「上海・無錫・蘇州観光」

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○ 「出発・2日目」 (2011/7/8)

上海の夜明けは少し遅いが、5時前には明るくなり、窓から外を見ると薄曇りで天気の心配はなさそうだ。
ボートマン・リッツカールトン上海
5時半頃から、恒例の朝の散策に出掛ける。外はムッとする蒸し暑さで、早朝の清々しさは感じられないが、静かな空気は気持ち良い。 昨夜、地下鉄に乗った「静安寺駅」方面に向かって歩き始める。ホテルを正面から眺めると立派な5星ホテルであることが良く分かる。
街路樹が広がる道路
街路樹が広がる広い道路は車も走っておらず、広々としている。大都会の静寂で、中国に居るとは思えない風景だ。周りの高層ビルや 建設中のビルを見るとまだまだ発展するのだと実感する。恐るべし中国だ。
赤い公衆電話も道路脇に設置され、歩道には緑地帯もある道を「静安寺駅」に向かうと、立派にキラキラと光る「静安寺」が建っているが、 門は閉ざされ、中に入ることは出来なかった。遠くから見ると奥まで広い境内があり、金色の塔が眩しい。
静安寺は、悠久の歴史を持つ著名な仏教寺院である。三国時代、呉の孫権によって建立され、唐代に「永泰禅寺」と改称され、北宋時代に 「静安寺」と名付けられた。 境内には、「赤鳥山門」「天王殿」「功徳殿」「方丈室」がある。
方丈室には、真言宗の壇場が新築され、厳かでしめやかである。 左側には、持松法師の念仏堂がある。境内にある主な文物は、明代の洪武大鐘、南北朝時期の石彫刻の仏像、雲漢昭回の石碑などである。 (上海観光局HPより)

真言宗の壇場があるとのことで、空海もここで修業したのかと思ったが、分からない。
 
建設中のビル
赤い公衆電話
静安寺

画像をクリックすると拡大します(以下の画像も同様)

ホテルに戻る途中、道脇には色々なモニュメントが建っている。上海万博の影響もあるのだろうが、これも中国の光景とは思えない建造物だ。 それぞれのモニュメントには意味合いがあるのだろうが、それが何かは分からないが、
 
赤い顔?
マンモス
時計

広い南京西路にバスが走っているので、写真を写し、良く見るとトロリーバスだった。上海にはトロリーバスが走っているのだ。エコを意識している のだろうか?空はどんより曇っているのがスモッグでなければ良いと思いながら、ホテルに戻る。
ホテルの前の池には釣り人のモニュメントが飾られている。これ程、モニュメントが多いとは思わなかった。
朝食は食堂でバイキングだ。多くの人が集い、食材の豊富な料理を楽しんでいる。お粥があるので、何時ものように。中華・洋に加えて 和食もある。西欧人・中国人・日本人の割合は同じ位か。ホテルの朝食に満足して、今日の行程に備える。
 
トロリーバス
釣り人のモニュメント
朝食


上海二日目の朝の散歩「紀行スライドショー」

今日は8時出発で、無錫観光と蘇州観光にバスで向かう予定だ。
8時に全員集合して出発する。ほとんどは年配の夫婦だが、その中で84才のご夫婦もおられるのには驚く。親娘3人、姉妹・女子同士等35人の メンバーで3日間過ごすことになる。
どんより曇っているが、蒸し暑い上海だ。添乗員の曹さんの話では、この空はスモッグではなく、長江や湖の水蒸気のもやだと話しているが、 1日中晴れなかったのは?マークが付く。
バスは高速道路で蘇州に向かう。4-5車線の立派な道路で、車もそれなりに走っている。途中、先日開通した上海〜北京間の新幹線が並行して 走っており、日本の新幹線に似た車両を見ることが出来た。特許を取得するとのことだが???
途中の「阻澄湖SA」でトイレ休憩する時も曇っている。近くの湖は上海蟹の産地で、9月以降が食べる季節なので、秋にもう一度訪れて欲しいとの PRもあった。
バスは蘇州の街中に進む。交通量は多く、雑然とした雰囲気は上海と違った感じだ。日本車も多く走っているが、何処の国か分からない 車も多い。
 
