「上海・無錫・蘇州観光」

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○ 「4日目」 (2011/7/10)

ぐっすりと眠り、明け方からNHKの衛星放送を見ていると、女子W-CUPで「なでしこJAPAN」が、強豪ドイツを延長の末破ったと。 音声だけで、映像は映らなかったが、凄いことをやったと感激する。ベスト4に進出したことは、男子を追い抜いての快挙だ。 帰国して映像を見るのが楽しみだ。
朝食
今日の予定は、8時30分出発で「千灯」見物、運河遊覧の後、上海に戻り、昼食、新天地観光、リニアモーターカーで空港に行き、帰国する行程だ。 朝の散歩は止めて、荷物の整理と荷造りを行い、最後の朝食に向かう。
日曜日なのか、昨日よりも人が多く、少し行列も出来ている。日本人観光客も昨日より多い。土曜日からのツァーがあるのだろう。
3回目ともなると勝手知ったる料理を手際良く選んでしっかりと食べる。朝食が良いのは嬉しい。
スーツケースを持ち、集合場所に向かう。全員、定刻通りに集合し、バスに乗り込む。添乗員の曹さんから、昨夜の夕食の刺激臭についてお詫びの 言葉があり、中国のおもてなしの未熟さを詫びられる。(昼食のデザートに西瓜が多めにでたことで、お詫びとなった。)
高速道路で、「千灯」に向かう。上海に来て初めて青空を望むことが出来た。昨日までは、スモッグでなかったのだろうか。約1時間のドライブで、 「千灯」に到着する。
千灯の運河
晴れたのは良いが、陽射しがきつくて暑い。広場からは五重塔が眺められる。古風豊かな所だ。
千灯は江蘇省昆山市にある。長江デルタ地域において、東は上海、西は蘇州に接しており、太湖湖畔にある 2500 年の歴史をもつ水郷だ。
千灯は中国ではそれほど有名な水郷ではない。しかし非常に文化的価値の高い水郷である。千灯の住民、水上道路、石板街、千灯昆曲の 「美」、そしてかつてここにあった「義」…どれも大変印象深い。(エクスプロア上海HPより)
五重塔の前の運河には太鼓橋が架かり、古い水郷の町の風情が感じられる。
陽射しはきついが、風が涼しく気持ち良い。太鼓橋を渡り、運河に沿った細い道を進む。庶民の生活臭がプンプンとする街並みを散策する。 何故か理髪店・美容院が多く、不思議な空間だ。洗濯物は路地に突き出して干してある中国風の光景だ。
日曜なので子供たちも珍しげに我々を眺めている。観光地と云え、外国人の訪問は少ないのだろうか。
 
五重塔と太鼓橋
太鼓橋の上から
狭い露路

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

昔の「質屋」を見学する。この町の名士の立派な家で、中に入ると質草を格子の窓口に差しだす庶民の人形が立ち、内側には金を貸す 人の姿もあり、リアルだ。
邸内を案内される。名士の邸宅らしく調度品も立派で、奥には大きな祭壇らしい部屋もあり、往時の繁栄を示している。一周して 戻ると当時使ったそろばんが展示されている。五つ玉は知っているが、上に玉が二つあるのは珍しい。
 
質草を差しだす人形
祭壇(?)
古いそろばん

運河越しの五重塔
狭い道を進み、次の太鼓橋を渡り、川縁を歩く。柳の木が風に揺れ、気持ちの良い散策道だ。
運河越しに五重塔を眺めながら、船着場に向かい、小舟での遊覧となる。8人づつ乗って、約40分余りの遊覧を楽しむ。運河は水は濁って いるが、臭いはなく川面を女性船頭さんの櫓さばきでスイスイと進む。
太鼓橋の下を抜ける時、橋の上から手を振っているので、それに応える交流もしなから、上下に進む。川沿いの家には赤い提灯が 掲げられ、夜にはそれが灯り、美しい光景で観光名所になっていると。
小舟での遊覧
太鼓橋の下を













