[田辺〜富田」[富田坂]


1-2.富田〜富田坂〜日置 2004.03.09 9:00〜13:00 晴れ

天気予報では暖かくなるようで、気持ちの良い「大辺路」初めての峠越えになりそうだ。

白良浜

昨日、バスセンターで富田への直通のバスの有無を尋ねると 8:30発があるのとことで、 ユックリと朝食を食べ出発する。

バスの時間まで、久し振りに「白良浜」に立ち寄り、朝日に輝く太平洋を望み深呼吸。砂がこんなに白く細かかった とは思わなかった。

バスは白浜駅経由でそこからは一人になり、昨日通った富田駅、富田橋を過ぎ富田で下車する。昨日入手した ガイドブックは「富田坂」について、詳細な地図も付いているのでこれを頼りに進める。


バスを降りた所に「大辺路」の「道しるべ」があり、「富田坂」は昨日とは違い、地元も熱が入っていることが 分かり、安心して歩行出来そうだ。
「道しるべ」に沿って橋を渡り、小川沿いに歩くと「大辺路街道」の表示と「富田坂」の案内板があり、「草堂寺」 に向う。立派な石垣のお寺で石段を上り参拝する。

道しるべ 説明→

草堂寺 説明→

草堂寺・石段


「草堂寺」横に「富田坂」入口の案内板があり、いよいよ「富田坂越え」をスタートする。静かな「竹林」を 通り、緩やかな坂道を上ると和歌山から23里に当たる「一里松跡」の標識を見ながら「要害山城跡」の 標識で一息入れる。

竹林

一里松跡 説明→

要害山城跡 説明→


春の陽射しが降り注ぐ峠道を快調に進む。小鳥のさえずり、特にウグイスの声が上手くなっているのを聴きながら、 「木立の道」「しだの道」を通り、「白浜・田辺の展望」を楽しむ。少し汗ばんでくるので、セーターを脱ぎ上る。

陽射し輝く峠道

木立の古道

しだの道

白浜展望


気持ち良い峠道が続く。「緩やかな峠道」「木漏れ日の古道」を味わいながら、大正8年まで茶屋があったと云う 「富田坂茶屋跡」に到着する。

緩やかな峠道

陽射しが一杯

木漏れ日の道

富田坂茶屋跡 説明→


「茶屋跡」の近くには「石仏」も祀られ、「石畳の古道」「木漏れ日」を汗を拭いながら上ると海抜400mの 「安居辻松峠」に到着する。かって、和歌山から24里の一里塚があったそうで、頂には「峠の地蔵」が祀られている。

石畳の古道

木漏れ日

安居辻松峠・頂 説明→

峠の地蔵


ここからは急な下り道になる。土の道、舗装道路が入り混じった峠の下り始めると展望の良いスポットで 「春霞の太平洋」を望む。ジグザグコースを下り少し膝がガクガクする。

前に金網のフェンスが現れ、祝いの滝と分岐点になる。
感覚的には真っ直ぐ行くべきだがフェンスがあり、「道しるべ」は左を指している (後で間違いに気付くが)ように見えたので、左に進む。上り坂になって来るのでおかしいと思いながら進むが 600m先にある「梵字塔」が無いので、詳細な地図を確認するとフェンスの横を通り、直進するコースになっている。 急いで引き返すが、約20分のロスだ。
「紀伊路」の「鹿ケ瀬峠」でもフェンスがあり間違った。2度目のミス。「道しるべ」は再度見ると少し左を 向いているが、真っ直ぐとも見える。フェンスの向こうに「道しるべ」があり、これを確認しておれば・・・・。

フェンスを過ぎ、「梵字塔」を見てコースを確認出来、一安心。更に下って行くと河原に動くものがあり、何か・・ ・・と見ると猿の親子が3匹逃げて行くのではないか。山深い道なのだ。
猿を見たすぐ下に「庚申塔」があり、面白い巡り合わせだ。

春霞の太平洋

梵字塔 説明→

庚申塔 説明→


「炭焼き小屋」を過ぎて少し行くと県道にぶつかり、「三ケ川」バス停がある。13:17発なので30分 近くあり、「日置川」の流れを見ながら「安居(あご)の渡し跡」に向う。県道横の道を進み 「日置川」を渡り、仏坂に至る「安居の渡し跡」に到着する。中洲が白く輝く静かな流れだ。 対岸はすぐ山になっており、上るのは大変だろうと思いながら、本日の目的地に到達した満足感を 得る。

日置川の流れ

安居の渡し跡・道しるべ

「安居の渡し跡」


バス停でおにぎりの昼食を食べ、13:15発のJR日置行きのバスに乗る。誰も乗って居らず運転手と 話しながら、次の行程へのバスの連絡方法を聞く。
日置駅にはJR列車が止まっていたのであわてて飛び乗るが、列車待ち合わせで 13:35発で田辺まで。 乗り換えて御坊に行き、「紀伊路」歩行時に立ち寄った食堂で「大辺路」スタートの乾杯!!
和歌山、新大阪で乗り換えて 20:30帰宅した。本日の歩行は 28000歩だった。

二日間の「大辺路」紀行は迷いながらも無事終えることが出来た。「富田坂」の古道は趣きもあり 天候にも恵まれて楽しい歩行だった。道に間違え、バスの時間を気にしながらの速歩でカバーしたことも 良い経験だった。
田辺市内の案内は極めて淋しい限りだ。良くポイントを押さえられものだと先駆者のHPに感謝する。 細かな所も世界遺産登録に向け、整備してもらいたいと考えるのは小生だけではないだろう。

「伊勢路」3日、「大辺路」2日と進んだ。遠い「伊勢路」をもう少し攻め込んで「那智の道分け石」での 合流を期したい。


[田辺〜富田」[富田坂]









    
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