高速道路IC
ツァーバス
蘇州の道路

まずは「寒山寺」に向かう。蒸し暑い中、たくさんの参拝者に混じって入口に進むと、中国風の「五重塔」が迎えてくれる。
寒山寺
寒山寺・五重塔
梁天監年間(502〜519年)に創建され、1400余年の歴史を持つ。晩唐の詩人張継が詠んだ<楓橋夜泊>(月落ち烏啼き霜天に満つ、 江楓漁火愁眠に対す、姑蘇城外寒山寺、夜半の鐘客船に到る)の一首で広くその名を知られるようになった。
創建当初は妙利普明塔院と呼ばれていたが、唐代に高僧寒山、拾得が天台山から移り住んだことから寒山寺と呼ばれるようになる。
寒山寺の夜半の鐘の音は古来より有名で、唐、宋代には蘇州で夜半に鐘をつく習慣があり、その余韻は朝まで続いたともいわれる。 現在の鐘は清の光緒年間に北京の大鐘寺の鐘を模倣し制作されたもの。(蘇州有情HPより)

中に入ると静かな空間になり、きれいな石畳と塀が続き、黄色い壁には「寒山寺」と刻まれ、落ち着いた景観を感じさせる。派手な文字で 飾られた寺門から入場する。
 
石畳と塀
黄色い壁に寒山寺
寒山寺の寺門

添乗員の曹さんは歴史にも詳しいようで、色々と説明して頂くが、中国史に詳しくない者にとっては分からないことが多すぎ、建物や 線香を持って拝む信者を眺める。仏様は金色に輝き、日本とは違った感じだ。屋根の上に何か彫刻が飾られているので、良く見ると 「孫悟空」御一行だと分かり、少し身近に感じる。
 
線香をあげる参拝者
中国らしい建物
孫悟空の彫刻
 
金色の仏像
友情情深い僧侶
鐘突き堂と石

「寒山寺」を参拝して、「刺繍研究所」に向かう途中、「寒山寺」のもう一つ有名な「太鼓橋」も見られたが、写すことは出来なかった。 途中、蘇州のピサの斜塔と云われる塔が立っていて、少し傾いていると。風景を見ながら「刺繍研究所」に到着する。蘇州は絹織物が 名産とのことで、絹を使った刺繍の展示場に進む。
 
蘇州のピサの斜塔
昼食したホテル
撮影禁止なので写真は写せなかったが、今まで知らなかった技術に 接することが出来た。
両面刺繍と云う技術で、両面から細い違った色の糸で刺繍して行く技法だ。初めて見て驚いた。色々な作品が展示 されていたが、片面は白い猫、反対面は茶色の猫のように、くるくる回る屏風の絵が表裏で異なるのだ。
人物・風景と作品があり、 その技術の深さに感嘆した。販売もしているようで、一点・数百万円のものもあるようだ。 最後のコーナーでは刺繍用品の販売があるが、パスして休憩室で座って休憩する。しかし、両面刺繍には驚いた。
「留園」に行くのを後回しにして、無錫に向かう。途中、交通事故があり、少し渋滞したが、1時間程度で、無錫のホテルに到着し、昼食となる。 円卓を囲んで、スペアリブ等の無錫料理をいただく。青島ビールの大瓶が30元(405円)を頼み、何故、スペアリブなのか分からないが、無錫料理を 楽しむ。骨が多いスペアリブと中華料理をしっかりと食べる。味は抵抗なく美味しい。(写真撮影は忘れる)
霧に覆われた「太湖」遊覧に向かう。途中、湖畔に兎のモニュメントが立っている。この種の像はディズニーランドや万博で見られた模倣像に似ていて、 これは違うが、何処にでもあるのだと可笑しくなった。
太湖の面積は2,250平方km、平均水深は2.0m、周囲は400kmである。
 
