○ [第3日]、扉温泉〜帰宅(2011/02.03) 昨日と同様、5時過ぎに目覚め、朝風呂に行く。女性は数人入っていたようだが、男湯は独り占め出来るのは嬉しい。のんびりと湯船に 浸かって、体の屈伸をする。露天風呂に出ると冷気でキリッと頭が冴える。 「立ち湯」にも行き、雪景色の外を眺める。直ぐ下に鳥居があり、昨日は気付かなかった細い道が付いている。ここは散策出来そうだと チェックして部屋に戻る。 朝食は昨日の朝食・夕食と同じレストランで早く行き、窓側の席を確保する。先程雪道を行った鳥居が下に見える。朝食は和食にするが、 昨日とは違った品で、お粥と共に美味しくいただく。連泊でも同じおかずの場合はがっかりするが、違った食材は嬉しい。 窓から見える景色で、食後の雪道散策のルートを妻に伝える。今回の目的の一つが、雪と戯れることだったが、思ったより雪がなくて、見る ことは出来ても、戯れる機会がなかった。 朝食後、一息入れて、9時頃から外に出る。ホテルから少し下った所から雪に埋もれた木の橋を渡る。滑りそうなので少し怖い感じだが、渡ると 一面の雪景色で、サクサクと足元が気持ち良い。ベタ雪ではなく、パウダースノーなので、踏みしめても沈まない雪道だ。 手に雪を取っても、固まらずにサラサラで、上に投げると雪の粉が降り注ぐ感じだ。なだらかな坂道を上って行くと、「立ち湯」、レストランから 眺められた鳥居の下に出る。「立ち湯」の湯煙も見える。 雪道はまだ上に続いているので、サクサクと音を楽しみながら上って行く。この道は鉢伏山に続く道だそうで、途中から分岐する道があり、 再び渓流を渡る。 この辺りは歩く人が少ないのだろうか、道跡はあるが、踏みしめられていないので、足首辺りまで埋もれてしまう。 道端に雪に埋もれた「道祖神」が祀られている。 顔しか見えないが、雪が解ければどんな姿だろうと想像する。 雪の感触を楽しみながら、埋もれた雪道を進むと一面に白樺が植わっている白樺林が現れる。雪の白とは違った白樺の白色は美しい。 白樺の木の下は雪が深く、根元に行き写真を写そうとするとスボッと膝辺りまで埋まってしまう。雪と戯れるそのものを楽しむ。 しばらく白樺の景観とサラサラとした雪を楽しみ、細い雪道を反対側に下って行く。下り道は滑り易く、時々尻もちを着きながら。 雪道はホテルの上の舗装道路に出て来る。昨朝、散策した道に出たのだ。丁度、ホテルの裏山をぐるっと一周した感じの雪の散策道だった。 空を見ると真っ青な青空が広がり、雪道とは対照的な景観だ。今日も最高の天気に恵まれそうだ。 部屋に戻り、もう一度温泉に行き、最後の湯浴みを楽しむ。今回、何度温泉に入ったか分からない位だ!! 帰りの荷造りをし、チェックアウトを済まし、ロビーでくつろく。 11時出発までの間、新聞を読んだり、コーヒーを飲んだりと最後のひと時をホテルの雰囲気を味わいながら、優雅に過ごす。 従業員に見送られて、松本に向かう。途中からの眺めは、昨日よりも晴れ渡り、「常念岳」始め北アルプス連峰や「槍が岳」までも望まれる。 白馬連峰も昨日よりはっきりと見え、気持ち良い。 バスが松本駅に着き、自由行動となる。荷物をロッカーに預け、昨日歩いたが休みだった「縄手通り」までブラブラと歩く。 途中の商店街の 中に、先日「中山道」紀行時、夜行バスを待つ間に 飲み食いした居酒屋があり、馬刺しを楽しんだことを話しながら進む。 「縄手通り」の入口には変わった「かえるのモニュメント」が飾られていて面白い雰囲気がある。昨日は閉まっていた店が開いていて、店先を のぞきながら散策する。昔の露店が店構えしたような商店街で、面白くもあり、退屈でもある。「かえる」が売りのようで、所々に 「かえる」の置物が飾られている。 小さなお店に可愛い「雛人形」が飾られている。季節は春なのだと改めて感じ入る。 昨日歩いた「中町通り」の「なまこ壁の土蔵」の街並みを抜けて、駅の近くにある昼食処「花とびら」に向かう。ホテルの姉妹店のようで 結構賑わったレストランだ。肉と魚があったが、トンカツのメニューを選択して美味しくいただく。 まだ、列車の時間までは余裕があるので、近くのスーパーに行き、節分に因んで豆まき用の豆を買っておく。恵方巻も全国的になったのだろう ここ松本でも売り出している。初めは大阪独特の風習だったのが、寿司屋さんの努力で全国展開したようだ。 駅前にクラッシックなバスが停まっている。市内循環とあるので、運転手にどれ位の時間がかかるのかと聞くと、30分程度だと。丁度時間潰しに 良いと考え、バスで市内観光することにする。散策した道や松本城付近を廻って、車内から静かな松本市内を観光する。 14時53分発「しなの16号」で松本から名古屋に向かう。 車内の案内を聞いていると、この列車は大阪行だが、名古屋で新幹線に乗換えなければならないのだ。名古屋駅の待ち時間を考えると このままこの列車に乗っていければ良いのだが、そうは行かないのがツァー切符なのだ。 17時に名古屋駅に着き、40分ほど待って「こだま665号」のグリーン車で新大阪へ。ここもガラガラでJRに良く協力した行程だと思った次第だ。 高槻のデパートで恵方巻を買って帰り、南南東に向かって黙って祈りながら、恵方巻にかぶりつく。記念すべき節分の日となった。 「扉温泉〜帰宅」の「スライドショー」 今回の旅行は「チュニジア旅行」中止の代替旅行だった。イスラム文化に浸るのではなく、雪景色の純日本的な温泉に浸る癒しの旅だった。 雪景色の山道を歩いたり、松本城や街並みを楽しんだりと有意義な3日間だった。 さあ、良き春を迎えよう!!
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