○ [第2日]、新穂高温泉〜山中温泉(2009/10/22) 夜空を眺め、少し横になった後、館内の温泉へ朝風呂に行く。まだ誰も訪れていない無人の湯船で手足を伸ばし、露天風呂では 夜空を眺めながら冷気を味わう。 無人のケーブルで川底まで降りると数人の先客が居られるが、広々とした露天風呂では空っぽのようだ。 山の上から段々と明るくなり、雪を頂いた山頂も眺められる。 透明な温泉は硫黄の臭いもなく、少し物足りない感じもあるが、源泉かけ流しで気持ち良い。 川沿いの端に行き、岩肌にうつ伏せになって、段々と明るくなって行く北アルプスの頂をボーっと眺める。額に汗が滲んできて 体全体がポカポカしてくる。 源泉が流れ出す付近は立ち入り禁止になっており、周辺のお湯は熱い位だ。 湯船の端の方に女性が一人湯浴みを着て入浴しておられる。これ位、空いていると入り易いだろう。 部屋に戻り、カメラを持って、もう一度屋外の露天風呂に行く。遠景で温泉の風情をパチリ(本来ダメだろうが)。広い露天風呂と 周辺の景観は最高だ。 河原に降りて、コ゚ロコ゚ロと転がる岩・紅葉の山肌・雪を頂く北アルプスの雄姿をせせらぎの音を聞きながら味わう。静かで、きりっと 冷たい空気が気持ち良い。 河原からケーブルで上に昇り、周辺を散策する。段々と日が高くなり、西側の山頂付近から黄金色に輝いて行く。 丁度、木々の葉が額縁になり、槍ケ岳を 望めるアングルがあったのでパチリ。 ホテルに戻り、山菜豊富な朝食を明るくなった食事処でいただく。ホウ葉味噌やトロロ芋は美味しく、お代りをしてたっぷりと。 ロビーには大きな暖炉があり、山小屋の風情が感じられ、ロッキンチェァーに身を任せて新聞を読んだりとゆっくりした時間を過ごす。 玄関の横には大きな水車小屋やヤマメが泳ぐ池があり、素朴な雰囲気が嬉しい。 チェックアウトをして、もう一度明るくなった山々や北アルプスを眺める。紅葉が映えて来た山肌と青空を見ると太陽の偉大な力を感じずに おれない気持ちだ。 アルプスも青空の下、山頂の雪が輝いている。山々・紅葉・温泉と奥飛騨旅情を満喫して、次の行程に進むことにする。 予定では地道で3時間程かけて、「白川郷」に行き、「白山スーパー林道」経由で山中温泉に向かう予定だったが、フロントの方に尋ねると 地道は通行止めになっていると。昨日来た道を戻って、高速で「白川郷」に行くのが良いとアドバイスをいただいた。 8時40分、新穂高温泉から白川郷に出発する。昨日よりも青空が広がり、気分爽快だ。 昨日と同じ道を下るが、やはり上りと下りでは車窓の景観も異なる。朝日を浴びた紅葉の山肌を眺めながら快調に下る。 昨日途中下車して景観を楽しんだ平湯峠や赤かぶの里を過ぎて進むと往路では気付かなかった休憩所があるので一息入れる。 中には石原裕次郎・渡哲也のTVドラマ「西部警察」のグッズを売っている。面白い光景だ。 高山の街の手前にある高山ICから無料の高山清見自動車道に乗り、そのまま東海北陸道の清見ICから北上する。 連続したトンネルと次の長い飛騨トンネルの間に飛騨河合PAがあるので、目の疲れを癒すために一息入れる。この辺りも紅葉・黄葉が 美しい。 長い飛騨トンネルを抜けると白川郷ICでここで高速を降りる。目の前にある「道の駅・白川郷」をのぞく。ドライブで道の駅があると 立ち寄るのが習慣となっているが、余り裏切られたことがない。奥には白川郷の合掌造りの作業をする模型があり、その作業の 大変さを示している。この縁の下の力持ちが居ないと世界遺産とはならなかったのであろう。 狭い道を通り、展望台に行くと観光バスが5台も停まっている。(11:10) 前方に進み、白川郷の全体の光景を写す。よく絵葉書や写真で紹介されている光景が眼下に広がっている。雪に覆われた合掌造りの 民家から灯が漏れる写真を思い出す。 前回訪れた時は この場所に来なかったので、世界遺産・白川郷の合掌造りの全体の景観を見ることが出来た。 昼食にするには早いので、売店で五平餅を買って、虫養いとする。 展望台から戻る道筋には古びた合掌造りの民家が建っているので、車を停めてパチリと。 白川郷を後にして「白山スーパー林道」に向かう。以前バスツァーで通ったことはあるが、季節は違った。奥飛騨の紅葉を考えると ここ白山林道の紅葉も期待出来そうだ。 クネクネとした道を上って行くと「白山スーパー林道」のゲートに到着し、3150円の通行料を支払う。結構高いのだ。前後に数台の車が 並んでいるので、林道をドライブする車は多そうだ。 