○ [第3日]、知床ウトロ温泉〜阿寒湖温泉(2013/11.08) 何時もの様に、4時頃目覚め、温泉に行くと風が強く、みぞれが降っている。天気予報が正解だったのは残念だが、仕方がない。部屋に戻り、 窓から外を見ると、丘の下のオホーツク海は昨日とは大違いで、白波が荒れ狂っている状態だ。今日は覚悟しなくてはならないと。 朝食は、今回も豪華なバイキングで、海の幸を含む料理をしっかりといただく。食事処の窓にも、激しい風雨が吹き付けている大荒れの天気だ。 天気予報を見ると、道北・道央は雪も降っているようで、初雪に遭遇するかも知れない。 ゆっくりと8時45分に出発する。早朝より風雨は緩やかになって来たが、バスに乗車し、昨日、車窓から見学した「知床オシンコシンの滝」に 向かう。オホーツク海は白波が大きく立ち、昨日との違いを実感する。 下車して、「知床オシンコシンの滝」に向かうが、風が強くて傘が差せない位だ。滝の真横まで行けない位の風で、写真を写して急いでバスに 戻る。 少し進んだ川の橋の上で停車し、車窓からのぞくと鮭の遡上の姿が望まれる。ガラス越しで、雨で濁った川の中に大きな鮭の姿を発見し、シャッターを 押すが、上手く映っていない。残念。 雨が降る中をバスは「摩周湖」に向かう。過去2回、「摩周湖」を訪れたが、いずれも「霧の摩周湖」で、はっきりとした全貌を見たことがない。 今回も同じか、それ以下の何も見えないのではと危惧する。 途中から、雨が止んだり、降ったりと不順な天候の中、「摩周湖」に到着する。バスを降りて展望台に向かうと、あられ交じりの冷たい雨が降り 「霧の摩周湖」が眼下に広がる。幻想的な光景にしばし見惚れる。 林芙美子が、湖の中の小島を「ホクロ」と呼んだそうだが、その小島も望まれ、近くの対岸は薄っすら見えるが、奥は霧に煙って見ることが 出来ない。「霧の摩周湖」を堪能する。 5℃を示している湖畔から、売店に戻り、名物の温かい美味しい牛乳を飲み、身体を温めながら、「霧の摩周湖」の余韻を楽しむ。(11:20) 雪がチラチラトと舞い出した峠道を進むと、上るに連れ、粉雪が激しくなり、熊笹の上や針葉樹の上に雪が積もりだした。昨夜、積もったと思われる 根雪の上に、新雪が重なって行く様が見受けられる。 関西の人間にとっては、初雪なので、メンバー一同、車窓からの光景に歓声を上げたりと雪景色を楽しむ。 峠の上からは「ベンケトー・バンケトー(双子の湖)」が望まれる場所に到着し、車窓から見学し、「阿寒湖」に向かって峠を下って行く。 湖畔の昼食処レストランに到着し、「石狩ご膳」の温かい鍋に舌鼓を打つ。 昼食を終え、周辺を散策しようと思ったが、吹雪交じりの強風で諦め、店の中で出発を待つ。近くの「あかん湖鶴雅リゾートスパ・鶴雅ウイングス」に 向かい、チェックインまでの間、荷物を預け、ホテル周辺を散策する。 オプショナルツァーで釧路湿原に行かれた方とは別れ、本来、「阿寒湖森の小道」散策をしょうと計画していたが、悪天候なので中止し、「阿寒湖」に 面したホテルの周辺を巡ることにした次第だ。風が強い湖面は波立ち、対岸は薄っすらしか見ることができない。荒天の阿寒湖見物を止め、 ホテルのロビーに展示されている彫刻を鑑賞したりと時間を潰す。 15時チェックインが30分早くなり、部屋に行くと「阿寒湖」に面した部屋は、畳張りの上にベットと、見晴らしも良く、広々としているのに大満足。 このホテルはランクも高く、こんなツァーで泊まれるとは思ってもいなかったので、早速、有名な温泉に向かう。昼間は男性は階上の温泉で、 広い展望風呂と屋上の露天風呂に入れる。屋上への階段に設置されている温度計は、0.8℃と震えながら、温泉に飛び込み、霞んだ「阿寒湖」を 眺め、足腰を伸ばす。広い「阿寒湖」を独り占めしている気持だ。頭は冷気ですっきり、身体は温泉で温ったかで最高の気分だ。 部屋に戻り、フィギアスケートNHK杯を観戦し、夕食のバイキング会場に行く。料理の質・量ともに満足なもので、魚介類・肉料理をビールとともに しっかりといただく。一流ホテルのバイキングはなかなかのものだ。 寝る前に、もう一度温泉に入る。粉雪が降っているので、明日の朝は銀世界であることを期待して、ぐっりと眠る。
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