○「世界的ブランドホテルに泊まり癒されるミステリーツァー」 (2022.7.10.-7.12.) コロナ禍も少し落ち着いてきた4月頃から、旅行社のダイレクトメールが多くなり、何処かへ行きたいとの願望が膨らんだ。以前、参加したミステリーツァーの 案内が来たので検討すると山口県の青海島に行きそうで、小倉泊の後、宮崎に向かうようで、知らない名所の観光がありそうなので、7月になれば コロナも落ち着くだろうと予想して阪急トラピックスのツァーに申し込んだ。 その後、5月に念願の「旧街道・日本縦断」を鹿児島市から青森県津軽半島までを 踏破し、竜飛岬のホテルで友人たちと薩摩〜津軽を踏破した祝杯を挙げ、気分的にも充実していた。 6月半ばからコロナ感染が増加の傾向となり、第7波を危惧する報道もあり、7月10日は参議院選挙となり、その直前に安倍元総理が銃弾に倒れるアクシデントも あり、不穏な状態だが、何時ものようにミステリーツァーの行程を推理しながら楽しんだ。 ツァー参加条件のワクチン接種3回もクリアしているので、集合時間等の到着を待った。 今回のミステリーツアーは、パンフレットの写真や行程から推察すると新幹線で山口県に行き、青海島等の観光をした後、小倉のホテルに泊まり、翌日は 九州の東海岸沿いに進み、宮崎のシーガイヤに宿泊し、三日目は観光の後、新幹線で帰阪する予定だが、山口県の観光地は予想できたが、二日目以降は 確定できない観光地が多く、ミステリーそのものだった。 一週間前に集合場所と時間の通知が来て、新大阪駅7時50分集合が確定した。 1. 一日目 2022.7.10. ◎一日目の日程表案内内容 【集合場所・時間/新大阪駅 7:50】 新大阪駅 ⇒ 新幹線のぞみグリーン車 ⇒ とある駅 ⇒ 神社の境内にある美しく輝く池 ⇒ 別名「〇〇アルプス」と言われる自然が作り出した造形美 ⇒ 標高330mの草原から望む大海原 ⇒ あの有名な観光地を思わせる神秘の池 ⇒ ふぐ尽くしの会席の夕食 ⇒ 大正ロマン風のレトロな街 ⇒ とある市内のホテル 雨模様の天気で心配だが、集合時間に合わせ6時過ぎに家を出て、一番のバスで高槻駅に向かう。まだ新快速が走っていないので、快速電車で新大阪に行き、 集合場所に行くと他のツァー集合場所でもあるので、たくさんの人が集まっている。観光が復活したようだ。 今回のツァーは往復ともグリーン車なので快適だろうとホームで到着を待つ。やがて、列車が到着し、久し振りのグリーン車の広い座席に座り、くつろぐ。 飛行機より前のスペースが広いのは嬉しい。 神戸からの参加者も数人乗られたようで、岡山・広島を通り、新山口は通過して小倉に到着する。 出口で阪急トラピックスの添乗員とバスガイドが待っておりバスに乗る。 総勢34名の内訳は、男子・女子四人組、三世代の親子、男子・女子二人組、シニア夫婦、カップルと多様の参加者に驚く。ミステリーツァーが 認知されて、参加者が多様になったのだろうか。 ベテランのバスガイドの軽妙な案内でツァーが始まる。ミステリーなので、目的地近くまで行かないと説明ができない方式なので、ガイドもやり辛いが バスが通過する行程の説明は丁寧にしてくれるのだ。小倉着で山口県ではないのかと心配したが、関門大橋を越えて山口県に戻って行ったので、 予想通りと一安心だ。 バスは内陸部に向かって進んで行く。道路標識を参考に観ていると美祢方面に進んでいるようだ。 狭い道を通り、駐車場に向かう。観光客もそれなりの人数が居り、県内では有名な観光地のようだ。 別府厳島神社の境内にある別府弁天池は、日本名水百選に選ばれた池。近年ではインスタ映えスポット、パワースポットとしても注目を浴びています。 湧き水は飲むことができ専用の給水所も設置されています。飲めば長寿が保たれ財宝が授かるという言い伝えが。 また、肌につければ潤い保湿される美肌の水でもあり、体の中から外から美しく健康になれる名水と言えます。 