山肌を縫うようにループを描きながら、「白山スーパー林道」はカーブを上って行く。青空が広がり、周辺の山々が段々と赤・橙・黄色と目の前に 広がって行く。2車線の狭い道なので、景観が良いと思っても車を停めることが出来ないのは残念な位だ。 昭和52年に開通した白山スーパー林道は、石川県と岐阜県にまたがる未開発資源を目的とした林道で、 総延長33.3kmあります。 供用期間は6月上旬から11月10日まで(積雪の状態によって変更)、気象状態によって通行止めの ときもあります。 蛇谷本谷へ流れ出る枝谷には必ずといってよいほど滝がかかっています。蛇谷最大の落差の滝はふくべの大滝で、86mあるといわれて います。また、老婆が白髪を振り乱したように落ちる姥ヶ滝は「日本の滝100選」に選ばれています。この2つの滝のほかにも、 「蛇谷八景」に含まれる滝があります。(白山スーパー林道HPより) (このHPを作成してい間に、11/1-3に寒波が到来し、不通になったとの報があり、季節の変化の速さを感じる。) カーブの角に小さな駐車スペースがあったので、車を停めて雄大な景観を写す。青空と紅葉の山々が気持ち良く迎えてくれる。 再び、坂を上って行くと白川郷展望台の駐車場に至る。大きな駐車場は満車の状態で、駐車場所を探すのに苦労する位だ。平日なのに 観光客が多い。やはり、シニアのグループや夫婦が目立つ。 ここの紅葉も見事だ。白川郷展望台に坂を上って行き、遥か下に小さく見える白川郷を眺める。外気は暖かいが、冷気も感じられ 散策するのには絶好の季節だ。ここまで車で来て、森林浴を楽しむハイカーの姿も見られる。 本当に絶好の時期に訪れたことはラッキーだった。 駐車場に戻り、蛇行した坂道をゆっくりと上って行く。青空も気持ち良く、秋の雲も見られる。全山紅葉の周辺の山々をカーブの 度に眺め、標高1445mの「三方岩駐車場」で一息入れ、岐阜県と石川県との間を貫通するトンネルを抜けると下り坂になる。 「とがの木台展望台」からは石川県側の雪を頂いた山が望まれる。白山ではなさそうだが、高い山が連なる。 トンネルを抜けると・・・と云われる通り、山の景色も変わることが分かった。下り坂は2ndで走行するのが丁度良く、エンジンブレーキを 効かせながらゆっくりと進む。他の車も慌てることなく、景観を楽しみながら下っている。 小さなトンネルを数か所抜けると「白山スーパー林道」で有名な「ふくべの大滝」が現れ、駐車場で一息入れる。 周辺の岩肌と 紅葉のコカトラストが青空にも映えて美しい。その岩肌と紅葉を縫って走る「白山スーパー林道」の景観を振り返るとループしながら下って来たのが 良く分かる。。 急な下り坂を進み「蛇谷大橋」を渡ると「白山スーパー林道」も終わり、快調に里に向かって車を走らせる。 農免道路と思われる広い信号のない道からR8のバイパスを通って、一路山中温泉に向かう。車の量も少なく快調なドライブだ。 山中温泉への標識に従って進む。今回宿泊する「花つばき」は温泉街から離れた場所にあるとのことなので、慎重に探しながら 進める。温泉街を抜けて山側に進むと「花つばき」を見つけてホッとする。(15:50) 思ったより早く着いたので、のんびり出来ると喜びながらチェックインし、団体客が到着しない間に露天風呂に行くことにする。 温泉街から離れているので、敷地も大きく、川底にある「湯畑」と呼ばれる屋外露天風呂まで、長い階段を降りて行く。 「湯畑」は混浴で、男子は腰巻、女性は胸から下の湯あみを着ることになっている。杉木立の中に、段々畑の様になった 15個もの湯船が連なっている広々とした露天風呂だ。 先客が出られ、川のせせらぎを聞きながら 「湯畑」を独占する。大小の湯船は腰湯も楽しめるようになっており、熱い湯・ぬるい湯と次々と湯浴みして行く。 カメラを持参していなかったので、広々とした「湯畑」を写せなかったのは残念だ。 奥飛騨の温泉からは紅葉が望めたが、ここはまだ緑の木々が茂り、まだ夏の終わりの風情だ。しかし、外に出ると空気はさすが 冷たく感じられる北陸の温泉宿だ。 夕食は部屋食でもう直ぐ解禁となる蟹も含まれている。山海の珍味をビール・芋焼酎と一緒に楽しむ。マツタケの土瓶蒸しもあり、香りも 味わいゆっくりと食事をする。 寝る前に館内の露天風呂に行く。屋外に比べると狭いが、冷気を気持ち良く受け、体をポカポカにしてぐっすりと休む。 「二日目」の「スライドショー」 、
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