「新穂高温泉・山中温泉ドライブ旅行」


[一日目][二日目][三日目]




○ [第1日]、出発〜新穂高温泉(2009/10/21)

「奥飛騨温泉郷」は社内旅行で2回行ったことがあり、その景観と広々とした露天風呂を堪能した記憶がある。
妻はまだ行ったことがないので、車で紅葉の季節に訪れようと企画した。加えて、遠くまで行くのだから「白山スーパー林道」の 紅葉も楽しみ、北陸の名湯「山中温泉」にも立ち寄ろうと。
長距離ドライブになるが、適当に休憩を入れて行けば大丈夫だろうと行程を検討する。高速道路で高山まで行き、そこから国道で 新穂高温泉へ進み、翌日は景観を楽しみながら地道で「白川郷」まで進み、「白山スーパー林道」を経由して「山中温泉」に到達しようと 計画した。帰路は地道から高速を利用することにする。
養老SA


折角の紅葉狩りなので、天候が心配だったが、飛騨・北陸方面は晴れで暖かい予報なので一安心だ。
7時40分出発する。まだ通勤時間には早いので車も少なく、大山崎ICから京滋バイパスを進む。東へ向かう時は名神高速で進むより、 京滋バイパスで行く方が早いと考えて。瀬田東JCTで名神高速に合流して、養老SAで休憩する。(9:10)
再びやや混んでいる名神高速を走り、一宮JCTから東海北陸自動車道を北上する。ここまで来ると車の通行量は激減し、スイスイと進む。 トンネルが多く少しは走り難いが快調に進み、ひるがの高原SAで一息入れる。(10:35)
標高874mの標識があり、スキー場のゲレンデが広がり、空気が冷たく感じる。青空に浮かぶ雲は少し秋の空の風情があり、周りの木々の 中には紅葉真っ盛りの木があり、高原なのだと実感する。

ひるがの高原SA
ひるがのスキー場のゲレンデ
ひるがの高原の紅葉

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

トンネルの多い片側1車線・対面通行の高速を進む。車は少ないが、走り辛い。予算案でこの1車線区間の拡幅がダメになり、地元から 苦情が出ているそうだが、この交通量では優先順序を下げるのは止むを得ないだろう。
飛騨清美ICをETC割引で降り、無料の高山清美道路を進み、高山西ICの前にある道の駅に立ち寄る。真赤な鷹の爪が売っている。 今年の家庭菜園の出来が良くなかったので、立派な鷹の爪を買い求める。少し時間が早いが、山菜蕎麦と高山ラーメンの昼食とする。 (11:30)

高山の街並み散策は何度もしているので、パスすることにして車をR158に沿って進める。古い街並みの側を通ると平日だが人通りは 多く、さすが観光都市・高山だ。外国人の姿がたくさん見られ、「中山道・妻籠宿」と同じ様に古い日本の街並みが紹介されて いるのだろう。
緩やかなす158の坂道を上って行くと山々の紅葉が段々と色付いて来る。途中に「赤かぶの里」と云う土産物屋で休憩する。 漬物の試食を楽しみながら、気に行った赤かぶの漬物を購入する。店の横の名前を知らない木は真赤に輝やいている。
坂道の途中に喫茶店があり、その横には湧水が竹筒から流れ出しているので、車を停めて湧水を味わう。まろやかで美味しい。 ドライブ旅行では自由に好きな所で休憩出来るのは嬉しい。

紅葉の始まった山々
真赤に染まった木
美味しい湧水

山々の段々濃くなって行く紅葉を眺めながら平湯峠のループに車を停めて景観を楽しむ。青空と山の峰・紅葉の雄大な光景は見事だ。 7年前に行った、カナダの紅葉のスケールは見事だったが、この奥飛騨の紅葉もなかなかのものだ。北アルプスとドライブウェイと平湯温泉卿の眺めに しばしたたずむ。

平湯温泉郷を眺める
紅葉の中のドライブウェイ

長い平湯トンネルを抜けて、奥飛騨温泉郷に入る。松本方面に行く安房トンネルの方向を確認して、新穂高温泉郷の方に向かう。 福地温泉・新平湯温泉・栃尾温泉と広い地域に点在する温泉郷を抜けて、一路新穂高ロープウェイに進む。駐車場は一杯で 少し上の第2駐車場に回される混みようだ。(14:00)
頂上は寒そうなので、ジャンパーを羽織って、ロープウェイの駅に行くと待つ人が列をなしている。30分毎の運転間隔も満員だと ピストン運転するようで、少し待って乗る。
2階建ての新穂高ロープウェイ
新穂高ロープウェィは 第一・第二とあり、第一ロープウェイは1117mの駅から1305mの鍋平高原まで4分余りで昇り、そこで第二ロープウェィに乗り換えて、標高2156mの 西穂高口の展望台まで約7分で昇るのだ。このロープウェイは2階建てで、120人乗れる優れものだ。
新穂高ロープウェイから
定員45名の第一ロープウェイは満員で出発する。今まで車窓から見ていた紅葉の山々が眼下に広がってくる。
きれいだと思っている間に 鍋平高原の駅に着き降りる。
第二ロープウェイまでの間に広がる森も紅葉していて美しいが、見物は帰りにすることにして、 人波に沿って第二ロープウェイの駅に行く。
順番の前から2階のフロアに進み、まず2階が満杯になると1階に移るシステムになっている。
2階の下側の窓際のスペースが確保出来、いよいよ出発する。高度が高くなり、眼下には紅葉・黄葉の山並みが広がる。絶景だ。
鉄塔の所では大きく揺れ、キャーと悲鳴も上がるが、7分間で850m上昇する光景は見事だ。ロープウェイのガイドの説明があり、周辺の山々の 名前を教えてくれる。笠ケ岳(2898m)から槍ケ岳(3180m)・奥穂高岳(3190m)と北アルプスの連峰が続き、反対側には上高地から見上げた 焼岳(2455m)が望まれる。山に登ったことのない者にとっては、有名な山々が間近に見られるのは興奮ものだ。
途中で下降するロープウェイとすれ違い、お互いに手を振ってシャッターを押す。