太湖
中国五大湖の一つで、ハン陽湖、洞庭湖に次ぎ中国で三番目に大きな 淡水湖である。湖には大小約48の島が浮かび、多くの半島が連なり、湖を囲む峰の数は72を数える。 無錫の山水風景、世界遺産の蘇州古典園林、呉の古跡、宜興の丘陵地の洞窟群などは一体となって太湖風景区を形成している。
太湖周辺の丘陵は石灰岩を産出し、これらの丘陵から切り出される「太湖石」とよばれる穴の多い複雑な形の奇石は有名で、 蘇州はじめ中国各地の庭園に置かれている。(上海ナビ他HPより)

バスを降りて、遊覧船に乗り、「太湖遊覧」に向かう。竜の頭を付けた遊覧船の内装は豪華で、霧に煙った湖に進む。
専属のガイド呉さんの面白い説明に聞き入る。何時もは普通の遊覧船だが、ドラゴン号に乗れたのは幸運だと。日本への観光添乗員としても 参加しているようで、上海→大阪(道頓堀)→箱根(富士山)→ディズニーランド→秋葉原→成田→上海のコースが人気で、約10万円と。富士山と 家電が人気で、炊飯器を8個位買って帰ると。お土産で人気なのは「白い恋人」だとは面白い。
「太湖」の水深は浅く、霧が多いと。真珠養殖が盛んで、大きな産業になっていると。楽しい説明を聞き、途中から甲板に出て、景観を 楽しもうとするが、岸の山々も靄で見えない位だ。湖上は涼しくて気持ち良い。約1時間の遊覧を終え、バスに戻る。
 
遊覧船・ドラゴン号
豪華な内装とガイド
湖上からの景観

 
淡水真珠
格安ツァーの宿命として、お土産屋さんに立ち寄ることだが、先程の「刺繍研究所」も面白かったが、次に行った「淡水真珠店」も楽しかった。
「太湖」で養殖された淡水真珠の生態を説明され、それから真珠製品の販売となるが、日本語ペラペラの説明者の話術は大阪のノリにあって 面白い。淡水真珠は一つの貝に形は悪いが、20-40個入っているそうで、この貝に何個入っているかのクイズとなり、各人が○○個と。 説明者は35人の数値を全て覚えているのだ。
38個が正解で、1人に記念品を貰われた。前後賞も記念品となり、妻が37個だったので、数人が真珠茶の記念品をもらう。 真珠クリームの販売もセリ市的な雰囲気で、おまけがたくさん付き、楽しいやりとりで結構売れたようだ。
その後の真珠販売は休憩室で、お茶を飲みながら休憩するとの何時ものパターンで過ごす。

上海二日目@「紀行スライドショー」

再びバスで蘇州に戻る。天気はモヤっていて、霧なのかスモッグなのか??
世界遺産「留園」に向かい、中を見学する。

書画が展示されている建屋を歩いていると心地良い琵琶の調べが聞こえて来る。窓から見ると池の中に小舟が浮かび、琵琶を奏でている 天女がいるではないか。ラッキーチャンスに恵まれたとしばし観賞する。
 
琴を奏でる天女
「留園」は清代庭園の代表とされていますが、歴史をさらに遡ると元は今から約500年前、明代万歴年間に造園された徐泰時の個人庭園「東園」が その始まり。庭園の中部にある池やその西手にある築山などは当時から受継がれているそうですよ。
 
留園入口
徐泰時の死後、一時はこの「東園」も荒廃したのですが、清代末の1794年になって劉恕の手により拡張改築され、名称も「寒碧山荘」、 俗に「劉園」と呼ばれるようになりました。 その後もさらに持ち主の変遷を繰り返し、光緒二年(1876年)に改築された後には、庭園名も以前の名前(劉)から読みをそのままに、 漢字は簡素化し「留園」と改められたそうな。 (上海ナビHPより)

