「新穂高温泉・山中温泉ドライブ旅行」


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○ [第3日]、山中温泉〜帰宅(2009/10/23)

いつものように5時過ぎに目覚め、館内の露天風呂に行く。誰も入っていない露天風呂を独占して、手足を伸ばし、まだ薄暗い夜空の 冷気を吸い込む。本当に気持ちの良い時間だ。
早朝のホテルロビーで開店している朝市を少しのぞいて部屋に戻ると空が明るくなっている。早速、ジャンパーを羽織って、散策に出かける。 ホテルの前には大きな杉の木が植わっている神社が建っている。この菅原神社の「栢野(かやの)の大杉」は樹齢約2300年もの大木で見事だ。 驚いたことに、鳥居から本堂までの参道には大杉の根っ子を痛めないように、木製の浮橋が架かってる。
地元の方々の大杉への熱い想いや優しい気持ちが表れているのは嬉しいことだ。本殿に帰路の安全を祈願して頭を垂れる。

菅原神社
栢野の大杉
木製の浮橋 説明
本堂への浮橋

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

朝食
温泉街の方に歩くが、中心街にある「こおろぎ橋」までは20-30分かかるとのことなので、途中の山道まで行き、諦めて戻る。 やはり、北陸地方の早朝の気温は低く、手は冷たくなってくる。
ホテルに戻って、屋外の露天風呂に行こうと思っていると、団体客の女性陣が10名余りフロントで湯浴みを借りておられたので、諦めて 部屋に戻る。
朝食も部屋食で、一夜干しのカレイを焼いたりと美味しくいただく。風呂に行くのも面倒になり、ゆっくりと部屋で過ごし、9時に なったのでチェックアウトする。

9時10分にホテルを出発し、山中温泉の中心街に向かう。途中、道の駅があるが、まだ開店していないので、スルーして進む。
「こおろぎ橋」の近くにある駐車場に車を停め、山中温泉の渓谷を散策する。まだ紅葉の木は見当たらず、青々とした並木の石畳を 「こおろぎ橋」に下って行く。
こおろぎ橋 説明
こおろぎ橋は鶴仙渓に架かる総ひのき造りの橋で、四季を彩るその風情に日本の情緒が伝わって来る山中温泉を代表する名勝地。 (山中温泉観光協会HPより)
木々に覆われるように架かる「こおろぎ橋」を渡る。下にはきれいな馬洗川が流れ、もう少し経てば、紅葉に包まれた景観になるだろうと 想像出来る所だ。
欄干にもたれてしばし、静けさを楽しむ。橋を渡った所にある説明板には「こおろぎ橋」の命名の由来が書かれている。 この辺りの道は岩が多く危なかったので「行路危(こうこぎ)」と秋の夜になくコウロギの声に因んで名付けられたと。
渡っていても木製の橋とは分かるが、河原に降りて下から眺めると見事な橋脚が上に架かっているのに驚く。 数人の方が、キャンバスを広げて「こおろぎ橋」を描いておられる。
ここから下流に向かって気持ち良い鶴仙渓の散策路が続く。川沿いの道はまだ早いので誰も歩いていない。せせらぎの音、岩に打ち当る白波、 頭上を覆う木々とマイナイイオンを満喫しながら散策を楽しむ。
途中の道にも写生をされている方がおられ、芸術・美術の秋の訪れを感じさせてもらう。しばらく進むと大きな赤い傘が立ち並び、 毛氈に座ってお茶を楽しんでいる団体がおられる。川床で優雅な時間を満喫しているのだ。