眼下の紅葉
川と山と紅葉
すれ違うロープウェィ

展望台に上ると360度のパノラマが広がり、北アルプスの峰々の頂きが冠雪で白く輝く光景が飛び込んで来る。空気は冷たく、背筋がピンと 伸びるようだ。峰々の中でも、槍ケ岳はピンとそそり立ち良く目立つ。案内盤があるので、山の名前を確認して行く。
北アルプスの峰々(左端・槍ケ岳)

展望台は満員で、回りの柵には山々を眺める人が動かない。各人、景観を撮影し、それを背景に記念撮影するので、なかなか前に 進めない状態だ。
周辺の山を写し、雪の北アルプスの峰々をバックに記念撮影をし合う。槍ケ岳方向は雪を頂いているが、低い山は紅葉が真っ盛りだ。高度に よって、自然の景観は大きく変わるのがよく分かる。これで、もっと青空であれば・・・と思うのは贅沢だろう。昨日は、霧で全く 視界が利かなかったと。
展望台での景観を満喫して、下に降りると下は売店になっており、記念の品々を販売している。建物の外に出ると荒涼とした岩肌で、 標高2000mの高地だと認識する。

周辺の山々(笠ケ岳方面)
周辺の山々(奥丸山方面) 案内盤

下りのロープウェィは上りよりは空いていたが、ほぼ満員で下降する。眼下の紅葉を満喫しながら景観を堪能する。


鍋平高原の駅で2階建てロープウェィを降り、周辺を散策する。見事な紅葉・黄葉に加えて白樺の白い樹皮が美しい。このままロープウェイに 乗らず、歩いて降りて行きたいような光景だ。しばし、冷たい空気と紅葉を楽しむ。
紅葉・黄葉と気持ちよい空気で気分新たに、体内の免疫力が増強される気分だ。

鍋平高原の紅葉
鍋平高原の黄葉

ロープウェィを降り、新穂高温泉のホテルに向かう。妻の妹夫婦からぜひ行くべきだと薦められていた「穂高荘・山のホテル」はネットで予約 しようとしたが、この季節満室が多く、この日と数日しか空いていなかった。
穂高荘・山のホテル
16時30分、ホテルに到着する。旅館ではなくホテル形式で、和室もあるようだが、予約した洋室に案内され、早速、温泉に直行する。
ホテルの中の露天風呂も広々しているが、外に出て、6人乗りの小さなケーブルカーで川底に降りる露天風呂は野趣豊かで気持ち良い。
女性用と混浴があり、男性は混浴に入るのだ。 女性はフロントで湯浴みを貸してくれるそうだ。先に入っている団体客で、脱衣場は一杯だったが、露天風呂は広いので、全く問題ない。
露天風呂からは、先程、昇って行ったロープウェィのケーブルも見られ、先には雪の北アルプスの峰々が望まれる。 さすが、女性客は誰もいない。
妻の話では、混浴の上段にある女性の露天風呂からの景観も素晴らしいとのことだ。
夕食は食事処で、地元産の料理を楽しむ。風呂上がりのビールで乾杯し、次々に運ばれる料理を味わう。芋焼酎を飲みながら、ヤマメの 塩焼き、飛騨牛と。最後はお釜で炊いたマツタケ御飯と豪華だ。
食事処は夫婦・家族連れで、団体客は宴会場なので静かな雰囲気の中、美味しい料理を満喫した。

夕食の先付け
ヤマメの塩焼き
お釜で炊いたマツタケ御飯

寝る前にもう一度館内の温泉・露天風呂で体を温め、紅葉を思い出しながら、ぐっすりと眠る。
4時前に目覚め、「オリオン座流星群」が見られることを思い出し、窓から外を見る。山が迫っているので、空間の狭い天空には 星がキラキラと大きく輝いている。見事だ。流星がないかとしばらく見つめるが、見ることは出来なかった。
外に出れば視野も広がり、見えたかもしれないが、5℃以下にはなっている気温を考えると出る勇気もなく諦める。しかし、こんなに 近くで輝く、大きな星を見るのはエジプトのアブシンベル以来だと話しながら、再び眠る。

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