「西条「酒祭り」見物と江田島見学の旅」


[西条酒祭り][江田島]




○「西条「酒祭り」見物と江田島見学の旅」 (2023.10.07.-10.08.)

2012年11月、O君たちと「旧山陽道」を歩いていた時、西条の街を通過した。午前中に難関の道なき「松子山峠」を踏破し 酒蔵の街・西条に降り立ち、酒蔵巡りをした想い出の地だ。「山陽道No13」見聞録参照
「西条酒祭り」は10月に行われることを知り、O君がその見物を兼ね「旧山陽道・懐古の旅」をしてはとのアドバイスにすぐ快諾し、 実施することになった。今回の企画は、O君が全て仕切ってくれ、翌日は江田島見学となり、お酒好きのA君・Sさんも同行することになり、酒祭りのイベントである「美酒鍋」楽しむこととなった。
旅行社の格安切符&ホテルを探し出してくれ、お酒を味わい、「旧山陽道・懐古の旅」を再紀行てき、翌日はまだ訪れていなかった江田島見学をする素晴らしい企画に感謝する次第だ。

2. 二日目 2023.10.09.

  「美酒鍋」を堪能した心地よい酔いでぐっすりと眠り、5時過ぎに目覚める。 天気予報では、午後から雨模様なのが心配だが、ホテルの窓からのぞくと曇り空なので、午前中は大丈夫だろうと。
6時前に身支度を整え、広島の街並みを散策することにする。「旧山陽道」紀行時、大通りが旧街道だったことを想い出し、ホテルで 入手したマップを見るとホテルに近いことが分かったので「旧山陽道・懐古の旅」にもなりそうだ。
ホテルビスタ広島
広島の連結する市電
ホテルから外に出ると少しヒンヤリとしている。「ホテルビスタ広島」は外観も立派で、八丁堀交差点にも近く、なかなかのホテルだと 改めて評価する。
市電の八丁堀駅で広島港に行く電車の時刻表を調べ、広島の連結する市電を眺めながら、電車道沿いに「原爆ドーム」方面に進む
途中から左折して大通りの商店街に向かう。まだ、店も開いていないので人通りも少なく、ここが「旧山陽道」の街道なのだと改めて 認識する。2012年12月、小雪の降る中を西条から広島まで歩いた時にこの大通りを歩んだのだ。
その時、原爆で残った「日本銀行広島支店」の狭い行内で「岩見神楽」を鑑賞した想い出は強烈で、その後「岩見神楽」の ファンとなり、数回鑑賞している。「山陽道No14」見聞録参照
元安川の手前の緑地帯の植え込みの中に「広島市道路元標」を発見し、懐かしく思う。その先を川沿いに進むと「原爆ドーム」が 静かに迎えてくれる。観光客もなく、散歩をする人が数人いる位の静けさが、荘厳な雰囲気を感じさせてくれる。静かに黙礼する。
旧山陽道・大通り
広島市道路元標
原爆ドーム

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

静かに流れる元安川を眺め、記念公園に行こうかと迷ったが、時間の余裕がないので、ホテルに戻ることにする。前回の紀行時、 爆心地を探したことを想い出し、細い道を入って探すと発見できた。ここに原爆が投下されたのだと。「原爆ドーム」から 数10メートル離れており、現在は医院となっている。
電車通りをホテルに戻る途中、八丁堀交差点に石碑を発見し確認すると「広島城八丁堀外濠跡」と記されている。街道歩きの 癖で、石碑を見付けると確認する習慣が身についているのだ。
元安川
原爆爆心地
広島城八丁堀外濠跡の碑

ホテルに戻り、身支度を整え、8時にロビーに集合し、O君が企画してくれた江田島見学に向かう。ホテルの朝食はパスしていたので、市電八丁堀駅前の喫茶店でモーニングサービスを食べる。 連結型の市電に乗り、広島港に向かう。途中の車窓から広島の道路が広いのを確認し、広島港に到着する。
広島港から江田島の小用港まで高速船で進むので、出航待ちの時間に初めての広島港を見学する。四国松山港行の船や近隣の 島々に向かう船の乗船場だ。しかし、人影は少なく寂しい港だ。
10時14分発の高速船に乗船には10数人が乗船し、穏やかな瀬戸内海の海を江田島に向けて出港する。
モーニングサービス
広島港
江田島への高速船/b>

港を出ると瀬戸内海の小島がたくさん見え、牡蠣の養殖いかだを確認し、薄曇りの美しい景観を眺めながら、江田島に向かう。途中、大きな船が停泊しているのを見て、自動車を運ぶ船だろうかと話していると20分余りで江田島小用港に到着する。
瀬戸内海の小島
大きな船
江田島小用港

しばらく待つと路線バスに来て、「海上自衛隊・第一術科学校」に向かう。バスには見学者が20名ほど乗車しおり、学校の校門で 手続きをして入門する。さすが、チェックは厳しい。構内の待合室に行き、ガイドの女性から説明を受ける。
戦前の海軍からの歴史を聞き、構内に建つ建物のの概要を聞き、全員で見学に向かう。写真撮影禁止の場所があるようだ。 外に出ると前の建物の上に拡声器が設置されている。年季の入った拡声器で、号令や非常時の伝達があるのだろう。
第一術科学校校門 校門標識
案内所
拡声器

