度を表示している。暑いが乾燥している。
昼食は冷たいカルパッチョだ。土曜日でレストランは満席でアコーディオンを可愛い女の子が奏でている。ビールで 乾杯して冷たいカルパッチョを楽しむ。暑いので冷たいのが美味い。

昼食後、コルドバの歴史地区を観光する。コルドバは8-13世紀にイベリア半島で栄華を極めたイスラム世界の 中心地で旧市街地は世界遺産に登録されている。「花の小道」は白い小道が迷路の様になっている ユダヤ人街の有名な通りで、狭い路地の白壁には季節の花や植物が飾られ、道の間から「メスキータ」の 塔が望められる観光名所だ。

「メスキータ」はイスラム教とキリスト教の特徴が混在する世界でも例を見ない建造物だとか。元教会だったものを モスクに改造し、その後その中央にカテドラルが作られている。日本的には神社の中に寺院が建てられ 建築様式を融合している様なものか?当時の為政者の度量の広さを感じる。
壁面の彫刻、赤レンガと白石の二重アーチ、ゴシック・ルネッサンス・バロック様式の建築様式が用いられていると。 何か分からないが凄さを感じる建築だ。

見学を終え城壁(?)の外に出ると暑さが厳しい。馬車が石畳を行き交う中世の趣がそのまま残っている 街も世界遺産だ。スペインの世界遺産はイタリアよりも多く、世界一だそうだ。イスラムとキリスト混交の文化は 他に類を見ないのだろう。
花の小道
メスキータ
二重のアーチ

見学を終えて170km先のグラナダに向かう。この間の高速沿いに「ひまわり」のきれいな丘が連なる。 バスの速度を落として撮影。残念ながら後ろを向いているがこちら向きだともっときれいだろう。残念。 丘全体が「ひまわり」一杯の風景は初めてだ。この季節に来て正解だ!!
ひまわりの丘

アンダルシア地方の真っ只中を進んでいるので、白い家が目立つようになって来た。「ひまわり」畑を 過ぎるとオリーブ畑の連続になる。全山オリーブ畑だ。廃駅跡の売店で休憩した時にオリーブ石鹸を買う。
やがて山地の峠に向かいシェラネバダ山脈の雪を戴く山並みを見ながら進むと急に雨が降り出した。 初めての雨だ。

小雨が降る中グラナダのホテルに到着。小じんまりしたホテルだがgood。夕食はホテルでバイキングだ。地中海に 近付いたのかタコ、エビ等の海産物の酢の物があり、ビールとワインで舌鼓。
ホテルのレストランの隣の部屋で21時から結婚式が行われた。たくさんの参列者がテーブルを囲み、新郎新婦を 迎える。年上のお嫁さんのようだ。花嫁の父に祝福し、しばらく見物する。

部屋でTVを見ていると闘牛を放送していた。初めから最後まで。最後には倒れた牛を3頭立ての馬車が 会場を引きずり回す光景には残酷だと思う。民族性の違いか。
EURO・2004でスペインがゴールした時、小生も歓声を上げたが、各部屋からも大声が上り熱狂的に応援 している様子が分かる。昨日、ポルトガルカが初戦でギリシャに敗れているのでこのグループは波乱含みだ。


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