エメラルドの宝石のような美しく神秘的な色合いに、誰もが見入ってしまうでしょう。 隣接している養殖場では池の湧き水を利用して養殖しているニジマスを釣ることができます。 釣ったニジマスは池周辺の飲食店で調理してもらえるので新鮮なニジマスが食べられます。(おいでませ山口へHPより) 林の中の小径を池に向かう。その小径の横を流れる小川も透明で、触れると冷たい。 「別府弁天池」を眺めるとエメラルドブルーが美しく輝くこじんまりした池だ。 周囲の林に囲まれて、緑とブルーの対比が美しく、思わずきれいだと思う程だ。池の周囲には観光客がカメラを構えてその美しさをどの角度が良いかと 考えながら写している。 池の畔には「弁天様の祠」が祀られ、弁天様の石像が立っている。信仰が厚いのか参拝者も多いようだ。池の周辺は美祢市の「厳島神社の巨樹群」に 指定された森になっており、巨木が生い茂る珍しい場所となっている。バスに戻る時、改めてエメラルドブルーの美しい弁天池を眺める。 バスに戻る途中に水飲み場があり、冷たい名水が飲めるようになっている。冷たい水は美味しく暑い観光の清涼剤だった。横の小屋の軒下に、ツバメの 巣があり、1羽の子ツバメが顔を出している。今年初めて見る光景にパチリと。 バスに乗ると弁当が用意されており、狭いバスの中での昼食は・・・・・。弁当の内容は良かったが、この辺りでは食事処がないのであろうが少し寂しい。 バスは北に向かって進んで行く途中、ガイドから山口県のガードレールは黄色が多いとの話があり、車窓から見ると本当に黄色のガードレールなのに驚く。 戦後初期の国民体育大会開催の時、黄色のガードレールを設置したのだと。「旧山陽道」を歩いた時、歩道が広いのは印象的だったが、ガードレールの 黄色いのには黄続かなかった。 バスは北に向かって進み、海が見えてきた。予想通り「青海島」に向かうのだと確信する。バスガイドから説明があり、少し坂道を上るので 無理せず景観を楽しんでほしいと。 駐車場から海の方向に歩くとダイビングショップがあり、この辺りはダイビングスポットでも有名だと認識する。 青海島は、北長門海岸国定公園の代表的な景勝地で、「海上アルプス」の別称で呼ばれています。 東西北の三面は日本海の荒波を浴び、波浪に侵食されて断がい絶壁、洞門、石柱、岩礁などが16kmにわたって変化に 富む豪壮雄大な景勝をつくり出しています。 青海島の景色は、海上からは青海島観光遊覧船に乗って、陸上からは青海島自然研究路を散策しながら楽しむことができます。 海中は透明度が高く、水中洞窟など多彩な水中地形を楽しめるとともに、日本海ならではの魚から熱帯系の魚まで多様な生き物を 観察できるため、ダイビングスポットとしても人気があります。 (おいでませ山口へHPより) 坂の途中から日本海を見下ろすと青い海と水平線・曇った空が一望でき、涼風が気持ち良く景観を楽しみながら上って行く。松の間から 見える静かな海も見事だ。 ガイドの説明によれば、視界に見える小島は無人島だが、一部人が住んでいる島もあると。 展望台からは大小の島々と広い日本海が広がり、朝鮮半島も見えるのではないかと思えるほど視界が広がっている。晴天であれば、より 視野も広がり、海のブルーも美しいのだろうと。正面の突き出た半島は、断崖絶壁のようで、所々岩肌か見えるのも絶景だ。 展望台からの下り坂も注意しなければ滑る可能性があり、ゆっくりと下る。浜辺では海水浴を楽しむ子供たちが賑やかな声を上げている。 もう夏なのだ。 山口県北部の日本海の絶景を楽しむことができ、満足したミステリーだった。 バスは海沿いの道を南下し、次の目的地に行く。「千畳敷」と予想していたが、バスガイドからその名前を告げられ、正解だと満足する。 目の前に広い草原が広がり、岬の上にいるとは思えない状況だが、遠くを見ると海が広がってる。