「青春18切符」...「おわら風の盆・観賞の旅」


2008/9.01-02.. [おわら風の盆][大糸線]




A、第2日目・9/2(火)
越中八尾(5:53)→富山(6:18・6:32)→糸魚川(7:51・8:15)→平岩(8:52・温泉入浴・11:18)→南小谷(11:43・11:57)→ 松本(14:12・14:31)→塩尻(14:39・16:05)→中津川(17:56・18:01)→金山(19:13・19:25)→大垣(20:01・20:30)→ 米原(21:08・21:37)→高槻(22:42)===>558.8km・8510円

満員の列車で富山に着いたが、接続時間は10分余りしかない。蕎麦でも食べたいが、ホームになく、外に出るには時間が ないので諦めて北陸本線の直江津行に乗る。
「おわら風の盆」帰りの方も多く、小生と同じ様に大糸線で名古屋に行く方、直江津から東京方面に行く方の「18キッパー」が 多いようだ。

日本海側の席を確保し、1時間余りの乗車で乗り越してはいけないので、携帯電話のアラームを親不知(おやしらず)駅の手前にセットしておく。 昨夜は整理券配布を待つ間、少しウトウトとしただけなので、眠ってしまうのは間違いない。
すぐに眠ったようだ。目覚めると日本海が見える。まだ親不知の手前なので、お茶を飲んで目を覚まし、穏やかな日本海を 眺めながら、学生時代の貧乏旅行を思い出す。

親不知海岸の高速道路

穏やかな日本海

仙台に下宿する友人を訪ね、当時、「東北周遊券(?)」を買って訪れた。確か、20日間有効で急行にも乗れる切符だった。
友人の下宿に1週間転がり込み、仙台周辺を旅し、二人で日本海周りで大阪に向かったが、お金がなく、青森駅で泊まり、 十和田湖や竜飛岬を訪れ、八郎潟近くの民宿に泊まる。
日本海を見ながらきれいな浜があれば、次の列車まで泳いだりと。 新潟駅にも泊まり、親不知と云う名前に興味を持って、浸食が激しいと云われる「親不知・子不知」の海岸を歩いた。
40年以上前で、記憶が薄れているが、どのようになったのか興味がある。車窓から見ていると親不知海岸の海には高速道路の 橋が架かり景色が一変している。もう海岸を歩く道もなくなっているのでは・・・・。
この学生時代の貧乏旅行が「青春18きっぷ」旅行の原点になっているのかも知れない。

糸魚川に到着する。ここで降りるのは初めてだ。中学に入ってすぐの地理の時間に「糸魚川・静岡ライン=フオッサマグナ」の話を聞き、 日本列島が曲がっている要因を知ったのは新鮮な驚きだったのを思い出す。
20分余り接続時間があるので、蕎麦屋を探すが、改札口の外にも見当たらず、新聞を買って大糸線のホームに急ぐ。
8時15分発の南小谷行は1両のワンマン列車で、「18キッパー」の姿が多く見られる。昨日の福田首相辞任のニュースが一面を飾っている。 驚きと呆れが同居した記事になっている。帰ったらテレビでじっくりと検証したい。
今回の「青春18きっぷ」紀行は「おわら風の盆」観賞後、「盲腸路線」探索に行こうかと考え、高岡からの城端線で城端まで行くことを 考えていた。徹夜で「おわら風の盆」を観賞した後、温泉で汗を流したいと思い、朝から開いている温泉・銭湯を探したが 見つからない。

大糸線のワンマンカー

平岩駅

次善の策として、「中山道」関係のMapや資料を入手するために、大糸線で塩尻まで行き、「中山道・木曽路」関連の資料を 得ようと。大糸線で温泉を探すと姫川温泉があり、朝9時から入浴出来ると分かり、この行程を進むことにした次第だ。

姫川を遡るように大糸線は山岳地帯に進む。急勾配の長いトンネルを抜け、30分程で平岩駅に到着する。こんな山間の小さな駅に 降りるのは小生だけで、何故こんな所に降りるのかとの視線を感じながら下車する。(8:52)
無人駅の駅前には1軒店があるだけの鄙びた山村だ。川を渡って数分歩いて温泉場に行く。青空と緑の山々と心地良い風を 感じて歩むと岩場から温泉が流れ落ちている。
次の列車(11:18)まで「朝日荘」の岩風呂で昨夜の疲れを癒す。源泉からのお湯の温度は熱い位だ。うたせ湯もあり、 熱い湯を腰や肩に打たせる。
時間がたっぷりとあるので、腰湯・岩場での伏せ湯とくつろぐ。時々ウトウトとし、時間が大丈夫か・・と。
昨夜の疲れが吹っ飛び、湯上りに缶ビールを飲み一息入れる。ここで朝食を食べることが出来ないのは残念だ。

