○ 「出発・1日目」 (2011/7/7) 海外旅行は、昨年5月「中央ヨーロッパ」に行ってから、1月に「チュニジア」旅行を計画し、申し込んでいた。しかし、チュニジアで反政府デモの勃発、 大統領が国外逃亡と政変「ジャスミン革命」に発展し、騒乱状態になって、ツァーが中止になったのだ。残念だが、諦めざるを得なかった次第だ。 その後、色々と検討もしていたが、中東・北アフリカ情勢の悪化で、燃油サーチャージは高騰の一途で、ヨーロッパへは5万円もするようになった。 これは国内旅行が出来る金額なので、様子見することにした。 シンガポール辺りも燃油代が2万円の時代になったので、近場を対象に検討し所、阪急トラピツクスから、まだ行っていない中国の格安ツァーの案内が来た。 上海のリッツカールトンに3連泊し、蘇州・無錫等の観光・全食事付きで、39800円と国内旅行より安いのだ。 上海万博も終わり、少し静かになっているであろう上海・蘇州・無錫だと、妻が心配しているトイレ事情も改善されていると 思い、申し込むことにする。それでも、燃油代は9000円と高くなったものだ。大阪と同じ位暑いようだが、東日本大震災・原発問題で、 節電の要請もあるので、海外旅行で協力すると共に暑さに挑戦することにする。 14時10分時集合に合わせて、雨が降っていたので、早目の10時過ぎに家を出発し、大阪から関空快速で12時前に関空に到着する。 2階のフードコートで、焼きそばと海鮮丼の昼食をとる。フードコートは人も多く賑わっているが、関空全体としては少ない。宅急便で送っていた スーツケースを受け取り、阪急交通社の窓口に進む。 中国元との交換は現地の方が有利とのことなので、両替をせずに受付に行くと、 受付は時間前から開いていて、今回の参加者は35名と聞き、直ぐに搭乗券発行のため、ANAの窓口に進むと、今日は七夕なので係の女性が 星型をしたコンペントウのプレゼントをもらう。搭乗手続き・マイレージ登録を終え、出国検査へ。ラウンジで休憩し、 時間が来たので、搭乗口に進む。 夕食が運ばれて来て、現地ビールを頼むが日本製ビールしかなく、スーパードライで 乾杯し、選択できない食事を始める。時間が短いので仕方ない。 NH153便は瀬戸内海を進み、福岡から五島列島を通り、真っ直ぐに上海へ向かう。梅雨前線の上を飛んでいるので、空は明るい。上海の 梅雨は終わっているのだろうか? 座席の前のモニターで航路を確認しながらワインを飲んだりとくつろく。定刻通り、17時25分に上海浦東国際空港に到着する。 入国検査の窓口が少なく、時間がかかったが、問題なく通過し、スーツケースが出て来る間に両替しようと銀行を探すが、見つからず、 現地案内人の旗の下に集合する。 4車線の高速道路を進みながら、曹さんの説明を聞く。上海万博が終了して、少し落ち着いたが、熱気は継続していると。数年前からの発展は 地元の人からも見ても凄いと。地下鉄も11路線あり、世界一で、2020年には20路線まで増えると。 車窓から、遠くに長江(揚子江)も眺められ、進んで行くと高層アパート続く景観に、想像していた中国とは大違いなのに恐縮する。 今日の予定は、上海の真ん中を流れる黄浦江の外灘(ワイタン)で、夜景展望の後、希望者はクルーズ遊覧し、その後ホテルに向かうと。クルーズ希望者が 28名だったが、我々は参加せず、ホテルに戻るグループとなる。 外灘(ワイタン)で下車して、高層ビルの夜景を眺める。ムッとする暑さは大阪と変わらないが、川沿いなので少し風があり気持ち良い。対岸の 100階建の通称「栓抜きビル」を見るが、ここからでは栓抜き部分の空間は見られない。少し横には、通称「おでんビル」のテレビ等が光っている。 川面には遊覧船が走り、香港と同じような光景が広がるが、香港の方が密集している感じだ。 今回のツァーでは自由時間がないので、オプショナルツァーには参加せず、その時間を利用して自由に行動することにすることにした。 観光船に乗らずに、渡し船(フェリー)に乗ることも計画したので、ホテルに向かうことにする。 今回のツァーの売りの一つが、5星ホテルのボートマン・リッツカールトン上海に三連泊することであり、早速チェックインする。高級ホテルの名の通り、エレベーターも ルームカードを射し込まないと動かない。部屋も広く、調度品は黒壇仕様で重厚な感じだ。バスに加えてシャワールームもあり、快適に宿泊 出来そうだ。 荷物を置いて、19時過ぎに、外に飛び出す。今夜の予定は地下鉄に乗り、歩行者天国になっている「南京路歩行街」の雰囲気を味わい、同じ ホテルの一角にある台湾旅行の時食べた小籠包の「鼎泰豐(ティンタイフォン)」の支店で小籠包を味わう予定だ。 ホテルから近くの「静安寺駅」まで歩く。