草原の入口に「千畳敷」と記された石碑が立っている。 標高333mの高台に広がる草原の地、千畳敷。眼下には日本海に浮かぶ島々、果てしなく広がる海と空の一大パノラマが展開し、海をわたる爽やかな風が、 波のざわめきを伝えます。 高台には、ハマユウ、ツツジ、ツバキ、サザンカなどが植えられており、四季折々の花が高原の一角を染め、訪れた人々の心をとらえます。 夏の夜には、日本海に浮かぶ漁火が望め、人里離れた自然を満喫できる最適の場です。絶景を眺めるキャンプ場としても人気があります。 (ながと観光なびHPより) 標高333mの岬の上の草原は涼風が吹き抜け、気持ちの良い空間だ。草原の中の東屋まで進み、眼下の日本海を観ながら一息入れる。 気持ちの良い時間が過ぎる。 売店でソフトクリームを買い求め、風力発電のプロペラがゆっくりと回るのを眺めながらのどかな気分を味わう。 日本海に突き出た岬の上が草原になっている珍しさに、普通のツァーでは訪れないであろう観光地を満喫する。 バスは次の観光地を目指して進む。 駐車場から小径を進むと「一の俣桜公園」のアーチがあり、さらに進むと上高地の大正池のような光景が目に飛んで入り驚く。 一の俣温泉近く、豊田町の山の奥に神秘的な光景が! 知る人ぞ知る観光スポットです。 水没林が水面から伸びていて、水面に映りこむ姿が神秘的と人気です。 池には色とりどりの鯉が泳いでいて、まるで絵画のよう。 通称「蒼霧鯉池」と呼ばれ、光の当たり方で水面が蒼く見え、 霧が掛かってさらに神秘的な素敵な光景が見れることもあります。 (おいでませ山口へHPより) ガイドの話では、防砂用のダム湖で、水没した林が水面に伸び、幻想的な光景となっているのだと。 水辺の浅瀬まで鯉が泳いできて、色々な色の鯉の可愛さが神秘的な景観を倍増する。 管理する地元の方の話では、以前、このダム湖にブラックバスを放流した人がいて、鯉が全滅しそうになったが、駆除をして鯉を放流し、今の姿に 戻ったと。人の過ちと復旧する人の努力が、この景観を維持しているのだと痛感した。山口県で上高地の景観を味わえるとは思わなかった。 ミステリーツァーの凄さだ。 16時30分を過ぎ、今夜の夕食会場に向かう。ホテルではなく、下関の食事処で「ふぐ尽くし会席」を食べるのだ。 バスは下関市内に戻り、食事処で本場のふぐ料理の夕食となる。昼食は弁当だったので楽しみにしていたが、普通の「ふぐ尽くし会席」だったのは 少し残念だった。ビールで乾杯し、ひれ酒で美味しくいただく。 夕食を終え、バスは関門トンネルを抜けて門司に向かう。ここでレトロな門司港散策となる。 門司港には何度か訪れたことがあるが、門司港駅が改装されて美しくなり、周辺の建物も改装中で、少し物足りなかったが、港から夕日が沈むのを 観ることができgoodだった。 街角には、有名な「バナナの叩き売り発祥の地」の石碑が立ち、ガイドから門司港がバナナの輸入地だったことを再確認する。 バスは関門海峡沿いに小倉に向かう。今夜のホテルは、予想通り夜景を望むホテルと指定している「リーガロイヤルホテル小倉」だった。 高層階の部屋にチェックインし、窓を開けると小倉湾の灯りが望まれ美しい。山側は少し暗いが、月も出ていて景観は素晴らしい。 大浴場がないのは残念だが、バスにお湯を一杯張り、足腰を延ばして一日の疲れを癒す。広々とした部屋でゆっくりと休む。 久し振りのミステリーツァーの一日目が終わった。山口県の観光と予想していたのは正解だったが、小倉下車で山口県に戻るとは予想していなかった。 経費の関係もあるが、無駄な行程だが、山口県のレアな観光地を尋ねることができ満足だ。 天候にも恵まれ、充実した一日だったことに感謝だ。今日のバス走行距離は、205kmで歩行歩数は、8600歩だった。
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