まずは、案内所の前に建つ「大講堂」に向かう。御影石で作られている重厚な大講堂では入学式や卒業式がおこなわれる場所だと。 ガイドさんから驚く説明を聞く。正面の入口は皇族や貴族院等の高貴な方のみの入口で、平民は裏口から入場するのだと。現在でもその名残があり、校長以上の方は正面から入るが、それ以外は裏門からしか入れないと。
裏門に廻って大講堂に入ると広い空間の天井はシンプルだが貴賓のあるシャンデリアがかかっている。正面の台座には菊のご紋が 飾られ、貴賓室の趣きだ。貴族と平民を分けた伝統が今も残っているのに・・・・・
大講堂
大講堂の内部
台座

次にレンガ建ての美しい建物「幹部候補生学校庁舎(旧海軍兵学校生徒館)」に向かう。
赤レンガ造りの長さ144.8mの美しい横に長い建物で、玄関でここに住んでいる学生が館内を案内とてくれる。説明によると この赤れんがは当事イギリスから一つずつ丁寧に梱包されたものを輸入して建てられたと。館内のガラスの一部は当時のガラスが 用いていて、外が歪んで見えるのを体感する。
館内正面の階段や廊下もレンガ造りで美しく、外観・内装ともに当時の美しさが保たれている。また、資料室には明治時代からの 人物・事象を展示されていて、歴史を想い出いことができた。
幹部候補生学校庁舎
玄関前の階段
赤レンガの廊下 資料室

「幹部候補生学校庁舎」の中には、軍歌で知られている「同期の桜」のモデルの桜の巨木が植わっている。春の満開の桜を 観たいと思う人も多いのではなかろうか。「同期の桜」のモデルがあったのを知った次第だ。
次に大理石造りの「教育参考資料館」に向かう。この建物内は撮影禁止で、特攻隊の方の遺書が数多く収められ、東郷元帥が使っていた硯や筆、戦艦「陸奥」や重巡洋艦「青葉」の御紋章なども展示されている。
資料を見て、戦争の無意味さや若者の葛藤等、改めて感じ入った次第だ。
外に出ると「特殊潜航艇」や戦艦「大和」の主砲が展示されており、海軍の江田島だと感じる次第だ。
同期の桜のモデル
教育参考資料館
特殊潜航艇 戦艦「大和」の主砲

広い構内と建物の見学を終え、案内所に戻る。案内所には売店があり、江田島のお土産を売っているので、名物の「海軍カレー」と 「干し牡蠣」を買い求める。海軍の帽子や服装等も売っていて、買い求めている人もいる。
充実した気分とやり切れない気分の両方の気持ちを持って「海上自衛隊・第一術科学校」を退出し、バスで港に戻る。 ここから呉に行き、名物の「海軍カレー」を食べ、広島に戻る予定だ。
小雨が有田市田中、小用港から呉港まで高速船で戻る。高速船は空いていて雨に煙る瀬戸内海を眺めながら呉港に 到着する。食事を取ろう食堂街に行くが何処も満員で、三連休の行楽客が多いのが分かる。
「海軍カレー」を食べるべくカレー屋に向かうが、予約リストが3枚もあるので諦めて、駅に近いフードコートに行き、大阪でも食べられる 長崎ちゃんぽんを食べ、呉から広島に向かうが、列車は満員で広島まで立ったままだ。
広島駅で土産の「もみじ饅頭」を買い求め、駅弁とお酒も準備して新幹線を待つ。
呉行高速船
呉港
長崎ちゃんぽん

16時38分発のこだまで大阪に向かう。今回の割引チケットは帰路はこだま乗車なので時間がかかるが、ゆっくりと呑みながら、食べながら、帰阪する。
お土産
車内では向かい合わせの席にし、今回の旅の想い出しながら会話が盛り上がる。西条の「酒祭り」の観光客の多さに驚き、 後から調べると20万人の人出だったと。
日本酒愛飲家の多いのにも驚いた。女性も試飲の列にたくさん並んでいる。日本酒人気も捨てたものではないのだ。
「美酒鍋」は初めて食べたのだが、お酒の香りが充満して、砂ギモの歯ごたえと野菜との組み合わせは美味しかったと。
余談だが、帰宅した2日後に家で「美酒鍋」を試してみた。レシピに沿って、鉄鍋に油を入れ、ニンニクを炒め、鶏肉・豚肉・ 砂ギモを入れて炒める。そこに厚揚げ・コンニャク・ニンジン・白菜の茎部分を入れ、お酒をひたひたに捧ぐ。お酒の香りが充満した所に 野菜類を入れる。冷蔵庫に残っているネギ・モヤシ・シイタケ・モヤシ・ピーマンを入れ、白菜の葉で蓋をするように覆い、 白菜の葉がしんなりするまで待つ。
お酒で乾杯して「美酒鍋」を味わう。通常の鍋に砂ギモを入れたことがないので、その気触りは新鮮な食感だ。砂ギモと白菜は 必須だが、後は何を入れても良い感じだ。雑炊ができないのは寂しいが、3-4回に一度は試したい鍋だと思う次第だ。
車内で盛り上がり、新大阪駅でO君の企画に感謝して、お別れする。良い旅だった。
本日の歩行歩数は、13500歩だった。


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、(工事中)



     
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