建物の窓枠のデザインと絡まる蔓の緑が美しさを見て、 庭園に出ると蒸し暑い空気が体を包む。庭園の特徴として、先程見物した「太湖」周辺から切り出される石灰岩(太湖石)の凸凹の 石の形状が色々な動物や人物に見られ、庭園の中心となっている。背の高い石、山のように連なった石が方々に見られる。  
窓枠と蔓
太湖石の山
そびえる太湖石
















次の建屋には暗い室内で緑色に輝く庭園の彫刻が飾られている。石の庭園を石の上に彫られているのは面白い。
庭園を進むと「留園」の中でも有名な高さ6.5mの「冠雲峰」がそそり立っている。太湖石の形状は色々あるのだ。
次の庭園に進む門(?)は円形で美しい。日本にもあるが、中国らしい風情を感じながら、抜けて次の庭園に向かう。
 
庭園の彫刻
冠雲峰
丸い通路

庭園の通路になっている敷石も、モザイク模様で鳥や動物・幾何学模様が描かれていて、上の光景とともに足元にも注意を払いながら進んで行く。 蓮が生えている池の向こうの築山には、中国風の東屋が建ち、中国の庭園だと確認出来る。
「留園」の周辺は火災によって何度も焼失したそうだが、「留園」は背の高い塀が防火塀の役割を果たして、現在まで残っているとの説明を 聞き、「木の文化」の保存の難しさと解決方法を聞いたように思えた。
 
敷石のデザイン
池の庭園
高い塀

中国独特の庭園を見学して「刺繍研究所」隣の食堂に行き、夕食となる。
 
蘇州料理
食後の西瓜
毎回、メンバーが異なる円卓での中華料理で、写真を写せなかったが、今回は料理が次々に運ばれたので、写すことが出来た。
蘇州名物・甘酢あんかけ魚料理他、蘇州料理が運ばれ、青島ビール(300元=405円)で乾杯し、美味しくいただく。中国は味覚的に抵抗のない 料理が多いのは幸いだ。
途中、琵琶を抱えた女性が来て、リクエスト曲を歌ってくれる。1曲300元とのことで、誰かが「蘇州夜曲」のリクエストをされ、琵琶を奏でながら 唄ってくれた。
今回のツァーのデザートは毎回西瓜だった。西瓜を如何に薄く切るかを競うような薄い西瓜をいただく。上手く切ったものだと感心する。 一切れと云うより一枚と云った方が正しい西瓜だった。
バスは一路上海に向かう。疲れとビールで居眠りをしていると上海の街中に入っているが、渋滞で進まない。今夜は足つぼマッヒージのオプショナルツァー があるが、パスしてホテルに戻る。20時30分頃にホテルに戻り、昨夜から冷やしている中国製スーパードライとライチで一息つく。
今日は中国の湖南地方と云われる蘇州・無錫と上海とは違った風情を味わった。何となく落ち着いた光景を楽しむことが出来たのは 嬉しい。
シャワーを浴びて、ぐっすりと眠る。

上海二日目A「紀行スライドショー」

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HPを作成している昨日(7/24)に中国の新幹線が追突・脱線し、多数の死傷者が出た。蘇州に向かう途中、路線は違うが、日本の新幹線に 似た新幹線を見たのを思い出し、ゾッとした。国家威信の高揚で、安全性を無視して開通させたのが原因なのだろうか?
出発前だと、最後に乗るリニアモーターカー乗車もビクビクしなければならなかっただろう。原因究明と再発防止を図らないと、新幹線乗車の 旅行は敬遠されるだろうと。
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[行程][出発・1日目][2日目][3日目][4日目・帰国]






    
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