姫川と大糸線鉄橋

流れる源泉

姫川温泉・朝日荘


画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

湯上りの火照った肌には、高原の風は気持ち良い。青空の中をヘリコブターが建設資材らしき物を運んでいる。静かな自然の中、 ヘリコプターのプロペラ音だけが響いている。
駅前の商店に立ち寄ると食べ物は売っていないが、カップ麺があり、お湯を入れてくれるとのことで注文する。久し振りに ラーメンの汁を飲むことが出来ホッとする。女将さんがほとんど客がないので大変だと。
ホームの電柱の影に座って列車を待ちながらウトウトする。この駅は白馬岳の登山口にもなっているので、登山姿の男女が 大きなリュックを背負って来られご挨拶。
定刻通りに南小谷行のワンマンカーが到着する。立っている人もおり、中に入ると座席に荷物を置いている中年の婦人がいるので、 荷物を除けてもらい座る。混雑の列車での非常識さに呆れる。福田総理と云い・・・・世の中情けない。

青空とヘリコプター

線路と山々

1両編成ワンマンカー


移り変わる山々の景色、川の流れを見ていると飽きが来ない。勾配はきつくて、列車のギア(?)が切り替えて登って行くのが 分かるほどだ。満員に近い列車は南小谷駅に到着する。(11:43)

松本行列車

乗換えの列車が待っているが、これは2両編成のきれいな列車なので、ゆっくりと座れる。
11時57分発の松本行は快晴のアルプス連峰の麓を進むのだが、出発するとすぐに眠ってしまう。昨夜はほとんど眠っていないのと 風呂上がり、缶ビールが利き出したのか・・・・。
松本までの2時間余り、時々目覚めたて景色を見た記憶があるが、印象的な山や湖は残っていず、爆睡していたのだろう。

目覚めると空は曇り空になり、雨が降りそうな様子だ。当初の計画では次の列車まで、松本城には登城出来ないが、近くまで 行って・・と思っていたが、天気と頭がぼんやりしているので、中止し接続列車で塩尻まで行くことにする。(14:12)
14時31分発の中津川行はガラガラで、10分もかからず塩尻駅に到着する。本来ならば、終点の中津川まで行くべきだが、「中山道」の 次の行程「木曽路」に関する手書きのMapが塩尻駅の観光案内所にあるとのことで立ち寄るのだ。
塩尻駅は通過したことはあるが、下車するのは初めてだ。観光案内所は駅前のロータリーの真ん中に小屋風に建っている。
係りの女性に 「中山道」の手書きのMapが欲しいと尋ねるが、ピンとこられない。塩尻駅にしかないので、訪ねて来たと話すと塩尻付近の手書き Mapはあると。
「しおじり学びの道」と題した塩尻市教育委員会作成のMapで「中山道」も記述されている。多分、このことだろうと200円で 購入し、「中山道・木曽路」の資料やMapを数種類いただく。途中下車の意義があったと満足する。

塩尻駅

中津川行列車


ここからは一路大阪を目指すので、夕食にしようと駅前の食堂街に行くと蕎麦屋に馬刺しのメニューがある。
長野と熊本に行くと 馬刺しを食べたくなる。おつまみセットとビールで今回の充実した旅行に乾杯する。馬刺しと蕎麦屋なので蕎麦焼酎の蕎麦湯割を 注文して、ゆっくりと味わう。美味しい!!
16時05分発の中津川行で暮れかける木曽路を眺めながら西に向かう。「中山道・美濃路」で中津川まで行き、その後は 「木曽路」のこの道を進むのだが、何時の日になるのだろうかと思いながら。
中津川からは快速で名古屋に向かう。名古屋駅での乗換えは座れないので、手前の金山駅で乗換えの方が良いのは、今までの 経験で知っている。
時刻表では米原行との接続は1分しかない。同じホームであれば問題ないが、違うホームだと次の大垣行になり、遅くなってしまう。 金山到着と同時に飛び出すが、違うホームで通勤客が多くて走れない。目的の電車は出てしまい、10分程待つことになる。(19:13)
19時25分発の大垣行は座ることが出来る。次の名古屋駅からはたくさんの人が乗って来るので、座れないから正解だった。

大垣の手前から雨が激しくなり、関ヶ原付近が不通となっているため、大きく遅れ始めた。大垣に到着すると激しい雨が降り、 本来なら30分程待たねばならなかったが、先行している乗れなかった米原行が停まっていたので、乗換えて出発を待つ。
待っている間に時刻表を調べていると、先程の金山乗換えを名古屋乗換えにすると3分間の接続時間があるので、座れないことを 覚悟すれば、乗れる可能性がありそうだ。今後の参考にしよう。

豪雨による遅延で米原でも待ち、新快速で高槻まで。自転車で23時過ぎに無事帰宅する。
今回の歩行歩数は1日目、48098歩、2日目、12780歩と「中山道」紀行・「おわら風の盆」観賞でよく歩いた。
今回は「中山道」「おわら風の盆」と欲張った企画だったが、ほぼ計画通り実行出来た。「中山道」も「美濃路」の半ばまで 進み、次は木曽川を渡って「木曽路」に近付くまで進めた。
春の旅行でヒントを得た「おわら風の盆」の深夜の「町流し」も堪能出来たことは嬉しい。さあ、冬には何処へ!?


[おわら風の盆][大糸線]







    
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