歩道は明るくきれいで、イメージしていたのとは大違いだ。5分位で駅に着き、切符を買おう とするが、これが難しい。現地の人も戸惑いながら買っているのを横目で見ながら、英語で書かれた説明文を読むが・・・。日本の様に 路線図と料金が書かれていず、販売機で行き先の路線を押し、表示された路線図で目的地を押し、枚数と挿入する金種を押すことが 必要だと判明する。 後ろに人が並ばれたら焦るが、時間が遅いのでゆっくり出来たので買うことが出来た。 「静安寺駅」から2つ先の「人民広場駅」までは3元(41円)と安いのに驚く。10元札を挿入し、2枚のボタンを押し、10元のボタンを押すと 2枚の切符と4元のお釣りが出て来たので一安心。 地下鉄のホームに降りると涼しい。列車も明るくて結構人が乗っている。2つ目の「人民広場駅」は乗換え駅でもあり、人で一杯だ。 地上に出るとそこは人・人・人で、歩行街はネオンで明るい。本当に人が多いのを実感する。 人波に乗りながら遊歩道をショッピングしながら東に向かう。呼び込みや、怪しげな時計を売る人が近付いたりと、何処の国にもある 光景を体感しながら進む。 「吉野家」等、日本の飲食店の看板を見ながら、衣料品のバーゲンセールをのぞいたりと楽しみながら進むが、暑さのため疲れが増す。近くに 「マクドナルド」があったので、地下の店に入り、ジュース・マンゴー氷を注文し、一息入れる。店内には西欧人も多く、世界的なマクドナルドは 安心して入れるお店なのだ。 商店の前には上海万博のマスコットがまだ飾られたり、小物が売られていたりと万博の余韻が残っている。 暑さと歩き疲れのため、地下鉄の「南京東路駅」から戻ることにする。切符の買い方も分かったので、スムースに買えたが、地元の人でも 複雑なので分からず、行列が長い。日本のシステムの方がbetterだ。 ホテルの手前の「南京西路駅」まで乗り、歩いて戻る。駅近くのショツピングエリアに立ち寄ることも考えたが、疲れたので止め、駅の上にある ユニクロに入り見てみると日本とほとんど変わらず、値段も同じ位だ。 蒸し暑い「南京西路」の歩道をホテルに向かう。伊勢丹デパートもあるがパスして、ホテルに到着し、横にある「鼎泰豐(ティンタイフォン)」に入り ビールを注文し、今夜の散策完了を祝って乾杯。小籠包とチャーハンを注文し、機内食以来の食事を楽しむ。小籠包は台湾で食べたよりも小粒に 感じ、台湾の方が美味しかったと妻と話す。 ホテルに戻る途中、ホテルの前の地下にあるコンビニに立ち寄り、ビールを買うことにする。思った通り、ビールはたくさん売っているが、冷えた ビールは売っていないようで、店の中を探すと片隅に少し置いてあるので、地元のビールを探すがなく、1種類あるビール500ml(英国・サンミゲル)を買う。 冷えていないアサヒ・スーパードライ500mlとライチも買い、レジに行くと現地生産のスーパードライは7.9元(107円)と安いのに驚いたが、冷えたサンミゲルは 26元(351円)と英国製と冷やし料が入ったのか高いのに驚く。ライチは400grで8.6元(116円)と安いものだった。輸入品は高いのが良く分かった。 ジャワーを浴びて、冷えたサンミゲルで乾杯し、22時過ぎに眠る。時差のないのは楽珍だ。 上海一日目の「紀行スライドショー」 準々決勝のドイツに延長戦で勝ったことを上海で知った。それまでの予選の試合もテレビ観戦していたが、イギリスに敗れたのを見ていたので、 身長の高いドイツには苦戦すると思っていたのを、見事裏切っての勝利だ。観戦出来なかったのを残念に思いながら帰国した次第だ。 準決勝のスェーデン戦も、体力差に厳しいものだったが、見事完勝。これは期待出来ると。 今まで勝ったことのないアメリカ相手の決勝は、キックオフしてから防戦一方で、ボロ負けになるのでは・・・と。しかし、全員の意思統一で 防ぎ、後半戦に。日本の型になってゴール前の混戦になったが、一瞬のロングパスで1点を許す。ここからの「なでしこ」は凄かった。コーナーキックから キャプテン澤選手が、右足のボレーキックでゴール!! このゴールの速さは分からない位で、自分の後ろのゴールに突き刺さる離れ業だった。これで同点。ロスタイム近くでのアメリカの攻めに対し、ディフェンス 岩清水が退場覚悟のスライディングで倒し、2-2の引き分けとなる。良くやったものだ。 PK戦も凄かった。GK海掘のスーパーセーブが2点を阻み、見事優勝!!本当に良くやった。チームワーク、強い心、指導力の勝利だ。震災に打ち勝つ 素晴らしい快挙だった。 先程、凱旋帰国の報道があった。「なでしこ」の笑顔が素晴らしい。北京オリンピックでも金メタルを期待しよう。
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