鶴仙渓の散策路
馬洗川の清流
鶴仙渓の川床

川床の辺りから青空に映えて「あやとり橋」の赤色が目に入る。
あやとり橋
あやとり橋からの眺め
草月流家元・勅使河原宏氏が「鶴仙渓を活ける」というコンセプトのもとでデザインしたユニークなS字型の橋。美しい紅紫色の モダンさは山中温泉の新名所。(山中温泉観光協会HPより)
遊歩道から石段を上り「あやとり橋」に行くと、あやとりの様に複雑に入り組んだ鉄柱・ワテヤーが交叉している。
周りの景観には 少し似つかわないが、鶴仙渓を渡って温泉街に架かっている。
「あやとり橋」の川底からの高度は「こおろぎ橋」より高く、先程の川床が小さく見える。少し曲がりくねった橋を渡り、鶴仙渓の 散策を終え、山中温泉の中心街に向かう。
山中温泉の中心となる元湯の広場には「菊の湯」や「山中座」の歴史的な新しい建物が迎えてくれる。
菊の湯 説明
山中座
温泉の発見以来、ここに湯ざや(共同湯)が造られた。昔はこの周りに宿が軒を並べ、浴客は「菊の湯」の香りと効能を味わった。 天平風の優雅な造りの総湯。おとこ湯は重厚な天平風の建物で、腰まである深い浴槽が特徴。 そして、おんな湯は華麗で優雅な曲線美をなす造りとなっており、浴槽は浅い所と深い所がある。 山中節の館「山中座」と併設されている。
平成14年11月2日、山中温泉の元湯にオープンした「山中座」は、女性的で優雅な建物です。ロビーは山中漆器の粋を集め、 うるしで磨き上げたケヤキ柱や、格天井の見事な蒔絵(まきえ)が魅力です。 (山中温泉観光協会HPより)

からくり時計 山中節の踊り
「菊の湯」の前には源泉が湧き出し、コップが置いてあるので味わう。
本来ならむ入浴したい立ち寄り湯だが、朝風呂を浴びた 後なのでパスして、古風な雰囲気のある「山中座」の建物を眺める。温泉町には歌舞伎のむ小屋がある所が多いのを再認識し、地元の 努力に拍手を送る。
ゆげ街道の街並み 地図
その時、急に音楽が鳴り出し、驚いて振り返ると「からくり時計」の人形が、10時の時報に合わせて顔を出し、多分、山中節を踊っている のだろう。
ジャストタイミングだったことで、楽しいひと時を過ごすことが出来た。

「ゆげ街道」と名付けられた温泉街のメインストリートを駐車場に戻る。
電柱もなく、歩道には石畳を敷いてある落ち着いた道の両脇には 地元の民芸品・嗜好品を売る店が連なる。温泉街とは思えない街道筋の宿場的な街造りへの地元の熱意が感じられる。 地方都市のこの様な街造りを見るのは嬉しい。
適当に特徴ある店々をのぞきながら明るい日を浴びながら駐車場に戻る。
山中温泉の自然と街並みを堪能して帰路につく。
道の駅・ゆけむり健康村
昔の列車 説明

ルートは出来るだけ地道を通って、北陸道・名神高速を通ろうと考える。
ホテルの方向に 戻り、先程開店していなかった「道の駅・ゆけむり健康村」に立ち寄る。まだ人も少なく、店の中を見て歩き、外に出ると本物の列車が 展示してある。説明文を読むと昔はこの地点まで国鉄の線路があったそうだ。
車社会の到来が地方のローカル路線の撤退につながったので あろうことが良く分かる。
ここからは一路家に向かう。ホテルの前を通って「永平寺」方面への新しい道を進む。「永平寺」に立ち寄ることも考えたが、何回も訪れて いるのでパスすることにする。永平寺の近くまで行き、そこから北陸自動車道に向かい、福井北ICから高速に乗る。
北陸自動車度は車も少なく気持ち良く走れる。越前市の南条SAで休憩し、福井県と滋賀県の県境の山を越えると琵琶湖に近い 賤ケ岳SAで軽く昼食を食べた後、名神・京滋バイパスを通って、大山崎ICで高速を降り、無事帰宅する。走行距離は約800kmだった。(15:00)

「三日目」の「スライドショー」


今回は期待以上の紅葉に恵まれた、充実したドライブ旅行だった。
奥飛騨の山々の紅葉に迎えられ、新穂高ロープウェイでは、眼下の紅葉と雪をいただく北アルプスを堪能し、広々とした屋外露天風呂と 満足行く初日だった。二日目も白川郷を展望し、白山スーパー林道に向かうとここの紅葉も見事だった。奥飛騨・白山スーパー林道と スケールの大きい紅葉・黄葉に大満足した2日間だった。
最終日はまだ紅葉にまだ早い、山中温泉の緑の渓谷巡りを楽しむとバラエティーに富んだ旅だった。日本の秋を堪能した3日間に感謝!!


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