中国らしい光景を堪能して、バスは上海に戻る。
高速道路の周辺は高層マンションの建設が続いている。まだまだ発展する上海の底力を見る思いがするが、日本のバブルの様相にも似ている 怖さも感じてしまうのは、間違いであってほしい。
レンガ造りの小道
次に訪れたのは、上海の租界時代の街並みを残す「新天地」へ進む。「新天地」とは面白いネーミングだ。
こんにちは、上海ナビです。 1920〜30年代に建てられたモダンな雰囲気の「石庫門住宅」を修復し、旧フランス租界の街並を再現した「新天地」。
過去と現在が融合した華やかな空間は、今や上海のダイニング、ファッション、そしてカルチャーなど多岐に渡るシーンでランドマーク的な存在です。
北里、南里と2ブロック、敷地面積約3万uのお手頃サイズのエリアにぎゅっと詰まった店舗数は100軒以上! 
常に変化の過程にある上海そのものと同様、2001年のオープン以来マイナーチェンジを続ける「新天地」です。(上海ナビHPより)
自由時間になり、ヨーロッパ調の街並みを散策する。
現地の中国人も多いが、西欧人の姿も散見され、街路のテラスでお茶を飲んでいる。
租界と云う言葉は知っているが、実際にその光景を見るのは初めてだ。神戸や横浜の雰囲気とも違う。
 
噴水とモニュメント
街路のテラス
緑溢れる街並み

「新天地」散策を終え、昼食のレストランに向かう。最後の食事は江南料理で、地元ビールで乾杯し、美味しくいただく。デザートの西瓜は、昨夜の お詫びも兼ね2切れあったのは嬉しい?
 
江南料理の昼食
蚕と繭
今回のツァーの料理は値段からすれば、上等なのは良かった。味の薄い・濃いはあったが、中華料理の郷土料理を楽しめた。
昼食後、最後のお買いものに総合民芸品店に案内される。絹製品の店で、蚕が糸を吐く所から、洗浄・紡ぎ・織りまでの工程を見学し、 絹寝具、製品の販売に進む、何時ものコース。適当に見るだけにする。
上海での全ての日程を終え、リニアモーターカーで空港に向かう途中、昨日上った「上海ヒルズ」が見える。今日は栓抜き型の最上階もはっきり見え、 少し残念な気持ちだ。
リニアの駅に到着し、日本でのリニアの開通まで元気で居られるか分からないので、期待を持って乗車する。 空港駅まで7分間の短い時間で、50元(675円)だが、カラ空きで我々のツァーだけの状態だ。(中国の新幹線事故の後だと、乗ることに躊躇した かも知れない)
ホームで中国語の「磁浮(リニアモーターカー)」の到着を待つ。ゆっくりと静かに到着し、乗り込むと、日本の新幹線と同じように3列-2列でゆったりと している。やがてスタートし滑らかに走りだすが、想像した以上に横揺れが激しい。浮揚しているので、揺れはないと思っていたが、結構揺れる のには驚いた。速度計の表示は徐々に伸びて、最高速度430km/hを示した。
突然、大きな衝撃を感じて驚いて外を見ると、対向列車とのすれ違いの衝撃だった。日本のリニアは揺れや衝撃のない設計であって欲しい。
 
上海ヒルズ
磁浮(リニアモーターカー)
リニアの車内

空港駅に到着し、曹さんの案内でチェックインし、4日間のお礼を云ってお別れする。
 
上海空港
NH154便
出国手続きも問題なく済ませ、空港内でブラブラと。 残っている中国元をビールを買って使い、孫娘用のコインだけを残して、全て使い切ってしまう。
広い上海空港の売店をのぞいたりして時間を潰す。
18時20分発のNH154便は定刻通り出発する。少し空席はあるようだが、上海〜関空路線は搭乗率は良いようだ。しばらくして食事が出るが 余り美味しくもなく、ビール・ワインを楽しむ。往路と同じコースを通って、21時35分に無事到着する。 荷物も無事出て来て、JRで24時前に帰宅する。

今回は初めての中国旅行で、少し不安もあったが、トイレ問題もなく楽しむことが出来た。上海の発展ぶりは万博の映像で理解していたが、 やはり目の当たりにするとその躍進振りは脅威に感じた。
自由時間がなかったので、オプショナルを全て断り、自由に地下鉄や二階建観光バスで楽しんだ。これからもこの様な機会を作り、地元との 触れ合いを持ちたいものだと改めて感じた次第だ。
国内では色々な出来事があったが、負のことは考えず、「なでしこJAPAN」の世界一を祝ってあげたい。
さあ、次は何処へ行こうか!?

上海四日目「紀行スライドショー」




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